クラックス講習会
リードのビレイ編●場 所:crux(クラックス)
●日 時:2000年(H12)1月23日
●天 候:雨
●メンバー:BAKUさん、助役、りかあさん、ミ〜ヨンさん、ぬらりひょんさん、ユウジさん、あぶさん、DOMINOさん、まるいさん、 アウタースキーさん、ぱんちょさん、不知火さん、てるの合計13名。
クラックス講習会も佳境に入って参りました。「下まで落とさないこと」この言葉を前提に今回のクラックス講習会は始まりました。
今回のお題はリードのビレイ。
クライマーの命を預かっていると言っても過言ではないビレイヤー。今回はそのビレイについて講習を受けました。
クライミングのコンペなどで見るビレイヤーは華々しいクライマーと比べてあまり注目されませんが、クライマーがフォールしたときは素早い動作で対処するロープワークは憧れの的でもあります。
ロープの出し方が遅いとかいうクライマーがいてもほっておけばいい。要はグランドフォールさせないことの方が大切だと木織さんは言っていました。本当にそうだと思います。クライマーの負担を少しでも減らすべく操作が雑になり結果グランドフォールしたなんて洒落にもなりませんもんね。
助役がフォールして…無事止まりました(^^;
【ロープの末端でビレイの練習】
今回も講師は木織さんが担当してくれました。
まず、ビレイのロープワークから。みながそれぞれロープの末端をATCに通してぐり寄せ、繰り出しを教わります。
トップロープのビレイと違い繰り出す操作がなかった分だけビレイヤーの操作は複雑になります。一見簡単そうに見えるこのロープワークも逆の操作になるだけで頭が混乱し片方の手がATC近くにあるときは、もう片方の手がクライマー側か逆のロープ末端側になければならないのに両手ともATC近くにあったり、明らかに混乱している姿が見られました。(^^;
思えば、僕も最初の頃は手がごっちゃになりパニックに陥ったことを思い出しました。(^^;;;;
【さぁ実際に落ちてみよう…?】
木織さんに指導を受けながらビレイをするBAKUさん
一通り練習した後に実践です。
実践=覚えたてのほやほやビレイヤーと捨て身覚悟のクライマーという図式が成立し栄えある捨て身覚悟のクライマーに助役と僕が選ばれました。(/_;)
一番手はわたくし。(/_;) ビレヤーは誰でしたっけ。(^^; ヌンチャク4本目までクリップしたところで、木織さんの「そこで落ちて下さい」の指示に従い空へと舞いました。\(ToT)/ ガクン!とロープに引っ張られる感触を得たときホッとしたのは言うまでもありません。>ビレイヤーの方ゴメンね。(^^;
しかし、怖いのはビレイヤーも同じでしょうか?。なんてったって確実に止めないといけないんですから。でも、見ているとビレイ操作に気が集中してクライマーの動きを見ていない人もいたり、前半は結構たいへんそうでした。
このあとは順番に入れ替わってみなさんがそれぞれビレイもし落ちる体験もし、ビレイヤーの重要性を身をもって知ることとなりました。
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フォールする瞬間のりかあさん 重量級のぱんちょさんをビレイするときは少し不安がつきまとう?
このあと、右のぱんちょさんがフォールしたとき
にビレイヤーのまるいさんが飛んだのは言うま
でもありません。(^_^;
【ビレイヤーの位置はどこに?】
次に教わったのはビレイヤーの位置。
個人的にはこのビレイヤーの位置について非常に興味があったので目を皿のように耳はダンボのようにして聞きました。
クライマーが1本目のピンにクリップするときは落ちても確保が出来ないの
で多少長めにロープを出し、クライマーがクリップしたときにロープをたぐり
ます。
このときにビレイヤーの位置は壁に近いところで、しかもクライマーが落ち
ても問題がないような箇所でクライマーが登る向きとは逆の位置にいるように
数をこなすことで自信に繋がり緊張感もほぐれてきました
し、フォールしたときに対応できる体制を作っておくことが大切だと教わりました。
また、ロープの張り具合ですが少したるみ気味にするのがいいとのことでした。
張り気味にするとフォールしたときに余裕がない分、双方にかかる衝撃も強くなるため多少たるみ気味に、そのたるみで衝撃を吸収する方法が現在の主流だそうです。
また、上級者になるとフォールしたときにロープを完全にロックするのではなくブレーキをかけながら少しロープを流すようにする技を持っています。
現にコンペのビレイヤーはかなりロープをたるませて、また流すビレイをしています。しかし、そうなると落ちる距離も相当なもので、まるで川面に向かってするバンジージャンプのようにスルスルとロープが伸びて川面に近づく様に似ています。
※1 足にロープが引っかかり
フォールした体勢※2 左画像と同じくフォール
すると体勢が逆さまにな
ったりする。ホールドの向きに逆らわずに
体勢を向けることがクライミン
グの秘訣。
まぁコンペの場合はオンサイト方式なのでフォールしてしまえば、2度はありませんからそれだけたるませているんでしょうけど。
このロープを流す方法はルーフを乗り越したあとにフォールしたときにも有効で、ロープをロックさせてしまうと弧を描くように落ちた場合ルーフの角で曲がったロープにスピードがつき壁に激突してしまうケースがあるため、ロープを流してやることによって激突しないようにできるというものです。
【フォールしたときの体勢】
次はフォールしたときの体勢について。
壁に向かって正対に登っているときはフォールしても体勢がそのまま真下に落ちるため問題はないのですが、左右へ体を振ったときに体が反転しているやカウンターバランスをとっているときにフォールするとクリップした箇所を中心にロープが弧を描くように落ちるため落ちたときの体勢を考えながら登らないといけません。これは逆に言えば、それだけ余裕を持って登れということかな?。(^^;
また、ロープについても左右に体を振ったときなどによくある、体と壁の外にロープがまわってしまった(特に足の外など)場合、これで落ちると足にロープが絡み頭から落ちることになります(上記画像※1、※2)。
これについては木織さんが実際に落ちて見せてくれましたが、僕も以前このケースでロープに足が絡み頭からグランドフォールする寸前(地面から20cmなかった)でビレイヤーが止めてくれたことを思い出しました。(^^;
最後に質疑応答のあと(すみません覚えてません(^^;)講習会終了となりました。
このあとはフリーで各自目的のルートにトライ。
僕はこの所の課題になっている右奥の壁の5.10B/Cを登りたかったのですが、この日の雨でたくさんのクライマーが集中し結局この壁は終始開かず登ることができませんでした。
それで助役が登っていた左中の壁にある5.10B/Cのルートにトライしました。
助役が最初に登って終了点から3手前のホールドから先が続かず断念。不知火さんも同じくでした。満を持してわたくしが挑んだ訳ですが、いきなり2本目をクリップしたところでフォール。なんでェ〜?こんなところで〜。(/_;)
持久力がないというか保持できませんでした。
そのあともテンションをかけながらなんとか助役達が登った箇所まで来ましたが、時既に遅し。どうにもなりませんでした。
しかし、あの左上にある再度プル気味の三日月ホールドはどう使うんでしょうか?。次回に期待しましょう。
今回もたくさんの方に参加いただいて盛況の内に終えました。ありがとうございました。
次回からは応用編に突入です。さらなるレベルアップのための講座にしたいと思っています。