夏の雨飾山は雪渓があって
お花が咲き乱れるいいお山
●場 所:雨飾山(あまかざりやま)
●山 域:上信越
●日 時:2000年(H12)8月17日
●天 候:晴れのち曇り
●標 高:雨飾山 1963m
●地形図:雨飾山(1/25,000)
●メンバー:てる、さとみちゃん(嫁さん)【登山口】6時23分
【4/11標識】7時15分
【6/11標識】7時46分
【荒菅沢】7時55分 8時05分
【7/11標識】8時16分
【8/11標識】8時48分
【9/11標識】9時20分
【雨飾温泉への分岐】9時33分
【山頂】9時53分 10時40分
【荒菅沢】12時16分
【登山口】13時50分
![]()
地域の地図は上記をクリック
※青ラインで囲んでいる画像は画像をクリックすれば拡大します
登山口にある駐車場と休憩舎
4日前に登った奥穂高岳と同じコースで信州入り。乗鞍高原に車で乗り付け夜明 けの雲海を眺めた。 その日は温泉につかりキャンプ場でのんびりとバーベキューなど楽しんで就寝。
翌朝5時過ぎに起床。見える範囲では快晴の天気に気分も上々。昨日、キャ ンプ場の方に雨飾山について聞いたところ、キャンプ場から雨飾山の頂が見え る場所を教えてくれた。その場所から山頂を眺める。青く澄み切った空に山頂がはっきり見える。今日は最高の展望が待っていることだろう。
【キャンプ場から荒菅沢(あらすげさわ)へ】6:23
キャンプ場を出発し小谷温泉休憩舎の横を通って登山道へ。休憩舎の駐車場 には既に20台ほどの車が停まっている。山頂は賑わいそうだ。
大海川沿いの整備された道を歩いていく。背の高い草木が生い茂り「ジャングルみたい」と嫁さんがいう。(^^; 少し歩くと尾根筋を登る急坂に突き当たる。木の根の階段を少しずつ登るのだが、先行する登山者を見上げるほどの坂に、あんなに登るのか〜と思うことが ずっと続く…。(+_+)
ニワトコの赤い実 鳥の足のようなトリアシショウマ
この花の名をご存じの方メール下さい コブシの実
先行していた登山者の方が休憩している場所で僕らも休憩する。自然と「きついですね〜」の言葉が出てこれが挨拶となる。 二人いたが二人とも単独で来られたようで、今日の天気からすれば展望が期待できますねなどと会話を交わす。あとからご年輩のご夫婦も登ってきた。
登山道には現在地を示す道標が各所にあり400mごとに11分のいくらと いう風に示されている。 5/11あたりから山肌を巻くように道はなだらかになり一息付ける。
高度を上げるほどにブナの自然林
が広がり、綺麗な緑色の葉が目に
入ってくる登山口から山頂まで11分の○○で各所に道
標があり、今どのあたりにいるのかが随所で
わかるため、ペース配分などし易い。
エンレイソウ
【雪渓で埋まる荒菅沢】7:55 8:05
水の流れる音が近づく。荒菅沢が近い。雨飾山の南側のピークがひょっこりと見え出す。そこから一気に下ると荒菅沢。
着いて驚いた。雪渓で沢が埋まっている。高さは7mほどもあり傾斜は比較的なだらかなので滑り落ちることはないが、崩れ落ちている箇所もあり、そち らの方が怖かったので僕だけ先に歩いて渡ることにした。渡り終えて驚いた。 沢の真ん中がえぐれて雪渓がアーチ状になっている。これじゃいつ崩れてもおかしくない。
嫁さんは雪渓が珍しいので下を見てみようと雪渓の端まで来ようとするが危ないので来るな!と指示する。 これじゃロシアンルーレットだ。落ちた人は運が悪いとしかいいようがない。ザイルも持ってきていないし、他に迂回もできないしどうしようもない。
そんな雪渓だったが、渡り終え荒菅沢上流を見ると先ほど見えた雨飾山の南側のピークがさらによく見え、その下には100m以上の長さの一枚岩のスラ ブが起伏している。僕のクライミングの師匠が昔に登ったという岩壁はこのこ とだったのかと改めて驚く。
雨飾山をバックに雪渓で埋まる荒菅沢を撮影 怖々雪渓の上を歩く嫁さん
ヤマハハコ オヤマボクチ
ここからまた急坂の連続。30分も登ると灌木帯となり展望は良くなるが今度はがら場になり足下がおぼつかない。このあたりから支尾根の上を登ることになるのだが、この風景が4日前に登ったザイテングラードにとても似てい た。隆起した尾根筋を登山道が続いていて登っている人の姿が米粒大に見えた。それを見た嫁さんが「あんな所登るの〜」と悲鳴にも似た声を上げたのはいうまでもない。(^^;
稜線が見える頃、これから歩く急な登山道が
遙か先に見える〜。(@_@)
ハクサントリカブト
喘ぎながら高度を上げていくと後ろに噴煙を上げた山が見えた。焼山だ。エアリアには新潟県唯一の活火山とある。三宅島のような立ち上るような噴煙ではなく湯気のように風になびく噴煙だが絶え間なく流れている。
その焼山をバックに写真を撮ろうとしていたおばちゃん3人組みがいた。何かこちらが撮ってあげなければいけないような空気を感じて撮ってあげることにした。これが縁?でいつの間にか、この先もおばちゃん達の専属カメラマンに なってしまった。 このおばちゃん達、大阪から来たそうでやっぱり元気がいい。一人のおばちゃんがしゃべり出すと残りの二人がそれにつられて話を広げていくという、 まさに大阪のおばちゃんそのもの。(^^; 僕らは3人をかしましおばちゃんと名付けた。(^^;
さらに高度を上げると焼山の向こうに火打山の頭が見えだした。しかし、残念ながら見えたのはこの時だけで、あとは雲に巻かれて全く見ることができませんでした。(;_;)
尾根筋を登るあたりは展望は
いいものの、登りはきつい。噴火活動を続ける焼山からは白い噴煙が立
ち上る。その奥にはちょこっとだけ火打山の
頭が見える
たくさんのつぼみをつけるオオバギボウシ バラ科のシモツケソウ。線香花火がチッチと
散っているよう。
稜線に登り切ると笹の原が広がる台地が見
渡せる。
【雨飾山山頂へ】9:53
急坂を登りきると稜線上は台地になっていて笹の原が広がる。北側を見ると日本海が広がり、地図が頭の中に入っていない嫁さんはこんなところで日本海が見れるなんて!と驚いていた。
この台地はお花畑になっていて、見たこともない花が至る所に咲いている。 黄色い可憐な花はクモマニガナ、イソギンチャクのようなタカネナデシコ、 淡いピンク色のハクサンフウロ、紫色の花を咲かせているのはシナノオトギ リ、トリカブトは花がなっているのを初めてみました。
こぶ状になった雨飾山山頂の後ろには朝日岳が谷筋に残雪を残す姿を見るこ とができたが、これもこの一瞬だけ。 (ToT)
タカネナデシコは高嶺撫子と書くそうです 雨飾山をバックにハクサンシャジンを写す 梅の花に似ているところから命名されたというウメバチソウ。
スラブ帯が露出する荒菅沢
最後の最後にもう一度、急坂があり登り切ると山頂〜。\(^o^)/ しかし、南側の一部以外はまったく雲に覆われ展望は無し。(;_;)
雨飾山 は双耳峰で西と東側に別れている。 東側に山頂プレートと三角点があり当然そちらに人が集まる。ここでも大阪から来たというアロハシャツを着たおっちゃんに出会った。なんで大阪の人間ってこうも特徴がある人が多いんやろ。(^^;
先ほどのかしましおばちゃんも登ってきて一層山頂は騒がしくなった。 僕らは登る前に食事を済ませてきたので、ゼリーとお菓子で休憩をまかな う。
待てど暮らせどやはりそう簡単には雲は取れてくれず、それどころかこのあたりもガスって来た。 アロハシャツのおっちゃんやかしましおばちゃん達は帰りの時間を気にして早々に降りてしまった。 北アルプスや戸隠・妙高山などが全く見えず、期待していた展望は白い雲の向こう側。待てど暮らせど雲は晴れる気配がない。 僕らも40分ほど過ごしたのちにあきらめて下山した。
南峰から北峰を眺める やったぁ!山頂ゲット!\(^o^)/ 北峰から南峰を眺める
登りもきつかったけれど、帰りもきつかった。ばてているところにあの急坂は足に応えます。 今回は下山用にと嫁さんの膝にサポーターを用意したのですが、これが良かったみたいです。これだけ急坂なのに膝を痛がらなかったのは成果だと思います。 2000m弱の山ですが、さすが100名山に選ばれた山の一つだけあって、登り応えあり、展望あり(今回はイマイチだったけれど)、たくさんの花達とも会えるすばらしい山でした。
でも、やっぱり展望が〜。悔やむ。(ToT)