芦生 野田畑湿原へスノーハイク


●場 所:野田畑湿原
●山 域:芦生
●日 時:2005年(H17)3月6日
●天 候:曇り時々晴れ
●標 高:
●メンバー:しんさん、PIKKUさん、春風さん、panaさん、てる
●ルート:熊谷出合−生杉駐車場−地蔵峠−枕谷−上谷−野田畑湿原(ピストン)



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック 地域の地図は上記をクリック


 地蔵峠から芦生研究林へは入林禁止になっています 

2006年6月現在、地蔵峠からの入林は禁止になっています。
詳しくは「森林ステーション芦生演習林」のホームページをごらんください。




 野田畑谷を目指そうと企画した今回の山行。いるかさんが事前に見せてくれた野田畑湿原も見逃せない。さて、どうなりますやら今回の山行。
 1月に訪れた雪の芦生。除雪の最終地点である熊谷出合から尾根伝いに三国峠を目指した時は僕はワカン初デビューだった。あれからすっかり雪山の虜になってしまい今日のこの日を待ちに待っていた。
 前夜、現地近くまで入り幕営。午前4時起床。
 朝、生杉へ向かう道沿いは除雪された雪が2mほど積もり、嫌でも気持ちをかき立てられる。しかし、路面は乾いていて凍結箇所もなく、無難に来れた。これは意外だった。
 熊谷出合に着くと先着の車が一台。以前来たときよりさらに奥地へ除雪がされていたが、どこまで除雪されているのかわからないので手前に駐車。

【6時30分】熊谷出合を出発
 結局、除雪されていたのは200mほどでその先の林道は雪で覆われていた。雪は締まっていてワカンがなくても歩けるほど。この先で嫌と言うほどワカンが必要になるのはわかっているので、付けなくて行けるところまで行ってみようということになった。


前より除雪されていた林道

【6時49分】若走路谷出合
 若走路谷出合まで来たら、クチクボ峠へ向かう踏み跡があった。今回はこのルートを歩く予定はなかったが、先客の踏み跡があるなら三国峠まで行きやすいだろうとそちらを進むことにした。が、しばらく歩くと踏み跡がなくなった。どうやら雪が深くなりあきらめたようだった。僕らも、ためらわず引き返す。

若走路谷の出合 若走路谷を歩く
(このあと引き返すことに…)

 林道に戻り歩き始めると、1月に歩いた尾根の斜面に着いた。1月に歩いたルートとは、三国峠から東に延びる支尾根だ。今回は逆にこのルートを登る計画を立てていた。以前歩いているし、迷ったとしてもGPSの前回ログのトレースをなぞれば三国峠までたどり着けるという計算だ。これには今回参加できなかった矢問さんのアドバイスもある。
 が、目の前に構える尾根は傾斜が厳しく、しかも立木が多く一瞬にして登る気が失せた。(~_~;)
 ということでメンバーの意見も一致して、このまま林道を歩いて地蔵峠周りで野田畑湿原を目指すことに変更した。

林道横にあるバスの駐車場は一面雪の原


カーブミラーと同じ高さに並べれる 水が雪を削って地面が見える

【8時】生杉駐車場
 あわよくば、生杉駐車場から三国峠への登山道を歩いている先客があれば、それを利用させてもらって三国峠へと行くことも考えていたが、淡い夢と消えた。先客はなかった…。
 無雪期でもかなりの勾配で厳しい登りが続くこのルートを見上げる。ブナの原生林が上から覆い被さるように立ち並んでいる。青々と葉を付けていた頃とは違って、雪で覆われた地面にブナの大木だけという寂しい風景だが、これを見たpanaさんは「ブナ〜!」と叫んでいる。(^^; 待ちこがれた芦生の森に感極まった声が印象的だった。(^^;

 駐車場にある休憩所は屋根の高さまで雪で覆われて、上からのぞき込むようにして中を見る。中は綺麗に除雪されていて休憩ができる。
 今回、しんさんがあいかわさんから借りたスノーシューをPIKKUさんが借りることになって、早く試したいPIKKUさんは、ここから履くと言ってスノーシューを付けだした。他のメンバーはもう少し先までこのまま歩くことにする。
 無雪期にはここまで車が入れ、いつもテン泊する場所も雪で覆われている。
 山スキーもするしんさんがゾンデを出して雪に突き刺し、深さを見ている。優に2mはあるよう。


生杉駐車場から三国峠へ
の登山道を見上げる



生杉駐車場の休憩所は雪で埋もれていた 周りは埋もれているが中は快適
 
スノーシューを取り付ける
PIKKUさん
生杉駐車場のトイレも埋もれている

 雪に埋まったゲートを越えて進んだところで、先客と思われた足跡は消えていた。どうやらここで引き返したようだ。ということは今日は誰にも会っていないので昨日か。その先は足跡のない真っ白な道が延びる。ここで僕らもワカンやスノーシューをつける。
 PIKKUさんは初めて付けるスノーシューに一歩一歩感触を確かめながら歩いているよう。一方、買ったばかりのスノーシューを履くしんさんは、靴の取り付け位置が悪いのか調整に手間取っている。しかし、コツを掴めばあとはしんさんのこと。山肌の急斜面を試せとばかりガツガツ登りまくる。(^^;
 天気は徐々に良くなり晴れ間が見えてきた。

二人とも初スノーシューを楽しむ 先客が付けたトレースもなくなり
真っ白な雪の上を歩く

取り付け位置が悪いのか
調整をするしんさんだったが
行けるとわかれば行かなくて
もいい斜面でも試しに登る(^^;

天気が回復し見晴らしは良くなってきた 日差しが眩しい

【9時30分】地蔵峠
 もちろん地蔵峠も雪で真っ白。すり鉢状にくびれた姿が美しい。ゲートは雪で埋まり見えない。驚いたのは案内表示板が埋まっていたこと。高さ2m50cmほどはあるはずで庇しか見えなかった(下画像参照)。
 日が照り始めたこともあるが、暑くて仕方がないので僕はここから半袖スタイルに。見てる方が寒いかも知れないがこっちはこれで熱から解放されて涼しい〜。(^^)
 ここから枕谷へ向けて下る。トレースがなく右岸を巻くように歩く。

地蔵峠直下 雪の状況が一目瞭然! 右は無雪期の地蔵峠


地蔵峠から枕谷へ下る はいこっち向いて〜!

 枕谷へたどり着く。枕谷は沢の流れが雪を溶かし、そこだけは雪の壁が続いている。上谷へ向かって歩くのだが、できれば対岸へ渡りたい。流れで雪が遮断されているので徒渉しやすい場所を見つけて渡らなければならない。その場所を見つけるのが難しい。降りやすい場所を見つけて、また登りやすい場所も見つけなければならないからだ。
 最初はとまどいもあり、どうしていいのかわからなかったが、数をこなしていくうちにこつを掴んでいく。
 中にはミニスノーブリッジもあったりして、いつ崩れるかわからないところを順番に飛び越しながら越えていったりスリル満点!。

枕谷では水が雪を削って流れている 徒渉ポイントを探しながら歩く


あの暗くて鬱陶しい枕谷が
これほど素晴らしく変わるとは…

 そんな中、枕谷の意外な姿を見た。無雪期は地面が濡れてヒノキやスギなどで覆われた鬱陶しい場所というイメージしかない枕谷だが、雪が暗い土を覆い隠し、日が当たると積もった雪がレフ版になり、木の枝から落ちる粉雪がキラキラと照らされてファンタスティックな雰囲気に変わった。こんな枕谷を見れただけでもここへ来た甲斐があったと思えた。

 無雪期には簡単に渡れる橋が雪の壁で、そこまで滑り台になっていしまいちょっと怖い。男は滑り落ちた後に大事な場所を痛打しないように気をつけないといけなかったりする。(^^; 

ミニスノーブリッジを飛び越えるしんさん 橋までの段差を尻セードで
滑り降りると…
身長の低い春風さんには
ワカンがじゃまして脱出でき
なかったりする(^^;

【10時14分】中山神社
 中山神社に到着。やはり鳥居は中程まで埋もれている。記念撮影をして先を急ぐ。 そろそろ時間が気になってきた。往路にかかった時間を考えると、帰りの時間が気になるのだ。とはいうもののもう目の前が目的地ということもあって、とりあえず行ってみようという気になる。

 すぐに上谷へたどり着いた。事前情報では上谷を徒渉せずに北側を歩くとたどり着けると教えてもらっていた。その通り、北側を歩く。しかし、次第に沢筋が尾根のへりに近づきとうとう木で阻まれてしまった。
 ここからは尾根の斜面を高巻くように歩き、谷を2つ越えた。降りるとき、PIKKUさんとpanaさんが尻セードで滑っていった。これは僕も一本いっとく!?と初、尻セードに挑戦!。ずずずーぅぅーっ!こりゃ面白い!。(^Q^) しかし、尻セードの時間は数秒で終わった。

芦生の森に入り俄然元気が出るpanaさん 埋まった中山神社の鳥居を入れて記念撮影

徒渉をさけて側面を高巻く

【10時54分】野田畑湿原に到着
 尻セードをし終わったところはブナの林に囲まれたところ。panaさんがキャーキャーと声を上げている。ブナに囲まれているこの景色に戻ってきたからか感無量のご様子。(^^) 目の前は野田畑湿原だ!。やった!やっと着いた!。\(^o^)/
 無雪期では湿原とは名ばかりのあまり見場がパッとしない場所だが、雪で覆い尽くされてしまうと風景は一変!。白いキャンパスに生まれ変わった。じっとしていると時より強い風が吹き抜けていく。谷間が集まる平原には風の通り道になっているのだろう。
 広々とした雪の平原に足を踏み入れる。トレースのない真っ白な雪の上を好きなように歩き回る。
 PIKKUさんはバフッと行ってみよう!と雪の上に体ごとジャンプする。みんなその様子を撮るために「PIKKUさんそのままそのまま」と指示する。動けないPIKKUさんは「まだ〜!寒い〜!」と悲鳴を上げている。(^^;
 





「冷たいぃ〜!」と叫ぶPIKKUさん(^^;

それぞれが湿原を楽しむ

 時間が時間なので早速お昼を取ることにする。ちょうど杉の木が1本だけ立っていて、そこを風よけにして場所を確保する。ここでしんさん持参のショベルが登場。段差を付けて椅子を作り腰掛ける。
 時間はないが寒いのでお湯を沸かしラーメンを食べる。寒いところへ暖かい食べ物は本当に美味い!。(*^_^*) panaさんが持ってきたデザートはパイナップル!。体が欲していたのか酸っぱいこの味がとても美味しい!。(*^_^*)
 食べ終わった後は記念撮影と各自風景を撮影する。時間に余裕があれば野田畑谷から三国峠へと抜けたいところだが、この時間では無理。 時間にして1時間ほど。名残惜しいが野田畑湿原を後にする。本当に名残惜しい。


ショベルでいすを作るしんさん 風景をデジカメに納めるPIKKUさん

最後に記念撮影

【11時52分】野田畑湿原を出発
 慣れてきたこともあって、帰りは来たときに通った高巻きをトレースせず、上谷の細かい沢を徒渉し平地を歩いていく。沢を歩いて雪の壁を登るこつもわかってきた。それでも登れないときはしんさんのショベルが大活躍。段差を付けて階段状に整えていく。これは冬の必需品だ!。(^^)
 しかし、そうして作った段差も春風さんにかかると見事に壊されていく。もがいているうちに壊してしまうのだ。(^^; しんさんが後に春風さんのことを「デストロイヤー春風」命名。(^Q^)
 来たときには無かったXCのトレースがあった。ここまで来て引き返したのかどうかわからないが野田畑湿原では姿は見なかった。
 そのあとも枕谷へ入ると徒渉にとまどうスノーハイカーの姿がちらほら見られた。


帰りの徒渉は慣れたもの? 何時でもスリングは欠かせないアイテム


【12時47分】地蔵峠
 地蔵峠まで戻ると一気に人が増えた。XCの人が団体で集まっている。地面は踏まれてぐちゃぐちゃ。そう考えると早く来て良かったと思う。
 そこにいたおじさん二人は借り物のようなスノーシューを履いて一服中。スノーシューは初めてだが歩きにくいと言っていた。
 踏み後たくさんの林道を下る。ここから見える展望で山間から見える遠望に白く雪をかぶった山が見えた。以前、三国峠から伊吹山が見えたことを思い出し、てっきり伊吹山だと思っていた。帰ってからカシミールで確認すると金糞山だった。この時期だから確認できたのかな?。
 途中で春風さんがスノーシューを試しに履いた。僕も履きたかったが浮気心が出るのが怖いので言わなかった。(^^;


初スノーシューを試す春風さん


【13時30分〜14時】生杉駐車場
 ちょうど、休憩所が空いていたので、時間も余裕ができたことだし、お茶タイムにしようということになった。お湯を沸かして、僕の好きなカプチーノをみんなに振る舞う。PIKKUさんは次々にお菓子を振る舞ってくれる。PIKKUさんのザックからはありとあらゆるお菓子が入っているみたい。(^^)
 

【15時07分】熊谷出合到着
 行きとは違い帰りは早く感じる。事実早い。帰着4時を予定していたが1時間も早く着いた。は〜いお疲れ様〜!。長い一日が終わった。
 ここを出発したときは車は1台しかなかったが、着いたときはお迎えの車や何やらで何台もの車が止まっていた。
 次は温泉温泉。(*^_^*) いつものくつき温泉「てんくう」へ寄る。今日は近くのスキー帰りの人もいるのか、温泉は今まで見たこともないほどの大盛況ぶり。
 休憩所で一服するもpanaさんの姿が見あたらない。携帯で連絡を取ると、入口の売店付近にいますとのこと。すでに絞りたて牛乳とソフトクリームをグビッといってしまったようである。(^^;
 帰りに買って帰る約束のチーズケーキはすでに売り切れ。目のつり上がった嫁さんの顔が一瞬浮かんだ。(^^;
 
 今回は時間との戦いでした。長距離+雪という条件でどこまで行けるか不安でしたが、何とか野田畑湿原までたどり着けて満足でした。今シーズンの雪の芦生は終わりですが、来シーズンはもっともっと雪の芦生に足を踏み入れたいとおもいます。