●エリア:兵庫県
●日 時:2008年(H20)3月9日
●天 候:晴れ
●メンバー:pikkuさん、てる
●コース
 大稗集会所 7:02
 おすぎ地蔵のある峠 8:06
 P701 9:14
 仏岩 9:54
 P814 10:15
 P814南尾根にある鉄塔 10:52
 再興寺 11:22
 大稗集会所 11:30




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください




 この日は別の用事が入っていた。それがキャンセルになりぽっかりと空いた。もちろんダラダラと過ごす気は無く、山の神へ「午前中だけでも山へ〜」恐れ多くも申し上げると昼過ぎまでならとお許しをいただく。m(_ _)m
 そんな窮屈な山行に手を上げてくれたのがpikkuさん。今回は二人で粟鹿山へ登りました。

 まだまだ雪が踏みたいことと、時間的制限をクリアできる山として粟鹿山を選んだわけですが、僕が完登を目指している兵庫50山の一つでもあります。
 ルートはいろいろありますが、今回は大稗から登ることにしました。

 早朝、大阪を出発。温かくなったとはいえ、通過した三田付近では温度計が−3度を示す。
 三尾山を抜くトンネルを越えると、一面霧。それもすごい霧だ。300mほど先を走る車のテールランプが何とか見える程度。
 早朝ということもあり車の数は少なく、あっという間に青垣ICへ着いた。大稗の村までたどり着き、大稗集会所の駐車場に車を止めた。
 外の空気は少し寒いが、日差しが暖かさを補ってくれる。ここで温度は−1度。
 天気予報は曇りだったが、見える範囲では青空が広がっている。ただ、雲の形が荒々しい。上空は強い風が吹いている証拠だ。
 一応、駐車する事への断りを書いた紙をワイパーに挟んでおく。


雪がかぶった最高地点が今回の最終地点となった








獣防止フェンスが張り巡らされている

 


 おすぎ地蔵のある峠へと向かう。舗装道路から急に地道になり、農作業用の道へと細くなっていく。田んぼのあぜ道を歩き、キュ!と狭くなった谷へ突入。獣防止用のフェンスの奥はしっかりとした峠道が続く。
 徐々に雪が深くなり壺足では膝上まで踏み込むパターンが増えてきた。持ってきたスノーシューを履いたのは、おすぎ地蔵のある峠のすぐ手前だった。
 おすぎ地蔵についてはたぬきさんのホームページに詳しく載っていたが、雪に埋もれていて見つけることはできない。
 ここから尾根沿いに仏岩へと向かうことにする。しかし、取り付く尾根の掘りが深く崖になっていて容易に登れない。与布土側から少し巻いて雪面を無理矢理よじ登る。
 尾根に乗ると歩いてきた大稗側から朝日が当たり、辺りが照らされる。
 無風でしかも日が当たり、当然ながら体温も上昇。暑がりの僕はここから半袖モードに。以後、帰宅するまで半袖だった。

 尾根は雪があったりなかったりで、土の上をスノーシューで歩いたりして、外すかどうするか思案しながら歩いたが、結局、下山まで外すことはなかった。

  
おすぎ地蔵のある峠 おすぎ地蔵から乗った尾根





 P566を越え下ると、目指す稜線は再び植林帯の中から見上げる位置にチラチラ見える。 ここからドッと雪の量が増えて、スノーシューを履いていても埋もれていく。掘割状の道が曲線を描いて稜線へと延びている。テープがあるところを見るとこれは杣道なのかもしれない。

 尾根の西側に立つと、市境尾根から続く尾根沿いに粟鹿山山頂が見えた。電波塔が建ち並ぶ山頂。まだまだ遠い。時計と睨めっこするが、時間的にかなり厳しい。やはりというか雪の時期は予定通りにはいきません。(+_+)

 P701を越え、再び下り道。ここで目指すルート上の仏岩の付近が見えた。
 大稗集会所を出発するときに見えたP814付近の稜線が間近に見える。しかもどっしりとして見応えがある。

正面山頂に仏岩がある














仏岩

 ここへ来て積雪はさらに増える。雪の壁に行く手を塞がれ乗り越えるのに苦労したがその先には素晴らしい展望が待っていた。
 南東には五台山、その右に岩屋山、篠ヶ峰。遠く段ヶ峰、手前には一昨年の秋に家族で登った青倉山、そしてその右には真っ白な雪で覆われた氷ノ山(帰ってからカシバードで確認)まで見えた。粟鹿山へ登らなければ得られないと思っていたこの展望に、しばし見とれる。
 そして歩き始めた大稗の村もしっかりと見える。さっきはあちらからこちらを眺めていたので何か変な感じがする。
 今日はお天気が良い上に雲の形が印象的で、雪の風景の脇役として立派に役目を果たしてくれている。













仏岩から粟鹿山山頂を眺める




歩いてきた尾根を眺める




 もっこりと盛り上がった雪の向こうには大きな岩が点々としていた。これが仏岩と呼ばれる岩群か。そこからは粟鹿山山頂にある電波塔がもう手が届くところに見える。が、もう時間がない。

 粟鹿山への主稜線上まで歩き、ここで本来であれば山頂で取るはずのバンダナショットを撮影する。
 お腹がすいたので持ってきたパンで少し埋める。
 pikkuさんはそんな時間がないことを見越してかテルモスにミルクティーを入れてきていた。一杯いただく。















P814からの下りでpikkuさん転倒!





 後ろ髪を引かれるように山頂を背にしてP814へ向かって歩く。帰りはP814から南へ延びる尾根を下ることにする。
 下りはじめはかなり急で慎重に下る。が、ここでpikkuさんが転倒。ちょっとヒヤッとする。
 細い尾根でしかも急坂。さらに獣よけのネットをよけて歩くのが結構面倒でその都度、またいだり迂回したりする。その上、南斜面で雪はベタベタになり踏み込むとズブズブと潜り、そして滑っていきそうで怖い。

 再び植林帯へ入り展望は遮られる。関電の鉄塔から巡視路を下る予定が、雪で道がわからず、結局、尾根を進むことにした。

 しばらく歩くと南西へ延びる尾根に道が分岐していた。地形図を見るとちょうどこれが再興寺付近へ下る尾根とわかり、これを下ることにした。
 道は荒れていたものの、しっかりとトレースされていて迷いようがないほどだった。

 また、獣よけのフェンスがあり、扉には5重の鍵(針金や鎖)がかけられていた。この厳重な鍵を破る常習犯はいったい誰(獣)なんだろうか。
 
 下ったところはお寺の裏側で、小さなお社が祀ってある。その裏側に出てきた。こんなところに道があるなんて地元の人しか知らないだろう。












南西へ延びる尾根の道


5重の鍵をしてある獣除けフェンス


小さなお社の後ろに出てきました






ここを下ってきました


 村の中を集会所へ向かって歩いていると、お年寄りが次々に声をかけてくる。「山に登ってこられたか」「大変だったじゃろ」。よっぽど登山者が珍しいと見える。
 あるおじいさんは一度話して別れた後に、わざわざ追いかけて話しかけてきた。
 そのおじさんの話では戦時中にP814付近でニッケルが取れたらしい。そのため、大規模な道やケーブルが設置されて賑わっていたそうだ。ここで働いていたので戦争にもいかなくて済んだとニコニコしながら話してくれた。
 興味深い話は尽きなかったが、こちらは帰りを急ぐ身で、どうしたらこの会話から振り切れるかと思っていたときに、pikkuさんが助け船を出してくれ、何とかおじさんと別れることができた。(^^;

 山頂は踏めなかったものの、バラエティに富んだ内容に充分満足。今度は無積雪期に歩いてみたいと思います。そのときは山頂をゲットできるでしょう。(^^)