氷雨降る薊岳へ 


●場 所:薊岳(あざみだけ)
●山 域:台高
●日 時:2000年(H12)12月4日
●天 候:曇りのち雨
●標 高:薊岳 1,406m
●地形図:大豆生(1/25,000)
●メンバー:亀さん、てる



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  前夜、囲炉裏の忘年会を堪能して寝たのは午前3時。午前7時過ぎに旅館をあとにして、亀さんと待ち合わせの奈良駅へ。
 見上げる空は今にも泣き出しそう。そういえば今年の山行はこんな天気が多かったっけ。そんな事を象徴するような今日の天気となりました。
 薊岳は過去2回、天候の関係で登るつもりが登れず今回が3度目の正直となったわけです。しかし、今回も結果は雨。(;_;)

 【9時38分】笹野神社から登山道へ
 奈良駅で亀さんと合流し車を一路、東吉野へと走らせる。
 大又の分岐から麦谷林道へ少し入った所に車を停めて歩き出す。大又林道へ戻り笹野神社の横から登山道へ入る。やはり今回も半袖になる。(^^;
 この神社から薊岳まで標高差はおよそ1,000mもある。どんな道になっているのか楽しみだ。(^^)
 登山道は良く踏まれていて迷うような箇所はない。杉の植林帯が延々続き、見通しはまったく望めない。黙々と登るだけ。道はちょうど稲村ヶ岳へ続く登山道によく似ていて山肌を巻くように高度を上げていく。

 
笹野神社の横に伸びる薊岳への道   大又林道終点からの道は通行止めでした

 【10時25分】古池辻
 傾斜が緩くなり植林の間から伊勢辻の尾根が見え始めた場所で高度計を見ると900mを示している。このあたりが古池辻か?。でも、道標などはない。
 名前からして池でもあるのかな?と思って辺りを見回すがなし。ここから先の登りは今までより少し傾斜のかかった道になり、息が上がってくる。

 【11時09分】大鏡池
 尾根筋の傾斜が緩くなり自然林に変わる頃、一つの道標を見つけた。その下に小さく「大鏡池」と矢印が記入されたプレートがあり道のない道を進むと窪地が見えた。これが大鏡池かぁ。水は多くないが確かに池だ。水の代わりに落ち葉が一面に敷き詰められている。もしかしたら落ち葉の下に水があるのかもしれないが確かめるのは怖いのでやめた。(^^;
 池の前には立派な社があり、その近くにご夫婦らしき人がお昼を食べていた。

登山道近くから見た大鏡池 社の前から見た大鏡池 大鏡池の前にある社


 【12時08分】薊岳山頂
 大鏡池からは葉が落ちた木々が多いためか辺りも明るくなり展望も見えるようになってきた。南西からの尾根とT字になったところからは台高山脈の山々が見えたと同時に薊岳もその姿を現した。雌岳、雄岳がはっきりとわかる。
 しかし、この辺りからとうとう雨が降り始め、雨粒が落ち葉に当たりパリパリと音を立てて濡れていく。
 薊岳直下の尾根は痩せていてナイフリッジ+岩稜を足を滑らせないように登っていく。確かに冬場は凍るとこの道は危ない。すでに初雪が降ったのか所々に雪の固まりがあった。
 この辺りはシャクナゲの葉がたくさんあったので、新緑の頃には見頃になるだろう。

大鏡池からは尾根に乗り展望も良くなる 痩せ尾根に岩稜が続く

遠く大天井ヶ岳にはうっすらと雪が… 音羽三山方面にはミニ雲海が… 国見岳や水無山など台高の主脈が見える

 息を切らせて登り切ると薊岳山頂。\(^o^)/
 なるほど、前評判通り展望はすこぶるいい。大天井ヶ岳は山肌に白い物が見える。あっちは雪が積もっているんだなぁ。台高も池木屋山や明神岳、国見山、高見山が見え、住塚山や尼ヶ岳の尖った山も。西に目をやればどっしりと方を広げる熊ヶ岳・竜門岳が見えその麓にある小さい山々にはミニ雲海というか霞がかかり墨絵を見ているようで素晴らしかった。雨は雨で楽しめることもあるということだ。(^^;ムリヤリコジツケ
 
展望よし、広さもそこそこ。雨さえなけりゃ…

 さすがに山頂はジッとしていると風が吹いて寒い!。半袖でここまで来たので当たり前と言えば当たり前か。f^^;) 
 先着していた6人のパーティに挨拶し僕らも早々にお昼にかかる。しかし、そうこうしているうちに雨が本降りになってきた。ガスも出てきたので急いで食べておよそ30分ほどで山頂を後にした。もったいないなぁ。(ToT)

 【12時32分】薊岳から木の実ヤ辻へ
 ちょうど、僕らが出発しようとしたら明神平の方面から3人の登山者が来た。「明神平からですか?」と聞くと驚いたように首を振り、二階岳近くの林道から来ましたとのこと。道の状況を聞くと心配ないと。もともと帰りはこちらを歩く予定だったのでその言葉から余計自信を持って山頂直下の急坂を下った。



 ズンズンと下りまた登るとそこが木の実ヤ辻。この登り、本来なら何でもないはずだが休憩もそこそこに、食べてすぐ出発したから体が重く辛い。(=_=;)
 木の実ヤ辻からの尾根はブナの原生林に覆われ、冬枯れの落ち葉を踏みしめながら歩く雰囲気もまたいい。紅葉の時期、新緑の時期ならもっと素晴らしいだろう。
 尾根を忠実にトレースし二階岳到着。山頂は北尾根に迷い込まないよう、木でガードされプレート、テープと3重の迷い込み防止策がとられていた。これじゃ迷えない。(^^;
 あとは林道登山口まで下るだけ。登山口では3台の車が停まっていた。

ブナの原生林の向こうには台高山脈が見える

 さぁここから延々林道下り。旅館を出る前にマッシュさんが「あの林道を歩くの!」と驚いていたが、その意味が痛いほど分かった。単調なアスファルトを下ること1時間半。しかも降り続く雨にズボンはびしょ濡れ、パンツは濡れた重みで股下まで下がっている。そう半ケツ状態。外から見てもわかるまいと気持ち悪かったが半ケツパンツのままで歩ききった。(^^;

 【15時13分】到着
 全身ずぶ濡れ(上はパーカー)でやっと車を置いているところまで戻ってきた。もうヘトヘト。(=_=;)
 温泉に行く前に亀さんの希望で大又川に架かる滝を撮影しに林道終点近くまで車で登る。目的の滝は斜10mほどで紅葉が綺麗だったらさぞかしすばらしい風景になったろう。
 今日は雨だったのでお客さんも少ない。その分、休憩室ではのんびりできた。畳の部屋なので寝そべるとそのまま寝てしまった。昨日の忘年会で寝不足気味だったのでちょうど良かった。お陰で帰りは居眠りをせず無事大阪まで帰宅できました。

 今年最後の山でしたが雨ながらも充分、山の良さを味わうことができて大変満足でした。明神平方面へはこの林道終点から二階岳を経て薊岳を通過するルートもいいのではないでしょうか?。 しかし、来年はいい天気で登りたい。(^^)