五大山から五台山  8の字歩き

 
●山 域:播州
●日 時:2007年(H19)1月4日
●天 候:曇り時々晴れ
●コース:エルムいちじま−P330の西−五大山−愛宕山−美和峠−鷹取山−小野寺山−五台山−独鈷の滝−美和峠−エルムいちじま
●メンバー:単独




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください

GPSルート地形図 カシミール3D 地域の地図は上記をクリック


 今年一本目の登山は丹波の五台山にする。
 兵庫50山の一つで、以前から登りたいと思っていた。ただ、登山口をピストンするだけでは面白味に欠けるので、いろいろ調べてみると、中庄谷さんの「低山ワールドを楽しむ」に五大山から五台山を縦走するプランが紹介されていてる。 それに、このエリアはたぬきさんの地元。たぬきさんのホームページも参考にさせて頂いてプランを練った。
 僕はマイカー利用なので、尾根を下から上へ縦走してハイ終わりってわけにはいかない。ピストンがいやならどうしても輪を描くように車へ戻るプランをたてる。
 たぬきさんのホームページに五大山と五台山を結ぶ尾根の東側にあるエルムいちじまを起点にして歩くコースが紹介されていた。これを参考にしてプランを立てた。




 


 この日は嫁さんの実家である須磨にいた。
 須磨から高速を利用してエルムいちじまへ。
 いつぞやの新聞にエルニーニョが発生しているので、今冬は暖冬になるということだったが、高速を走らせていても「雪」などどこにもなく、着いて降りてみても思っていた以上に暖かかった。お陰で念のために持ってきた車のチェーンや山歩き用のアイゼンは不要になってしまった。


登山口であるフェンスはこの少し先左側


【8時10分】エルムいちじま
 エルムいちじまというのはキャンプ場でコテージやバンガローが所狭しと並んでいる。
 駐車場の横から南側の山へ向かって整備された砂利道が延びている。今回は白亳寺から五大山へ続く尾根に乗るところから始まるのでこの道を進む。
 ここでトラブル発生。ハンディGPSが衛星を捉えなくなってしまった。使い始めて3年半。そろそろ故障がでるころかな?と思っていたので、いよいよ来てしまったかと思った。

 ハンディGPSは単独で地図に無き道を歩くのには最強のパートナーだ。今までどれだけこいつに助けられたことか。でも、カーナビと同じで頼り切ると道を覚えない。地図を覚えない。山の地形を理解できない。だから、極力見ない。あくまでも保険的な使い方に徹している。
 ま、結局故障していたわけではなく、ただ単に衛星を捉えなかっただけだったのだが…。GPSが回復したのは愛宕山付近だった。


傷んではいるが整備された遊歩道 尾根までは葛折りで登る


 この地道を歩くと左へ枝道が分かれ、本線はずずーっと上へと延びている。そのまま本線を歩くが、行く手を見上げると目的とする尾根が岩の壁となって立ちふさがっている。どう見てもおかしい…。しかも道は杣道へ。それもあまり歩かれてなさそうな感じ。
 地形図と睨めっこし、先ほどの枝道へ戻り、野獣防止の柵を開けそちらを進むことにした。

 途中から整備された登山道になる。木道橋、一定の幅を確保した道。あとでわかったことだが、このコースも含めて鷹取山までの道は、このキャンプ場が整備した「丹波高原アルペンルート」になっているらしい。そういえばオリエンテーリングのように所々にナンバリングした紙が木に貼ってあった。
 しかし、整備してあるが、歩かれていないのは一目瞭然。登山道なのに雑草が多く、自然に戻りつつある。
 途中で分岐があったが、どちらも行けそうだったので直感で左を取った。


白亳寺からの合流地点にある道標


【8時44分】白亳寺から五大山への尾根
 白亳寺から五大山への尾根に乗っかる。しっかりとした道標があった。
 この尾根を五大山へと歩く。五大山まで小さなピークが多くあり、そのたびに五大山と見間違い、何度もニセピークを踏むことになる。これは精神的に辛い。(>_<)
 この尾根のピークはどれもそうだけれど、ピーク前後の傾斜がきつい。


尾根道を振り返れば車が見えた これは本物の五大山のピーク


【9時32分】五大山
 やっとのことで五台山へ到着。
 歩いてきた方向の白亳寺方面(東側)や南側そして、千ヶ峰の方向の西側の展望が開けていて眺めがいい。ベンチもある。
 エルムからの登山者のためか注意書きをした道しるべがあった。「下りに難儀します」とあったが、確かに小学生以下なら難儀するかも。
 まぁしかし、親切な道しるべだ。
 少し休んで展望を楽しんだあと愛宕山へ出発。


綺麗なベンチがある五大山山頂 親切丁寧な道標


五大山から見えた西側の展望

歩いてきた尾根を振り返る


 五大山と愛宕山を結ぶ尾根は深い鞍部になっていて、そこを関電の送電線が横切っている。ちょうど、その鞍部に鉄塔が立っていて、眺めている場所が鉄塔のてっぺんと同じ高さにのが面白い。
 鞍部へ下ると関電の巡視路を兼ねたエルムからの登山道が合流している。
 再び登り返しの道。愛宕山への道は険しいということだったが、傾斜もそうだけれど岩塊の道で、下を見ると落ちたら終わりのような箇所が随所にあり、スリルありあり。岩場が大好きな僕にとってはこんなルートは大好き。(^^)


愛宕山の手前には関電の鉄塔が建つ





岩場が随所にある愛宕山周辺


【9時51分】愛宕山
 愛宕山の山容とは違い、山頂付近はなだらかで意外だった。
 「京都愛宕山遙拝所」の札がお社から離れた岩場にあった。なんでこんなところに?。
 お社はひっそりと立っていた。手入れはされているようなので地元の方が足を運んでいるのだろう。


ひっそりと立つ愛宕山お社


愛宕山山頂から北へは急斜面


 愛宕山を下る。これがまた、転げ落ちそうな位の斜面に登山道がつけられている。しかも、ガレていて落石を起こさないように歩くのに一苦労。さすがにロープが設置してあり、ありがたく使わせてもらう。
 尾根道はメジャーではないにしろ、良く歩かれているようで数ある枝道には道標かもしくは木の枝が重ねて通せんぼしてあり、五台山まで迷うような箇所はなかった。
 



 
賑やかな美和峠の道標


【10時22分】美和峠
 突如、現れた賑やかな場。美和峠だ。氷上町と市島町の町境のプレートが場違いのような感じもするが、歴史のある峠なのでプレートがあるのかなと思ったり。
 今日歩く予定のルートは再び、独鈷の滝からここへ登り返し、鷹取山をもう一度登って東尾根を下るつもりをしている。
 しかし、鷹取山の長い登りを歩いて、こんな登り2度も登るのはやめやめとあっさり頭の中でルート変更。(^^; 美和峠からエルムいちじまへ下るルートを歩こうと決めた。

【11時33分−44分】鷹取山
 鷹取山も五大山同様、展望が開けていて見晴らしがいい。北から東、そして南側の180度が素晴らしい。歩いてきたエルムいちじまからの尾根がずっと見えるのも嬉しい。元々は木々が遮っていたのを伐採したようだ。見晴らしが良くなるのはいいのだが、かなり広範囲に伐採されていて、自然破壊の一歩手前のような気もするのは僕だけなのかな?。
 帰りに歩くはずだった東尾根は浅いながらも踏み跡があった。でも、もういい。また、機会があれば歩いてみたい。


見晴らし抜群の鷹取山山頂



鷹取山から歩いてきた尾根を振り返る


興味をそそられる親不知の山


小野寺山への道もまた急!


【11時21分】小野寺山
 鷹取山からの下りから、木の枝を利用した階段が見られるようになった。もしかしたら、鷹取山の周辺の木々を伐採した木を利用しているのかも。
 小野寺山へ向かう道は植林の薄暗い中にあり、登りが始まると何度もS字を描くように細い尾根道が上へと向かって延びているのがわかる。
 最後のひと登りも、やはり急でパッと山頂にたどり着いた。小野寺山だ。
 ここの山頂も綺麗に整備されて展望はいい。鷹取山を含めた五大山から南側の展望が一望できる。
 周辺の山の位置がわかる案内板まで設置してあった。
 


鷹取山・五大山の展望がいい小野寺山

【11時30分−42分】五台山
 小野寺山を出発するとここから五台山まで、幅の広い登山道に様変わりする。かなり歩かれている様子が一目でわかる。
 途中でシャクナゲの群生があった。春になり咲き乱れること考えると、また来てもいいかなと思わせてくれる。

 独鈷の滝からの登山道が合流し、そこから200mの標識通り、歩いてすぐの所に五台山山頂があった。
 ここへ来て、人がたくさんいるだろうと思いきや人っ子一人いない。これには拍子抜け。
 誰もいない広い山頂は、寒さも手伝ってか、寂しい気持ちになってくる。

 ふるさと兵庫50山で見た、丸太で組まれた展望台も数年が経っていてかなり朽ち果ててきている。そこから見る展望は最高で、今日歩いた尾根が続いて見え、五大山から鷹取山はもちろん、氷上町の町並みも見渡せる。下を見ると独鈷の滝付近のへ集まる谷筋も見えた。見えてしまうと、これからそこまで下って美和峠まで歩こうかと思う気持ちがぐらついてくる。
 とはいうものの、来た道を戻るのも芸がないし、鴨内峠の方向へ回って途中からの谷道を東へ下り迂回するような形でエルムいちじままで戻ろうかと思ったりしたが、予定通り独鈷の滝まで下って美和峠を登り返すことに決めた。 今後、家族で登に来るときの下見と割り切る。しんどい下見だが。(^^;


誰もいなかった五台山山頂


五台山からの眺め


【12時24分】独鈷の滝付近にある不動明王
 独鈷の滝までの道はしっかりした道。なだらかな尾根を巻く道から始まり、ジグザグの急坂、谷沿いの道。
 ここでこの日初めて人と出会う。年配のご夫婦。かなりしんどそうな表情。続いて、若いお兄ちゃん一人。このエリアで若いお兄ちゃんが一人で歩いているのは珍しい。思わずじろじろ見てしまった。(^^;
 市島町と独鈷の滝との分岐に差し掛かる。 一瞬、「市島町前山方向」(下記画像参照)と書かれている方面が美和峠か?と思ったが、たぬきさんのホームページに、確かお不動さんの近くから登るようなことが書いてあったなぁと思い出して、独鈷の滝へ向かってみる。
 お不動さんまでの沢沿いの道は、岩を切り開いた遊歩道のようになっていた。


五台山から下ったところにある分岐 お不動さんへの道


お不動さん


 高さのある岩場が見えたかと思うと、そこがお不動さんのある場所だった。 各地の参道によく見かける青い旗。「南無不動明王」の文字がなびく。
 岩の切れ目に不動明王が祀ってあるとのこと。一応手を合わせておく。
 そのお不動さんから少し戻ったところに、美和峠との分岐がある。今度はその美和峠へ向かう。のっけからガレガレの急坂。それを過ぎると杉木立の落ち葉が敷き詰まった道を歩く。

 途中で大岩に「美和峠40分」とペンキで表示された場所へ来た。
 支尾根を巻いたところへたどり着く頃には美和峠が見えだし、道は山の斜面を横切りながら徐々に登っていく。
 



お不動さんの前にある美和峠への分岐





気持ちのいい杉の
林を抜けて美和峠へ


【13時04分】再び美和峠
 ここへ来て、さすがに足が張ってきた。帰ってから歩いたコースをカシミールで測ってみたら、全歩行距離9.4km、累積標高1,111mと表示された。どおりで疲れるわけだ。
 再び賑やかな道標が立ち並ぶ美和峠に到着。ついさっき通ったルートをクロスするのは、何となく感慨深いものがある。懐かしいような、もうこれで下れば今日の山遊びは終わるので寂しいような…。
 そんなことで、ここを撮るつもりはなかったが記念撮影をした。

 休憩をしていると鷹取山方面から鈴の音が。一人の男性が降りてきた。立ち止まってくれたら少しお話しでも…と思っていたが、軽く挨拶をして足早に愛宕山方面へ去っていった。
 このマイナーなルートを、鷹取山から歩いてくるなんて、一体どこからどこへ向かうのか。 僕が今日はその男性が歩いていくルートとは逆に歩いていて、しかも今まですれ違った人ではないので、なおさら興味がある。その男性の方、このホームページを見ていたらメールください。(^^ゞ


美和峠で記念撮影


エルムいちじまへ下る


最初に歩いた尾根が見えた


アルペンルート登山道案内図
※画像をクリックすると拡大します


キャンプ場エルムいちじま


【13時32分】エルムいちじま
 美和峠を出発。急な下り。雑木林の落ち葉が道を埋める。かなり積もっているようでクッションがいい感じ。
 それもつかの間。下は杉の植林に変わる。車道が現れエルムが近いことを示す。
 エルムに着くと、小学生くらいの男の子を連れた家族が遊んでいた。よく見ると遊具施設やバンガローがあって、改めてキャンプ場だったんだと思いなおした。
 車まで戻り、家路に向けて走らせる。ちょうど雨がパラパラし始めた。何とタイミングのいいこと。こりゃ、今年はついているのかもと思ったり。(^_-)

 このエリアは読図さえできれば、あらゆる方向に歩くことができます。僕のように一筆書きでルートを描くのにはもってこいのエリアです。
 それぞれのピークはどこも展望が良く、登りきったご褒美が待っています。(^^)