廃村八丁へスノーハイク

 
●山 域:京都北山
●日 時:2007年(H19)1月28日
●天 候:曇り時々晴れ
●コース:菅原−ダンノ峠−四郎五郎峠−廃村八丁−P847への東尾根−衣懸峠−オリ谷−菅原
●メンバー:しんさん、pikkuさん、てる




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください

GPSルート地形図 地域の地図は上記をクリック

 毎年言われ続けている「暖冬」。しかし、昨年は豪雪の年だった。お陰でスノーハイクを充分楽しめた。
 今年はエルニーニョの影響をもろに受ける形で、これぞ「暖冬」の気温が続いている。お陰で雪が少ない。
 今回はしんさんの車を出してもらい登山口である広河原の菅原へと向かう。
 しんさんはまもなく親父になる。子供が生まれたらそうは山へは行けなくなるだろうということで、とりあえず今回が一区切りの山行。生まれてくる子供の話になると目尻が下がるしんさんであった。(^^)
 向かう道中、僕は寝不足だったので後で寝させてもらう。数十分だったがこれでかなり回復できた。

【8時07分】菅原登山口を出発
 鞍馬温泉を過ぎても雪はチラホラしか見あたらない。これじゃ普通のハイクだねなんて話していた矢先。一つの尾根を越えたところでいきなり田畑が真っ白になった。「お!あるやん!」っと喜ぶ。(^^)
 車から降りると地面はツルツル。さほど寒くはないが都会の暖かさに慣れているから、触れる空気の冷たさは格別だ。
 今冬初のスノーハイクなので、装備に忘れがないか入念にチェックする。あまり雪が少ないのでワカンを持って行くかどうか悩んだが、pikkuさんが持って行った方がいいよの助言に従って持って行くことにした。

 橋渡り奥地へと入っていく。
 今回はダンノ峠から入ることにしているので、衣懸峠への分岐を右へ取る。
 
 
尾根道と谷道との分岐

 歩いていくと雪は少しずつ増えていきスノーハイクらしくなってきた。
 ダンノ峠へ上がる尾根道と谷道との分岐に出た。谷道は倒木が遮っている。以前、歩いたことのあるpikkuさんが迷わず尾根道を歩こうと提案。
 昨日今日ではない足跡が残っている。それに従って登っていく。
 登ってしばらくすると汗が噴き出してきた。上着のジャケットを脱ぐ。得意の半袖モード。それを見た二人は驚きと、やっぱりねという、へんに納得した感じで笑っている。(^^;
 お二人も暑いと上着を脱ぐが、もちろん長袖のシャツは着たままだ。(^^;








 

雪はダンノ峠手前から深くなる

【9時07分】ダンノ峠
 ここへ来て天気が回復して晴れ間が出てきた。予報では雨も聞かれたが嬉しい誤算だ。(^^)
 少し開けたダンノ峠に到着。大きなプレートが目を引く。衣懸峠や品谷山への道標が興味をそそられる。
 ダンノ峠を越えて峠谷を下る。尾根の斜面を東側から西側に変わっただけで、景色が一変。積雪量がまるで違う。一気に深くなり膝まで埋まる。暖冬といってもあるところにはあるんだなと納得する。
 数日前に歩かれたトレースに従って谷を歩く。芦生へはここから近いが芦生とは感じが違う。若く細い木が多い。芦生はブナにしろ、トチにしろ、大木が多いがこちらではあまり見られない。
 
ダンノ峠

ダンノ峠を越えると景色が一変する







【9時32分】同志社大山小屋
 折れた木の大木がひっそりと立っていた。木には大きなサルノコシカケ?がついている。沢の向こう岸には立派な同志社大山小屋が建っている。
 ここで小休止。pikkuさんが「蜜りんご」というお菓子を出してくれた。ちょうど干し柿を柔らかく煮詰めた感じで、甘さと食感がほどよくうまい!。
 歩く方向に「立入禁止」のプレートがあった。向かう方向だったので一瞬躊躇したがよく見ると、道は同志社大山小屋へと延びる道に対してプレートがあるようで、僕らが進む沢沿いは関係ないようだった。少しホッとした。
 少し進んで刑部谷と四郎五郎峠へ向かう沢との分岐に差し掛かる。ここで道をロストして探し回る。結局、pikkuさんが沢沿いにテープを見つけてそれを目印に進むことにした。

同志社大山小屋前に残る枯れ木の大木






四郎五郎峠への道

四郎五郎峠

【9時54分】四郎五郎峠
 スギの植林に囲まれひっそりと佇む四郎五郎峠に到着。
 越えて四郎五郎谷へ下る。ワンスパンが長いつづら折れの道をぐいぐい下っていく。
 四郎五郎谷沿いの道を歩き、途中で刑部谷と合流。そちらからも今日ではないトレースがあった。夏道は四郎五郎峠と刑部谷を廻る道が選べるのだが、このトレースの人は刑部谷周りを選んだらしい。









【10時29分−38分】廃村八丁(東側)
 八丁川には崩れた木の橋の残骸が架かっていた。まさか村に人が住んでいた頃の物ではないだろうけど、朽ち果てた姿と廃村八丁という名前を思わずだぶらせてしまう。
 その朽ち果てた橋の代わりにトラロープが両岸に渡してあり、それをつかって渡る。
 渡ってすぐのところが廃村八丁だった。
 家屋があったであろう場所には石垣が残っていて当時の面影が感じられる。ただ、その場所には雑木が生えて、元の自然に帰りつつある。
 僕の勝手なイメージでは村はもっと広くて、廃家が残っていると思っていた。
 村の中心部には神戸外大学の奇妙な小屋が建っている。中は意外に広くて、風をよけるにはありがたい。ただ、床板が剥がされていて座るのも苦労するほど。
 記念撮影をして、pikkuさんが次の場所へ行こうと勧める。そこには廃家があるそうだ。





石垣だけが残る廃村八丁

 

左画像建物の中








【10時44分−11時42分】廃村八丁(西側)
 八丁川沿いに進むと右手に鳥居があり参道らしき道が登っている。
 さらに歩くと杉木立の中心を道が進み、右手にコンクリート造りの小さな建物が見えた。中を覗いてみると便所?もしくはゴミ処理所?のように見えたが、結局の所、何かわからなかった。
 壁面には朱で書かれた文章があり、ペンキが下に垂れて書かれているのが、ちょっと気味が悪い。




便所?ゴミ処理場?

村内唯一の小屋

 村内に唯一残る?建物は、毎年の雪の重みで倒壊しつつあり、かろうじて一部だけ昔の面影を残している。
 しんさんの話では、今でもここに人がいるということだったが、冬だからか誰もいなかった。でも、確かに生活感がある様子がうかがえる。
 建物の裏に回り、大きな石のテーブルと原木を少し加工しただけの椅子がある場所でお昼にすることにした。
 この場所にはドラム缶風呂があった。効能や注意書きには笑えたが、この雪景色を見ながら風呂に浸かれたら、どんなに贅沢なことだろう。


 
読むだけでもおもしろい 入ってみたいドラム缶風呂 利用者用にタオルまで干してあった


当時の面影が残る

 今回のお昼はpikkuさん推薦のとんこつラーメン+キムチ。具材のほとんどはpikkuさんが持ってきてくれた。バーナーはしんさん。僕はお鍋という分担。
 豪快に具材を鍋にぶっこんでいく。湯気が上がりいい香りがする。蓋を開けてシュラカップに盛っていっただっきま〜す!。(^^)/
 具材たっぷりで普通のラーメンがすんごく美味しいラーメンに早変わり!。(*^_^*) 最後はしんさんと二人で汁まですすってたいらげました。(^^)



廃村八丁からP847へ向かう
 
【11時42分】廃村八丁を出発し西尾根へ
 本来の予定ではピストンで戻るつもりだった。予定より早く廃村八丁までたどり着けたこともあって復路は違う道で帰ろうということになった。
 ダンノ峠から衣懸峠を結ぶ尾根上にあるP847のピーク。ここへ廃村八丁からダイレクトに結ぶ尾根があり、しかも廃村八丁から小さいながらも道標があったので、この尾根をつかって歩くことにした。
 歩いてみるとさすがに誰も歩いた形跡はなく、積もったままの雪がそこにあった。
 このルートを下るにはルートファインディングが必要だが、登りはほとんど見える尾根に従って進むだけで行けた。
 この尾根は見通しは悪く、立ち込んだ雑木林の合間を抜けて歩く。所々わずかにソトバ山が見える程度だった。
 










ソトバ峠への分岐

【12時41分】ソトバ峠への分岐
 小高いピークを登ると少し開けていて、右手に広い尾根が見えた。
 ソトバ峠への分岐だ。木にプレートが掲げてあった。そのプレートに廃村八丁から歩いてきたルートを指して「悪路」と書かれてあった。悪路か〜?。
 ここまで来ればP847までもうすぐだ。



P847


【12時49分】P847
 P847に到着。pikkuさんの知り合いが歩いたと思われるトレースが衣懸峠からダンノ峠へと続いている。
 少しの休憩後に衣懸峠へと向かう。右側は雑木林、左は植林帯と分かれた尾根を歩く。

 ここへ来て初めて見晴らしのいい場所に出くわした。
 衣懸峠から下る谷沿いを中心に鍋谷山に連なる尾根筋。遠くには武奈ヶ岳方面の比良山系も微かに見える。













本日唯一の展望


衣懸峠

【13時07分】衣懸峠
 雪解けのずくずくになった急斜面を下ると衣懸峠についた。
 右へ下れば「小塩上ノ町」と表示されている。
 僕らは左の「菅原」と表示された方角へと下る。
 いきなり杉の枝に行く手をじゃまされる。それをかき分けながら下るのだが、ここも雪解けで下はドロドロ。しかも雪が吹き溜まっているところは、道がジグザグなのかわかりにくくて間違いそう。
 踏み跡に従って歩くがわかりにくい。プチ雪庇もあって踏み抜き冷や汗をかいたりした。
 やっと左岸から合流する沢を見つけて位置を再確認。ここまで20分ほどだったが、体内時計は40分も50分も感じた。



衣懸け峠からの下りの方が
充分「悪路」。(^^;




【14時24分】菅原登山口に到着
 谷沿いの登山道は途中で車が入れるほどの地道に変わり、快適に飛ばして歩く。
 しんさんの生まれてくる子供の話で盛り上がり菅原まではあっと言う間だった。
 朝とは違い、暖かい菅原の村中を歩く。
 歩いていると向かいから手を振る男性が見える。pikkuさんの知り合いの方だった。お二人はこの菅原から衣懸峠を経てダンノ峠から広河原スキー場の尾根を歩いてきたそうだ。
 ダンノ峠から先は積雪がかなりあったそうで、ワカン歩行を楽しめたとか。うらやましい。(~_~;)

 帰りは鞍馬温泉に寄って汗を流した。露天風呂が中心の温泉で湯槽が広いのはいいが、お値段が高いのとサービスがいまいちなのはいただけなかった。
 暖冬で心配された雪も、何とか楽しめる程度には積もっていてありがたかった。