前梅雨の中
ハンシ山から伊勢辻を経て馬駆ヶ場・木梶山

木梶山への尾根から見えた馬駆ヶ場の尾根
 
●山 域:台高
●日 時:2006年(H18)6月4日
●天 候:曇りのち小雨時々晴れ
●コース:木梶林道−ハンシ山−伊勢辻−伊勢辻山−赤ゾレの池−馬駆ヶ場−木梶山−木梶林道
●メンバー:panaさん、旅人さん、PIKKUさん、春風さん、えりさん、てる




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください

カシミール3D GPSルート GPSルート地形図 地域の地図は上記をクリック

 我が家に二人目の子供が生まれて、山はほんのちょっとブランク。それまで一緒に山を歩いていたメンバーとも、ご一緒できない日が続いていた。そんな中、PIKKUさんのかけ声で、じゃぁそろそろという気持ちになり企画したのが今回の台高。
 このルートはpanaさんが今春にスノーハイクで歩いたルート。

 嫁さんの実家である須磨を5時に出る。東の空に浮かんだ太陽はまるで夕日のように赤い。朝焼けは雨と言われている。今日は晴れだって天気予報は言っていたぞ。(=_=;)
 スイスイと高速を走り、春風さん、えりさん、PIKKUさんと順番にピックアップしていく。えりさんと合流したときはしんさんが松葉杖でお見送りに来てくれた。膝の状態は快方へ向かっているものの、完治にはもうしばらく時間がかかりそう。早く治してまた一緒に山へ入ろうと声をかけた。

 panaさんとの待ち合わせ場所である高見トンネル出口へは、この時間帯だと1時間40分ほどで到着。関西のマッターホルンと名高い高見山はガスの中だった。
 panaさんの馴染みの車が駐車場に止まっていた。中を見ると寝ている。かなり早く着いたみたい。旅人さんとも綿向山以来だ。
 panaさんの誘導で木梶林道へと進む。が、大峠への分岐で右に行くか左に行くか迷う。panaさん曰く「雪の時期は真っ白やったから〜」と記憶まで白くなってしまったらしい。(^^;
 ちょうどそこへpanaさんのお知り合いのzippさんが偶然登場!。zippさんはこのエリアのことなら何でも知っているという大御所な方らしい。聞くとzippさんも同じ木梶林道を通って明神平へ向かうとか。3台で駐車場までひた走る。
 前の2台はオフロード車なので轍あり、凸凹ありでもアスファルトを走るようにサーっと言ってしまうが、こっちは少しの段差でも「ザリ!」とか「ガガガ!」とかやばい音が聞こえてきて、とてもスピードを上げられない。(=_=;) しかも沿道には土砂崩れ跡が至るところにあり、車幅の広い僕の車はさらに苦労を強いられた。(=_=;)(=_=;)(=_=;)
車が3台ほど置ける駐車場
画像をカーソルを置くと
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【8時41分】駐車場を出発
 林道のゲートは2カ所あるが、どれも開いていて問題なかった。
 林道が台高尾根にもっとも近づく辺りに車が数台置ける広場がある。そこに車を駐めて支度を始める。

 出発してすぐに鳴滝という落差がかなりある滝が見えた。遠くから見ると緑に囲まれた、いかにも「秘境」という言葉があてはまりそうな雰囲気の中に勢いよく流れ落ちる姿があった。
 しばらく歩くと谷が林道を横切りそこでzippさんとpanaさんがここだっけ?と今春に登った記憶をたどっている。 赤ゾレへの尾根へ登るここでzippさんとはお別れ。

 いきなり藪こぎで棘が立ちはだかる。しかし、藪はほんの数mだけであとは、しっかりとした杣道が延びている。杣道にしては踏まれているので、ハンシ山への登山道として認知されているのかもしれない。







鳴滝




林道からの取り付き
植林帯の中を杣道が続く



 途中で旧登山道が横切り、少しだけその道を利用した後に、尾根道を登る。
 ここへ来て台高の尾根が見えた。ちょうどその見える方角には植林が伐採されてすっきりと見渡せる。
 ここで早々とおやつタイム。今回もpanaさんがパイナップルを凍らせたものを持ってきてくれた。体を動かすとパイナップルのこの酸味が何とも言えずうまい!。(*^_^*)
 ハンシ山山頂まではここからすぐだった。












panaさん提供の冷凍パイナップルを頬張る

【9時34分】ハンシ山山頂
 山頂を目の前にして3人の登山者が高見山方面へ出発しかけているのを見つけた。panaさんが「どちらへ行くんですか?」と声をかけると高見山という。馬駆ヶ場で幕営して今朝出発してきたという。
 ハンシ山は周りが木々で覆われ見通しはない。
 縦走路の奈良県側は杉の植林。三重県側は自然林。当然、三重県側に目がいく。
 しばらく歩くと足下にギンリュウソウがあった。全体が透き通るような白で怪しい雰囲気を醸し出している。
 縦走路はほぼ平坦で歩きやすい。コナラやカエデ、ブナなどの葉の緑が目に優しい。縦走路にたどり着く谷はここへ来てなだらかに尾根と一体化し、谷の曲線と新緑が見事にマッチしている。晴れていれば新緑はくっきりと浮かび上がり、それはそれでとても綺麗だが、ここだけは今日のような曇りの日の方が似合っているような気がする。

ハンシ山山頂



ギンリュウソウ


左側が三重県、右側が奈良県

【10時09分】伊勢辻
 何かあっと言う間に伊勢辻へ到着してしまった。
 昔、あめのうおさんが大又から伊勢辻・国見山・薊岳と回遊された記録を思い出した。 当時の僕は体力も技量もなかったので、いつか歩いてみたいと思っていた。今こうして伊勢辻に立っていることは何か感慨深い。
 伊勢辻は晴れていれば薊岳などが見えそうだが風景はガスの中。南側の展望はない。
 T字に道は別れていて大又への道が延びている。いずれまた歩く機会が有るだろう。
 少し休憩して赤ゾレ山へと進む。

伊勢辻全景



レンゲツツジ


伊勢辻山山頂
【10時26分】伊勢辻山
 こんもりと小高いピークに伊勢辻山山頂プレートがあった。囲炉裏のバンダナショットを撮って先へ進む。
 地面に近いところにはレンゲツツジが咲いていて、展望がきかない今日のお天気の代わり?に見る目を休ませてくれる。
 赤ゾレ山山頂へ行くルートとエスケープするルートの分岐でどうするか思案。晴れていれば山頂からの展望は抜群のようだが、生憎のお天気で登っても一緒だろうということで山頂はパス。
















 エスケープルートを進むと池が見えた。赤ゾレの池だ。尾根沿いにこれだけの池があるのは珍しいので撮影しようと、カメラのアングルを考えるのに池の周りをぐるっと回ってみた。
 北側に来たとき踏み後が北へ続いているのを発見。赤ゾレ山からの道?。それともzippさんが歩くと言っていた尾根道の踏み後か?。また興味が湧いてきた。先はどんな風景かと歩いていこうとしたらpanaさんが「てるさんどこ行くの!」と大声で叫んでいる。次回、紅葉の時期まで取っておくことにしてpanaさんの所へ戻った。

赤ゾレの池


左が伊勢辻山。右が赤ゾレ山。


秋には赤い実を付けるカントウマムシグサ


馬駆ヶ辻

【11時】馬駆ヶ辻
 縦走路は小さいピークを巻くようにうねりながら続いている。見通しのいい所に立つと景色の良さを垣間見るが、やはりガスで覆われて遠方までは見えない。ガスが左から右へと流れて幽玄な風景を前に何度も足が止まる。
 馬駆ヶ辻に到着。大きな道標がある。ここから馬駆ヶ場へ向けて縦走路と別れる。ガスはさらに深くなり、同時に雨が降ってきた。最悪のシチュエーション。天気予報は晴れって言ってたよな〜と文句を言っても仕方ない。(=_=;)







【11時10分−50分】馬駆ヶ場手前で昼食
 ちょうど時間もお昼近くになってきたので、雨除けに木立の中で取ろうと言うことになった。
 今回の昼食はそれぞれ用意してもらったが、プラスpanaさんがウインナーとレタスを持ってきてくれたのでボイルして、包んで食べた。僕がカラシが好きというと、たっぷりと付けてくれた。しかし、好きだっていってもこれは付けすぎなんじゃないの〜?。ガブッと…。辛れー!。(>_<) 鼻からロケットが飛んでいきました。(^^;
 雨だけど、こうして楽しみながら食べると、雨だと言うことを忘れてしまいそう。
 しかし、食べ終わりじっとしているとかなり寒くなってきた。僕以外はみな早々に長袖を着込み防寒に余念がない。
 その寒さをしのぐために、ティータイムをしようということになった。それぞれが持っていたティーパックを出してもらい、沸かしたお湯にミックスして出来上がり。 いろいろ混ざっているけど美味しい。暖まる。(*^_^*)
 出発前の荷物の整理の時に雨具を着込んで雨に備えた。ところがそれから先は雨はやみ、無用だった。(=_=;)







P1316付近にある馬駆場の道標

【12時21分】木梶山への分岐
 馬駆ヶ場はなだらかな尾根で、晴れていれば気持ちのいい、そよ風が体感できただろう。 ゆるゆると登り切ったピークが木梶山と飯高町へ続く林道(地形図ではある)への分岐点だった。
 ピークには銅板に釘打ちで「木梶山」と明記された道標があった。木梶山方面へは赤テープが垂れ下げてある。


ピークから木梶山へ向かう方面へは赤紐が垂れさげてあった

 少し歩くと道は森から出て開けた場所に出た。尾根から西側が開けていて、所々広く木がないので展望が素晴らしい。
 今朝登り始めた尾根からハンシ山、伊勢辻山、赤ゾレ山、そして馬駆ヶ山の尾根と今日歩いてきた尾根がずずずらーっと見渡せる。今日一番の展望だ。
 ここから見ると谷筋がすり鉢状になって木梶川へ集まっていくのがよくわかる。
 そんな景色をpanaさんが説明してくれている。
 panaさんによると木梶山は展望がないらしい。それならここでおやつにしましょうと提案。持ってきた生八つ橋を振る舞う。(^^)
 歩いてきた赤ゾレ山や伊勢辻山は時よりガスがかかるのが見える。
 春風さんが薬莢の残骸を拾った。冬季は猟が盛んなのかもしれない。











みんな〜 ハイ チーズ!


ヒメハギを撮るpanaさん



薬莢の残骸

馬駆け場をバックに…



 足下にはギンランと呼ばれる小さな白い花があった。僕では歩いているととても目に入らないほどの小さな花だ。撮影していると旅人さんが「ストックを忘れた」と言って、先ほど休憩した展望のいい尾根まで取りに帰っていった。
 綿向山の時もストック忘れ事件があって今回で2回目。イエローカード。レッドカードはあるんでしょうか?。(^^;

ギンラン チゴユリ

【13時17分】木梶山
 木梶山山頂でも馬駆ヶ場の分岐で見られた銅板があった。panaさんの前触れ通りここはまったく展望がない。北東へ向かって延びる道もある。
 僕たちは北西へ向かって進む。
 森の木の感じが伊勢辻山周辺とは違い若い木が多い。それぞれが生きるための競争なので我先にと、乱立しながら延びている。その合間を登山道は縫うように走っている。

木梶山山頂



 淡々と歩いていると、前を歩いていた春風さんが「きゃ!」と叫んだ。ヘビか?何んや?と思っていたら立木にひな鳥がとまっていた。僕らを見ても逃げようとはしない。調子に乗ってせっかくの機会だからとみなカメラを取り出して構える。まるでモデル扱い。(^^;
 下山後、panaさんが知り合いの鳥博士に聞いてもらったところによると、「カケスの巣立ちビナ」ということで親鳥がちゃんと近くにいるらしいとのこと。そう言えば鳴き声が聞こえていたような気がする。
 しかし、これだけ警戒心のない鳥も珍しい。この先、生きてゆけるのか不安になる。
 最後はぴょんぴょんぴょんと飛んで行った。

panaさん「は〜い じっとしててね〜」:ヒナ「綺麗に撮れよ」

木梶林道への下りは急斜面


【13時59分】木梶山登山口
 木梶山から続く尾根道は途中で急に角度を左(西)へ向けて急斜面を下っていく。そのまま尾根にも道がありそうだが、枯れ木で間違わないように通せんぼしてあった。
 途中から細尾根に乗り一気に木梶川まで下っていく。
 下ったところに木梶林道があり、立派な登山口の道標まであった。林道は荒れていて車が入れるのは木梶川を渡る橋の所まで。

 途中の地蔵谷との分岐で、zippさんが今日歩いていると思われるルートを探す。
 明確な道はないが、踏み跡があった。











【14時36分】駐車場に到着
 林道を歩いて駐車場まで戻る。行きしなに登り始めた箇所は気をつけてみていたはずなのに、見過ごしてしまっていた。
 駐車場について帰り支度をしていたら、panaさんが帰り道にある不動滝を見て帰ろうと言う。
 寄ってみると3段50mはあろうかと思われる名瀑で、紅葉のシーズンになれば、さらに素晴らしさが増すことだろう。
 滝の名前を象徴するように、前には不動明王像が奉られている。
 panaさんたちとはここでお別れ。僕らは「たかすみ温泉」へ寄って一風呂浴びて帰ることに。たかすみ温泉は建物全体に趣がありゆったりした気持ちでくつろげるので好きな温泉の一つです。
 帰りはどっちから帰ろうか悩んだあげく針IC経由で帰ることにしました。今まで渋滞のネックになっていた榛原の通過がバイパスができたお陰でスルッと通過できて針ICまでたどり着くことができました。
 panaさんからいただいたタマネギを積んで須磨に着いたのは19時半。今日も一日よく遊びました。(^^)

不動滝 撮影スタイルは気にしません>pana