はじまる冬
愛宕山から昼ヶ岳・鳥飼山を周回


●場 所:愛宕山(清水)・追谷山・昼ヶ岳・鳥飼山
●山 域:北摂
●日 時:2004年(H16)12月26日
●天 候:晴れのち曇り
●標 高:愛宕山414m・追谷山475m・昼ヶ岳595m・鳥飼山528m
●メンバー:てる単独
●ルート:清水−愛宕山−追谷山−稜線沿い−昼ヶ岳−関電反射板−P551−鳥飼山−上之岳への鞍部−清水



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック 地域の地図は上記をクリック

 山を始めて、最初に買ったエアリアが北摂の山々。その中でも昼ヶ岳は赤点線で示されていて、山を始めた頃は実線でも歩くのが不安だったのに点線の昼ヶ岳なんて、行きたくても行けない山だった。
 それを赤点線も黒点線もないところを繋いで歩こうって思うなんて、自分でも良く成長したもんだと思ってしまう。(^^ゞ
 今回は慶佐次さん著書の北摂の山(下)にある愛宕山から追谷山を参考にして昼ヶ岳を周り、そのまま南下し鳥飼山を経て出発地へ戻るルートを歩いてみました。

 早朝に自宅を出て、川西市内から猪名川町へと車を走らせる。空がしらじらと明けてくる。見える限りでは快晴だ。
 清水というバス停を越えて50mほど先を左折。しばらく走ると愛宕山の麓に突き当たる。 車を降りて偵察。慶佐次さんの本に書かれているように神社への階段とゴミ置き場のボックスがある。そのボックスの横に踏み跡らしき道が林の中へと延びている。まだ、辺りが薄暗いこともあるが、どうも気味が悪くて踏み込む気がしない。
 他にどこか道はないかと右へ回り込んで私有地へと入り込む道の途中から林の中へ入る踏み跡があった。一目見てこっちにしようと決めて車へ戻る。 辺りが明るくなるのを待って出発。

清水から見えた愛宕山


慶佐次さんが選ばれたと思われる愛宕山への登り口 こんなところにもテープが

【7時40分】愛宕山へ出発
 愛宕山というと堂床山の西側にも愛宕山があるが、今回登った愛宕山は西に位置する愛宕山だ。近すぎてややこしい。
 偵察で見定めた踏み跡から入り込むとすぐにため池があった。神社の裏側だ。それを巻くように斜面へ向けて登り出す。道どころか踏み跡さえもない。 適当に登りやすい所を見つけて藪漕ぎ。しかし、こんなところにも立木に白いテープが…。歩いている人はいるもんだね〜と感心しながら進んだ。

 この山は地形図で等高線が近いので急斜面だとは思っていたが、これがなかなか厳しくって木を掴みながら、えいこらしょ!っと体を引っ張り上げるようにして登り詰めなければならないほど。当然息が上がって休み休み登る。
 そうこうしているうちにどこからか道が現れて、あとはその道をたどるだけのラクチン歩き。シダが足下に現れ始めた頃、厳しかった傾斜もずいぶんと緩やかになり歩くピッチも速くなる。
 そしてピークの愛宕山に着いた。…と思ったのも束の間。この先にも尖った山が見える??。地形図を見直すとこちらはニセピーク、そう前衛だった。

途中から踏み跡が現れてラクチン歩き
(自作自演(^^;)

【愛宕山山頂】8時23分
 一度下り、本物の愛宕山へ。(^^; 周りは雑木が茂り展望は今ひとつ。登り口を探さなければならないほどマイナーな山だということが嘘のように小さいながらも立派な祠が祭ってあった。どうやら猪名川霊園から登る道がメインになっているみたい。
 記念撮影をしていると遠くで猟犬らしい鳴き声が聞こえてくる。これから歩く北の方角からする。不安倍増。知り合いのハンターから聞いたところによると、今は昔と違ってスコープが発達しているから鹿や猪と間違って人間を撃つことは絶対にないということだった。が、「絶対」という言葉ほど信頼できないものはないので、矢問さんから教えてもらったように首に巻くタオルは白をやめて肌色にした。

 休憩もそこそこで次の追谷山へと向かう。ここから追谷山へはトレースはしっかりしていて、この愛宕山へは猪名川霊園から登られているのだとわかる。 登りが厳しければ下りもまた厳し。滑り落ちるように下ると、右手に墓地が見えてきた。猪名川霊園の敷地だ。墓地から道が延びてこの尾根に続いている。
 突然、大きな声でアナウンスが始まった。左手に立木の間から見え隠れするサーキット場からだった。前もってわかっていたのでそれほど驚きはなかったが、朝早くから走るんだなぁと感心する。
 こんな山間にサーキット場なんてと思ったが、騒音を閉じこめることが出来て、しかも都心からアプローチが短いことを考えると理想的な場所なのかもしれない。

祠のある愛宕山山頂 愛宕山から見える追谷山

愛宕山からの下り


近くまで迫る猪名川霊園

【追谷山山頂】8時57分−9時08分
 追谷山山頂に到着。ここからは立木の間からこれから歩く関電の反射板のあるピークとその麓にはサーキット場が見え、反対側の北側には山頂に電波塔が見える大野山、北東には送電線をまとった高岳に剣尾山が見渡せる。
 ここからさらに北へ向けて歩くのだが、道は北西へ向けてと北東へ向けての道に分かれていた。北西への道は浅い踏み跡で、北東へはテープもありしっかりとした道だ。地形図の通り北東への道を下ることにした。

 今年の後半期からラジオを付けながら歩くようにしている。最初は熊よけにと思って付けていたが、一人で歩くときは人の声が聞けると安心できるからだ。クリスマスも終わり年の瀬が迫っているためか、番組の内容も今年一年を振り返っての話題が多い。直近で正式に決まったダイエーホークスから買収したソフトバンクホークスや近鉄バッファローズとオリックスの統合後に生まれた楽天イーグルス、そして金メダルラッシュに湧いたオリンピック、大リーグではイチローの一シーズンの最多安打記録を81年ぶりに更新、そして阪神大震災を彷彿とさせる新潟中越地震…。

追谷山山頂 関電の反射板のあるピークと
サーキット場

電波塔が見える大野山 送電線が見える高岳

 思っていたよりも道はしっかりしていたが、途中で枝道が数カ所あり、慎重に方角を選びながら歩き通した。
 猪名川霊園から来る道と合流し、すぐに左に崩壊地のザレ場を抜けると道は北西へと進路を変え、しばらく歩くとサーキット場へ下る分岐に出くわした。反対側へも下れそうだったのでそのまま谷沿いに下れば島へ行けるのかもしれない。

【P515への分岐】9時43分
 進路を北向きへ変えると同時に登りが続きピークへ登り切ったところが猪名川町と三田市の境界だ。
 北へと抜ける道ははっきりとしているが、これから歩く西へ向かう道は踏み跡があるが比較的浅い。これから内田池への分岐まで境界沿いを歩くことになる。
 下りになるところでは倒木に阻まれ道がわかりにくかった。サーキット場へ下る道らしき分岐を分けて再び登りになる。
 踏み跡が浅い上になだらかな台地状になっているため方向がわかりにくく、その上、獣道のような細い道もあって間違ってその道を歩いてしまうことを何度か繰り返しながらも、コンパスを見つつ修正しながら歩き続ける。しかしこの辺りの雑木林は気持ちがいい。立木の間隔が広くて明るい。人間が通らない道ほど自然がいい形で残っている典型的な例かもしれない。

 北にあるサングレートゴルフ場方面から来る尾根(P494からの稜線)に登り、その稜線を左(南)に折れる。小ピークを越えて道は西へ振り、下ったコルで内田池への道と分ける。エアリアで示された内田池から登るルートはここを通るようだ。
 またもや小ピークを越えると内田池へと流れる谷沿いに出合い、昼ヶ岳の東側のコルへと出てくる。が、倒木に道を遮られ道を巻くうちにロスト。しかし、コルはすぐ近くだったのでたいしたことではなかった。 コルから昼ヶ岳山頂まで一気に登り。

あまり歩かれていない台地状になった箇所

【昼ヶ岳山頂】10時47分−53分
 ここも雑木に阻まれ展望はイマイチ。木々の間から特徴のある尖った大舟山が見える程度。山頂プレートがあちこちに設置されている。登るには頃合いの時間なのでこの山くらいは人と出会うかな?と期待していたが結局誰とも会わなかった。
 山頂からは今し方登ってきた道の他に西へ下る道もあった。興味はあるが今日はそっちじゃなくって鳥飼山方面へと下る南の道を下る。ここも激しい下り。目の前には次に登るピークが同じ高さでそびえる。70m下って60m登る。しかも尾根はかなりの急坂。 「またかよ〜」と思いながらも、しんどいしんどいと言いつつ登り続ける。そしてピークへたどり着いたときは自分だけの充実感にひたる。
 マリンスポーツと比べると山登りは地味でしかもしんどい。山で感動を得るためにはそれなりの忍耐が必要だが、マリンスポーツはそれはない(費用的な面は除いて)。これが若年層が絶対的に少ない原因だと思うのだが、ご年配の方々は好んで山に登られる。世の厳しさを骨身にまでしみこんだ人にとっては、山登りのしんどさはちょうど心地よいのかもしれない。僕はまだその域には達していない(念のため)。
 ということでまだまだ軟弱者の僕は「気合いだー!気合いだ!気合いだ!気合いだ!おい!おい!おい!おい!」と叫びながら気持ちを奮い立たせて登るのだった。(^^;ホンマカイナ
 途中で大磯へ下ると思われる分岐があった。プレートも掲げてある。

昼ヶ岳山頂 昼ヶ岳から見える鳥飼山方面

滑り落ちるように下る 関電反射板ピークの尾根手前にある分岐

【反射板のあるピーク】11時09分
 ピークまで登ると関電の反射板にたどり着く。マイクロウェーブ何とかかんとかと書かれている。もちろんではあるが金網で囲まれていて中には入れない。反射板があるのだから周りも木々が伐採されて展望が望めるのでは?と期待していたが、意に反して人間の高さでは展望が望めるほど伐採されていなかった。残念!。

 鳥飼山までの道は踏み跡がしっかりしていて迷いそうな箇所は少ないが、獣道か間違って進んだのか枝道はいくつかあったので、その都度、地形図とコンパスをにらめっこしながら歩いた。

関電の反射板 鳥飼山への近くは岩がゴロゴロ 鳥飼山山頂

鳥飼山山頂から見える大舟山

【鳥飼山山頂】11時47分
 今日は午前中だけという約束で家から出来てきたのだが思った以上に時間がかかってしまい気が焦る。
 鳥飼山の山頂近くになるとごつい岩がゴロゴロ積み重なっていて歩きにくい。
 山頂は昼ヶ岳や愛宕山などと同じようにすっきりした展望が望めるピークではなかった。やはり木々の間から大舟山がしっかりと見える。

 山頂から道は東へ折れ尾根を下る。昼ヶ岳付近から続いている赤テープはここでも健在で、これに従えば上之岳へと延びる稜線へと導いてくれるに違いないと信じ込んでいた。 だが道がいつの間にか南へ示し始めた。と同時に左を見るとあるはずのない尾根が見える。どうやら香合新田へ下る道へ入ってしまったらしい。ちょうど、猪名川町と三田市そして宝塚市の境界が交わる箇所から南へ下ったところだ。
 すぐに引き返して境界と思われる箇所まで戻った。その辺りを良く見回すと確かにとても浅いが上之岳方面へと延びる踏み跡があった。それに従って歩いていく。

 朝出発する頃は快晴だった空もいつしか曇り空になり、いつポツポツきだしてもおかしくない感じになってきた。しかもあまり踏まれていない道に鬱そうとしげる雑木林。言うまでもなく不安をかき立てられた。
 しかし、古い赤い布のテープが所々あり、歩かれていることがわかりちょっと安心する。が、それもつかの間。香合新田と清水を結ぶ峠の鞍部に下ろうと思ったときに倒木に道を阻まれ、その倒木を巻こうとしたところ、急斜面でバランス崩し、しかも木の枝に足を取られて身動きが取れなくなってしまった。何とかもがいて脱出できたものの今度は滑り落ちてもがくもがく。(^^;

 やっとのことで稜線上に戻れて降り立った鞍部には軽自動車が通れるほどの地道が横切っていた。「やった!。これでもう安心だ。」と思ったのもつかの間。北へと歩いていくと50mほどで道がとぎれてしまった。どうやら清水への下りはこの道ではなかったようだ。
 鞍部から清水へ下る道はまだ東かもしれないと来た道を戻り、すぐに東へ延びる道を見つけてそれを下る。 しかし、これも間違い。途中で道が無くなった。清水へ下る道はこの下、近くにあるだろうと見定めて強行突破。ここでも倒木に阻まれて時間を要してしまう。下りきったところは本来歩くべき鞍部から清水への道だった。
 地形図では点線のこの道だが、その昔は人が、そして車が通っていたのではないか?と思われるほど広い道だった。ところが下れば下るほど道は崩壊し、荒れ果てていた。

 途中で足下に転がる岩に赤い色がベタッとついているのを見つけた。一瞬、目を疑ったがよく見ると何かの木の実が割れてこすれたような感じだった。しかし、あちこちの岩が同じようになっていたが…。まさか。(@_@)
 降りたったところは何かの植林を保護している土地だった。回り込んで川を渡す橋を渡るとそのすぐそばが愛宕山の登り口だった。
 登り始めるときにためらった神社の横の登山口らしき踏み跡を覗いてみたが、日が高くなった今でも踏み込みたくはないと思った。(^^;

【下山完了】12時44分

下りきって歩いてきた稜線を振り返る

 このルートは最初と最後が難関です。そして中程にもルートファインディングを必要とする箇所があります。稜線歩きの割にはどこも展望が乏しくて展望を期待して登るとがっかりします。(^^; アップダウンが多いので足にもかなりこたえました。 見所は特にありません。(^^; 本当にマニアックなコースです。

 今年はこれが登り納め。今年一年も特に問題なく山を楽しむことが出来ました。来年も無事に一年を通して山を楽しめるようにしたいですね。