蜘蛛の巣をかきわけて
櫃ヶ岳と雨石山へ
 


●場 所:櫃ヶ岳(ひつがだけ)・雨石山(あまいしやま)
●山 域:丹波
●日 時:2003年(H15)5月17日
●天 候:曇りのち晴れ
●標 高:582.1m(櫃ヶ岳)・611m(雨石山)
●地形図:村雲(1/25,000)
●メンバー:てる単独



画像に青枠が付いているものはクリックすれば拡大します

カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック 地域の地図は上記をクリック
 
●コースタイム
宮代橋(6:50)−林道終点(7:10)−峠(7:27)−櫃ヶ岳(7:41)−546と595のピークの間の鞍部(8:26)−595のピーク(8:47)−雨石山(9:00)−630のピーク(9:14)−関電鉄塔No64(9:37)−小原と小倉を結ぶ峠(10:10)−宮代橋(10:35)

 今朝一番に飛び込んできたニュースはりそなホールディングスの事実上の国有化だ。自己資本比率が2%台になったためで国の管理を受ける「特別支援銀行」の第1号に指定されたそうな。日本経済も勝ち組と負け組がはっきりしてくる時期に入ったのかもしれない。それはさておき…

 翌日の日曜日は研修会があるので、この土曜日に休みを振り替えた。その土曜日に、午前中だけなら…という、嫁さん(さとみさん)のお許しをもらって今回は、前々から登ってみたいと思っていた櫃ヶ岳と雨石山へ行ってきました。
 草山温泉が好きな僕は、帰りに173号線を下るときにいつも目の前にドーン!と見えるこの山が気になっていました。でも、登りたいという気になったのは高岳からタルタキ山へ登ってから。あれからマイナーハイクがお気に入りとなってしまったのです。そこで頭をもたげてきたのがこの櫃ヶ岳と雨石山なのです。位置でいえば小金ヶ岳と三嶽を西多紀アルプスとするならば、櫃ヶ岳と雨石山は東多紀アルプスというところです。
 それに今回は新しい武器を手に入れたので、それを試すためでもいい機会になりました。その武器とはハンディGPS。Garmin社のeTrex Venture日本語版です。前々から欲しかったのですが、やっと手に入れることができました。(^^)v
 行く前に山頂やピークなどのポイントをカシミール3Dから入力し、ルート検索に位置情報、そしてルート記録にと活躍してもらう予定。

これから登る山々がずらりと見える

【6時50分】宮代橋を出発
 午前中だけという限られた時間で動かなければならない(^_^; ので、早朝に自宅を出発。宮代橋に着いたのは6時40分頃だった。
 宮代橋には車が一台停めるだけのスペースがある。
 のどかな田園風景が広がる。田植えの時期に入って乗用田植機が道路を我が物顔で走っている。(^^) 田植え仕事だろうか。おじさんが僕の横を通り過ぎるときに「おはようございます」と声をかけてくれた。(^^)
 水田の脇にはカモが飼われていた。都会ッ子な自分は水田にカモが飼われているところを初めて見たので思わずカメラを向けてしまった。(^_^;
 櫃ヶ岳へと向けて谷が狭まっていくその脇をへつるように林道が続いていが、何を勘違いしたのか途中から左へ入る私道?へと入ってしまった。何気なく地形図を見て間違いに気づいて引き返す。こんなところから間違って先が思いやられるわ。(=_=;)

  
カモが飼われている   林道をひたすら真っ直ぐ

【7時10分】林道終点
 車がギリギリ回転できるほどのスペースが現れる。ここが林道の終点。ここから細い登山道に変わる。朝早いうちは薄い雲がかかっていて植林帯の中は薄暗い。しかも、僕の大嫌いな蜘蛛の巣だらけで、思わず引き返したくなる。(=_=;)
 峠までの間に2つの分岐があった。地形図とコンパスを見ながら右と指すのでそちらをチョイス。2つとも正解だった。(^^)v しかし、峠まで抜けるこの道はどうも気味が悪い。何となくあまり好きになれない道だった。

沢ガニみっけ!


【7時27分】峠に到着
 薄暗い植林帯から自然林に変わり辺りが明るくなる。そこが兵庫県と京都府との県境でもある峠だ。篠山ゴルフ場を巻いて続いているのか、そちらへと続く道も見られた。
 京都府側の道は今登ってきた兵庫県側と比べると、それほど歩かれていないように見える。
 しばし休憩の後、櫃ヶ岳へ向けて出発。
 櫃ヶ岳への登りは一気に登って終わりという感じ。









【7時41分】櫃ヶ岳山頂
 山頂は360度雑木に囲まれてまったく展望なし。(ToT) 山頂プレートには「櫃ヶ岳」ではなく「羊ヶ岳」と書かれていた。下山後にそのことを地元の方にお聞きした。内容は後ほど。
 展望もないので記念撮影だけして、次の雨石山へと向かうことにする。

  
展望は全く望めない櫃ヶ岳山頂   櫃ヶ岳とこの羊ヶ岳との由来は
最後までわからなかった

 道は北西にらしき道と、南に下る道があった。到着したときは南側はてっきり、さきほど、峠までに登る道であった分岐で分かれた道の一つだとばかり思っていたが、結局これが正解ルートだった。
 北西の道は少し覗いただけだが不明瞭でわからないので、半信半疑で南側のルートを下った。最初は真南を下っていったが、次第に西へ道が向き始めたので安心して歩き続けた。
 道は踏み跡があり、テープも巻かれていたので迷うことはなかったが、雑木林の中で目印になる展望がまったくないので、GPSを取り出して位置確認。画面は南へ下って西へと弧を描いている。よしよし。(^^) あまりGPSに頼りすぎてもいけないのでコンパスを見ながら進むことにした。
 途中で突然キジが鳴き声を上げて飛び立った。心臓が出てきそうなくらいビックリした。(@_@)
 546のピークへ登る手前の鞍部で北側の展望が開けた。右には今し方登ったばかりの櫃ヶ岳が見える。遠くには長老ヶ岳までうっすらとその姿を見せてくれた。

546のピーク手前で見えた櫃ヶ岳 中央奥には長老ヶ岳(うっすらしか見えていません) 

 鞍部から今度は546のピークへ登るはずが、作業道らしき道に導かれて546の北側を巻くように進んでしまった。途中で気づいたが引き返すのも面倒だし、直登するにはかなりの坂で、このまま巻きながら進んでもいずれは546と595の鞍部に出るだろうと思いそのまま歩き続けた。
 位置を確かめるために再びGPSを取り出す。が、急斜面なのと谷間なのか衛星をロストしている。GPSも衛星をとらえてこそ使える武器であって万全ではないことを知らされる。
 途中で道は546から北へ延びる支尾根に沿って消えている。向かいたい鞍部へは道はない。うーん、仕方がない無き道を進むか。(=_=;)
 結構、斜面は急で時々滑り落ちながらへつっていく。本来歩くはずだった546からの尾根道に何とか出て、鞍部に到着。

GPSが衛星をロストした546の北斜面
浅い踏み後がある
雨石山山頂
 
【8時26分】546と595の鞍部
 地形図では小倉から小野へ抜ける地道があるようだったが、歩かれていないのか明瞭な踏み跡はなかった。
 今度は595への登り。400mの距離を一気に160mも登る鉄砲坂だ。かなり厳しい。息が上がる。時々止まっては息を整える。(>_<)
 そんな坂を登っていると急に上部をガサガサ!という音が。鹿だ!。2頭の鹿が目の前十数mを横切っていく。野生の鹿をこのエリアで見るのは初めて。こんな小さな山でも鹿はいるのだ。
 道はありがたいことに黄色と赤の二重テープが延々続いているので迷うことはなかった。その急坂もしだいに緩くなり、広々とした地形になる。このあたりが595のピークのようだ。

【8時47分】595のピーク
 落ち葉の絨毯を踏みしめながら西へ西へと足を進める。依然として展望はなし。先ほどの勾配が嘘のようになだらかな尾根歩きに変わる。
 北側は植林、南側は自然林に分かれる。

【9時ちょうど】雨石山山頂
 ここも雑木林に囲まれて展望は全くなし。やはり記念撮影だけして足早に去る。
 次は下るために関電巡視路がある鉄塔へと進む。しばらくあるくと今までとは違った景色に変わる。痩せ尾根になり岩が露出してきたのだ。次第に明るくなり突然パッと開けた。630のピークだ。
 東から西まで南側が180度開けている。今までの鬱憤を晴らすかのようにスカッとした展望に大満足!。\(^o^)/

ミヤマシキミ 快適な尾根歩き


今日歩いてきた櫃ヶ岳からの尾根と北摂の山々がずらずらーっと見渡せる630のピーク

【9時14分】630のピーク
 ほんの数時間前に登ったばかりの櫃ヶ岳があんなに遠くに見える。その右には愛宕山らしき大きな山。半国山はどれだろう?。深山は山頂のレーダードームが目印、ちょいピークは弥十郎ヶ岳かな?。さらに西には八ヶ尾山、それに西多紀アルプスの一部が見える。
 下を見れば小倉と宮代の村、そして右には173号線が。
 ここからさとみさんに携帯メールを送る。「今から下るでぇ〜」。
 今までの道とは打って変わってバラエティに富んだルートになる。岩峰はスパッと切れ落ちた箇所がいくつもありスリル満点。その先は思わず道を見失いそうになるほど茂った雑木帯に入り込む。おまけに蜘蛛の巣が顔や手やにからんで気持ち悪い!。耳の後ろでゴソゴソ動くものがあるので手で払ったら蜘蛛だった!!!!!。(゚O゚;ドヒャー! もう初冬までマイナー登山はせんぞと心に誓う僕であった。(--;)
 
630のピーク付近で八ヶ尾山を
バックに記念撮影
630から関電巡視路までは
藪漕ぎ状態


関電の鉄塔No64 関電の巡視路

【9時37分】関電の鉄塔No64
 関電の鉄塔下に到着。ここからは今までの道と比べると高速道路のような登山道に変わる。関電の巡視路だ。
 とても整備されていて歩きやすい。
 ただ、途中で関電の標識にマジックで左折を示す地図が書かれていたのに見落として直進し、2本ある送電線の西側の送電線に架かる鉄塔へと向かってしまい、道を見失って迷ったあげく元に戻って事なきを得たというハプニングもあった。(^_^;

【10時10分】小原と小倉を結ぶ峠
 快調に下ってくると十字路に出てきた。11時の方向は関電の鉄塔がある巡視路のようだ。地形図を見ると小原と小倉を結ぶ峠に差し掛かったことがわかった。となるとこの道は小倉の村落へ行くなら左へ向かわなければならない。
 左折ししばらく歩くと小倉の村落へ出てきた。何か納屋へ続く私有地みたい。もし今回歩いたコースを逆に歩くためにここへ来たならば、いきなり迷うこと間違いない。

関電巡視路から見えた八ヶ尾山(右)と
奥には小金ヶ岳か?多紀アルプスが見える
小倉の村落に下ったところ

 村落の中を抜けて173号線から宮代橋へと続く道路へ出た。
 田んぼ仕事をしていたおじさんに、気になっていた櫃ヶ岳のことを聞いた。正式には「櫃ヶ岳」と昔から呼ばれていたそうで、当て字として「羊ヶ岳」というようになったということだった。しかし、何故、羊ヶ岳の当て字が出たのかは、結局わからなかった。
 話をしていて一つわかったことがあった。関電巡視路の近くに毘沙門天を祭ってあるというのだ。場所ははっきりしないが何でも30人ほどが入れる洞窟があって、お正月など祭るときは村の人が集まるそうだ。173号線からだと看板が出ていることも聞けた。最初から知っていれば寄っていたのにと悔やんでも後の祭り。(=_=;)  
 あとはテクテクと歩いて宮代橋へとたどり着く。今日歩いた山並みが一度に見渡せる。うーん、満足。(^^)

 今回の温泉は友人と待ち合わせて、吹田の万博公園外周にできた「おゆば」でゆったりと浸かって、お昼は焼き肉食べ放題を食べて帰宅しました。


 さすがにマイナーな山だけあって櫃ヶ岳・雨石山とも行き先を示す道標は道中にまったくなし。おまけに山頂どころか道中の展望もなかなか拝めず、普通の人ならまず登らない山だと思います。(^_^; それだけに手つかずの自然が残ったいい山でした。
 GPSもある程度使いこなせたし、これからの山行に大変役に立ちそうです。