春霞の飯綱山


●場所:長野県戸隠村・牟礼村
●日時:1999年(H11)5月3日
●天候:曇りのち小雨
●標高:1917m
●メンバー:僕、嫁さん


付近の地図を表示します(アイコンをクリックしてください)


鬼無里村方面から飯綱山を撮影。

 GWを利用して長野県の飯綱山へ登ってきました。
 正式な名称は「飯縄山」と書くそうですが飯綱山と書く方が場所もわかっていただけると思います。そう、ここは戸隠山を目の前
にし、修験者の修行の場で知られる戸隠山の険しい概容とは対照的に穏やかな山で地元では小学生のハイキングコースにもな
っているほどポピュラーな山として知られています。

 本当は戸隠山を登りたかったのですが、ホームページ等で資料を集めているうちに嫁さんではとうてい登り切れないことが判明。
仕方なく飯綱山を選んだのですが、こちらを選んで良かったと思っています。

 5月2日に栂池高原にある知り合いのペンションで宿泊。翌3日、午前9時過ぎに栂池を出発。ミズバショウで有名な鬼無里村を
通過し10時半に戸隠中社に到着。
 飯綱山山頂への登山路は4つあって
 1.戸隠スキー場を登って瑪瑙山から至るルート
 2.一の鳥居から登る南登山ルート
 3.霊仙山寺から霊仙山を通って登るルート
 4.中社から登る西登山ルート
のうち最も知られている西登山ルートをチョイスしました。
 登山の経験の浅い僕としては嫁さんと二人なので最も知れ渡っている西登山ルートにした訳です。

駐車場から登山口へと歩いている途中に「忍者村」というアミュ
ーズメントパークがあります。


 なるべく登山口に近いところへ車を停めようとズンズン舗装道を入っていくと忍者村というアミューズメントパークのような所へ来
てしまった。 どうやらこの先に登山口があるらしい。忍者村の方で駐車場を整理していたおっちゃんに声をかけると、登山ならこ
こへ停めて行きなさいと満車なのに関係者用のスペースを提供してくれた。ラッキー!。(^^)/

 そのおっちゃんにお礼を言って林道らしき道を歩く。忍者村へ遊びに来た子供連れの家族がキャーキャーと騒ぐ中をリュックを担
いで通り過ぎた。
 ほんの数分も歩くと「登山口近道」と書かれたプレートが目に付いた。ここから登り始める。10時35分。

飯綱山西登山ルートの近道登山口

 道はしっかり踏みしめられていてわかりやすい。この西登山道と平行して瑪瑙山コースも北側に見える。両ルートとも尾根伝いを
歩くことになる。
 登山道の周りにはカラマツや白樺が林立し、その中をなだらかな坂道を歩いていく。
 11時頃萱ノ宮の鳥居に到着。地図では40分かかるところを25分で歩いてしまったので本当にこれが萱ノ宮か?と疑問に思い
ながら、道中の無事をお祈りして先を進む。


 20分も歩くと状況は一変。ガレ場の急坂となる。おまけに所々残る雪渓の雪解け水が足場を一層悪くする。さらに進むと今度は
黒土になって雪解け水とで靴はドロドロ。
 なかなか展望が利かないことと急坂の連続で嫁さんから弱音が飛んでくる。所々休憩しもって励まして何とか登り続けた。

あれだけあったカラマツも突然無くなり急に視界が開ける。


見下ろすと飯綱高原が見える。

 すると急に視界が開け飯綱山山頂が見えてきた。少し登ると戸隠連峰もしっかりと見える。誠にすばらしい風景。
 森林限界のためか背の高い木はほとんどなくなり熊笹が覆い茂る中を一歩一歩進む。
 右手から一の鳥居コースを登ってくる人が見えてくる。このコースと合流すればゴールは間近。
 この辺りまで来るともう下山してくる人がとても多い。「あと少しだからがんばれよ!」と声をかけられ一層気合いが掛かる。
 そして、山頂到着〜!。\(^o^)/ と思いきや300mほど先にまだ高い山がある。そう、この飯綱山は双耳峰だったのだ。
 目の前に見えている北峰こそ本当の山頂であと10分ばかしかかる。それを知った嫁さんは「もうやだ〜」と愚痴をこぼすも、なんと
か言いながら即して連れて登る。(^^;

西登山道から登るとこの飯縄神社のあるピークを通ることになる。

 尾根には雪渓がかなりのこっていて、それを踏みしめながら登っていく。展望は最高。南の方角を見れば長野市内まで見渡
せるし、先ほどから見えている戸隠連峰の他に高妻山や黒姫山まで見えてきた。
 ここ連日の好天で気温が上がったため、霞がかかっていなければさぞかし見事な展望が見えただろうと思うと残念でならない
が、雨が降らなかっただけでもよしとしなければ罰が当たるというもの。

双耳峰の間の鞍部には雪渓が残る


 そして、10分後、12時40分。正真正銘の飯縄山山頂に到着!。\(^o^)/ 三角点、プレートもしっかりあって記念撮影をする。
登山者もかなり多く、小学生を連れた家族連れや中高年夫婦やグループの登山者など様々。

山頂到着。あーしんど。


 先ほど見えた展望の他に、今度は黒姫山から赤倉山、そして雪のかぶった妙高まで見える。ちょうど、この山頂から見るとこの
三山が段々と重なって見えるため非常に面白い景色になっている。まさに上信越三兄弟といったところか?。(^^;
 北アルプスももやがかかっていなければバッチリ見えただろうに今日はうっすらと見えるだけ。(ーー;)

高妻山(左)から火打山(中央奥)、黒姫山にその奥の赤倉山、妙高山まで見渡せます。
※この画像では妙高山はあまり見えませんが。(;_;)


 しかし、どうだろう。子供でも登れるこんな山(といっては失礼か(^^;)の山頂からこんなに雄大な景色を堪能できるなんて、関西
に住む僕としては羨ましいことこの上ない。いっぺんにこのエリアが好きになってしまった。

 ずっとこの風景を心ゆくまで見ていたいのだが、空模様が怪しくなってきた。さっさとお昼を済ませ下山の用意をする。冬山用の
パーカーを持ってきたのだか、風がきつくなり着ていてもちょうどいいくらいの寒さになってきた。
 そうこうしているうちにポツポツと雨が降り始めた。

飯綱山山頂
北東に位置する霊仙寺山もこんな感じで見えます。


 13時25分下山開始。ピストンで来た道を戻る。
 ちょうど、麓の戸隠村を眺めながら降りてゆく。遠くでハンターが撃つ猟銃の音がぱーん!ぱーん!と何度も鳴る。
 展望が利いていると下りも楽しいが、またカラマツ林の中に入ると単調な道になってしまった。



 3時過ぎに登山口に到着。

 今回は急場しのぎに考えて思いついた山でしかも遠方+経験不足なために結構不安に駆られながらの登山でした。しかし、
夫婦二人で登れたことで僕自身、今まで任せッきりにしていた地図の見方やペース配分など自分で考えて行動できたことは
とても自信に繋がりました。

 帰りは戸隠森林植物園でミズバショウの群生地に立ち寄り、本場おやきを頬張ってペンションへと帰ったのでありました。