新しくなった宮の谷
   遊歩道を経て池木屋山へ
 

●場 所:池木屋山(いけごややま)
●山 域:台高
●日 時:2000年(H12)5月7日
●天 候:曇り
●標 高:池木屋山1395.9m
●地形図:宮川貯水池、七日市(1/25,000)
●メンバー:亀さん、てる
●コースと参考タイム:
【宮の谷登山口】7時15分
【高滝】8時13分
【奥の出合】9時26分
【池木屋山山頂到着】10時57分
【小屋池跡】11時15分
【山頂を出発】12時00分
【登山口に到着】14時45分



カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック 地域の地図は上記をクリック

 前々から登ってみたい山の一つとして思い憧れていた池木屋山に今回登るチャンスがやってきました。
 技術的な面や経験からしても、今までではちょっと不安な面があったのですが、そこそこ数も登り自信もついたところで行こうということになったのです。

 【宮の谷登山口】7時15分
 午前4時30分に友達の車で自宅まで迎えに来てもらって大阪を出発。
 朝早いこともあり道は空いていて順調に進む。途中で通った木津峠では高見山が見えた。
 蓮ダムの横をすり抜けて宮の谷入口へ。ダムの道路からこの宮の谷への道は地道で車高の低い僕の車だと底を擦りそうだが、今日は友達のオフロード車なので問題なく登山口へ着いた。
 すでに駐車場は満車状態。なんとか空いているスペースへ車を滑り込ませ、すぐに支度をする。そんな最中にも登山者らしき人が車で来た。

登山口にある駐車場は8台ほど停めれる 宮の谷遊歩道の概容が細かく表示してある


 昨年末に友達がこの近くまで来たときは、池木屋山への登山道が改修のために通行止めになっている旨の看板があったということだったが、今日はその看板はなく、代わりに立派な案内図が立っていて高滝まで設けられている桟橋、鉄橋、階段の番号と位置が表示してあった。
 なるほど、歩いていくと綺麗に整備された登山道の様子がわかる。途中まではバラストが蒔かれていたり、真っ新な鉄橋や階段が設置され気持ちいい。しかし、なんでもない岩場までもセメントを流し込んで階段状にしてあったりして、ここまでしなくてもいいんじゃない?と思うような箇所もあった。

バラストが蒔かれている遊歩道


 犬飛びの岩へは道を少しそれて左に入り、渓谷の上にかかる橋から見る。犬飛びの名前の由来は、昔猟師が大蛇に追われ犬を抱いて谷を飛び越えた伝説からきているらしい。

鉄橋からのぞき込む犬飛峡 「犬飛」の由来について書かれている看板


 出合までは階段のアップダウンが続くものの渓谷を歩くので涼しくて気持ちがいい。1時間ばかり歩くがあっという間に着いてしまった。
 ここでは先を歩いていたかなり年輩の8人グループと出会った。高滝まで歩くのかな?と思っていたら、後々わかるが結局、池木屋山まで登ってきた。
 そのグループを追い抜いて高滝へと向かう。

こんな表示板が各名所の所に立っている 立派に整備された遊歩道 ラッパの口のようなミヤマキケマン


出合に架かる見事な鉄橋 出合でご年輩のグループを抜いた 「山椒は小粒でピリリと辛い」の山椒の花


 【高滝】8時13分
 出合から少し歩くと落差50m余りの高滝へたどり着く。細長く白いしぶきをあげながら落ちるその姿はとても美しくいつまでも見ていて飽きない。
 周りを見ると星形の黄色いキリンソウやヨゴレネコノメ、山菜のわらび、山椒、イタドリもあり観察には事欠きませんでした。


距離感がわかりづらいですが高さ
は50mほどあります。
(画像をクリックすれば拡大します)
高滝を巻くように登るとこんな風に
見えるのです。迫力あるぅ〜。
(画像をクリックすれば拡大します)
同じく登山道から見える高滝です。新
緑に白糸の滝がとても綺麗。
(画像をクリックすれば拡大します)


 さぁここから厳しい道のりが待っている。高滝の巻き道入口にはここから先の登山道に注意を喚起する看板が立ててあった。
 登りだしてすぐに急坂が表れ、所々フィックスロープが垂れ下がっている。
猫滝、ドッサリ滝までアップダウンが激しく続き、断崖の上にある細長い登山道を歩いたときは、下を見るとさすがに緊張した。

危険個所にはフィックスロープが張ら
れていますが、古いロープもあるので
あまり信用しないほうが…。
画像ではわかりにくいですが、右奥に高滝のてっぺんが写っています。
ということはここは滝壺から50mほどの高さにあり、左下は断崖でもし
滑り落ちれば…。


しかし、思っていたより登坂技術云々はさほど要せず注意をして歩けば、問題ないルートだった。
 そんなことでこの日のために短いがロープとスリング、カラビナなど持っていったが、結局出番はなかった。
 途中でこんなことがあった。歩いていると本能的にやばい!と思い、体をかがめると、今踏もうとしているその足の先に10cmほどの大きい蛙がいた。
気づいてはいなかったが目は蛙を捕らえていたらしく、改めて自分の目の観察力に驚いた。(^^;
 しかし、こんな蛙が山奥にいるとは…。まてよ、と、言うことは食物連鎖でいくとこれを食べる… と思ったがまさかその動物がこれから先に本当に表れようとはこの時知る由もなかったが。


体長十数pはあろうかと思われる蛙 断崖の前にはお地蔵さんが見守っていてくれた


登山道から見るこの位置から
しか見えない猫滝
もしかしてトリカブト?。イチリンソウと見分け
が付かない。
登山道から少しはずれたところにあるドッサリ
滝。ドッサリ水があるからドッサリなんだろうか
(^_^;


 【奥の出合】9時26分
 3方から来る谷がここで集まる奥の出合まで来た。3方のうち西に延びる沢を越え、少し登ると南西に延びる沢を渡る。この沢で水を汲んでペットボトルに詰める。
 さぁここから1kmは高度差500m余りを登る耐久レースの始まり始まり〜。池木屋山山頂まで延びる尾根筋を一気に駆け上がるのですが、これは前評判通りの過酷さでした。(=_=;)
 登山道はジグザグに登るタイプではなく、直上タイプで最初はかなり余裕もあり、こりゃ思っていたより楽に登れるぞなんて考えを持てたのもこの時だけ。1100m付近まで登る頃には友達が喋りかけても返す声がでず、会話は常に一方通行の状態が続くのでした。(^^;
 おまけにお腹が減ってきたのでシャリバテになる前におにぎりとチョコレートでエネルギーを補給。

アケノボツツジ?orアカヤシオ? タムシバと同じく白い花を咲かせるムシカリ


傾斜が緩くなってくれば山頂までもうすぐ


 このあたりから少し傾斜も緩くなりピンク色のアケボノツツジ(アカヤシオ?)白い花のタムシバやムシカリが咲いている姿を観察できる余裕も出てきた。
 しかし、傾斜が緩くなったとはいえペースがあがらない。左に江股の頭から来る稜線が見え始め、それを励みに重い足を引き吊りながら歩く…。(^^;
 
若芽が出たばかりで寂しい山頂 遠くに霞んで見えるのは明神岳


 【池木屋山山頂到着】10時57分
 山頂到着〜!。\(^o^)/\(^o^)/ 思わず両手を上げて「やったぁ!」と叫びながらガッツポーズがでた。(^^; 過酷で辛かっただけに喜びも一塩。
 一息ついたところで展望を見渡すと前評判では展望がないと聞いていたけれど、ない!と断言するほどではなくブナなどの自然林の合間から確認することができる。
 北西の明神岳や薊岳、山頂が尖った白髭岳、その奥には山上ヶ岳や大普賢岳も。南側もぼやっと大台ヶ原が見えてそうだがガスがまいて見えにくい。
 この時に出会った人が同じ囲炉裏のメーメーさんだとも知らずに小屋池の場所を聞き、早速行ってみることにした。世間は狭い。(^_^;


新緑にはまだ少しの小屋池跡

冬枯れの寂しい風景にバイケイソウは目立つ
存在。(小屋池跡付近で撮影)
タムシバの花もあちこちで見られる。(小屋池
跡付近で撮影)


 明神平の方面へ5分も下るとなるほど湿地帯があり、これが小屋池跡かと確認できる。雑誌などで見る小屋池跡よりかなり広く感じた。そのまわりにはバイケイソウやタムシバが咲いていた。
 周りにはブナの自然林が見られたが残念ながらこのあたりはまだ葉がなく冬枯れの状態で寂しかった。(;_;)

 山頂に戻り、昼食。おりぎりとおみそ汁がうまい!。(^^)
 食べていると次々に登山客が到着する。みな一様に今にも止まりそうな歩き方で登ってくるその姿がおかしかった。(^^)
 2人組、単独、そして出合で抜いたご年輩のグループも僕らより40分遅れで到着した。その中のリーダー的な男性はお歳がなんと71歳だという!。その歳まで池木屋山に登れる体力があるなんて、すごいなぁと思う反面、自分はその歳まで登ることができるんだろうか?と思ってしまった。(・・;)

 【山頂を出発】12時00分
 お天気が心配だったこともあり、早々に出発。
 登りはきつかったが、下りは楽だろうと思いきやとんでもない。段差の高い下りはまた違う筋力を使わせ、結果足全部が痛むという図式が完成する。
 高滝まで降りてきて一服。今度は滝を撮りに来たカメラマンが3人もいる。
高滝を眺めながら落ちてくる涼しい滝の風に当たりながら休憩したのでした。

あめのうおさんが一週間前に登った江股ノ頭
(右のピーク)と迷岳(左奥)。

登山道と書かれたテープが山頂まで続く シャクナゲはまだ蕾の状態(この一週間後に
開花したそうです)。


 そして「奴」と出会いました。最後の力走をし歩いていると友達がアッと驚いた声をするではありませんか。また、蛙か?と思ってみたらなんとヘビ!。
50cmはあろうかと思われるヘビで登山道のすぐ横にいたのでした。しかし、良く気づいたものです。もし気づかずに通過していたら…。
 ヘビもこちらに驚いたのか静かに移動してくれましたが、ヘビを撮ろうと近寄ったら首を上げて威嚇されてしまいました。あーこわ。 このあとには小指大の野ネズミも見たり、改めてここは自然のまっただ中にあるんだと認識しました。

蛙の次はヘビ〜!!!。


ギシギシという山菜だそうです。漢方にもな
るそうです。
岩場に咲くというキリンソウ。 登山口に群生していたシャガ。白い花びらに紫や黄色の模様がとてもきれい。


 【登山口に無事到着】14時45分
 登山口に到着〜。(^o^) もうくたくたでした。何もしたくない状態でしたが、友達が滝の写真を集めているので江馬小屋谷の出合まで行きたいというのでおつき合いしました。
 ちょうど、あめのうおさんが登ったという江股の山へ登る登山口なので興味があったしお供しました。結局、お目当ての滝は見つけられませんでした。
 あとは楽しみの温泉。今回は友達の希望で、やはた温泉まで出向いてたっぷりとかいた汗を流したのでした。

 最後に沿道にはシャガの白い花が群生していてとてもきれいだったことを報告しておきます。