憧れのジャンダルム 奥穂高岳から西穂高岳へ岩尾根縦走

奥穂高岳から見えたジャンダルム ●山 域:北アルプス
●日 時:2006年(H18)8月19−20日
●天 候:晴れのち曇り(2日とも同じ)
●メンバー:単独
●コース:
−1日目− 
上高地5:21
岳沢ヒュッテ7:45−7:53
紀美子平10:34
前穂高岳11:07−11:40
紀美子平12:00−12:20
奥穂高岳13:50−14:17
穂高岳山荘14:47

−2日目−
穂高岳山荘5:16
奥穂高岳5:50−5:56
ジャンダルム6:48−7:16
天狗の頭(天狗岳)8:48−8:54
間ノ岳9:36−9:44
西穂高岳10:46−10:54
西穂独標11:52
西穂山荘12:38−13:02
西穂高口13:48




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください



  山を始めて12年ほど。フリークライミング・沢登り・アルパインと少しずつだがかじってきた。山歩きもグループ山行から単独行がメインになり、それに伴い距離もレベルも高めてきた。
 今回のジャンダルムは今までの山行の集大成となった。

 ジャンダルムは奥穂高岳から西穂高岳を結ぶ稜線上にある。上高地の河童橋から正面に見えるあの有名な風景。そそり立つ尾根の一部がそれだ。
 しかし、ジャンダルムはその尾根の一部であり、その稜線のルートにはガラ場、ナイフリッジ、逆層スラブ。そしてクライミングチックな箇所が数知れず存在する。それら一つでもルートにあると山行が厳しくなるのにそれがてんこ盛り。
 そんなルートだがザイルやハーネスなどのクライミングギアは使わず縦走できる。そうここは一般縦走できる日本で一番厳しいルートなのだ。


 
 ジャンダルムを初めて見たのは2000年に奥穂高岳へ登ったとき。
 その威圧感に圧倒されつつも岩が大好きなクライマーの端くれとしては、ぜひ歩いてみたいと思った。
 しかし、その当時は、上高地から涸沢までの歩きでバテバテだった自分。そんな自分とコースを照らし合わせると、ジャンダルム縦走なんて夢のまた夢だった。
 その後もチャンスはあった。アルパインで錫丈岳を登った後に、上高地へまわり、助役と二人で北尾根からジャンダルム縦走を計画した。が、やはり僕の体力不足からジャンダルムは断念。そんなことで夢は薄れていく。
 あれから数年。山行はクライミングよりも歩く形態が増え、昨年のお盆は単独で別山経由で白山へ登ることができるまでになった。
 今回は元々、剱岳を予定していたこともあって1ヶ月ほど前からトレーニングを始め、体を作っていた。このジャンダルムへ登る10日前には芦生へ沢登りへ出かけたが、ボッカ練習も兼ねてウエイトを入れて歩き、問題なく歩けたことでさらに自信が持てた。


上高地バスターミナルで朝は始まる
定番中の定番 梓川と岳沢
 
 プランを立てる中で、テント泊にするか小屋泊まりにするかが、今回一番悩んだ。
 決断を引き出してくれたのは仲間の助言だ。ジャンダルム経験者のしんさんや長年の山の経験が長いpikkuさんから、ジャンダルム自体が厳しいところなのでリスクは少しでもなくした方がいいと言われてテント泊は断念。テントはこのときのために購入したばかりだが、またこれからいくらでも使う機会はあるだろうと納得。これが後々、歩き通せるかどうかの分かれ目になった。



 前夜、大阪の自宅を出発。
 この週は台風10号の進路に振り回された。結局、大阪を出発時点ではまだ九州の佐賀県にあり、北へと抜ける予報だった。そんなことで今回の山行を最終的に決めたのも前々夜だった。

 名神・東海北陸道を走り高山へ。大阪を出た時間が遅かったので平湯温泉のあかんだな駐車場に着いたのは午前2時前だった。
 あかんだな駐車場へ着いてみると、自動ゲートのコインパになっていた。4年前に来たときは確かおじさんが手集金していたはず。
 注意書きがありコインパなのにオープンが夜中の3時から18時と書いてある。なんと中途半端な営業時間!。
 一度仮眠を取った後に、再び3時に起きて車を駐車場へ移動し、また仮眠。貴重な睡眠が削られるはめになってしまった。(=_=;) これが後々、体調を苦しめる原因になる。

【あかんだな駐車場から上高地へ】4:53
 4時30分に起床。外へ出ると空は晴天!。やったぁ!。\(^o^)/ 今まで北アを訪れるときはすっきりしたお天気になかなか巡り会えなかったので、今回こそは!と期待がふくらむ。
 準備を整えてバス乗り場へ向かう。事前にネットで濃飛バスの時間を調べておいた。
 始発が5時で上高地が5時21分に着くので、少しでも早めに出たい僕にとってはまさにうってつけの時間!。しかも、この時期は午前便はあかんだな駐車場始発になってくれるので願ったりかなったり。(^^)v
 しかし、始発便が5時というのは平湯温泉バスターミナル発の時刻を示していて、あかんだな駐車場は7分も早く出ることになっていた。それを知ったのはバス停に着いてから。バス会社の駐在員さんが「バスが出るから早く切符を買って!」とせかすので、まだもう少し時間があるのになんで?と思いつつ切符を買ってバスに乗り込むとすぐに出発。そういうことは詳しく書いておいてよ!。(=_=;)
 車内で家から持ってきたバナナとコンビニで買ったサンドイッチを食べる。
 新しくなった釜トンネルは初めて通る。幽霊が出そうな旧トンネルとは違い明るくて近代的なトンネルに様変わりしていた。

【上高地バスターミナル】5:21−5:30
 上高地バスターミナルに到着。すでに辺りは登山客でいっぱいだ。ここへ着くと北アに登るんだ!という気持ちを掻き立てられる。登山届けを出して出発。
 河童橋から穂高連峰を眺める。 途端、山がこちらに迫ってくるように見えた。押し寄せてくる山。こんな感覚は初めてだ。いつもなら穏やかに流れる梓川に象徴されるように雄大ではあっても威圧感など感じない。まるで「来るなら覚悟してこい」と言わんばかりの空気に圧倒されそうになる。 あの感覚は一体何だったんだろうか?。
 河童橋を渡り梓川右岸沿いに遊歩道を歩く。左岸沿いの道とは違って明らかに登山者は減る。


岳沢への登山口


【岳沢の登山口】5:50
 遊歩道から離れ道を横切って岳沢への登山口が見えた。いよいよ本格的な登山道だ。
 鬱蒼と茂った木立の間を緩やかに登っていく。
 しばらく歩き、左手が明るくなったなと思い始めた頃、急に視界が開ける。奥穂高岳と西穂高岳を繋ぐ尾根が真っ青な空をバックに浮かび上がる。まるで大きな屏風を見ているみたいだ。
 明日、あの尾根を歩くんだと思うとテンションが高まってくる。

 さらに先を歩くと3人グループが座って休憩していた。松本から来た方で今日は僕と同じく穂高岳山荘で一泊し、明日はパノラマコースを歩いてお花を見ながら下るのだそうだ。
 話している途中に、上から人が降りてきた。聞くと岳沢ヒュッテでテン泊して降りてきたと。穂高岳山荘からにしては早すぎるので、なるほどと納得。 


岳沢の途中で見えた奥穂高岳から西穂高岳への尾根筋



岳沢の登山道



【岳沢ヒュッテ】7:45−7:53
 岳沢ヒュッテに到着。 岳沢ヒュッテは今冬の雪崩で小屋が全壊し現在、再建中。重機が入らないためか小屋の関係者らしき人が手作業で黙々と働いている。
 今度来たときは再建された小屋でゆっくりと休憩したいと思った。
 小屋はないが水とお便所は使用できる(有料)。水をペットボトルに補給して、別に一口いただく。
 その先には天狗のコルへ登る登山口の道標があった。明日歩く奥穂高岳から西穂高岳へのルートからエスケープとしても使えるルートだ。



再建中の岳沢ヒュッテ 岳沢ヒュッテから天狗の
コルへの登山道入口


   


登山道から尾根を見上げると天狗のコルが見えた


   
左画像を撮影した三脚。
自由自在に足が曲がり、どんな場所にも対応できるため単独で動く人にはもってこいのアイテム。
ヨドバシカメラでゲット。
重太郎新道名物長い梯子 長い梯子を登っているところを撮影






 岳沢ヒュッテを出発し、いよいよ今日のメインイベント重太郎新道へと足を踏み込む。 地形図では等高線が詰まりすぎて崖表示になっている箇所を縫うように登山道が延びている。当然、徐々に登山道は傾斜を増し、今まで順調なペースで歩いてきたところが、急激にスピードが落ちる。足下は相変わらずガレガレで歩きにくい。
 前穂から明神岳への尾根が日差しを遮ってくれているので、日の直射を免れているのがせめてもの救い。

 重太郎新道名物?の長い梯子をクリアした頃から、穂高岳山荘を今朝出発した人とすれ違うようになる。どの人も「この登りは大変でしょう」が挨拶になる。
 やがて木立がなくなり森林限界が近づいた頃からさらに傾斜は増して岩登りが連続してくる。鎖場もあったが鎖を使うほどのことはなくて、あっさりと通り過ぎる。


 この辺りから困ったことに軽い頭痛がしてきた。これが高山病の前兆?。う〜ん、先行きが不安になる。3,000m級の山はそれほど登っていないが高山病にはなったことはない。1時間少ししか寝られなかったのでこたえているのかな(結局、この頭痛は一晩寝たら取れた)。
 目の前を見上げると前穂の頂が見え始める。しかし、まだまだまだ先は遠い。

 前穂から女性が下ってきた。真っ赤な帽子に真っ赤なシャツで前穂をバックにマッチしている。しかもお美しい方!。(^^; これは被写体としてぜひお願いしたい!。撮影をお願いすると快く受諾してくれた。(^^)
 途中で追いついてきた単独の男性にもバックの背景を入れて撮らせて欲しいとお願いする(男性の場合は頼むにも気合いは入らない(^^;)。その人は逆に僕が登っているところを撮ってあげると撮影してくれた。(^^)



荷揚げ用のへりが何度も行き交う
重太郎新道から見る上高地方面


通りすがりの女性にモデルになってもらいました。(^^;
奥穂高岳から西穂高岳へ続く急峻な尾根






登りは簡単だけど下りは足下が
見えないので苦労している
 

【紀美子平】10:34
 紀美子平が近づく頃になってガスが湧き出てきた。もう少しで前穂山頂なのに展望が〜。(/_;)
 願いもむなしく紀美子平に着いたときには一面真っ白。奥穂高岳から到着した人がたくさん休憩していた。学生が多いのが目に付く。さすがアルプス。関西の山と比べると年齢層が1/3くらい下がる。(^^;
 ここで荷物をデポして空荷で前穂山頂を目指す。急に空荷で歩くと体が浮いているような感じがして足下がおぼつかない。
 岩肌に○のペンキがあちこちで見られるようになるが、それでも道をロストしてわからなくなったりする。他にも別のグループが完全にコースから離れて歩いているのを見かけた。注意されて戻れたが、注意されなければどこを歩くことになっていたのか。
 山頂近くですれ違ったおばさんに「この先に雷鳥がいるよ」と言われた。
 進んでみると雷鳥がピョンピョンと跳んでいる。慌ててデジカメを構えるが怖がって逃げてしまった。


ライチョウが逃げていく〜
紀美子平から前穂高岳へ登り始める






【前穂高岳山頂】11:07−11:40
 やはりというか展望はなし。(/_;)
 先ほど僕を撮影してくれた男性が座って昼食を食べていた。会話の内容からするとアルパインもかじっていそうな感じ。北尾根についていろいろ説明をしてもらった。今日は穂高岳山荘で一泊して明日涸沢を下るそうだ。
 このあと北尾根からグループが到着した。男女6人のグループでガチャをじゃらじゃら言わせながらお互い完登をたたえている。登り切った充実感は行動を共にした仲間でないとわからないよなーと思いながら、その輪の外から見ていた。
 僕も本当なら助役とこのルートを登りここで同じように健闘をたたえ合っていたのかも知れないと思うと少し悔やしい。

 後から登ってきた若い男性二人がシャツを脱いで裸で記念撮影をしあっている。そして「あの〜シャッター押してもらっていいですか?」と来た!。う〜ん、3,000m級の頂へ登ってまさか男性の裸を撮ってくれと言われるとは思っても見なかった…。(=_=;)
 しかも二人はいきなり、片方が相方をシンデレラ抱っこしてポーズを取る。男二人のシンデレラ抱っこの撮影かいな!。そして二人はデジカメに収まった。一体、誰に見せるんやろー?。
 30分ほどガスが晴れるのを待ったが一向に取れないのであきらめて紀美子平へ戻る。



前穂高岳から降りてきたところで
紀美子平を撮影
奥穂高岳への吊尾根



【紀美子平から奥穂高岳高岳へ出発】12:00−12:20
 紀美子平へ戻ると中学生くらいのグループが先生のような人に引率されて休憩していたり、年配のグループがいたりと人が増えて賑やかだった。
 お腹が空いたのでここで昼食タイム。おにぎりを3つ食べきる。その間にも人が続々と奥穂高岳へ出発していく。

 ここから奥穂高岳へは吊尾根と呼ばれている場所を歩く。毎年滑落事故が起こっている気が抜けない場所だ。登山道は岳沢側の斜面の弱点を突くように延びているのが見える。
 上高地から登ってきてかなりバテてきた。そこへ奥穂高岳への標高差がまだかなりあるのが見えて、もう帰りたくなってきた。(+_+) テントを担いでいたら、あまりの辛さに引き返していたかもしれない。 自分にもう少しもう少しの我慢と言い聞かせて足を進める



吊尾根の登山道


奥穂高岳山頂が見えた



 途中で、あのマッチョな二人が休憩していたので、こちらも何気なしに休憩する。すると後からおじさんがやってきた。
 このおじさんは涸沢を出発し奥穂高岳から前穂高岳へ登って、これから涸沢へ戻るのだそうだ。
 4人で話をしていると、このマッチョな二人は僕と同じ上高地から穂高岳山荘へ向かっているのに、昼食は持ってきておらず、お腹が空いているという。驚きというか呆れるというか、こんな人が本当にいるんだと思った。
 おやつにと思って持ってきたおまんじゅうを3つ分けてあげると、おじさんも同情してかパンを譲ってあげていた。「ありがとうございます!」と元気だけは人一倍良かった。(^^;



【奥穂高岳山頂】13:50−14:17
 見覚えのある円柱の土台とお社が見えてた。奥穂高岳山頂だ。山頂はさすが人が多い。ここはガスっていなかったが、前穂高岳やジャンダルムは見えなかった。明日の天気が心配になる。
 先ほどのマッチョな二人がまた記念撮影をしている。今度はこっちから「裸にならへんの?」とそそのかす。すると待ってました!とばかりにシャツを脱ぎまたしてもシンデレラ抱っこでポーズ。
 二人は穂高岳山荘で2泊して涸沢から下山する予定だという。面白い二人だったがこの先、会うことはなかった。別に会わなくてもいいけど。(^^;
穂高岳山荘に到着
ジャンダルムはガスの中〜♪



【穂高岳山荘到着】14:47
 奥穂高岳を出発し穂高岳山荘へ向かう。テント装備にしなくて本当に良かったと思いつつも、体が重くて足があがらない。
 穂高岳山荘までの30分ほどが、1時間以上に感じられた。そそり立った崖の上から穂高岳山荘の赤い屋根が見えたときは心底ホッとした。

 小屋に着くとたくさんの人でごった返している。すぐに宿の手続きをして指定された「剱岳」部屋へ向かう。人が多いのはわかっていたので、布団一枚に二人とか三人とか寝てくださいと言われないかビクビクしていたが、結局一人一枚の布団にありつけた。ただ、さすが一人一枚といっても布団が細い!。とても合理的だなぁと感心する。
 部屋からジャンダルムの尾根の先だけが見えた。天気が安定してきたようだ。

 一息ついたところで、フロントでビールを買って、テラスで腰掛けて持ってきたサラミで一杯やる。見る見るうちにガスが取れて北アルプスの展望があらわになる。こんなにはっきりと常念岳を見たのは初めて(だと思う…)。贅沢なひととき。
 今日は同じ山仲間のmayumiさんが涸沢でテン泊している。彼女はどのあたりにいるのかな…。



穂高岳山荘のテラスから見える雄大な景色



夕食はうまかった!
「剱岳」部屋からはジャンダルムの頭が見える









 夕食の時間になり食堂へ。
 夕食はハンバーグだった。それに煮物とパスタにジャガイモの煮付け、そしておみそ汁がついていた。
 味は期待していたよりかなり美味しかった。

 しかし、疲れすぎているのかあまり食欲はなかった(といってもご飯のお代わりをしなかっただけで、すべて平らげましたが)。
 ここで、ふと左向かいの席を見ると、山仲間のこまくささんに似た人がいるなーと何気なく思っていたら、よく見たらご本人だった!。えー!?なんでこまくささんがここにいるの!。人目もはばからず声をかける。
 こまくささんは僕がここへ来ることは知っていて、どこで会えるか楽しみにしていたみたい。向かいにはたまちゃんもいた!。またまた驚き!。(@_@)


 食事を終えて、テラスでお二人と雑談。
 お二人は上高地から岳沢経由でここへ入り、槍ヶ岳、大天井ヶ岳、常念岳と一回りするのだという。何とも羨ましい行程。
 「てるさんは僕らよりも後から来るもんだとばかり思っていたから、いつ追いついてくるかなーって二人で言ってたんだ。でもいつまで経っても追いついてこないからルートを変えたのかな?って思ったよ」と。

 この後も、日がとっぷりと暮れて寒くなっても雑談して、最後に山荘前でバンダナショットをして中へ入った。
 小屋の中では穂高岳山荘の歴史を撮影したビデオが放送されていて、みなが食い入るように見ていた。
 途中まで僕も見ていたが、寝不足なので眠たくなって寝床へ戻る。

 寝床の向かい側を陣取っていた親子三人は今日、涸沢からここまで登ってきたそうだ。明日、奥穂高岳山頂を目指すのだそうだが行く気満々のお父さんと比べて子供二人はまったくその気無し。「せっかくここまで来たんだから登ろう」「もう嫌だ。ここにいるからお父さん登ってきて」「登ろうよ」「嫌だ」。ずっとその会話の繰り返し。翌朝、彼らは登ったんだろうか?。(^^;







8月20日(2日目)

【穂高岳山荘を出発】5:16
 午前4時前に目が覚めた。寝た時間は早かったがぐっすり寝た感じがない。しかし、悩ませていた頭痛はすっかりとれた。足の筋肉痛もない。
 隣の人はすでに出発したようで布団は片付けられていた。

 廊下に出てトイレを済ませ、出発準備を始める。終えて外へ出て準備体操をする。ヘッデンを付けた人が奥穂への崖を登っているのが見える。
 常念岳をバックに薄いオレンジ色の空に変わっていく。時間と共にご来光を見ようと人が出てくる。誰かが「ご来光を待つなんて日本人ぐらいなもんだ」って話していたけど、本当にそうなのかな?。
 5時に出発すると言っていた、こまくささんとたまちゃんも出てきたが、いつの間にかいなくなっていた。

 太陽が昇り始める。今日一日が始まる。さぁ出発しよう。二人に挨拶だけしたかったが、いなかったので諦めて出発。
 いきなりの崖登り。途中で振り返ると二人が見える。こちらを見ている。大きく手を振ると二人が手を振ってくれた。何となくジーンときた。
 昨日は長く感じた奥穂高岳と穂高岳山荘の間だったが、このときはとても短く感じた。気持ちの持ちようかな。
 昨日とは打って変わってすっきりと見渡せる奥穂高岳山頂に到着。

常念岳の右手から朝日が昇った


姿を見せたジャンダルム


遠方中央は木曽駒ヶ岳 右中段は霞沢岳


遠方中央に富士山!



奥穂高岳から見えた大展望
画像をクリックすると別ページで西から北へ画面が180度スクロールします


【奥穂高岳を出発 ジャンダルムへ】5時56分
 昨日、ガスで見えなかった前穂高岳がスッキリと見えている。ほとんどの人は前穂高岳方面へ向かうようだ。しかし、思っていた以上にジャンダルムへ歩いている人も多い。これだけ人が多いと心強い。
 まず、第一歩。思っていたよりも高揚感はない。普通。それが自分でも不思議なくらいだった。
 ガレ場の広い尾根を進む。じきに馬の背が見える。ここでいきなり絶景に出会う。
 馬の背の頭だけが朝日に照らされ、逆に影の部分がこの山を物語るよう険しさを表し、そして背景には焼岳や乗鞍岳、遠くは御岳など著名な山々が雲海に浮かぶ。なぜか3,000m級の乗鞍岳や御岳まで下に見える。まるで5,000m級の山から眺めているような錯覚に陥る。

 馬の背は両岸がスパッと落ちていてるが思っていたより幅が広い。怖さは感じない。ここよりもこれからロバの耳へと下る竜の尾のようなナイフリッジの方が厳しい。
 先頭を歩く男性はナイフリッジのどちらに体を寄せるか苦労していてプチ渋滞。足は左側(上高地側)にしっかり置ける段差があるので、リッジをまたぐのではなく思い切って体を出せば姿勢が安定する。

 ロバの耳とのコルまでガラガラの岩場を下る。右手には新穂高温泉からの谷筋が遥か下に見える。この高度感も素晴らしい!。


ジャンダルムへ向かう人々が準備を整えている


馬の背を歩く人たち  2,455mもある焼岳がはるか下に見える


馬の背の突き出した岩を慎重に越える


奥穂高岳から歩くと、ここが一番怖さを感じる馬の背の下り 奈落の底へ吸い込まれていくような錯覚に陥りそう
右下の谷底とは1,000m以上の落差がある


ロバの耳へ登り始める 少し渋滞気味なので高みの見物


ジャンダルム全景  奥穂側から登っている人が見える


これでザイルが要らないルートとは見えないけれど、実際歩いてみると絶対にいるほどではない。その微妙な危うさがこのルートの魅力なのかもしれない。下の画像は、上の画像の水平歩道の辺りを撮影しています。





 ジャンダルムは益々大きくなってくる。山頂に立っている人がはっきり見えるようになる。奥穂側からピークへよじ登る人が見える。
 ロバの耳はピークを通らず壁面をトラバースしていく。遠目から見ているとこれが一般縦走路か?と思えるくらい、岩壁にへばりつくように登山道と鎖が見える。でも実際歩いてみるとしっかりしたホールドが豊富で道幅もあり、テンポ良く通過できた。

 さぁそしてジャンダルムの元へ到着。夏ルートは西穂側へ廻りそちらから山頂へ登るのだが、奥穂側からも登れなくはない。さっきも登っている人を見た。
 僕の前を歩いていた人は左を巻いて西穂側から登るようだ。ちょっとどうしようか悩んだ末に登ってみることにした。下から見た感じでは厳しそうには見えないが慎重を期すことには変わりない。
 ガバを次々掴んで中段まで登ると、残置スリングがあった。比較的新しい。なるほどちょうどそのあたりが次の手がかかりが悪い。残置スリングのお世話になって体を引っ張り上げる。チラッと右を見たらスパッと切れ落ちていて、背中から外はすごい空間を感じる。まるで1,000mほどもある煙突の梯子を登っているよう。とんでもない高さを登っている自分が、ちょっとアルパイン時代に戻れたようで気持ちよかった。(^^)






【ジャンダルム山頂到着】6:48
 あとはトコトコと登り切ってジャンダルム山頂!。\(^o^)/ 360度遮る物なし!。その展望は北アルプスだけにとどまらず、中央ア、南ア、白山、そして富士山までも見える。すげー!。(^Q^) 
 思わず叫びたくなったが、人が多いのでグッと我慢。すると後ろで「ウォー!」と雄叫びを上げる人がいた。同じような人がいるもんだと思っていたら、同行の女性が「放っておいてやってくださいね。すみません」と周囲に気を遣っていた。(^^;
 奥穂側から登ってきた僕を見た男性が声をかけてきた。「スリングの所、厳しかったでしょう。どう登ったの?。あそこは右を巻くと登りやすいよ」と言ってくれた。右というとさらに切れ落ちた新穂高側へ寄ることになる。探す余裕はなかったな。(^^;

 ここで穂高岳山荘のお弁当を食べる。山でしかもこんな展望の素晴らしい場所でお弁当を食べるなんて、本当に幸せなことだと思う。このお弁当は朴の葉でくるまれたチラシ寿しで酢飯が美味しい!。(*^_^*) 二つあって一度に食べてしまうともったいないので、ここでは一つだけにした。

 山頂は着いたときは10人ほどで賑わっていたが、徐々に出発し、結局一人だけになった。一人でこの頂を占めている。ジャンダルムを独り占めしている。憧れていたジャンダルムの上に立っている。全ての山を征服したような気分になった。そう思ったら何かこみ上げてくるものがあった。



これから歩く間ノ岳や西穂高岳はもちろん、焼岳、乗鞍岳、そして御岳も雲海から姿を見せている。
左のコブの頭には人が数人休憩しているのが見える。


北側を見ると立山、針ノ木岳、そして天に向かってそびえる槍ヶ岳が見える。





【ジャンダルムを出発】7:16
 ずっとこの展望を眺めていたが、後々の行程を考えるとあまりゆっくりもしていられない。名残惜しいがジャンダルムを後にする。
 奥穂側と違って西穂側のルートは問題なく下れる。コブの頭と呼ばれる広い尾根をなだらかに下り天狗のコルへ尾根を一気に下るのかと思いきや、今度は上高地側のガレ場へ道は続いている。岩稜名物の白ペンキ○印に導かれるように進路を取る。先頭に歩いている人がいるので間違わないが、他に人がいないと本当にこっちで合っているの?と思ってしまいそう。

 しばらくは緊張感も解ける緩斜面のガレ場を横切るように下る。岳沢と上高地が正面に見えて素晴らしい風景に一息付ける。
 しかし、再び道は尾根に戻り今度は新穂高側の急斜面を下っていく。V字に開いた岩の間を鎖が垂れている。滑りに気をつけながら場所によっては前向き、後ろ向きに姿勢を変えて下る。
 ここまで来ると今度は遠目に西穂高岳や間ノ岳が見え始める。まだまだ遠いのだがゴールがすでに見えているようで、このままのペースで突き進んでしまうのがもったいないような気持ちになる



西穂高岳側から見たジャンダルム


天狗の頭・間ノ岳・西穂高岳と続く


登山道は一旦、尾根から上高地側を大きく下るように南西へと延びる。


鎖場になっているV字に開いた岩の間


天狗のコルへ一気に下る




天狗の頭を手前に間ノ岳と西穂高岳



【天狗のコル】8:25
 ジャンダルムから一気に下って天狗のコルまで来た。
 天狗のコルからはエスケープルートとして岳沢ヒュッテへ下る道がある。しかし、急斜面のガレとザレを下るようで歩くこと自体、落石を起こしかねないような怖そうなルートと前評判があり、実際見てみても下るのはかなり怖そう。

 デジカメを構えてこの岳沢を撮ろうと高台に乗ったところが、それが避難小屋跡だった。屋根はなく壁も崩壊して跡形程度が残るだけ。

 天狗の頭へ登り始める。いきなりほぼ垂直の岩場。そこには鎖がある。このルートは鎖場が多数ある。でも、あるからといって絶対に使わなければならないわけではない。鎖を使う方が返ってバランスを崩して危ない目に遭うこともある。三点支持をしっかりすれば、大抵の岩場は大きくつかめる箇所(クライミング用語でガバという)があるので、その箇所を見つけて掴み登るようにする。鎖はお助けロープと思えばいい。 ……と偉そうなことを書いているが、鎖を掴んで登った。ケースバイケースということで。(^^;

 先頭を歩くグループに付いているので道に迷うことはない。こちらは気楽にデジカメで撮影しながらついていく。
 ここで初めて西穂高岳側から歩いてきた人とすれ違う。おばさん二人。あとで他の人に聞いたら、この二人は西穂山荘を午前3時過ぎに出発したらしい。


天狗のコルから岳沢ヒュッテへ下る
エスケープルート
天狗の頭への登り始め


天狗の頭への登り


天狗の頭への登りの途中にジャンダルムからの
激下り尾根を振り返る



 
【天狗の頭(天狗岳)山頂】8:48−8:54
 天狗の頭到着。バンダナショットを撮ってもらう。
 このグループはあまり長居せずに足早に下っていく。
 ついていくつもりはないが、こっちも出発することにした。
 しかし、ここまで来れば西穂高岳までもう少し。時間に余裕がでてきた。
 間ノ岳を見ながら下るときに、ちょっとゆっくり展望を楽しもうと一人休憩する。
 この辺りから水の残りが怪しくなってきた。2Lあったのに心細い量しか残っていない
 


天狗の頭を下り、間ノ岳を眺める。足早に抜けてしまうともった
いないので、ここで腰を下ろして休憩し展望を楽しんだ。


逆層スラブへの下り(1)
 
逆層スラブへの下り(2)


逆層スラブを下から見上げた画像
(マウスを画像に載せると登山道が破線で表示されます)


 逆層スラブも興味があった場所の一つ。
 何十mもある長い鎖があり、それを持ちながら懸垂下降のように下っていく。
 鎖が長いので一人下ると、次の人まで待たねばならず、数珠繋ぎになってしまい時間がかかった。もう少し時間が経てば、逆方向からも登ってくるので、さらに待たねばならなくなる。


間ノ岳への登り
(マウスを画像に載せると登山道が破線で表示されます)










山頂を示すものはこの文字だけ

【間ノ岳】9:36−9:44
 逆層スラブを下り、先頭を歩いていたグループはここで一息ついている。僕はここでは休憩はとらずにそのまま進むことにする。が、いきなり道を間違えて「マークはあっちに付いているよ」と声がかかる。ここに限らずこのコースは○マークがどこにあるのか見つけることがコースを攻略するルートファインディングになる。

 この辺りから上高地側からガスが出始め、ピークまでも覆い始めた。しかし、ここまでずっと晴れ間できて、展望を堪能できたので「ま・いっか」と気楽にあきらめがついた。 
 登りきったピークが間ノ岳だったのだが、道標はなく思わず通過しそうになるところをたまたま振り返って、そこの岩に「間ノ岳」と書かれていた文字を見てここがピークだったんだと納得。
 他の人も「え?ここ?」と驚いた様子だった。






スタート(下の赤シャツの人)から少し上がったところにあるスラブ状に傾斜している場所(二人が取り付いている箇所)から左へトラバースしていく辺りが滑りやすく緊張する箇所。この場所は鎖もロープもない(上部は鎖がある)。



 この難関路の最終地点である西穂高岳が目の前に見えてきた。
 僕が今回このルートを歩いて一番やばいなぁと思った場所がここから西穂高岳山頂までの間。
 細かいガレ場で浮き石だらけ。しかもかなり急斜面。
 登る人が落石を注意すべく、一人が登るときは後の人は大岩の陰に隠れて通過を待ち、順番に登っていく。登りはいいが逆方向はかなり怖そう。実際、落石が相次いだ。
 他にも、少しスラブになっているところをトラバースして越すところや、長い鎖場のある岩場など、今までのルートを凝縮するように富なバリエーション?が揃っている。
 逆方向から来た人は西穂高岳までの登山道から一変する、こんな緊張する場面に遭遇するわけだから、気持ちの切り替えが大事かも。






【西穂高岳山頂】10:46−10:54
 あともう少しで西穂高岳山頂という登りで、落石を起こしてしまった。とはいっても直径10cmほどの岩なのだが、5mほど下に人がいたので、すぐに「ラクッ!」と叫んだ。偶然にも途中の幅の浅い段差に止まってくれたので事なきを得たが、そのまま落ちていたらケガは免れなかったかもしれない。ここへ来て気の緩みか…。

 ガスの中、西穂高岳へ到着。ここまで来れば問題ない。やはりというか人がグッと増える。軽装な人も多い。今までの張りつめた感じとは違い、何か和やかな雰囲気が漂う。
 ここで残った最後の水を飲み干す。緊張の連続と炎天下でいつも以上に喉が渇いていたのかあっと言う間になくなってしまった。ここを歩くベストシーズンは9月だろう。西穂山荘まであと2時間…。
 一息休憩して、さらに西穂山荘へ向けて進む。ジャンダルムからの道から比べると緊張を強いられる箇所はあまりないが、こういうところで怪我が起きやすいので気をつけて歩く。



右上:西穂高岳を出発する人の列
右下:ピラミッドピーク道標
下:ピラミッドピーク付近から撮った岳沢


西穂独標へ続く尾根沿い。岐阜県側から沸き立つガスが
上高地側からの風に煽られて戻っていく。



西穂独標からはさらに整備された
登山道が延びる

【西穂独標】
 一気に道は開けて小さい石が詰まるガレの道を下る。
 ちょうど、奥穂高岳からずっと一緒だった人、数人と前後を歩くがみな達者な歩きでついていくのがやっと。下ったところにある広場でこっちは、しんどくなって休憩。難所を同行した人が先に行ってしまうのは、何か寂しい。その人達とはもう会うことはなかった。

 座り込んであめ玉を一つ頬張る。水はもう無いのでがまん。振り返ると下ってきた西穂独標が見上げるような高さにあった。こんな高いところから下って来たんだとちょっと驚いた。黙々と下ってきたので高さがわからなかったからだ。
 重い腰を上げて歩き始める。西穂山荘までラストスパート。歩くのが遅くなったとはいえ、そこはジャンダルムを歩いたプライド?で遅い人はバンバン抜いていく。しかし、西穂山荘へ着いたときは倒れ込むような感じだった。意地は張ってはいけません。(^^;



西穂独標のピークを振り返る


西穂山荘に到着



【西穂山荘】12:38−13:02
 喉はからから、体はだるい、お腹は減った…。三重苦・四重苦に悩まされながら歩き続けた後、西穂山荘の赤い屋根が見えたときは思わず拝みたくなった。(^^;
 休憩する人でごった返す小屋前の広場。まず、水を購入し一気に1L。次にポカリスエット500mlを飲む。これでやっと生き返った。
 昼食もここで食べようと思っていたので、西穂ラーメンを注文。トンコツもあるようだがすでに売り切れていた。ラーメン通?の自分としては売り切れと書かれていれば、ぜひ食べてみたい衝動に駆られる。次回はぜひ。

 出された醤油ラーメンの味はとても良く、面の堅さも茹ですぎず申し分なし。しかし、今の僕の体調で美味しいのだから、普通だったら塩辛いかもしれない。でも、汁まで残さず全部平らげた。
 一気に飲んで食べたので胃が痛くなってきた。…とは思いつつ、目の前でソフトクリームを買う人を見ていたら食べたくなって注文。(^^;
 山で食べると何でも、何でこんなに美味しいんでしょうか?。小屋の中で窓からの涼しい風に当たりながらソフトクリームをペロペロ。

 一息ついたところで、西穂高口ロープウェイ乗り場へ出発。
 いかにも西穂山荘までハイキングに来ましたというようなカップルに続いて、淡々と歩く。「次は屋久島へ行こうか」「え〜!行ってみたい〜♪」。盗み聞きするつもりはないがまわりが静かなので自然と会話が聞こえる。
 この二人を抜きたいが結構足早で抜けないので、ずっとこのような甘い会話を聞かされながら歩いた。(^^;



帰りのロープウェイは
観光客でごった返す中に紛れ込む


【ロープウェイ西穂高口】
 西穂高口近くの広場まで来るとサンダルの女性など観光客がたくさん見られた。
 下るロープウェイは途中までガスで真っ白。かなり下がってガスがとれ、下界が見える。たった2日間だったが、随分長い間、山にいたような気がした。
 ロープウェイを乗り継いで新穂高温泉へ。バス停では高山駅行きのバスが待っていた。切符を買って乗り込んだらすぐに出発。今回は交通機関については文句の付けようのない接続の良さで待ち時間はまったくとっていいほどなかった。

 バスの席では前後に外人客が陣取り、途中ですれ違った選挙カーが珍しいのか、窓からしきりにデジカメのシャッターを押していたのが面白かった。(^^)
 平湯温泉バスターミナルへ到着。ここでもすぐにあかんだな駐車場へのシャトル便がすぐに来て、ストレスなく駐車場へ戻れた。
 歩いていたときはまったく雨には遭わなかったが、この付近は結構雨が降ったようで、車は雨に濡れていた。
 帰宅する前に近くの神の湯で汗を流す。東海北陸道では大渋滞に巻き込まれて、疲れが倍増するが無事、大阪まで帰って来れた。出迎えてくれる家族の顔を見て本当に帰って来れたんだと実感した。(^^)

 今回の山行は何もかもがうまく行きました。さしたるトラブルもなく、天候にも恵まれて、今までの山行の中でも最高レベルの出来でした。
 自分が今回歩いてみて感じたことは、危ないと言われている馬の背や、逆層スラブなどはそれほどでもなく、逆に間ノ岳から西穂高岳の間の方がもっと危険に感じました。実際、僕が歩いた日の前後2日間に、この間で滑落事故が2件起こっています。浮き石が多く体勢を崩しやすいため細心の注意をはらって歩くことが大事だと思います。
 ここへ来るとクライミングの基本である三点支持の重要性が改めてわかります。歩き抜くコツはその三点支持と自分のペースで歩くこと。そして何よりも楽しむ気持ちも忘れずに持つことですね。(^_-)