スノーハイク 観音平から法力峠へ
●山 域:大峰
●日 時:2006年(H18)2月5日
●天 候:曇り時々晴れ
●コース:観音峰登山口−観音平−観音峰−三ツ塚−法力峠−洞川温泉
●メンバー:しんさん、春風さん、PIKKUさん、えりさん、てる
このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください
カシミール3D GPSルート GPSルート地形図 地域の地図は上記をクリック
この日の2日前の夜、僕は歯医者の診療台にいた。虫歯の原因になっていた親不知を抜くために。
前日の土曜日には今期一番の寒気団が南下し、近畿の平野部でも軒並み氷点下になるほど寒くなった。
今年の冬は北極付近で寒気をためこんだり放出したりする「北極振動」の例年にない変化がこの寒さをもたらした。
自宅を出ると、途端に外の冷たい空気に触れた。抜いた親不知の周りの肉が反応しズキッときた。山で痛みませんようにと思わず祈ってしまう…。
早朝に大阪を出発しPIKKUさんと二人で現地へ向かう。 今回同行するしんさんたちとは黒滝の道の駅で待ち合わせ。
吉野へ入ってから路面が凍結しだし、吉野川を渡って下市あたりから路面はミラーバーンに変身!。すぐにチェーンを付ける。路面はスケートができそうなくらいツルツル。 非金属チェーンを付けてガタガタと車体を震わせながら309号線を進む。
黒滝の道の駅でしんさんと合流。目的地の洞川へ向かう。ここから先は路面も真っ白だ。 洞川温泉の駐車場に僕の車をデポして、しんさんの車で観音峰登山口へ戻る。
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【8時15分】観音峰登山口を出発
観音峰登山口の東屋には、すでに先着のグループが用意をしている。こんなに早く出発するグループがいるとは考えていなかった。
グループのリーダー的な方から「観音峰ですか?」と尋ねられて、そうですと答えると「僕らと一緒ですね。ラッセル交代で行きましょうか?。それも楽しみで来られたんでしょ?」とお気遣いいただく。(^^)
そのグループは先に出発し、僕らも支度を調えてから後を追うように進んだ。
気温は-6度。山はガスで覆われていてこの時点ではとても天気が好転するような気配はなかった。
山上川に架かる吊り橋を渡り、道標に従って谷沿いに延びる道を登る。エアリアや奈良県のハイキングコース図などに載っているコースとは少し違うのでとまどうが、道標を信じて進む。
観音の水へ着いて、一口、水をいただく。外気温が低いせいかぬるい。湧き水でしかも冬なのでもっと冷たいと思っていたのでちょっと意外だった。
【9時10分−32分】あずまや
道はうっすらと雪をかぶり、その下には凍った雪が所々あり足の置き場を慎重に歩く。アイゼンを付けるかどうか判断が微妙なところ。
しばらく歩くと立派な比較的新しい東屋が見えた。ここで先発していたグループと再会。「ちゃんと雪を払っておきましたから」と笑って手招きしている。こちらも「それはどうもご丁寧に」と返す。(^^;
このグループはここでアイゼンを装着し出発していった。僕らもここらが潮時と付けることに。
僕はあまりアイゼンを付けて歩いたことがなかったので、これはいい機会とササッと付ける。えりさんやしんさんは10本爪の立派なやつだ。
目の前の階段を登り、道は急斜面を葛折りに続いていく。途中でしんさんがアイゼンを外す。どうもバンドの締まりが悪いみたいだ。
【10時00−24分】観音平
雑木林の中を素通りし、それが開けたかと思うとそこが観音平だった。しかし、残念ながら期待した大展望はまったくなし。稲村ヶ岳から弥山への眺めは雲の中に閉ざされてしまっている。
とりあえず「観音峰展望台」と明記された石標の前でバンダナショットを撮影。遮る物がないので吹きすさぶ風が冷たく痛い。温度計を見ると、な、な、何と−10度を指している!。寒いのを通り越して痛いわけだ。
えりさんは練乳を取り出して、積もった雪でかき氷にして食べている。僕もご相伴させていただく。たっぷりと練乳を付けるのが美味しい秘訣らしい。美味しい〜。(*^_^*)
しばらく展望が開けるのを期待して待つが、時より雲の間から日が差し込む程度で雲は取れてくれない。あきらめて次の目的地観音峰へと向かう。
【11時05分】観音峰
前日にどんかっちょ!さんたちが近くの天和山へ登っている。教えてもらった情報ではワカンは要らないということだった。大峰でこの時期ならワカンは必須でしょうと、みなワカンやスノーシューを持参していた。ところがどっこい!。雪はパウダーでしかも深いところでも足首ちょい上程度。これじゃワカンを付けるだけ無駄というもの。結局重しになっただけだった。(=_=;) どんかっちょ!さんすみません。m(__)m
木々には霧氷が付いて真っ白な森を描いている。天気が良ければもっと素晴らしい風景になるだろう。
先を歩いているグループのトレースに従って歩くので気分的にはラクチンだ。テープも短い間隔で巻いてあり心強い。とはいえ時々地形図を見ながら位置の確認だけはしておく。
左に植林が見え、緩い傾斜を登りきるとそこが観音峰だった。展望は全くなしで、無積雪期に来たらがっかりするだろう山頂だ。(^^;
ここでもバンダナショットを撮影する。すると急に雲間から日が差し始めて、一面、レフ版で反射させたかのように目に痛いほどの白に包まれた。
みな「すごーい!」と感動。(^^) ここから先は太陽が顔を出すたびに喜びの声が上がるのでした。
【12時05分−42分】三ツ塚
しんさんのアイゼンが依然として調子が悪い。どうやら紐を締めるバックルに問題がありそう。アイゼンをかばうように歩いているのでスピードが上がらず、しかもはずれてくるので立ち止まりの連続。 それを見ていてふと思いついた。そういえばスキー板を縛るマジックテープ付きのバンドを持ってきてたっけ。ザックから出してそれを巻いてあげる。かなりしっかり締まるので、結局、これで何とか最後まで持たすことができたみたい。(^^) 何でも持っとかないかんね〜。
植林帯の中を通り登ったピークらしきところに「三ツ塚」と書かれたプレートがあった。そうか、ここが三ツ塚ね。しかし、北北西へ別れる尾根が見あたらない。 さらに先へ進むとまた「三ツ塚」と書かれたプレートがあった。どっちがホンマやねん!。(^^;
とりあえず、お腹も空いたし時間も頃合いなのでここで昼食とする。
今回は時間の関係上、恒例の鍋はやめてカップラーメンで済ませる。ここで登場したのがしんさんの新しいアイテム「ジェットボイル」。その名の通り瞬時にしてお湯が沸くという優れ物。外気にさらすことなく直火で鍋の部分に熱が行くので沸くのが早いみたい。実際、僕のノーマルコンロと比べても半分程度の時間で沸いた。すげ〜!。(@_@)
今回は塩ラーメン。山で食べるときは汁を捨てれないので豚骨系は厳しい。寒いとき、特にこんな氷点下の中で食べるラーメンは、めちゃくちゃ旨い!。お腹も空いていたので数口で食べきった。(*^_^*)
食事のあとは恒例のPIKKUさんが持ってきてくれたケーキでお茶!。…しかし、今回はそれだけではない。昨年末のクリスマスイブに結婚された、しんさんとえりさんを祝ってのケーキだ。今までにもいろんなオフでお祝いしてもらっているお二人だが、このグループはこのグループでお祝いしたかったので、何度もで申し訳なかったが、お約束のケーキ入刀をしていただく。(*^_^*) お二人これからもお幸せに〜!。(^^)
食事を終えて法力峠へと向かう。三ツ塚を出発すると、先を歩いているグループのトレースは急に左へ向きを変えた。ちょうど三ツ塚で食事中にも単独の男性が歩いていったが、その人の物と思われるトレースもついて行っているようだ。
おかしいな?とは思いつつも僕らもそれについて歩く。150mほど下ったところで、やっぱりおかしいと思いコンパスで方位を確認しGPSも見た。やはり北北西の尾根を下っている。事前に、地形図を眺めていて、この尾根を下ると洞川温泉辺りへ下れることは知っていた。が、道があるのかどうかはわからなかった。木には所々赤いテープが巻かれているので歩いている人はいるようだ。
みんなに事情を話し、このまま洞川温泉へ下るか、法力峠まで歩いて行くか尋ねる。ここまで来たんだから予定通り法力峠まで歩こうと言うことで意見が一致。来た道を戻る。
尾根の分岐辺りには黄色い看板で「観音峰|法力峠」と書かれたプレートがあった。これから先はトレースのない純白の雪一面。
歩き始めてまもなく、右手に開けた場所に出合い、そこから稲村ヶ岳が姿を現した。思わず「おぉー!」と叫んでしまう。待ちに待った展望だ。
一目で大日山、そして稲村ヶ岳とわかる山の頂に眩しいほどの雪をまとった山容を目の前にしてただただ感動するばかり。何枚もシャッターを切った。あきらめていたこの風景を見れたことが本当に嬉しかった。 あのまま下って洞川温泉へ行っていたら…。ほんと良かったぁ〜。
山を始めた頃に買った大峰の本に、厳冬期の稲村ヶ岳を登る写真が載っていた。雪山は単純に寒いし、遭難したら怖いし、とても自分が行くなんて考えもしなかった。でも、心のどこかで憧れていたのかも知れない。 その稲村ヶ岳が手を伸ばせば届きそうな場所にある。 手が届くことになるのだろうか?。
全行程の中でもこの辺りが一番アップダウンが激しくて、尾根も細くなり、時折、道をロストしたりして、それもまた楽しみながら法力峠へと進んでいく。
遭難脾がある辺りも展望が良く、またまたシャッターを切る。何度見ても見飽きない展望。背を向けて歩くのが惜しい。(^^; 目を左に移すと山上ヶ岳も見えていた。
PIKKUさんがサブポケットに入れていたお茶を飲もうとするが凍って飲めない。さすが氷点下。
【14時25分】法力峠
尾根から右に折れてテープに従い、グッと斜面を滑るように下っていくとそこが法力峠だ。
ちょうど、稲村小屋の方面から男女4人組のグループが降りてきた。連泊装備にザイルが目にとまった。バリゴヤの頭へでも行っていたんだろうか?。
ここでも記念撮影をして、洞川へと向かう。今までとは違いまったく展望もない植林帯を下るだけなので、みんな黙々と歩く。この道が長くて一番疲れた。(=_=;)
【14時58分】母公堂と五代松鍾乳洞への分岐
母公堂と五代松鍾乳洞への分岐で休憩。昔、歩いた記憶は定かではなく、てっきり五代松鍾乳洞方面への道が昔歩いた道だと間違ってその方向へ足を進める。別に間違ってはいないのだが、雪の上にトレースはなく心細くなってくる。しかも見たこともない高い位置に道が付いていて、違う道だと気づいたとき、五代松鍾乳洞の看板に救われた。(^^;
五代松鍾乳洞はもちろん、この時期なので閉鎖している。さらに先を歩くと蛇の倉と呼ばれる役行者が修行した鍾乳洞への参道が横切り、稲村ヶ岳登山口へたどり着いた。この間違ったと思った道は昔の旧道のようだ。
【16時ちょうど】洞川温泉に到着
奥地へと向かう車道も雪が積もり真っ白。気温が低いので溶けないのだろう。
旅館街の間を素通りし洞川温泉にやっと帰ってきた。全行程8時間。慣れないアイゼン歩行に腰が痛む。でも、これで自信ができた。(^^)
冷えた体を温めるのはやっぱり温泉!。洞川温泉はかなり昔に入ったっきり。ここは人気が高くてシーズン中はなかなか入れない。この時期なら空いているだろうと思ったのだが、近くのスキー場で遊んだ家族連れが風呂場を占領していた。あちゃー!また大混雑の風呂かよ〜。(=_=;)
それでも芯から冷えた体を温めるには充分すぎるほど入浴した。
洞川温泉は拡張工事をする予定だったようだが、今冬の雪の影響で延期になったようだ。これだけ人気なんだから当然だよなぁと思ったり。
帰りは黒滝茶屋でチェーンをはずし、あとは大阪まで快適に帰ることができました。
朝が早かったので夜は爆睡でした。