虚空蔵山 三本峠から北へ縦走


●場 所:虚空蔵山
●山 域:丹波
●日 時:2003年(H15)12月23日
●天 候:晴れ時々曇り
●標 高:596m
●メンバー:てる単独
●ルート:三本峠−(関電巡視路)−虚空蔵山−八王子山−P496.1m-P417m−草野駅前



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック 地域の地図は上記をクリック
 
 2日前、高岳北尾根を歩こうと出かけたものの、前日に到来した寒波の影響で麓まで雪が積もり、登山口の手前で車がスタック。何とか脱出できたものの結局登山口までたどり着けず帰宅するというハプニングにあってしまった。
 その日も晴天だったがその晴天がこの日も続いた。高岳のリベンジは後日ということにして、今回は虚空蔵山を選びました。この山は嫁さんと二人でこの夏に登ったばかりですが、そのときに山頂からさらに北へのルートが延びるのを見て、どうなっているのかなぁ?と興味を持ったことがこの日に繋がっているというわけです。
 今回はそれに加えて、それならいっそのこと南から北まで縦走してやろうと思いつき、資料探しにとネットで調べたところ山喜多さんのホームページが報告も豊富で地図も添付されていて参考にさせていただきました。m(__)m

 なお、このホームページに記載しているルートは雑誌等に記載されているメジャーなルートではありません。藍本駅からのメジャーなルートをご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。
 ということで本編へ。


三本峠付近 今田町へ通じる道路
 早朝に自宅を出発する。中国道で現地入り。今回は南から北へ縦走するので、まず北の下山地点に自転車をデポする。帰りはこれで出発地まで戻る予定。
 今日は午後から嫁さんと一緒に心斎橋にオープンしたディズニーストアへ行くことになっている。お昼過ぎまでには自宅へ帰らなければならない。だから時間は貴重…。 なのにいきなり忘れ物。なんと飲み物を買い忘れていた。しかも気づいたときは身支度を調えて出発しようと思っていたそのときだった。(>_<) 買い出しに20分ほどロス。

【8時05分】三本峠から出発
 三本峠の近くにちょうど車一台分が駐車できるスペースを見つけてそこに車を止める。
 まずは関電の巡視路を探し求める。とある公共施設を通らせて頂いて、そこから巻くように登る関電巡視路を見つけた。が、尾根に乗るまでは道がわかりづらく、歩きながらも半信半疑。尾根に乗ると明瞭な道がついていて一安心。その尾根からは三田へと延びる若狭舞鶴道が見渡せる。
 関電の巡視路があるということはもちろん鉄塔があるということ。今回は送電線下とその鉄塔をポイントに歩き通す。まず「東播線51番」鉄塔。次に下って登って「東播線50番」鉄塔。

三本峠から登り始めて初めての展望
左下には舞鶴若狭道が見える
まだまだ遠い虚空蔵山 関電巡視路は歩きやすい道

【8時35分】送電線の分岐
 二つの小さなピークを越えて、なだらかな下り坂の先には鉄塔があり、その先は送電線が分かれている。一つは虚空蔵山の尾根の右側(東側)、一つは左側(西側)を巻くように延びる。巡視路はその間を縫うように延びる。 鉄塔のすぐ先には今田町の東庄から延びる道が現れ巡視路と交差する。 この辺りに来ると道の脇に残雪が見られるようになる。一昨日だったら一面、雪だったろう。
 次のピークの登る途中に、尾根の左側の送電線の鉄塔へ向かう道と分かれる。道的?には自然と右をとるが、結果これは左右どちらでも行ける。僕は自然に従った。
 尾根の東側寄りに道は登り続け「48番」鉄塔に着く。道はさらにピークを目指し登る。
 ピークはT字になっていた。何を勘違いしたのか右にとるべきところを左に下ってしまった。行き着いた先は「丹南線7番」鉄塔。この先、北へは道はなく南へは道が繋がっている。先ほどの分岐(4行前に書いた分岐)への道だろう。あれ?っと思ってGPSを取り出して見てみるとやっぱり間違っている。地形図と照らし合わせて確認し先ほどのT字まで逆戻り。(--;)

尾根沿いに東西に分かれる送電線 所々にある「火の用心」看板と
マジック書きされた関電の鉄塔ナンバー
関電の巡視路には付きものの
プラスチック階段がここでも見られる

 少し下ってまた登り。そしてピーク。ここでもまた分岐がある(下画像左端を参照)。多分、右は右側の送電線用(虚空蔵寺側)の巡視路だろう。ここで珍しいテープを目にした。「国土調査」と書かれた赤いテープだ。調査はしているんだろうと思うけれどこんなテープを目の当たりにしたのは初めて。思わずしげしげと見てしまった。
 道はここから北西へと向きを変えて下っていく。関電の巡視路らしくプラスチックの階段だ。目の前には虚空蔵山か?と思ってしまうような山が見えたが地形図を見るとその手前の440mほどのピークだとわかりがっくり。またこれも登のかぁ〜。f^^;)
 下りかけていたら、下の方から男性の声が聞こえてきた。グループのようだ。へぇ〜こんなマイナーなところでもハイカーが入っているんだなぁと思っていたら、急に叫び声。何々??と思って立ち止まった瞬間、パーン!パーン!と乾いた音。銃声だ!。そういえば歩いてきた道にも猪らしい足跡がたくさんあった。猪猟かいなぁ〜と思いながらも、こちらに来るなよー!と不安に駆られながらそそくさとそのエリアから離れた。

地形図で「巡視路の分岐」と明記した場所の分岐。
右が歩いてきた道(南側)で左が虚空蔵寺方面へ
の道(と思う)でカメラ側に虚空蔵山への道
国土調査のテープがあった 2つ左画像から見えたこの山は虚空蔵山ではなく
虚空蔵寺から西南西にある440mほどのピーク
後ほどこれも越える

 先ほど見えた虚空蔵寺から南西にある小ピークを登り山頂で小休止。ここまでいくつの小ピークを越えてきただろう。しかもどれも急登。(@_@)  冬枯れで葉が落ちたお陰で木々の間から虚空蔵山が見える。山頂付近の岩場には人影も見えた。あちらからこっちが見えるかなぁ?。
 このピークを下ると鞍部には陶の郷からの道と虚空蔵寺からの道が合流する。陶の郷からの道は歩かれていて雑誌にも載るほどメジャーで立派な道標もあるが、虚空蔵寺からのこの道は知らない人の方が多いと思う。メジャーなルートはお寺の右側から登るルートだ。それは虚空蔵山山頂の手前で合流する。
 虚空蔵山への登りも急で途中のベンチで1回、その先で1回と2回と休憩をとる。ここへ来て、たいして休憩らしい休憩もとらずに来たので疲れてきたのかも。(^^;

陶の郷からの道と合流
画像奧が歩いてきた巡視路
虚空蔵寺への道はこの奧の左にある
  虚空蔵山への登りの途中で見えた陶の郷の町

【9時54分】虚空蔵山山頂到着
 山頂手前の岩場の上に乗り、今日歩いてきたところを見下ろす。尾根道を振り返ることができると、これだけ歩いてきたんだという充実感で満たされてくる。(*^_^*)
 山頂手前でご年配のご夫婦とすれ違い、山頂では僕と同年代と見える男性3人グループがすでに昼食を食べようとしている。人気のある山だけに人も多い。
 ここで初めて食べ物にありつく。といってもジャムパン1つ。いつものことながらそれほどお腹が空かない。それと持ってきたポットのお湯にコーヒーを入れてまどろみタイム。アルコールもいいがこの時期はこっちの方がいい。(^^)
 山頂からは和田寺山方面が開けている他はそれほどでもない。時間もないし10分ほどで山頂を後にした。

 
思えば遠くへ来たもんだ〜 虚空蔵山山頂

【10時06分】山頂を出発
 さていよいよ北尾根の未知のエリアへと足を踏み入れる。雑木帯には変わりないが尾根伝いに歩くので明るくて歩きやすい。標高の関係かこちらの方が雪が多い。しかし、こんなマイナーなルートでもよく歩かれているようで、足跡が多数ある。
 途中で東から西へ向けて180度ほどスパッと見渡せる箇所があった。南側は見える箇所が多かったが北側はなかなかなかったので、思わずシャッターを切り続けた。
 その中でもとんがり山という尾根に三角の積み木を乗せたようなピークが目をひく。また行ってみたい山が増えてしまった。(^^;

虚空蔵山からしばらく歩くとこんな見晴らしのいい展望に出会えました

 山頂からしばらく歩くと陶の郷へ下る分岐があった。道標もしっかりしていて、こちらからも下れるみたい。その場には「オロ峠へ」と書かれた道標もある。その先も14番鉄塔のある鞍部までは道も広くて歩きやすい。このあたりに来ると東側からJR福知山線の電車の走る音がする。ブォーン!という味気ない音。これがディーゼルや客車の時代ならばもう少し風情のある音が聞こえてきたかもしれない。

虚空蔵山北側にもある陶の郷への道 左画像と同じ場所に設置してあるオロ峠への看板

【10時21分】14番鉄塔のある鞍部
 八王子山へと繋ぐ鞍部へと下ると「14番」鉄塔に当たる。「この先未整備歩行注意」の道標と「オロ峠 JR草野駅」と書かれた道標が見える。今回は八王子山を経て油井へ降りようと思っているので、オロ峠と示す方へと足を踏み入れる。ここから先はさすがに踏み後が浅くなるがテープがうるさいくらい付いているのでそれに沿って進むと迷わずにすむ。
 一気に登りなだらかになったかと思うと下り出す。下りだしてから、はて?八王子山はどこだったのか?と思い直すが特に印象がないので戻っても一緒だろうと思いそのまま下り続けた。

この看板を境に道は踏み後が比較的浅くなる 八王子山の尾根ルートと
草野駅へと下るルートの分岐
八王子山直下の下り道
残雪が増える

【10時44分】三角点のある496.1m
 少しだけ開けた496.1m地点に到着。展望はあまりない。右に下る分岐があるので、鞍部からの分岐で草野駅へと向かう道に通じているのだろうと思うが、まだ下るわけにはいかないので、左の道(北上)を下った。

三角点のある496.1m 496.1mから見えたP417m(右手前)
と山上山(鉄塔の上の真ん中の山)

 下ってしばらく歩くとここでも北側の展望がいい場所に出合う。
 道は北西へ延びる尾根と東へ延びる尾根の分岐にあたる。が、歩いていると自然と東へ入る尾根に乗っかり、気が付くと急坂を下っていた。途中で北側の麓に貯水池が見えた。

【11時02分】鞍部の鉄塔
 下り鞍部にたどり着くとそこにも鉄塔がある。今歩いてきた八王子山の尾根がバッチリと見える。
 道はさきほど見えた貯水池へと下る関電巡視路とP417mへのピークへと延びる道と分岐になっている。

 
歩いてきた八王子山(奧)と496.1mのピーク(右) 北側には麓にオロ峠近くの貯水池が
見える 遠くは白髪岳と松尾山

 本日最後の登りであるP417mへと登る。相変わらず殺風景な山頂に到着。そしてここからが問題。本当はこのあと、油井へ抜ける北尾根を山上山を経て下る予定だった。ところが東へ向かう踏み後を発見し、東の展望が見えるかな?程度のほんの軽い気持ちで向かってそのまま、その踏み後を頼りにそこから一気に草野駅へと下ってしまった。電車を利用するのならラッキーこの上ないが、自転車を油井にデポしたので結局、30分ほどロスして回り込む羽目に。(--;)
 その下りはあまり歩かれていない地元の人だけが知るような道で踏み後は所々不明瞭になり南斜面を下るところはかなりの急坂で、あとで振り返ってもうよく迷わず降りれたと思ったほど。まぁ迷ったところでとにかく下へ向かえば地道に降り着くのだが。逆にこの道を登ろうと思ってもまず見つけれないと思う。ということでこの道はお勧めはできませんので念のため。
 上部に送電線が見えた頃に道はなだらかになり、しばらく歩くと地道にでた。西にある池?への道のようだ。

P417mのピーク P417mのピークから草野駅への下り P417m東尾根から見えた草野駅周辺
の田園風景

【11時28分】草野駅前
 草野駅まではすぐで民家の脇に出てきた。本当に目の前が草野駅。
 振り返ると今下ってきたP417の東尾根がすっきりと見える。
 デポした自転車に乗り三本峠へと向かう。本当は今田町側から廻るつもりだったが、オロ峠の上り坂が厳しくてやめ。176号線沿いに自転車を走らせた。結果、三本峠への登りで苦労するので同じだったのだが…。

下山したところは草野駅前から貯水池へ続く地道 176号線と舞鶴若狭道の交差から見た
P496.1m(左)とP417m(右)

【12時34分】三本峠へ戻る
 今回は時間がないので温泉にも入れず自宅へすっ飛んで帰る。(/_;) 

 三本峠からの巡視路は小ピーク越えの連続で、よくもこれだけピークを越えるように道をつけたなと思わせるくらいみごとな縦走路です。f^^;)
 分岐が多く蟻の巣のように道が走っていますから、方角を見極めないとすぐに麓へ降りてしまいそう。その点、送電線は目印になっていいかと思います。
 虚空蔵山山頂から北にある展望はお勧めです。ここなら藍本駅からメジャーなルートを歩いてきた人でも山頂からすぐなのでたどりつけるはずです。虚空蔵山へ行かれる方はぜひこの展望をご覧になってください。その北を歩くのには地形図が必要です。
 行き3時半、帰り1時間で合計4時間半の行程でした数字以上に歩いたと思わせる行程でした。