秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る  秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る 囲炉裏



●場所:弥山、八経ヶ岳
●山域:大峰
●日時:1999年(H11)10月24日
●天候:曇りのち晴れ
●標高:弥山1895m 八経ヶ岳1914m
●コース:行者トンネル西口−奥駆道出会−弁天の森−聖宝宿跡−弥山−八経ヶ岳(ピストン)
●メンバー:僕、亀さん
●コースと参考タイム:
【9時30分】トンネル西口
【10時30分】奥駆道出合
【12時20分】弥山到着
【12時50分】弥山出発
【13時20分】八経ヶ岳到着
【13時40分】八経ヶ岳出発
【16時過ぎ】トンネル西口到着






秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る





 朝5時半に起きて窓の外を見ると晴れている。今回もいい天気の予感。
 6時前に家を出発し友達を迎えに寄って6時40分出発。
阪神高速の南森町入口から乗って西名阪柏原ICから山麓線を通って吉野の手前から309号に乗る。
309号線は笠木峠を抜くトンネルが一部開通し以前に比べてかなり便利になった。

 黒滝の道の駅にトイレ休憩に寄るとこんにゃくのおでん風煮物を売っていた。
地物の芋から作ったようでぷりぷりしてとってもおいしかった(100円)。
 他にもヨモギ餅やサツマイモなど朝早くから売り出していた。

 8時半にミタライ峡の駐車場到着。
一緒に行った友達の亀さんがホームページ用に写真を載せるため寄ったのだ。
 立派な歩道があって奥の滝まで10分ほど行けた。
観音峰山から稲村ヶ岳へ抜けるのだろうか。
登山者らしき人の姿も見た。

 再び車に乗り込み行者トンネル西口へ向かう。
途中、道路が細くなり対向車とすれ違うのも一苦労するほどだ。
布引谷二股に差し掛かると弥山が見えた。
稲村ヶ岳や七曜岳から見た台形の弥山とは違いえぐれた谷が急斜面を描き、険しさだけが印象的だった。

 布引谷二股から見た弥山方面


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
トンネル西口から沢沿いに歩く


 9時半、行者トンネル西口前に到着。
すでに30〜40台のクルマが停まっている。
駐車スペースはあるがこれだけの台数となると、とても停めきれるわけがなく、僕も含めてかなりの車は路上駐車となってしまった。
季候が良くなったとはいえ人気の高さが伺える。

 支度をして出発。登山口にあった登山届けを書いていると、ご夫婦と小学生くらいの女の子の家族が降りてきた。
どうやら女の子が急斜面を嫌がって登らないため仕方なく降りてきたようだ。
女の子の目には涙がいっぱい溜まっていた。
これから先、山登りを嫌がらなくならないことを願うばかりだが…。
 

秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
シロダモ


 右手に沢を見ながら歩くと沢が二股に分かれているところの橋を渡り、そこからいきなり急坂となる。
ブナ林の中の薄暗い登山路を登ってゆく。
 一気に400mも登るうわさ通りの急坂だが相当覚悟して登ったことが思っていたより少し楽に登れた原因かもしれない。
 体感的には先月登った千ヶ峰の急坂のほうがきつかったように思えた。


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
奥駆け道の木立は
所々紅葉していた



 奥駆け道到着10時半。
立木が高いので合間からしか行者還岳や大普賢岳は見えないが確認はできる。
 ここで初めて地形図とコンパスを登場させて位置の確認をした。

 地形図で現在地点と目標物(行者還岳)をコンパスの端で結び磁北線に沿って回転板矢印を合わせて地形図からコンパスをはずし
そのコンパスを胸元に持ってきて磁石と回転板の線が合うようにもってくると矢印の先に…。
 合った合った合いました。\(^o^)/
 行者還岳がありました。
行者還岳の奥に大普賢岳が見えるので間違いないだろう。
 今までは本を読んで頭の中で理解しただけだったので
実際こうして試してみて本当にこの方法で位置確認ができるのだと改めて実感した。






 奥駆け道を右に行けば弥山。左に行けば行者還岳。
行者還岳へは11月3日にBAKUさんたちと行くことになっている。
続けざまに大峰奥駆け道を歩けると思うと嬉しくて仕方ない。(^^)


 小休止のあと弥山に向けて尾根を歩く。
葉は色づいて黄色や赤の紅葉がバックの空の青にさえて綺麗に写っている。
 目標になる1600m三角点では「弁天の森」というプレートの横に1600mの標識もあって確認ができるようになっている。

 聖宝宿跡の手前で布引谷二股から聖宝谷を直登で登ってきたというおじさんと出会った。
クルマで行者還トンネルへ向かう途中、弥山を仰ぐように見えたあの二股から急斜面を登ってきたなんて話を聞いてびっくり。 
そのおじさんは一般道ではあきたらずこうして道なき道を登るのが楽しいようでした。


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る マムシグサ  
 この聖宝宿跡では奇妙な植物を発見した。背丈は1mぐらいでその先に果実のようなつぶがいっぱいあり、物によっては果実が真っ赤なものやまだ緑色のものやいろいろあった。どう見ても熱帯系の植物にしかみえない。

 帰ってから本で調べてみるとカントウマムシグサというサトイモ化の植物だということがわかった。
 球根があって生は有毒だが、漢方として用いると天南星といって去痰、鎮痙、鎮痛、胸膜疾患薬として外用するらしい。
秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
聖宝宿跡にある理源大師像


 聖宝宿跡で先ほど会ったおじさんと雑談。おじさんも弥山に登るのだそうだが登山道はゆかず直登するのだという。

 聖宝宿跡を出発すると再び坂が登場する。
トンネル西口から奥駆け道までの急坂に比べると直登ではなく尾根をまくように登るのでまだ楽な方だけれど
体力を消耗してしまっているので時々休憩しないと登れないほどしんどかった。
 体力には自信がある亀さんも風邪のせいか今日はとてもしんどそう。


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
国見八方睨から見える稲村ヶ岳・大普賢岳








秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る



 12時20分弥山到着。
まず小屋が見えて山頂への弥山神社へはその奥に道がある。
左手には国見八方睨と書かれた石碑があり、お昼を食べるのにそちらへ歩く。
ちょっと歩くのかな?と思ったら見えている広っぱがそれだった。(^^;
 そこからは稲村ヶ岳から山上ヶ岳、そして大普賢岳、行者還岳と大峰奥駆けを代表する山々がすべて見渡せる。
そこでシートを敷いてお昼を取った。
 僕らが座って食べようとしていると隣におじさんが座って喋ってきた。
その人は福井県から来た人で昨日は稲村ヶ岳、山上ヶ岳と登り今日はこの弥山を目指して登ってきたのだという。
 今日はもう山を下りて福井へ帰るという。
結構ハードスケジュール。

 朝方は曇りがちだったが弥山に着いてからはずっと晴れ。
流れる空気は冷たいものの日差しがきついのでちょうどいい感じ。温度計は15度を差していた。




秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
弥山から見た八経ヶ岳


 これから八経ヶ岳へと廻るにはあまりのんびりとしているわけにもいかず、お昼を取ったら早々に出発した。
 今まで登ってきた北斜面とは違い八経ヶ岳までの南斜面はトウヒなどが増えて木立の間も広くなって奥駆け道も明るい。

 目の前に八経ヶ岳を眺めながら一担下ってまた登ることになる。
 このあたりはオオヤマレンゲの自生地でシカの侵食を防ぐためにフェンスが張られ奥駆け道にはゲートが設置してあった。


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
八経ヶ岳まで何度もゲートをくぐる


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
関西最高穂「八経ヶ岳」
山頂をとった!


 13時20分、八経ヶ岳到着。\(^o^)/
 終始誰も来なくて二人だけでこの場を占有できた。
360度とは行かないが北は弥山を含めた山上ヶ岳方面が一望でき
右へ視界をふると台高山脈そして南には釈迦ヶ岳への尾根が見渡せる。
天気が良すぎてもやがかかってしまったのには残念だがあまり欲を出すと罰が当たるかも。(^^;





 八経ヶ岳のプレートには関西最高峰と書かれてあり、関西の尾根を押さえた実感がこみ上げてくる。
 南北に通る奥駆け道を見ているとやはり通しで歩いてみたい気持ちに駆られる。
いずれチャレンジしてみたい。


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
仏生ヶ岳・釈迦ヶ岳そして続く尾根筋が見渡せる



 帰りの時間を考えるとあまりのんびりしていることもできなくて、早々に来た道を引き返す。
さすがにこの時間になると日帰り組はトンネル西口に向かって歩いている人ばかり。
 疲れのためか来たときより歩く時間が長く感じる。
途中で亀さんが膝の痛みを訴え、そのあと腹痛も出てきてバテバテ状態。



秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る 秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
八経ヶ岳から見た弥山と大普賢岳・行者還岳


秋・風を感じて弥山・八経ヶ岳へ登る
弥山から奥駆け道を歩いているときに見えた台高山脈


 しかし、なんとか尾根道を歩いてトンネル西口への急坂を下り16時過ぎにクルマの元へ到着。
 ばてた〜。けど湧いて出る充実感を噛みしめながらあとにしたのでした。

 そんな充実感を満喫したのもつかの間。最後は災難が待っていました。
行者還トンネルを抜けて169号線へ向かう途中、道路にあいた穴凹にヒットしてしまいパンクしてしまいました。
すぐにはわからず1時間ほどたって吉野付近で気づきスペアタイヤに交換するはめに。(ToT)
 あの道を通る方は穴凹に注意して走行するようにしましょう。