春のお気軽ハイク
長峰山から徳川道
 
春のお気軽ハイク 長峰山から徳川道

●場 所:長峰山(天狗塚)
●山 域:六甲
●日 時:2003年(H15)3月30日
●天 候:晴れ
●標 高:688m(長峰山)
●地形図:神戸首都(北東)(1/25,000)
●メンバー:てる単独




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カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック
 




 1月に子供が生まれたこともあって、山も岩も全然遠ざかっていました。特に山は昨年の11月に六甲全山縦走に参加して以来。登らなくなってぶくぶくと太る一方で(^^;とにかく山が恋しくなってきた今日この頃。
 ちょうど、嫁さんの実家(須磨)へ子供を連れて帰ることになり、それなら…と時間をひねり出して、六甲を歩くことにしました。時間が限られるので3時間余りで歩けるところをと探していたら、しぇるぱさんのホームページに長峰山の報告があって、ちょうど距離も時間的にもいい感じなのでチョイスすることに。(^^)

 須磨の家を朝一のバスに揺られて、山陽電鉄須磨駅へ。
 ちょうど来た山陽電鉄の特急車両に乗る。山陽電鉄の特急車両に乗るのはこれが初めて。クロスシートでつかの間の乗車を楽しむ。一応、鉄道ファンでもあるのでやっぱり嬉しい。(^^) 新開地で阪急に乗り換え六甲駅へ。

【7時20分】阪急六甲駅出発
 天気は上々。日曜日の朝だからか人は少ない。まず、長峰山山頂の天狗塚を目指す。  登山口まで街中を縫っていくのだけれど、これがわかりにくい。住宅地図ならまだしも登山地図ではわからない。まず、とにかく六甲川を見つけてそれに沿って歩く。途中から左に折れて急な坂を登っていく。
 ほどなく、右手に松蔭女子学院大学、左手に六甲学院のグラウンドが見えてくる。
 さらに登るとまっすぐな1本道になり、やっと登山口が見えた。不法投棄が多いのか鉄骨を地面に突き刺し、車が通れないように柵代わりにしてある。
 ここまででも充分に六甲の町並みが見渡せる。少し歩くと松蔭女子の敷地なのか、注意書きが掲げてあるフェンスがありそれを抜けると長峰山から六甲へ抜ける表示板があった。やっとここから山歩きらしい雰囲気になる。

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住宅街の坂道を登る 登山口付近は鉄骨の柵がしてある


春のお気軽ハイク 長峰山から徳川道
登山口には


【7時40分】登山口から天狗塚へ
 道は一本道でわかりやすい。思っていたより傾斜がきついが順調に高度を稼ぐ。
 途中で小さな沢筋があり、水場として利用できそうだった。

 上空には送電線が何本も山肌を横切っている。勘定したら4本だった。3本目の送電線は地面からとても近くて電磁波をもろに受けそうな気がしたので足早に通り過ぎた。(^^; 4本目の送電線は鉄塔が登山道と交差している箇所に立っていて、位置の目印になる。 しばらく歩くと植林の苗の保護筒が目立ち始め、そのあたりだけは見晴らしが良くなる。さっき歩いてきたばかりの各学校が遙か下に見える。こんなに歩いたかなぁ〜と思いながら、快調に歩いてこれたことに嬉しく思う。(^^)
 麓からの別ルート(関電巡視路)、そして長峰霊園からのルート、もう一つ長峰堰堤からのルートの分岐が次々に現れる。そして天狗塚へ到着。




春のお気軽ハイク 長峰山から徳川道    春のお気軽ハイク 長峰山から徳川道
手を伸ばせば届きそうな送電線(^^;   植林の苗の保護筒が広がるところは
見晴らしがいい

【8時34分】長峰山山頂
の天狗塚で休憩
 天気もいいし誰か先客がいるのかな?と思って天狗岩を登ったら誰もいなかった。
 てっぺんからは六甲の町並みはもちろん、摩耶山へ登るロープウェイ、鉄塔、北東には保養所と思われる建物が点在している。360度の眺めを充分に独り占めしてから、一休みする。
 持ってきた、おにぎりやパンはそれほど欲しくなくて、嫁さんのお母さんからもらったバナナを一かじりする。登り始めたときにあつくて半袖になったものの、ここに来てさすがに寒くなって長袖のシャツを着込む。
 帰りに通る予定の徳川道は谷深くてここからの高低差は結構ありそう。


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長峰山山頂(天狗塚)


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長峰山からのパノラマ
 

【8時50分】天狗塚から杣谷峠へ
 天狗塚を出発すると急なアップダウンを繰り返し杣谷峠へ向かう道と、サウスロードの取り付きへ向かう道との分岐に出会う。そこには赤と黄色に塗られた数字の看板があった。あとでわかったことだが、この先に自然の家がありオリエンテーション用に設置された看板みたいだった。 このまま杣谷峠へ向かってもいいが、時間もあるし右に歩いてみた。次第に、自然の家が見え始め、次の分岐を左に取り歩いて下る。すると自然の家の裏側へ出てきた。
 ちょうど、ボーイスカウトの子供たちが朝礼をしているところにさしかかった。


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杣谷峠と自然の家への分岐 自然の家のグランド


春のお気軽ハイク 長峰山から徳川道
杣谷峠


【9時10分】杣谷峠から徳川道を下る
 自然の家のグラウンドを抜けて道路に出る。4ヶ月前に六甲全山縦走で歩いた道だ。すぐ目の前にはサウスロードの入り口が見える。
 道路を西に歩くとほどなく、杣谷峠に到着した。ここには便所があり休憩できる。
 便所の裏側には天狗塚へ続く道が来ていた。

 長峰堰堤までの道は徳川道(別名カスケードバレイ)とも呼ばれ、1868年慶応4年当時の主要幹線道であった瀬戸内沿いの西国街道を迂回するルートとして工作された。
 居留地の外国人との衝突を恐れてこのルートが作られたが、結局紛争が起きてこの道は廃止された。その後、ハイキングコースとして整備されて今に至っているという。
 道には歴史があるが、石畳だと思われた石はよく見るとコンクリートに覆われていて味気なかったりする。

 下りはいいが登りはかなりの勾配で、登ってくる人はどの人も息を切らして登っていく。 沿道には椿の花が見頃となりあちこちに咲いている。
 道は沢筋を沿うようにつけられていて、ときどきその沢を横切っている。靴底が濡れると足下が不安定な箇所では滑ってこけそうになる。
 下れば沢筋が幾重にも重なり、流れ落ちる水の音も大きくなる。その沢筋と堰堤で自分の居場所を地図で確認する。


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椿


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徳川道の由来が書いてあった   長峰堰堤から北にはご覧のような広場がある


【10時05分】長峰堰堤でおばちゃんと出会う
 かなり下ると長峰堰堤に到着。ここは砂地の広場になっていて、幕営ができる格好の場所になっている。すぐ下には水場もあるし、ちょっとした野外幕営を味わうには適した場所だ。
 堰堤を回り込み下ると、おばちゃんが水を汲んでいた。
 声をかけると、元気な声が帰ってくる。よく見ると水がパイプを伝って流れ出ている。聞くと神戸市が数年前に引いてくれたということだった。
 しかし、おばちゃんによると、4本出ているパイプのうち、右3本は近くから引いているので飲み水には適さない、この一番左のパイプは奥地から引いているから飲んでも大丈夫だという。そういえば、徳川道を歩いているとずっとパイプが引いてあった。どこに引かれているのか不思議だったがこれでわかった。
 そうとわかると僕もご賞味させていただく。うん、美味しい。(^^) しかし、そこに掲げてある神戸市の看板には「すべての水を差して飲み水には適していません」と表示してあった。しかもご丁寧に大腸菌の文字まで。う〜ん、これって…。(--;)
 ※飲む方は自己判断でお願いします。m(__)m

 このおばちゃんは毎週2回、麓の自宅からカートにボトルを積んで酌みに来るそうだ。 何故かこれから自宅へ帰るというおばちゃんと一緒に下ることになった。これから灘温泉に行くというと、今は灘温泉は改装中だから入れないと言われた。それで別の銭湯を紹介してあげるといって、ついてきなさいということだったので言われるがままについていった。
 おばちゃんは68歳で、つい先日盲目のご主人を亡くしたばかりだという。
 おばちゃんも山を歩くそうで、北アルプスの主要な山は登ってきたと話す。見た目は何処にでもいるおばちゃんなのでビックリ?。(^^;
 山を始めたのは意外なところからだった。心筋梗塞で5回も救急車で運ばれて、先生から心肺機能を鍛えるために歩きなさいと言われたことからだったそうだ。しかし、心筋梗塞と診断されてから、それだけの山を歩くようになって大丈夫なんかいな?と思ってしまうが、山を始めてからはまったく問題ないということだった。
 仕事や普段のストレスは山を歩いて自然に触れることで解消できるのだという。だから、体も良くなったんだと話しておられた。やっぱり山を歩くことはいい。僕も久しぶりの山にとってもリフレッシュできた。(^^)
 話しているとあっと言う間に銭湯に到着。ここでお別れとなった。おばちゃん、いろいろとありがとう。(^^)/


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長峰堰堤の前にある水場 都温泉


【10時25分】都温泉で汗を流す
 銭湯は都温泉という小さな建物。阪急神戸線沿いにあり、そういえば今日、来るときに電車の中から見えた。
 浴槽は小さいながらも4つとジャグジーに露天、サウナもある。
 サラッとかいた汗を流し、お風呂上がりにコーヒー牛乳を1本グビッといただく。
 一息ついたあとは来た道を少し登り、幹線道路沿いにあるバス停からバスと地下鉄を乗り継いで須磨の家へ向かった。

 駅から登山口まで住宅街の中、急な坂をかなり歩かなければいけないのが欠点ですが、道もはっきりしているし長峰山山頂の眺めはいいし、帰りは徳川道を選べば、変わった雰囲気を楽しめてお手頃なハイキングコースだと思います。