台風の爪痕が残る
七種山・七種槍


●場 所:七種山・七種槍
●山 域:丹波
●日 時:2004年(H16)11月3日
●天 候:晴れのち曇り
●標 高:七種山683m・七種槍577.3m
●メンバー:単独
●ルート:野外活動センター−山門−七種の滝−七種神社−展望岩−七種山−七種槍−野外活動センター



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック 地域の地図は上記をクリック
 
 所用で嫁さんの実家へ行くことになった。用事は夕方からなのでそれまでは時間が空く。前夜から泊まり込むので早朝から家を出れば一山登れる。最近のパターン化した山登りだ。(^^)v
 前日までは今回登った七種山と決めていた。が、前夜になって360度の展望が望める黒尾山が頭をよぎる。朝、出発しても黒尾山は変わらなかったが、第二神明で加古川を渡るときにすごい霧に見舞われ、ふと七種山だったら雲海が見れるかもと、再び予定を変更し七種山へ向かった。 福崎町立青少年野外活動センター前へついたときは期待していた霧も晴れてしまっていたが、真っ青な空に山並みがさえてとっても気持ちのいい出発となった。

【7時50分】野外活動センター前を出発
 野外活動センター前には駐車場がある。すでに1台車が停まっていて七種山へ登るのであろうか、準備をしている男性が一人。そして僕が車を止めたあとにもう一台到着。この後から来たおじさんとは今日一日デットヒートを繰り広げることになる。
 僕が準備している間にその二人は先に発った。
 七種山へ向けて歩き出すとしばらくして小滝林道との分岐、その先には二本松と呼ばれる立派なスギの大木が現れる。川を渡って旧仁王門の山門に到着。七種山を報告した各ホームページの画像で見るのとは違い綺麗に整備されている。ここにも駐車スペースはあり、七種山をピストンで登る人ならばここまで車で入る方が便利。
 トイレもあったので用を足して出ると、先ほどの後から来たおじさんが食事を取っていた。「福崎ICから野外活動センターまで道を間違ってしまって」というおじさん。このおじさんを「おじさんA」と名付けよう。(^^;

野外活動センター前 小滝林道との分岐

旧仁王門の山門 雄滝

虹が滝の前の太鼓橋 虹が滝

 再び、川を渡り右手に滝の表示が連続してくる。一つ目は「雄滝」。沢縁まで降りていくのが面倒なので植林の間から遠目に撮影。上には堰堤があり興ざめ。(--;) 次は「夫婦滝」。これはどこにあるのかわからなかった。次は「弁慶ののこぎり岩」。それほどたいしたものではない。(^^;
 鳥居が見えると、その手前に「七種の滝」を見るための滝見台へ行く遊歩道との分岐があり、鳥居をくぐり太鼓橋を渡ると目の前に「虹が滝」がある。次が「八龍滝」。この「八龍滝」で男性がこの滝を撮影していた。近づいて挨拶。次の「七種の滝」まで歩きながらお喋り。山門に置いていたバイクの持ち主だった。何でも奈良から来られているそうで、滝に興味を持ち次々に撮り歩いているそうだ。今日はこの後に原不動滝を撮影しに行くと言っていた。

【8時36分】七種の滝
 その人と「七種の滝」の前へ到着。すごい!。そそり立つ岩壁に流れ落ちる滝は迫力満点。しばし見とれる。
 急な石段を登り切る。そこには七種神社があった。しかし本殿には落書きがいっぱいあり、罰当たりなことをする人がいるもんだとあきれてしまう。 その横には滝見台があり、目の前に「七種の滝」を鑑賞できる。

七種の滝



七種神社

 登山道はお社の左に続いている。ここからは急坂の連続で岩を掴みながら登ることも多く一気に高度を稼ぐ。途中で明神山と思われる山が見えるところで休憩(帰宅してから調べたら無名の山でした(^^;)。すると先ほど山門で話したおじさんAが登って抜いていった。
 この急坂は展望岩まで続き、あえぎあえぎ登ることになる。この辺りになると北からの冷たい風が吹き抜け、熱くなった体が心地よく冷やされて気持ちがいい。

【9時15分】展望台
 展望台での眺めはガイドブックに書かれているように素晴らしい眺めで、七種薬師からの山並み、そして七種槍が見える。福崎市街を流れる市川沿いは霧が漂っているようで、ここから見ると運河のようだ。

展望台への急な登り

展望台から見える南側の風景

【9時30分】七種山山頂
 しばらく歩くと分岐になり右に折れると七種山山頂だ。ところが辺りは台風の影響で大木が倒れ、凄まじいばかりの情景になっていた。倒れた大木は根から起こされ大きな穴が至る所に空いている。
 先着していたおじさんAは七種槍へ向かうのに倒れた木をまたぎながら四苦八苦して進んでいった。
 山頂も凄まじい。木に掛けられていた山頂プレートは一緒に倒れていて無惨。改修工事はしないのだろうか?。
 七種山名物のつなぎ岩へ行く。少し下ると岩肌が見えて、それがつなぎ岩だ。確かに幅30cmほど、見事にパカッと割れていて下を見ると数十メートル下まで見える。足で岩を押し広げたらそのまま割れ落ちてしまいそうだ。(^^; そうそう、この割れ方を見て2年前に北アルプスの錫丈岳に登ったときの岩場を思い出した。あの岩場も同じように数十メートル割れていたっけ。
 つなぎ岩は先へ行けないようにトラロープが張られていたようだが、それが片方だけはずれていて、まるで岩の上に乗るためにロープが渡されているような感じになっていた。実際、それを持って先へ行ったのだが。(^^;
 そんな絶壁は遮る物がないため展望は最高で西から東までスッキリと見渡せる。しかも見下ろすと七種山から北の森が一望できるのも嬉しい。七種槍へ延々と繋がる細尾根を見たときに、これを歩けたらいいだろうなぁと思っていたのだが、地形図を見直してみると、今から歩く尾根だと気がついた。(^^)

山頂近くのT字路
西側は(画像左)倒木が酷い
木が倒れ土が掘り起こされた山頂

つなぎ岩の割れ目

つなぎ岩から見える大展望 左の尾根から中央の三角ピーク(P552)を経て七種槍へ続く尾根を歩いた

【9時40分】七種山山頂を出発
 帰宅してからわかったことだが、山頂の先には笠岩と呼ばれる奇岩があった。その先には小滝林道へと下るあまり知られていない道もあるそうだ。今度、来るときがあればぜひ歩いてみたい。
 そうとは知らず、笠岩へ寄らないで次の目的地七種槍へと向かった。この山頂から北西へ向かう尾根沿いはさらに酷いの一言。やはり台風で木が根こそぎ倒れていて登山道がどこにあったのかもさえわからない始末。迷うことはないが適当に倒木を巻いたりまたいだりしながら歩いていく。お陰で相当な時間をロスした。
 七種槍と七種薬師への分岐に到達。七種薬師も歩いてみたい山の一つだ。いづれはこの分岐を左に歩いてみたい。今回は右折れ。
 ここからは一気に下りが始まる。

七種山山頂から北北西へ向かう
尾根はご覧のような凄まじさ
七種槍と七種薬師への分岐も
木が倒れ根が掘れていました

 北西へと延びる尾根を下るとP552の分岐に出くわす。その北の尾根に間違って入らないようにここにも道標が設置してある。これからの時期は北へ延びる尾根の道がさらに気持ちよく歩けるに違いないとは思いつつ、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にする。
 さらに厳しい下りが続き途中で小滝林道への分岐に出くわす。ご丁寧にたくさんの道標が掲げてあり迷いようがない。七種槍へはそのまま尾根を直進。途中でおじさんAがあまり展望が良くない場所でお食事中だった。

P552への下りは左が雑木林右が植林帯 P552にある道標 P552から下ったところで見えた七種山
つなぎ岩が見える

植林帯のきつい下り 小滝林道への分岐 ここにも台風の影響が…

【11時00分】七種槍山頂
 七種槍の手前でまたもや激登り。時々休憩をしながら登り切る。七種槍の頂上真下で合流する野外センター方面からの道から一人のおじさんがやってきた。T字になったところを左に上がりきるとそこが七種槍山頂。展望は西側の展望が開けていて目の前に雄大な笠形山が見える。
 山頂から南東へは市川町へ下る道が延びている。かなりの人が野外活動センターへ下る道と間違うためかロープが張られていて、「野外センターへは下山できません」と掲げてある。
 実際、野外活動センター方面から来たおじさんも、その後到着したおじさんAも方向がわからず思案したあげく僕に聞いてきた。
 おじさんAと互いに山頂での記念写真を撮りあいっこし、おじさんAは先発。 これから先は岩尾根が続くスリリングな道へと変わる。

七種槍山頂 山頂から南東へ延びる道に間違って
入り込まないようにこんなプレートが

市川町方面の展望

 七種槍からは細い岩尾根が続く。終始展望はすこぶる良くて、カメラをポシェットにしまえない状況が続く。こんなルート好きだなぁ。(^^)
 時間があればゆっくりと腰を下ろしてラーメンでもすすりながら眺めていたい光景だが、生憎時間に制限があるので先へ進まざるを得ない。
 野外活動センターから歩いてきたと思われる、かしましおばちゃんたちがペチャクチャ喋りながらすれ違い歩いていく。空を見上げると七種山まではあれほどいいお天気だったのにどんよりとした雲が辺りを覆い始めてきた。
 岩尾根は思っていたほどスリリングではなかったが、一般登山道としては充分楽しめるいい道だ。

七種薬師(中央左)から七種山(右端)へ連なる尾根 遠くに明神山のピークが見える

足下から七種山まで

岩尾根沿いにある登山道 市川町側で見えた紅葉

七種槍への岩尾根 七種山から七種槍を経て歩くには
この看板が目印!
コースも後半になるとシダが多くなってくる

 野外活動センターの近くにある池が見える展望岩のところで、またもやおじさんAが食事中。本当によく食べている人だと感心する。しかし、ここを最後にこのおじさんAとは会うことはなかった。
 道は次第にシダの茂る道へと変化し、道も所々だが不明瞭なところもあったりする。大きな露石が現れ右から巻くと鎖場が見える。鎖場というより危険を知らせる配置のような鎖なので、一瞬行っていいのかどうかとまどう。文字の読めなくなった鉄のプレートが残っていた。
 そこを下るとすぐに鞍部になり「野外活動センターへ」と道標があったために信用して右へ折れる。本当はまだ尾根沿いを進み関電の鉄塔を越えてから下る道が正解のようだ。尾根沿いの道へは白いビニールテープが通せんぼのように張ってあるので、間違って入らないようにと処置している物ばかり思っていたがどうやら違っていたようだ。

野外活動センターが近くに見えてきた 大きな露石を迂回すると
鎖場と錆びたプレートがあった

どっちが帰り道? 活動センター間近の遊歩道

活動センター内の施設

 その下りはかなりの勾配で下り少し北へ戻るようなルートになっている。そして分岐があって一方は「展望台」、一方は「遊歩道」とある。帰る方向はどっちだ?。展望台へは下り道になっていて、行ったはいいが間違って戻ることになると登り返さなければならないので「遊歩道」を選んだ。
 これが正解だったがあまり面白みのない道で、これだったら尾根道進んでいれば良かったと思っても後の祭り…。

【12時26分】野外活動センター前に到着
 降り立ったところは野外活動センターの裏側でキャンプ場のある場所だった。数組のグループがデイキャンプを楽しんでいる。
 ここの管理棟へ寄ってデイキャンプのパンフでももらおうかと思ったが人っ子一人いない。シーズン真っ盛りなのに寂しい限り。
 駐車場へ戻ると、朝にここを出るときに一番に出発した人が帰ってきていた。途中で一度も見かけなかったがどこを歩いていたんだろう?。
 車に乗りこの場を出ようとしたとき、フロントガラスにポツリポツリと雨が…。グットタイミング!。(^_-)

 七種山は七種槍まで歩くと滝や神社やそして、展望も素晴らしい所がたくさんあり、ルートもバリエーションが多く歩きごたえがある山です。これだけ変化のある山も珍しく歩いていても飽きさせません。僕のお薦めの山の一つなりました。(^^)