西寺山 とんがり山 白髪岳と
三山周遊
西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊

●場 所:西寺山・とんがり山・白髪岳
●山 域:丹波
●日 時:2004年(H16)2月15日
●天 候:晴れのち曇り
●標 高:西寺山646m・とんがり山620m・白髪岳722m
●メンバー:単独
●ルート:四斗谷村−墓地−西寺山東尾根(谷)−西寺山−P570m−尾根沿い−とんがり山−P570−P607−P644−P689−白髪岳−P432の尾根−P432のピークの手前の鞍部−西側の林道−四斗谷村




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊 西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊
カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック
 




  このコースを思いついたのは、虚空蔵山を縦走したときに見えたとんがり山がきっかけ。西寺山と組み合わせてよく歩かれていることをネットで調べて初めてわかった。でもこれだけではちょっと物足りない。カシミールで調べてみると尾根続きに白髪岳へと繋がっていることがわかった。   そこでもう一度ネットでとんがり山から白髪岳へ歩いている人はいないかと調べてみたら、いましたいましたこのお二人が。山であそぼっ!の島田さんと山遊記の歩多楽さんだ。
 今回はこのお二人の山行を元に西寺山から白髪岳までの尾根沿いをロングハイクしてきました。

 この日の前日から日本列島は春一番が吹き荒れて大荒れの天気。
 今回のロングハイクを考えて、いつもより早めに自宅を出発。中国道を走り、ここんとこ走り慣れた立杭陶の郷を通り過ぎて四斗谷の村落へ乗り込んだのは午前7時前。この時点ではやっと空がしらじらと明けてきた頃だった。
 下山後のことを考えてなるべく奥地へ車をデポしたかったが、路面が凍結していて進む気になれず、途中の空き地に停めて日が上がってくるのを待った。


西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊
墓地の横に延びる道を登ると
すぐに舗装は消える


【7時03分】出発
 車から折りたたみ式の自転車を出して出発。来た道を戻っていく。なだらかながら下りなのでラクチンラクチン。
 墓地まで戻り、ここで自転車をデポして舗道を歩き始める。忘れ去られたかのような分譲地を抜けるとすぐに地道になり途中で二俣に。右が昔の林道?っぽく、左が登山道っぽいので左を選ぶ。そこに枯れ谷が入り込み谷の左を選んで歩く。崩壊している所もあり慎重に抜けていく。
 足元を見ると落ち葉に付いた霜に朝日が当たっている。同じ落ち葉でもいろんな表情があるんだなぁとしげしげと眺めていた。


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霜の付いた落ち葉が朝日に照らされる


 谷は二俣に分かれていて、何となく右を選ぶ。が、結局真ん中の尾根の右寄りと言った方が正しいのかも。ここへ来て明瞭な道はなくなり、空を見上げると右の尾根に立派な岩肌が見えた。地形図を見ると西寺山の東北東に延びる尾根と判断する。
 見上げる尾根は踏み跡もなくかなり急斜面で不安がよぎるが、ダメもとで行ったれー!と登り始める。立木を掴んでは体を引き上げる作業を繰り返し、時には枯れ木を掴んで危うくひっくり返りそうになりながらも、かなりの高さを稼いだ。

 振り返ると墓地の近くにあった、ため池が足下に見え、遠くにはとんがり山と白髪岳が並んで早くおいでと言っているように思えた。(^^;
 さらに行く手は岩場になっていて気持ちが逸るがフラットソールならまだしも登山靴では心許なく、嫁さんと子供の顔がよぎってそこはやめておくことにする。(^^;

 トラバースして何とか突破すると、はっきりした道が横切っていた。やった!これで山頂へ行けると浮かれたのもつかの間。北へと進んでいくうちに道は細くなり、さきほど見た東北東の尾根へ下りながら消えて行った。稼いだ高度を戻すのは嫌なので、その道はパスして適当な所を西へと登り始めた。


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行く手は厳しい… 途中の崖?で振り返ると素通りした池が見える 和田寺山がちょこっとだけ見えた


【8時48分】西寺山山頂
 最初の頃のように急斜面ではなかったけれど、それでもそこそこ傾斜はありゼイゼイと息を吐きながら登り続けること十数分。獣道程度の踏み跡に乗っかりそのまま進むとダイレクトに山頂へ着いた。あーしんど。(--;)
 山頂は誰もいなくて静か。雑木が密林していて展望は一部、白髪岳方面だけ空けている。日が当たらないので山頂だけ霜で白くなっている。


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山頂からは白髪岳と松尾山だけ
展望がきく
西寺山山頂


  思っていた以上に時間を食いつぶしてしまったので、少しの休憩後、今度はとんがり山へと向かうことにする。
 今までの道とは違い踏み跡はしっかりと付いている。途中で西光寺山がはっきりと見えた。

 P570mへ向けて下り、それを抜けると急な下り。テープはあるが平面な下りで踏み跡も浅くどこが道なのかわかりにくい。
 ここへ来て北の方で犬の吠える声が聞こえる。「狩猟かなぁ〜、これからそっちへ向かうのに〜」と不安が頭をよぎる。
 西のP568から連なる尾根に乗ると、そちらへ向かう道とT字になっていた。そのP568の向こうには西光寺山が見える。


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P570へ向かう途中で見えた西光寺山(奥)   しっかりした踏み跡が続く


【9時55分】とんがり山山頂
 そこから10分もしないうちに峠へとさしかかる。四斗谷と黒田を結ぶ道が横切っている。
 そこからとんがり山までは緩やかな登りが続く。左を見るとP528の尾根が平行している。後ほどその先を歩くことになる。
 突き進むとT字になり右折。少し下ってピークに向かって登るとそこがとんがり山の山頂だ。
 360度の展望を予想していたのだが意に反して北側の半分ほどが見渡せるだけ。でもこれから歩く尾根がすべて見えるので自分としては大満足。(^^) しかし、目指す白髪岳は遠いなぁ〜。(^^;
 山頂はかなり古びた祠がポツンとあるだけでしかも狭い。南側には妙見宮へと下るであろう道が延びている。
 山頂で10分ほど展望を満喫して腰を上げた。


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とんがり山山頂


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とんがり山山頂から見える展望
右の山が白髪岳 左側から尾根沿いを歩いていく



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とんがり山山頂から見える展望その2
左のピークが西寺山 右はP570


 来た道を戻りP528からP570へと続く尾根へと足を踏み入れる。P528へもよく踏まれているようだ。P570付近には今までにはなかった岩がゴロゴロしている。

【10時53分】P607で迷う
 P570とP607の中間付近にある尾根の分岐から東側の斜面に植林が現れる。西側は手つかずの雑木林。尾根を挟んで対照的な風景。
 さらに進むと大岩の岩場(右下の画像付近)に到着。登ると展望が得られそうだったが、右側を見ると浅いながらも踏まれた後を発見しそちらを歩く。ただ、伐採されたと思われる枝木が行く手を遮り足が引っかかって抜けなくなったりする。
 大岩を下から巻くように歩き再び尾根道へ。なだらかな登りになり、ホームページでお二人が特に注意すべきと書いておられたP607手前に来る。この辺りに分岐があるはずなのだ。が、注意しながら歩いていたはずなのにピークを越してしまった。コンパスを見ると西へと下り始めている。あれれれ?。どこで分岐を見落としたんだろう?。

 ここで何を血迷ったか漠然とピークをまたいで反対側へ進み道を探すことしばし。東側に道があるのならショートカットできるだろうと思ったのだ。ウロウロと探し回っても一向に道らしい道は見つけられず、下れば下るほど密林地帯に入り込んでしまう。コンパスを見ると北北東を向いている。違う。これはやばい。元の道へと戻った方が無難と後戻りする。GPSもあさっての方向を指している。(^^;

 道に戻って後戻りしてみる。…とあったぁ〜!。P570からみると「逆Y」の字に分岐していると表現するのがぴったり。メジャーな登山道であればよく踏まれていて「逆Y」であろうがわかるのだろうけど、さすがマイナーなルート。これは一度行き過ぎないとわからない。

 「逆Y」からすぐに南へ開けた展望のきく場所に出る。P644までは地面に切り株が至る所にあり足を取られて転びそうになることしばし…。
 町境のピークへの登りは厳しかった。どこでも登れそうな植林帯の急坂であまりの勾配にジグザグに登ったりしてみたが、結局直登が一番高度を稼げるとあって、最後は直登。(--;)


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大岩がゴロゴロ 途中から雑木林と植林帯の間を歩く 右上に大岩
それをエスケープしようと伐採地に踏み込む


 このピークを越えると道はしっかりして木立の低いアーチをくぐりながら歩き続ける。
 P644のピークは道なりに進むと南側を巻くように道は付いている。

 P689まで来ると分岐になり左へは松尾山への周回道と思われる道が延びている。ただ、松尾山から歩いてくるとこのピークは登らずに北側のエスケープルートを歩くようになっているはず。 右へと折れて南へ下る。下っているとこの日初めてハイカーと出会った。

 鞍部まで下るとエスケープルートと合流。そこでは「白髪岳山頂順路」と書かれた古びた看板が目に入る。
 さぁ最後の登り。これがこたえた。松尾山からの周回ハイクだけだとそれほどでもないが、西寺山の登りで一気に体力を使い、そしてこのロングランで体力を使い、もう燃料は警告表示が出ている。

 とても一気にはあがれず、途中で休憩していると山頂からご年配のご夫婦が降りてきた。旦那さんが先に来る。奥さんを待つ間、少しだけ会話した。 「篠山の方から登ってきたの?」と聞かれて、待ってましたとばかりに「西寺山です」と答えると、「へぇ〜さすがに若いね」と驚いてくれた。まさに予想通りの反応。(^^; 降りてきた奥さんと合流。「もうちょっとで山頂よ」と言って下って行かれた。

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落ち葉が敷かれて気持ちのいい道 松尾山からの道との合流にある看板 白髪岳山頂への急坂


【12時17分】白髪岳山頂
 そしてやっとのことで、白髪岳山頂に到着。倒れ込むように岩肌へ座り込む。
 ちょうど、目の前にはご夫婦らしきお二人が食事を取っておられた。他にも十数名の団体さんが広場を陣取っている。山頂は立木が伐採されていて広くなったように見えた。
 ここは本当に見晴らしがいい。特に北から西側を回って南側に向けての展望は最高だ。そう、それは今日歩いてきた尾根を一望できると言うこと。これは歩いてきた者にしかわからない満足感だ。

 その展望を独り占めできる場所を確保し腰を下ろす。早速お昼を食べる。食後にはポットに入れてきたお湯でコーヒーを入れて一服。ただ、遮るものがないもないので風が強く寒くて仕方がない。そのうち粉雪が下から吹き上げるようにして舞ってきた。飲んでいたコーヒーも一気に冷めてきたので飲み干した。
 北を見ると雪雲のようにどんよりと重たそうな雲が山を包んでいる。ほんの数キロ先は雪が降っているのかもしれない。


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立木が伐採されて広く見えるようになった山頂


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白髪岳山頂からの展望
尾根沿いの一番左の高いピークが西寺山 よくこれだけ歩きました

【12時39分】山頂を出発し南尾根へ
 今回の下山は白髪岳の南尾根を選んだ。これも島田さんと歩多楽さんの歩いたルートをトレースしたもの。
 下山しようとしたら、おじさんに声をかけられて、この道はどこへ下るのか?と尋ねられた。てっきりその道はメジャーな南から東側の谷へと下るルートだと思ってそのように答えた。

 そのあとに西側から登ってきたご年配のご夫婦らしき人に出会った。え?。西側から登るルートがあるの?とすぐさまその方にそのルートのことを聞いた。おばさんは「よく歩かれているルートよ」とこと無げに言う。四斗谷から北へ詰めた林道へ下りるのかなぁと思い、お礼を言い迷わずその道を下ることにした。
 ところが、歩いているうちに、どうも見覚えのある道だなぁと思っていたら、途中で勘違いしていることに気が付いた。
 ようするに歩いている道は住山へと下るメジャーなルートですぐに東へ道を変えて下っていくのだ。ということは先ほどおじさんが尋ねてきたルートは一体?。どちらにせよおじさんには間違ったこと?を教えてしまった。おじさんごめんね。(^^;

 気づいてから頭の中を修正するのに時間はかからなかった。ちょうど、メジャーなルートに丸木の階段が出てきたところから右にそれてP432へと延びる尾根に乗っかった。
 最初はその尾根に乗っていることがわかりにくく不安だったが、明瞭な踏み跡が続いていて次第に痩せ尾根になり、西側の展望がはっきりとしてきて、目的の尾根に乗っていることを確認できた。道には所々、青紐が目印に巻いてある。

 下っていると大岩の上に出た。展望は最高。眼下に広がる雑木林の森にしばし目を奪われる。それは木の深い肌色が海底の藻のようにフワフワと湧いているような感じで雑木林がこんな風に見えるなんて意外な発見だった。
 その大岩の上の先には例の青い紐がなびいている。はぁ〜?。このまま岩面を下れってかぁ?と思ってのぞき込んでみたがとても下れそうにもない。戻って東側の急斜面をズリズリと靴を滑らせながら降りてゆく。
 大きな切り株がいくつもあるところでそれに腰掛けて小休止のあと、P432のピークへの登りの手前で西側に開けたところがあるのを見つけた。もう登るのは嫌なので西側へ下ることにする。ちょうどプラスチック杭も見つけて歩かれていると安心して進む。


西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊 西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊
白髪岳からP432への南南西尾根 こちらも踏み跡はしっかりあった

西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊
大岩の上から見える雑木林の森

【14時05分】車の置き場所まで到着
 枯れ沢が途中で水を含みそこそこの流れになっていく。途中で笹藪に行く手を遮られるが強行突破して植林帯へ逃げ込む。目の前には田んぼが見えた。
 この時期なので田んぼの畦には猪や鹿よけの高圧線ははずされていて、難なくあぜ道を歩くことができた。そして林道へ。おばさんが一人用水路の整備をしている。 あとは車を置いたところまでテクテク歩くだけ。
 途中の池でとんがり山が水面に写る場所を見つけた。逆さマッターホルンならぬ「逆さとんがり山」ってとこかな。
 そして数分後、車を置いた場所へ到着。到着時刻としては理想の時間。やったね。(^^)v


西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊 西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊 西寺山 とんがり山 白髪岳と三山周遊
P432へのピークの手前を西へ下るところ 出てきたところは田んぼのあぜ道 逆さとんがり山


 この後は自転車を回収して、今月オープンしたばかりの「こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷」へ直行。今回の山行はこの温泉も兼ねてのことだったので好都合だった。
 さすがにオープン間なしとあって駐車場に入るだけで15分ほどの待ちにあったが、温泉はとても広く、登ってきた西寺山を見ながら露天風呂につかり体をほぐしてから帰りました。この温泉は混雑していても入ることをお奨めします。それほどいい温泉です。
 
 通算距離15.4km。変化に富んだ山行でしたが前々から暖めていた企画を実行に移せて大満足のうちに終えることができました。とんがり山でも白髪岳でも歩いてきたコースを眺めることができるというのはいいもんです。
 虚空蔵山から歩き始めたこのエリアも西光寺山和田寺山と走破し西寺山・とんがり山と踏むことができました。さて次はどのエリアを歩こうかな?。