吹雪く御池岳へスノーハイク
囲炉裏


吹雪く御池岳へスノーハイク
●山 名 御池岳
●エリア 滋賀県・三重県
●日 時 2007年(H19)3月11日
●天 候 曇り一時晴れのち雪
●メンバー pikkuさん、春風さん、Tさん、てる
●コース 駐車場−P603-P878-T字尾根−P865−御池岳(テーブルランド)−土倉岳−P869−ノタノ坂−小又谷出合−駐車場

 




このホームページ内の記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします


吹雪く御池岳へスノーハイク



  今回のプランを立てるときに、メンバーとどこへ行こう?という話になり、若狭の三十三間岳・藤原岳・そしてこの御池岳が候補に挙がった。
 数日前になって天気予報と睨めっこ。寒気が入り雨予報の三十三間山はパス。御池岳は吹雪くとやばいのでパス。
このときは藤原岳に決定したのでした。

 ところが、事前にネットで調べたら421号線が冬季通行止め。それが藤原岳登山口である茨川への分岐まで行けるのかどうかわからない。
 でも、pikkuさんの知り合いの方がこの初旬に同じ場所へ行っていることがわかった。
でも万が一のことを考えて予備に御池岳の地図も用意して出発したのでした。これが正解だった。 

 低気圧が夜中に関西を抜けて、大阪を出発間際に雨は上がった。
 3人を乗せて名神を一路東へ。雨が上がる時間を考えて、いつもより出発時間を1時間半ずらした。
 名神では時より雨がパラパラ降りフロントガラスを濡らす。しかも風が強い。
 八日市ICを出て永源寺を越えて山間の道を走らせる。

しかし、杠葉尾町の神崎川を越えたところで通行止めの看板発見。
ダメもとでさらに進んでみるが、どうやら冬季通行止めだけではなく、石榑(いしぐれ)峠のトンネル工事を行っているみたいで先へ行けなくなってしまった。
 仕方がないので、藤原岳はあきらめて御池岳に変更。予備案を考えておいてよかったとこのとき思った。
 421号線を少し戻り御池川沿いに走らせる。君ヶ畑を越えてしばらく走ったところにある駐車場に車を止める
 すでに先客がいて、こちらが準備をしている間にノタノ坂方面へ歩いていった。 



 
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駐車地 カモシカの角(@_@)
 


【9時30分】駐車場を出発
 今年の暖冬で、この時期ならまだあろう雪はない。わずかながら斜面に残る雪が「降ったよ」証明してくれているようだ。
 御池川上流へ向かう道路を歩きP603の付近から尾根に取り付く。
取り付くときにTさんが「ほれっ」と何か差し出した。
カモシカの角の部分だけになった骨だった!。うる星やつらのテンちゃんを思い出させるような小さな角に驚くばかり。

 尾根は結構歩かれているのか杣道と登山道を兼ねているようでテープや踏み跡もしっかり残っていた。
しかし、伐採された枝木が道に落ちていて、足にからむことからむこと!。(=_=;)



 
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地形図を見定めて
P603手前で取り付く
スギの急斜面を登る
 
 

 
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テープが進む方向を示してくれる
 


登れば登るほど風は強くなり木があるところはある程度遮られるが、少しでも開けた場所に出ると帽子を押さえないと飛ばされるくらい荒れていた。
 そんな状況だったが徐々に天気は回復し晴れ間もちらほらと覗かせていたので、こりゃ山頂はいいお天気になるねと話していたのに、青空が見えたのはT字尾根までだった。
 今日は何故か頭の中の地図と実際の地図がなかなかかみ合わず、現在地を確認すると全然違う場所だったりして、修正するのに苦労する。



 
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天狗堂が見えた(この頃は天気が回復すると思えた)
 

 
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切り株に付いた雪(上から撮影)
 

 
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 P878付近まではスギ林で面白みはない。展望も少なくて黙々と登る。
 P878あたりから傾斜はなだらかになりブナやコナラの自然林があたりを覆う。
赤い落ち葉の絨毯とのコントラストがすばらしい。
 さらに進むと、少し台地っぽくなった広い場所にまたブナとコナラが立ち込む場所に出会った。
しかもそこからは雪のパウダーを降らせたような御池岳が見えた。
思わずビデオカメラにこの風景を納めて、静かに流れゆくこの風景をいつでも見れたらどんなにいいだろうと、一人物思いにふけっていた。

しかし、そんなトリップしている僕を知るよしもないメンバーは先へと行ってしまった。(^^;
 新緑や紅葉の時期にぜひまた来てみたい。


 
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御池岳が姿を見せた
 


【11時08分】T字尾根分岐
 天気が変わりだしたのはこの辺りに来てから。風が強いのは変わらずだったが吹雪いてきた。
見えていた青空はどこへやら。空にはどんよりとした雲がかかってきた。
 いつもなら、冬場でも半袖で歩いたりする僕だが、この日だけはさすがに半袖にはなれず、それでも長袖シャツで通してきた。
しかし、吹雪いてきてそうもいかず、ジャケットを羽織ることに。

 事前の下調べを藤原岳に集中していたこともあって、御池岳の情報はほとんど頭に入れていなかった。
だからT字尾根の分岐に着いたとき「T字尾根って今日通る予定やったんや」と改めて思う始末。(^^;

 簡単な記念撮影をして進路を東に転換する。
最初は広くて歩きやすい尾根も、進むにつれて痩せてきて、さながらナイフリッジのような尾根になってしまう。
無雪期ならそれほど慎重にならないが薄いながらも雪が積もりスリップが怖い。
両岸ともスパッと切れ落ちていて、もし落ちたら止まらない。




 
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ナイフリッジの上を歩く
 

 
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P967への登り
 


【11時39分】P967
 ナイフリッジのような尾根を過ぎて一息ついたのも束の間。今度は急激な下りに遭遇。
 同じように無雪期ならそれほど慎重にならないだろうけど、岩と雪のせいで慎重にならざるを得ない。
その雪で踏み跡もわからず降りれそうな場所が見分けにくい。
 念のためにスリングを出して補助に使う。

 その場を下ると一転。今度は長くて見上げるような登り坂。御池岳への最後の登りだ。赤いテープを目印に登るが、どこを登っても同じよう。

 体に叩きつけてくる吹雪にかまってる余裕はなく、ハァハァと息をしながら一歩一歩雪を踏みしめて登る。
家を出るときに食べたサンドイッチと途中でpikkuさんからもらったチョコレートと飴ちゃんでは、大容量の体を保持できずここ来てシャリバテ。(^^; 
この登りは本当に辛かった。



 
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この日一番の難所
スリングを出してフォローする
 

 
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暴風を受けながらテーブルランドへの登り
 


【12時50分】やっと御池岳のテーブルランドへ
 息絶え絶えにやっとのことで御池岳のテーブルランドへ登り切った。
やはりというか辺りは吹雪とガスで真っ白け。他の人のホームページで見たあの広い台地状の風景は吹雪の中で比べようもなかった。

 時間が時間だけに早くお昼を食べて下りたかったので、早速支度を始める。
 今回はpikkuさんがツェルトを持ってきてくれたので、立木にロープで縛り風よけにして食べることにした。
吹雪は収まる気配がなかったのでこれは助かった。
 今回のお昼はスープスパ。カルボナーラ風で牛乳とバターと食材を加えて煮る。
暖かい食べ物はこんな時本当にありがたい。あっという間に平らげたが、お腹は満たされた。
 食べている間にさらに吹雪は強くなり、100mくらいしか先が見えない。


 
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pikkuさんが選んだスープスパ
 

 
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100mほどしか視界が見えないテーブルランド
 

 
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テーブルランドから土倉岳への下り始め
 

【13時45分】テーブルランドを出発
 下るルートは土倉岳への尾根。
ところが下り始めは登りと同じ、尾根らしい尾根ではなくなだらかな平面の急斜面でどこを降りれば尾根に繋がるのかまったくわからない。
しかもこの吹雪。土倉岳が見えていればあたりをつけて降りれるがこのときはまったくわからなかった。

 目印の赤テープがあったが、それも下るまでは、まばらで確信が持てず、結局GPSの力を借りて誘導してもらう。
改めて自分の読図力のなさに脱力。(/_;)
 それでも尾根らしい尾根に出会うまで半信半疑だった。



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土倉岳で記念撮影(pikkuさんが合成してくれました)



【14時17分】土倉岳
 顔右側から吹き付ける風が頬や鼻を叩きつけて痛い。
フードで顔を覆ってはいるが吹雪は容赦なく入り込んでくる。山で初めてフェイスマスクが必要だと思った。

 御池岳から下って少しの所に土倉岳がある。二等三角点が近くにあるというので行ってみる。そこに土倉岳のプレートがあった。
御池岳へ来たのだから御池岳で記念撮影をしたかったのだが、決め手になる物は何もないので、ここでの記念撮影となった。

 南東へ細い尾根を歩くと小ピークでプレートが見えた。電力会社の巡視路プレートだった。
僕らは関西がメインで登っているので巡視路プレートと言えば「関電」。ところがよく見てみると「中部電力」とある。そうだここは中部電力のエリアなんだと認識し直す。
 
今歩いてきた尾根に沿っても巡視路(三筋滝へ向かう道)があるが、僕らが向かう道はここから右へ下る巡視路(南西)。
 巡視路はさすがに快適でしっかりした道なので安心できる。

P776へ下る小ピークを巻きP869へ向かう道を進む。
 中電の鉄塔が見え、そこからは送電線の下を歩く。
送電線にあたる暴風がブワァーンと不気味な音をたてる。



 
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僕らには珍しい中部電力のプレート
 

 
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中電巡視路を歩く
 

 
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吹雪で霞む送電線が延びる尾根
 

 
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【15時22分】ノタノ坂峠
 送電線下の尾根を離れつづら尾根の道を下るとノタノ坂の峠へたどり着いた。
 左は本来今日の起点となるはずだった茨川。
右はこれから向かう君ヶ畑。君ヶ畑への道は深い谷へ向かってジグザグに高度を下げていく。
 強かった風もさすがに谷間に入ると弱くなり、そうなると着ているジャケットが暑くなってくる。



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ノタノ坂を下る

 
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【15時40分】小又谷出合
 巡視路沿いに廃家になった小屋があり、潰れて道をふさいでいた。怖々トタンの梁を踏みながら通る。

 その先に小又谷との出合が見え、橋を渡って林道へ出た。
 巡視路といいノタノ坂といいこの林道といい、しっかりと認識できる場所まで着く毎に心の中でゆとりが生まれる。
少しずつ帰ってきたなとわかることが嬉しい。



 
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小又谷出合
 

 
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林道に沢が横切る
 

 
【16時頃】駐車場に到着
 林道を歩くこと20分。やっと駐車場へ戻って来れた。
来たときとは大違いで道にも車にも雪が積もり、愛車には3cmほど雪が積もっていた。
 すでにもう一台の車はなく早々に帰られた様子。

 帰りはノーマルタイヤのままだったので慎重に走らせる。
 近江温泉に寄り寒さでかじかんだ体を湯船に滑らせる。
山登りの後、この一瞬がたまらない!。

 名神高速に乗って車を走らせていると、ラジオから彦根付近は雪で速度規制がかかっていると聞こえてきた。
平地でも降っていた雪。そりゃ山だから降るよなと妙に納得しながら帰路についた。

 山で吹雪かれると、何もかもが億劫になって地図一つ見る手間を惜しんでしまいます。
いつもなら地形図と比べながら歩くこともしなくて、いつの間にか思っていた場所を通り越していたりして、頭の中を整理するのが大変でした。

 しかし、このエリアは本当にいい場所です。特にT字尾根の自然林は素晴らしいの一言に尽きます。
 ぜひまた訪れたいと思います。