晩秋の大台ヶ原を歩く  晩秋の大台ヶ原を歩く


●場 所:大台ヶ原
●山 域:台高
●日 時:2001年(H13)10月27日
●天 候:晴れ時々曇り
●標 高:日出ヶ岳 1,695m
●地形図:大台ヶ原山(1/25,000)
●メンバー:てる、さとみ



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晩秋の大台ヶ原を歩く 晩秋の大台ヶ原を歩く
カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック
 



  この時期の大台ヶ原は渋滞することで有名なので、前夜に大阪を出発。169号線からドライブウェイに入ってからの道は見通しの悪い狭い道が延々と続く。そして暗闇から出没するのはテン、たぬき、鹿。急に横切ったりして緊張のドライビング。伯母峰からの道路では至る所に鹿の群が現れる。ヘッドライトの光に光る目は一瞬不気味だが、近づいてみるとかわいいその姿はジッと見ていても飽きさせない。
 午前2時過ぎ駐車場に到着。ほどほどに車が埋まっている。早速ワゴンのトランク部分を広げて簡易ベットに仕立てて毛布を敷いて寝袋にくるまって就寝。
 午前6時半に目覚ましで起こされる。が、眠たすぎて再び就寝。(^^; 起きたのは7時半。やばい!寝過ぎた。すぐに支度を始めて出発できたのは8時過ぎだった。


晩秋の大台ヶ原を歩く
早朝からぎっしりと
埋まった駐車場


  【8時11分】駐車場を出発
 どこを見てもご年輩のグループばかり。(^^; その中に混じって僕らも出発する。
 実は4年前にも僕はこのコースを歩いている。その時は柏木へクライミングに行ったものの雨で登れず、代わりにこの大台ヶ原へ来たのでした。コースはまず日出ヶ岳を目指して歩いたのですが、今回はその逆を歩くことにしました。結果的にこれが正解だったのですが(意味するところは後ほど)。
 シオカラ谷・大蛇グラと書かれた標識に従って道を進む。大台山の家を左手に見ながら徐々に下っていく。残念ながら紅葉はすでに終わっていて、落ち葉が終演を物語っているよう。う〜ん、残念。(;_;)
 ずんずんと下ると沢の音が聞こえてくる。最後に急に下りきるとそこがシオカラ谷だ。助役や佐野さんが千石グラを目指してここから下降したんだなとふと思い出した。いずれは僕も。


晩秋の大台ヶ原を歩く
シオカラ谷にかかる吊り橋


【8時34分】シオカラ谷から大蛇グラへ
 小さな吊り橋を渡って、今度は急激に登り返す。大蛇グラへ向かう途中でいくつものグループを抜いた。小さな子供を連れた家族連れ、カップル、ご年輩のグループ、まさに老若男女。しかし、スカートにヒールで来ている人はどうだろう。進めば進むほど眉間にしわが寄る顔を見てみたいと思うのは皮肉かな。(^^;
 道は緩やかな登りになり広葉樹林帯が広がる。やっぱり紅葉は終わっている。(;_;)
 しばらく歩くと大蛇グラへの道との分岐に差し掛かる。もちろん、大蛇グラへの道を進む。少し歩くと大蛇グラの手前に見晴らしのいい岩場に差し掛かる。人でいっぱいのその岩場に空いたスペースを見つけて一息つく。
 天気はまだ良くて大天井ヶ岳から弥山を経て地蔵岳(ぐらいか?)まで綺麗に見渡せる。助役達が登った千石グラも、その横に架かる長さ300mとも言われる中の滝も見えた。
 前回来たときは、地図にも地形にもあまり興味はなく、確か一緒に行った亀さんがいろいろと説明してくれたのだが、ふんふんと聞くだけでメモリーはしてなかった… はず。f^^;)
 大蛇グラの正面には東の川を挟んで竜口尾根が南北に伸びている。その場所で1998年に囲炉裏の仲間だった杉の子さんが遭難された。そして今年の夏に仲間の努力が実って遺体の一部が発見された。杉の子さんの冥福を祈って手を合わせた。
 この展望を眺めながら朝食のサンドイッチを頬張る。時折、谷底から冷たい風が吹くが、ほぼ穏やかで太陽の光が気持ちいい。


晩秋の大台ヶ原を歩く   晩秋の大台ヶ原を歩く
大蛇グラ手前の見晴らしの
いい岩場から見えた竜口尾根
  正面右に見える絶壁は蒸篭グラ
正面遠い岩壁には
西の滝や千石グラも見える


晩秋の大台ヶ原を歩く
人は次々来るが逃げ場がない大蛇グラ
展望は最高です


晩秋の大台ヶ原を歩く
牛石ヶ原


【9時50分】大蛇グラから牛石ヶ原へ
 展望のいい岩場を出発し混み始めた大蛇グラへと向かう。スパッと両岸が切れ落ちて先へ行くほど細くなる。そんな大蛇グラに大勢の人がひしめき合っている。何か危ない雰囲気。一人が足を滑らせたら将棋倒しで落ちてゆきそう。嫁さんは怖々歩いてくるものの途中でギブアップ。
 この大蛇グラへは東の川からクライミングできるのかなぁと思ったり。できるなら登ってみたい。

 大蛇グラを後にして牛石ヶ原へと向かう。大蛇グラへと向かう人の数が異常に多い。これ以上増えたらどうなるんだろうと少し心配になる。
 牛石ヶ原には少しで着く。この牛石ヶ原を過ぎたところで一匹のシカと目があった。子鹿のようだったが警戒するように目を見据えながらも近寄ってくる。餌をもらえると思って近づいてきたのかな。そんなシカを見て嫁さんはとっても喜んでいる。(^^)


晩秋の大台ヶ原を歩く   晩秋の大台ヶ原を歩く
警戒しながらも近寄ってくる子鹿    こんなに近くまで近づいてくるとは!


晩秋の大台ヶ原を歩く
大台ヶ原に生息する動物や
動物の生態などくわしく掲示されている


 途中、駐車場へのショートカットルートとの分岐を右折し正木ヶ原へと向かう。
 正木ヶ原に一歩踏み込んだとき、以前と違ったなぁと思ったのは木道の存在。木道の下を覗くと深くえぐられた登山道が見えた。これだけ観光客が増えるとそれだけでも土が削れてくる上に、日本一の降雨量となれば人道的処置を施さないと取り返しが付かなくなるため木道が設置された様子。
 景観としてはあるよりない方がいいが、それなりにマッチしているように見えると思うのは僕だけかな?。
 小ピークを上がると大蛇グラでは、はっきり見えた大峰山脈が雲に隠れてきた。雨が近いと知っていたがもう雨はそこまできているのかも。太平洋側からもガスがモクモクとせり上がってくる。


晩秋の大台ヶ原を歩く
正木ヶ原に整備された木道


晩秋の大台ヶ原を歩く


晩秋の大台ヶ原を歩く


【日出ヶ岳】11時18分
 日出ヶ岳には階段の急坂を登る。駐車場から先にこちらへ回る人もいて階段もごった返している。
 山頂に到着して北面に見晴らしのいい場所を見つけてお昼にする。三津河落山から続く台高山脈の尾根がずずーっと見える。遠くに見えるのは薊岳かなぁ?。
 あたりには同じくお昼を取る家族連れやカップル、そして珍しい若い女性のグループがいた。関西の山で女性のグループといえば、いわゆる「おばちゃん」が多いのだがさすが観光地。f^^;)

 朝食を大蛇グラで食べたのでそれほどお腹も減っていなかったこともあり、持ってきたラーメンはやめにしておにぎりだけを頬張った。食後にコーヒーを入れてブレイクタイム。
 そのあと嫁さんは眠たいといい。帽子を顔にかぶせて寝てしまった。することのない僕は展望台に上がりカメラをパチパチ。それにしても人が多いこと。
 しかし、残念なことにゴミは散らかし放題、入ってはいけないと書かれている看板を無視して芝生で食事をしている人などマナーなどどこへやら。地元の山岳会の方だろうか?、ゴミ袋を手に持ってゴミを拾っていたが、そんな姿を見てもゴミを捨てる人がいるなんて一体どういう神経をしているんだと腹立たしく思った。ゴミは持ち帰るのがマナーですぞ。


晩秋の大台ヶ原を歩く   晩秋の大台ヶ原を歩く
日出ヶ岳山頂では至る所で
お昼を取る人の姿が見られた
  日出ヶ岳から駐車場への道はほぼ平坦
な上に整備されていて歩きやすい

 
晩秋の大台ヶ原を歩く 晩秋の大台ヶ原を歩く
紅葉は終わりつつあったが
最後にらしい「色」を見せてくれた
モミジも同様。まっ赤な
モミジを見たかったなぁ〜(涙)


晩秋の大台ヶ原を歩く
沢登ラ〜を魅了させる
クラガリ又谷
の出合い


【日出ヶ岳を出発】12時20分
 いつもよりゆっくりと時間を過ごして駐車場へと向かう。
 このコース上では少しだけ紅葉した木々が残っていた。すかさずシャッターを切る。ほぼ平坦な道をテンポよく歩いて12時50分駐車場到着。
 さぁ小処温泉に寄って汗を流すぞ〜!と勇んで車を出発させようとすると、渋滞でまったく車が動かない。両側に車を停めるものだからすれ違うのにスペースがなく、どちらかが譲らないと進まないのだ。しかも大型観光バスが行く手を遮っているので尚更動かない。こんな状態が30分ほど続いて何とか脱出できた。 今度来るときは帰る方向に駐車場から少し遠目に車を置いておこう。
 小処温泉へは最近できた林道を使うと便利。道は細いが舗道は新しいので走りやすい。この道は大台ヶ原ドライブウェイの途中から別れている。
 この林道で面白い場面に出くわした。下っていると突然目の前に猪が現れた。猪も我を忘れて唖然と立っている様子。が、ハッと我に返ったのか突然道を下りに走りだした。どうやら僕らから逃げているようだ。そのままついていく僕たち。右の崖に登れずもどり、左の谷へ降りようとしてやめたりと延々道路を掛け下る猪。
 車で猪を追うなんて前代未聞のシーンに嫁さんに写真を撮れ!とカメラを出させたところで、谷へと逃げていってしまった。逃げる瞬間「ブヒッ!」と捨てぜりふのような声をあげて消えた。追われて腹が立っていたのか「ケッ!」という感じだった。f^^;)

【秘湯 小処温泉】
 分岐から下ること20分ほどで小処温泉に到着。今年リニューアルされたこの温泉は確かに綺麗だった。 桧湯と岩風呂がある温泉でゆっくりと浸かって疲れを癒し帰路に就く。
 帰る前にキンゴさんと小山伏さんが先日遡行したというクラガリ又谷の出合いを見に寄る。小処温泉からすぐの場所だ。出合いから見える連瀑帯とゴルジェは沢をやらない人でも、あの先はどうなっているんだろうと思わせるゾクゾクする谷だった。いずれ遡行したい。

 5年ぶりの大台ヶ原は正木ヶ原に木道が出来た以外は昔と変わりありませんでした。が、観光客のマナーの悪さにはσ(--#)になります。