千町ヶ峰へ春のスノーハイク


●場 所:千町ヶ峰
●山 域:但馬
●日 時:2004年(H16)3月24日
●天 候:曇り時々晴れ
●標 高:1141m
●メンバー:単独
●ルート:こぶしの村キャンプ場−弘法の池−千町ヶ峰−無線小屋−林道−上千町−こぶしの村キャンプ場



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


カシミール3Dは上記をクリック 地形図はこちらをクリック 地域の地図は上記をクリック

  あれは4年前。段ヶ峰へ登ったとき目の前に見えたどっしりとした山は何という山だろうと思って以来、それから頭の片隅にずっと千町ヶ峰がありました。その後、2度試みるがいずれも雨で延期。やっと今回チャンスが巡ってきました。これを巷では三度目の正直というらしい。(^^;
 本来ならば千町ヶ峰を登った後、尾根沿いに下り千町峠から笠杉山も登ってしまおうと企んでいたのだが、午後に用事が発生。千町ヶ峰だけなら高速代がもったいない!とは思いつつ、お天気が近畿圏北部なら天気がいいと予報がつぶやくので、いってしまえぇー!と思い切って出かけました。

百千家満から上千町へ
向かう途中で見えた雲海


 大阪の自宅を早朝に出発。どんよりと重苦しい雲を恨めしそうに見ながら中国道を西へとひた走る。
 およそ2時間余りで一宮町へたどり着く。百千家満(「おちやま」と読むらしい)から上千町へと続く林道を越える。予想していたよりも立派な林道ですれ違いがそれほど苦にならないほどの幅がある。沿道には残雪がちらほら見られた。

 途中の見晴らしのいい場所で振り返ると一面雲海!。山名は定かではないが一山と思われる山がまるで軍艦のように浮かんでいる。
 登り切ったところが草木という村で草木川沿いに車を走らせると、こぶし村キャンプ場が現れた。ちょうど、前には駐車スペースがありそこに車を止めた。


こぶし村キャンプ場 キャンプ場内にある登山口の道標


【7時43分】こぶし村キャンプ場を出発
 車を降りて支度を整える。思っていた以上に暖かい。これならジャケットは不要だなと思いながらも念のために着込んだ。
 もちろんというかまだシーズンではないので人は誰もいない。草木川に架かる木製の橋を渡り山へと足を踏み入れる。
 ひっそりと静まりかえったキャンプ場にはログハウスらしき建物がいくつもあり、登山道はその一つの建物の中を通っている。

 道を進むに連れて積雪は多くなりP906辺りまで来ると、膝下程度の雪が一面に広がる。途中までは昨日か一昨日に入ったと思われる踏み跡が明確に見られたが、途中で見られなくなった後は新雪の海をザクザクと歩いていく。 
 地形図とコンパス、そしてGPSは常時装備しているが、地形図を読みこなす読図力を高めたいのでなるべくGPSは見ないようにしている。いわばお守りのようなものだ。 昨年からマイナーな山に入りだし、その読図力を高めていたはずだったが、真っ白な雪の上ではとたんに自分の位置がわからなくなり、曖昧なまま登り続けた。結局、木を見て森を見ずではないけれど、道を見て山を見ずといったところか。

 そんな中で助かったのは木に巻かれたテープ。本当にいい目印になった。
 尾根に出るまでは結構な急坂で登り始めて30分は辛かった。エンジンがかかってきた後半はようやく自分のペースが一定になって息も上がらなくなってくる。
 動物の足跡が縦横無尽に走っていて、鹿や猪の足跡と思われるものがよく見られた。この大きい足跡はもしや…。


キャンプ場内は雪もまばら テープと動物の足跡を頼りに…


【8時59分】弘法の池
 尾根に出ても木々で覆われて展望は望めず、しかも傾斜が浅い分だけ方向がつかみにくく、歩いた方角には木々が覆い被さり前を進めなくなる。辺りを右往左往するがどこも行く手を遮られてしまう。どうやら道をロストしたようで、こんな時は来た道を戻るに限ると戻ってみる。途中の開けた所から東へ進路を取り尾根の反対側へ向けて歩けば道があるはずと進んでみるとみごと再会。
 今度は道をはずさないように注意しながら歩くと、弘法の池と書かれた道標を発見。しかし、辺りは一面雪に埋もれていてどこが弘法の池やらまったくわからなかった。
 コンパスで北北東を確認しながら、動物の足跡を頼りに踏み進むこと10分。ようやく山頂に到達した。


道標だけで池の存在はわからず


【9時09分】千町ヶ峰山頂
 ふるさと兵庫50山では展望は望めないようなことが書かれていたが、なんのなんの。南側はもちろんのこと、北側も素晴らしい展望が望めるじゃあ〜りませんか!。とにかく素晴らしいのは氷ノ山。雄大なその姿に真っ白な雪をまとい、しかも氷ノ山だけが日を浴びて輝いている。まるでスポットライトで照らし出された主役みたいに見えた。

 氷ノ山をカメラに納めようとその方向へ進むと、西側もよく見える。広域の地形図を用意していたので山名同定すると三室山や沖ノ山、東山が見えていることがわかった。どの山も山頂は真っ白だ。
 南側は東から段ヶ峰、千ヶ峰、平石山、夜鷹山などスッキリと見渡せるが、北側と違って厚い雲が空を覆っている。ちょうど、この千町ヶ峰上空で晴れと雨の境界線になっているようだ。


山頂で記念撮影
バックは氷ノ山


雄大な姿を見せる氷ノ山


西側もこれだけの展望が望めます



南側は遮る物がなくスッキリと見渡せる

【9時26分】千町ヶ峰山頂を出発
 いつまでも見ていて飽きない風景だが、あまりゆっくりもしていられないので先を急ぐことにする。このまま来た道を戻れば一番早く帰れるのだが、そこまで急ぐ必要もないので、帰りは林道を下ることにする。
 尾根沿いに東北東へと進むと動物よけのネットが南斜面を囲っているところに出会う。さらに進むとアンテナが立つ無線小屋がある広場へ出た。

 尾根沿いに千町峠へと下っている道を泣く泣く見送り林道を下る。
 林道も麓近くまで雪が積もり、昔スキーをやり始めた頃によくお世話になった初心者コースと呼ばれるそれと同じような道を淡々と歩いて下る。まるでクッションの効いたおがくずの上を歩いているようだ。
 途中で登るはずだった笠杉山が見えた。それほど魅力的な山には見えないが、登ると思っていた山だったので惜しい気持ちが残る。いずれまた。


山頂から東へは獣よけのネットが張られている 無線小屋 無線小屋から林道を歩く



林道は新雪で気持ちがいい 下山途中で見えた笠杉山


【10時20分】千町峠へと延びる林道との合流地点
 さすがにここまで下ると雪は沿道に除いてあるだけで、林道はドロドロ。車でも来られたら泥を飛ばされそうでビクビクしながら歩いていたが、結局1台も通らなかった。
 人っ子一人見なかった上千町の村を素通りし、左手に千町ヶ峰を見ながら歩く。途中で見つけた案内板にはこのエリアにある山への簡単な案内図が示してあった。
 
【10時46分】こぶし村キャンプ場到着
 こぶし村キャンプ場まで戻る頃にはすっきりと晴れた空が見えた。
 少し早いけれど(本当に早すぎ)温泉につかって帰ろう。今回は帰り道沿いにある「一宮温泉 まほろばの湯」。
 温泉施設は家原遺跡公園(えばらいせきこうえん)内にあり、竪穴式住居を復元した建物なども見られた。温泉はナトリウム・カルシウム−塩化物低温泉と呼ばれる塩分を含んだ温泉でなめてみると確かにしょっぱい!。アトピーにもいい温泉で乾燥肌の僕がすべすべになるほど。


千町峠へと続く林道 上千町から望む千町ヶ峰 千町地区の観光案内板


 単独でのスノーハイクは初めてでしたが、そんな自分にとっては適度な積雪で十二分に楽しめました。山頂からの展望は良く紅葉時期などがお奨めかもしれません。