囲炉裏の仲間と
  新緑の釈迦ヶ岳・大日岳へ
  

●場 所:釈迦ヶ岳・大日岳(しゃかがだけ・だいにちだけ)
●山 域:大峰
●日 時:2000年(H12)5月21日
●天 候:曇りのち晴れ
●標 高:釈迦ヶ岳1799.6m
●地形図:釈迦ヶ岳・辻堂(1/25,000)
●メンバー:どんかっちょ!さん、森の音さん、BAKUさん、ミ〜ヨンさん、らんな〜さん、ユカさん、すてひじりさん、てる



地形図は上記をクリック    地域の地図は上記をクリック


 大峰山系として主脈的な山であり、日本200名山の一つでもある釈迦ヶ岳に登りました。
 コースは旭口から峠の登山口まで車で向かい、そこから尾根筋を歩き山頂、そして深仙の宿を経て大日岳という、少し変則ルートをとりました。
 今回のメンバーは囲炉裏の男女8名。リーダーのBAKUさんを筆頭にどんかっちょ!さん、森の音さん、ミ〜ヨンさん、すてひじりさん、らんな〜さん、ユカさんとわたくしてるのメンバー構成。(年○順)(。_゚☆\ ベキバキ

峠の登山口の全景
(正面が登山口になっている)


 BAKUさんと僕がクルマを出して、各自皆さんと合流し二上山の麓にある當麻の道の駅で待ち合わせ。當麻に着いてみなさんと朝の挨拶を交わす。
 今年のお正月に雪彦山へ一緒に登ったらんな〜さんとユカさんはあれから婚約発表をし、それから初めて会う。やはりというか二人とも幸せそう。(*^_^*)
 ここから五條を抜けて168号線を南下。整備が整いつつある東側の169号線とは違いこちらは狭い道がまだまだ多くて、車のすれ違いに気を遣う。

 天気は大阪を出るときは晴れていたが、奈良県に入って厚い雲が広がり、見える山の頂は雲で見えない。釈迦ヶ岳もそうなのかなぁ〜と思うと少し重い気分になる。
 168号線の旭口のところで左折。旭ダム方向へと進路を変える。登山口までの道は分岐が多く標識も少ないのでわかりずらい。途中で先頭のBAKUさんの車が間違って、林道の分岐を山道に入り、車一台がやっと通れる村落に入り込んでしまった。どうやら○〜ヨンさんの指示らしいが…。(^^;

 登山口まで続く林道も道が悪くてオフロード車なら喜んで走りたくなるような道になったり、落石があちこちであったりと、なかなかワイルドな雰囲気が漂う。(^^;
 不動木屋登山口ではかなりの数の車が駐車している。もともとはここから登るようになっていたが、近年になってさらに林道が開発されたようで道はさらに上へと続いている。
 森の音さんの姿が見えないのでとりあえず、峠の登山口へ向かおうと車をその林道に走らせる。と、すぐに森の音さんと遭遇。
 そのまま峠の登山口まで車を走らせた。峠の登山口は開けた駐車場になっていて、工事中のダンプなどが停まっていた。

 【9時30分】峠の登山口出発
 支度を始めてさぁ出発。
 登山口は新しい標識もありすぐわかる。これから延々尾根歩きが始まるわけだが、1434mのピークあたりまでは笹が高く茂って視界はゼロ。細かいアップダウンを繰り返す。


この森の主の
ような大木


 広く明るい尾根に変わると一枚一枚の葉が大きいバイケイソウがあちこちで見られるようになる。
先日登った池木屋山とは違い、釈迦ヶ岳山頂までもう至る所にたくさん見られる。夏、花が咲く頃はもっと華やかになるだろう。
 この尾根筋で見られるトウヒやシラベの針葉樹林の風景が大台の日出ヶ岳から大蛇ーへ向かう途中で見たその風景ととても似ていた。


秋には赤い果実を付ける
カントウマムシグサ
(クリックすれば拡大します)


 一行はどんかっちょ!さんが引っ張り役、ミ〜ヨンさんやBAKUさんが中心のお喋り役、森の音さんと僕はカメラ片手に撮影役といった感じで、三者三様の動きだが、途中でいい撮影ポイントに差し掛かると、みなそれぞれカメラを撮りだして撮影会になったりと小休止の連続。なかなか前に進まない。(^^;


展望が良くなり
釈迦ヶ岳が見え始めた
(クリックすれば拡大します)
途中で見つけた面白い樹木。
蛙の水掻きのような葉。
何の木?。


 それにしてもこの尾根筋は気持ちがいい。木々が少なく展望がいいことと谷底から吹き上げる冷たい風のせいかもしれない。
それに右手(南側)の展望がよくて大日岳から地蔵岳・涅槃岳へと続く尾根が雄大な姿を見せてくれる。
 自宅でこの文章を書いているときに、嫁さんが「この辺の山の名前は神懸かってるね」と言った。
確かによく見ると北の仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳、天狗山、地蔵岳、般若岳、涅槃岳… 大峰山系らしいといえばらしいが本当に凄い名前が続いている。

幸せそうなこのお二人!!! この周辺ではバイケイソウは
どこでも見られる


尖峰な大日岳がこんな姿で見える
(クリックすれば拡大します)


目の前に見える
釈迦ヶ岳に向かって進む
ここから見える
釈迦ヶ岳は特異な姿だ
(クリックすれば拡大します)
古田の森…
なんだけれど看板がなければ
素通りしてしまいそうになるほ
どわからない。(^_^;


 千丈平に着くとエアリアや地形図にはない深仙の宿へ向かうショートカットルートが存在していることに気づいた。釈迦ヶ岳へ向かうルートと間違いそうになる。
 ちょうどこのあたりは誰が作ったのかキャンプサイトらしき広場やたき火ができる広場などが綺麗に作られてあり、その広場へ向かう道と釈迦ヶ岳へ向かう道が同じ道だったためだ。


古田の森の後にあった
釈迦の内陣。
でもこんな場所があるなんて
初めて知った。
千丈平付近にあった広場。
画像の左上が釈迦ヶ岳への登
山道で今まさに歩いて向かっている
のが間違った深仙
の宿へのショートカットルート。


 ここから急峻な坂道になり最後に喘ぎならが登ることになる。すてひじりさんがじりじりと遅れだしてきた。車で酔ったことも一因かもしれないが、最近仕事が忙しかったので寝不足で疲れが溜まっていたのかもしれない。
 少ししんどい思いをするが、そのあとにはご褒美が待っている。


すてひじりさんは
体調が悪く辛そう。
一歩一歩踏みしめながら昇る
ユカさん


 【11時40分】山頂到着
 そして釈迦ヶ岳山頂に到着!。 
 ほぼ360度の展望が疲れを吹き飛ばしてくれる。

遠くは北側の山上ヶ岳から弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳、仏生ヶ岳、孔雀岳
そしてこの釈迦ヶ岳を通り越して南側を見ると地蔵岳、笠捨山を経て延々と伸びる大峰奥駆道の尾根筋が見渡せる。
 東側にはどっしりと腰を下ろした大台ヶ原が見えた。
 着いたときには雲がかかって見えなかった弥山や八経ヶ岳の頂きも時間と共に雲がとれて、30分もたつとその雄大な姿を見せ始めた。
そうなると大峰山脈のスケールがより一層実感できるようになる。
 仏生ヶ岳から派生する支尾根には七面山が見え、頂の下には切り立った200mほどの断崖が見えている。これだけみごとな岩壁ならクライマーなら放ってはおかないだろう。


地蔵岳から笠捨山へと向かう
大峰奥駆道の稜線
右のピークが仏生ヶ岳
左のピークが七面山
、奥にどっしりと構えて
いるのが弥山、八経ヶ岳
孔雀岳から北の奥駆けの稜線を
撮影する森の音さんと
どんかっちょ!さん。


釈迦の銅像を前に全員で
記念撮影。
(画像をクリックすれば拡大します)
これぞ釈迦ヶ岳!? 体長がすぐれない
すてひじりさんはお昼寝
モード。


 釈迦岳山頂には高さ2mほどのお釈迦様の銅像が建っている。ヘリコプターで輸送したのだろうか?。
右肩には経年劣化でか亀裂が走り痛々しい。もしかしたら落雷したのかも。
 その銅像の周りを囲むようにたくさんの登山者がお昼を食べている。30人近くいたので、話し声が絶えずとても賑やか。(^^)

 山頂といってもそう広くはないが、北側に居ると谷底から吹き上げる冷たい風で汗ばんだシャツが一気に冷たくなり、半袖で登ってきたこともあって、寒くてとてもジッとしていられなくなる。
 慌てて、みんな南側の暖かい所に移動しお昼にする。こちらは逆に風がなく日差しが照ってとても暑い。たかが数メートルのことだが、夏と冬が同居した感じだ。
 食事を食べ終わったあとも、風景を楽しむ。僕としては北側の弥山や八経ヶ岳が見えるこの風景が特に気に入った。

 昨年秋に友人と弥山・八経ヶ岳に登りこの釈迦ヶ岳を眺めたこともあり、この間をぜひ歩いてみたいと思った。
BAKUさんが奥駆道をこつこつと歩き走破した話を聞いて、さらに意欲が湧いてきた。いずれぜひ挑戦してみたい。
 ここへきて、森の音さんの秘密兵器、カーボン素材の三脚が登場。300mmレンズをセットして狙っていたものはなんだろう?。画像楽しみにしています>森の音さん(^^)
 

釈迦ヶ岳の東の麓には
五百羅漢と呼ばれる直立した
巨石が至る所にある。
(画像をクリックすれば拡大します)
大日岳をバックに
アケノボツツジが咲いていた!。
そう、さっそく撮影会!!。(^_^;


 【13時03分】山頂出発
 1時間余り釈迦ヶ岳で展望を満喫したあと、深仙の宿へと向かう。一気に下るのだが地面が滑りやすく2回も尻餅を付いてしまった。
 途中でアケボノツツジがとてもきれいに咲いている箇所があった。
ちょうど、大日岳をバックに撮ると綺麗に撮れそうな所で、各々カメラを撮りだしてまたちょっとした撮影会になった。(^^)

 アケボノツツジは釈迦ヶ岳から大日岳へ向かう道沿いにもたくさん派生していて見る目を楽しませてくれる。
 そしてその反対側の今降りてきた斜面の東側には切り立った岩壁があり、その中腹に丸い穴がポッカリと空いているのが見えた。
直径1m×奥行き1mほどの穴で突き抜けて反対側の風景が見える。
その穴を通り抜けると四次元の世界に入り込みそうな感じがしそうな不思議な穴だった。ぜひ、ミ〜ヨンさんに通り抜けて欲しかった。(^^;


右手のコルが深仙の宿跡。
左端が大日岳。
(画像をクリックすれば拡大します)
さて、何という花でしょう?。(^_^;
(画像をクリックすれば拡大します)


 【13時50分】深仙の宿
 深仙の宿は立派な社があり、その先には新しい青い小屋もあった。
 かなり広いコルになっていてテン場にはもってこいだと思う。確認はしていないが水場も近くにあるらしい。
 ここで荷物をデポして大日岳に向かう。体調がすぐれないすてひじりさんは待っているという。


この岩壁を登る
のであります
(画像をクリックすれば
拡大します)


 【14時20分】大日岳
 さすがに荷物を置いて歩くと体がウソのように軽い。
 数分も歩くとそそり立った岩場が正面に見える大日岳が現れた。
岩場はイメージしていた一枚岩ではなくて大きな岩が何枚も重なって形成された状態になっている。

ルートのグレードはV級程度。上部は鎖がないと登れる気がしない。
 取り付きはがら場のようで、岩が安定せず所々ぐらつく箇所もあり心許ない。('';)
 しかし、中部から上部へは同じがら場ながら、安定していてちょっとやそっと体重をかけてもびくともしない。
手足を置くホールドは豊富にあるので快適に登ることができるが左下を見ると遙か彼方に山肌が見え、落ちたら…最後。(^^;

 終了点間際になって4mほどの一枚岩が現れ、これがツルツルのスラブで鎖がないと、とても登れる気がしないほど。
クライミングシューズを履いたとしても、かなり怖いと思う。ちょうど、北山公園の初級スラブのよう。
 そこを鎖をつかんでヨイショヨイショと登ると岩場も終わり。振り返ると先ほど登った釈迦ヶ岳が目の前に見える。
 とても爽快で深仙の宿も見えたので、休んでいるすてひじりさんに向かって「お〜い!」と手を振ると
すてひじりさんも「お〜い!」と叫んで手を振り替えしてくれた。山が迫っているためかとてもいい声が響く。


鎖があるとはいえ
この怖さはなかなかのもの
(画像をクリックすれば拡大します)
無事登れたところでバンザ〜イ!。\(^o^)/
(撮影:ミ〜ヨンさん)


 釈迦ヶ岳の東側の麓にはローソク岩のようにマッチ棒を立てたような岩が何百と見られる。
クライマーにはよだれの出そうな岩場だけれど、そこまでのアプローチが悪いので、開けていないのかもしれない。
これが長野県の小川山のようにアプローチが良ければ、今頃クライマーの姿でいっぱいになっているはずだ。

 僕のあとを続いてらんな〜さん、どんかっちょ!さん、BAKUさん、森の音さんが登ってくる。
自分が登る怖さより、他の人が登る姿を見ている方がよっぽど怖い。
だって、ここを登ることを率先したのは僕だし、少なからずクライミングに長けている僕にとっては楽しんで登れる岩場も他の人はどうかわからないからだ。
 もし、万が一… なんてことを考えていると楽しんではいられなかったが、途中でやめたミ〜ヨンさんとユカさんを除くメンバーが登り終えると少しホッとした。
 ミ〜ヨンさんとユカさんが記念にと下から写真を撮ってくれるというので、みんなで万歳をして写真に収まった。
 帰りは裏から急ながらまき道がありそれを下る。

大日岳から見えた
釈迦ヶ岳(左)と孔雀岳(右)
(画像をクリックすれば拡大します)
この日登ってきた稜線の全景。
(画像をクリックすれば拡大します)


大日岳山頂にある銅像


 深仙の宿まで戻り、少し休憩して帰路に就く。
 先ほど迷った、千丈平へのショートカットルートを歩くが、これが思ったより、ダラダラと長い登り道で疲れている体に堪えた。
 千丈平からも疲れているためか、登ってきたときより行程がとても長く感じられた。

帰り道、千丈平で休憩中のメンバー


 1434のピークを越した後で僕の前を歩く森の音さんが、突然大声をあげた。
なんだー!?と思ったら、2月の厳冬期の中、ラッセル途中に紛失したステッキのツーリングバケットを見つけたのだ。
 このあたりで紛失したので、注意深く見ながら歩いていたそうだがまさかそれを見つけるなんて、なんと幸運な森の音さん。そしてツーリングバケット。
 3ヶ月の間、主の帰りを待っていたんだろうか?。それにしても凄い偶然。

 【16時34分】峠の登山口到着
 笹の森を抜けると登山口が見えた。ふ〜。やっと到着した〜。
 帰り支度をしてさぁ今度は温泉だ。「夢の湯」に向かい800円払って一風呂浴びる。
ちょっと高い気もするが、ジャグジーや露天風呂があり、サウナも広くて居心地がいい。
しかも、休憩所は広いお座敷があり今回のように人数が多いと雑談も出来る。一日の山行を振り返るにはもってこいだ。

 このあとは食事をするというグループと変えるグループとに別れて車に分乗し解散となりました。
 丸々一日、楽しませてもらってみなさんありがとうございました。また、行きましょう。(^^)/~