後山キャンプ場から後山
駒の尾山を周回
後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回


●場 所:後山・駒の尾山
●山 域:但馬
●日 時:2004年(H16)10月11日
●天 候:曇り一時雨
●標 高:1,345m
●メンバー:単独
●ルート:後山キャンプ場−船木山−後山−駒の尾山−駒の旺山荘上部の林道−後山キャンプ場



このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
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 今年は台風の当たり年らしく今日まで22個の台風が発生した内に9個も日本を上陸した。
 この週末も台風22号の影響で日本各地でお天気は荒れ模様。関西は直撃を免れ台風が過ぎ去った日曜日は台風一過か!?と期待して山歩きのプランを組みました。
 3週間前に登った三室山・植松山では山頂でガスに巻かれほとんど展望が望めず後ろ髪を引かれる思いで下山した。今回登る後山も同じエリアにあり、標高も他の2山と遜色ない高さのため今度こそ展望をと期待して天気がいい日を選んだ。はず。(^^;
 天気予報は北部は曇りで南部は晴れ。ここ東粟倉村のピンポイント天気予報はお昼頃は晴れると出ていた。

 三室の時よりも若干遅めに出発し、国道373号大原町から国道429号を北東へ。愛の村パークへの道を見送り、バスの停留所広場のようなところで後山キャンプ場の案内板を見つけて左折。
 途中にあった道仙寺女人堂でトイレを借りる。とても綺麗でしかもハイテク装備なので気持ちよ〜く用を足させてもらった。(^^)
 ここから見える後山は頂上はガスがかかり、すぐには取れそうもないほど。「う〜ん、また展望なしかぁ〜」とブツブツ言いながらも車を後山キャンプ場へと走らせる。
 案内標識がしっかりしているので、迷わずキャンプ場の駐車場へ到着。キャンプシーズンだと思うのだが、止まっていた車はキャンピングカーの1台だけ。 時間が経てば天気が回復すると思ってすぐに出発せずに車内で新聞など読みながら時間を延ばす。

後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
道仙寺女人堂 女人堂から後山を望む

【8時26分】後山キャンプ場を出発
 車で上ってきた道を少し戻ると後山への登山口がある。賑やかな看板類の中に一際目を引くのが真っ赤な熊注意の看板。下調べをしたときから熊が多く出没するエリアだとはわかっていたけれど、こうしてまざまざと注意書きを見せられるとやっぱり怖い。
 今回はいつもの鈴にもう一つプラスして、前々回の山歩きから持ち始めたラジオをガンガンに鳴らしながら、山道に踏み込んだ。単独で歩くときはこのラジオが恐怖心を和らげてくれるのでありがたい。しかし、朝のこんな時間から、その昔ヤンタンやオールナイトニッポンで一世を風靡した鶴光ネタのような、放送コードギリギリのトークをここで聞くことになるとは思わなんだ。(^^;
 道は沢に沿って延びている。所々大岩が露出し、このところの大雨で地盤がゆるんで落石がないか心配しながら登る。沢沿いなのでトチノキやミズナラ、そしてカエデなどが多く見られた。まだ葉は青く紅葉の頃にはもうちょっと時間がかかりそうだが、紅葉すればピークハントと併せて道中も楽しめそう。
 道は沢を2回渡り、今度は沢を離れ尾根へと向けて上がってゆく。斜面は急だが道はつづら折れなので勾配はそれほどない。それまでの雑木林からヒノキの植林帯に変わる。
 再び細い沢筋に出合う。下流の支流だろう。ここで初めての休憩。コッフェルで沢の水を汲み飲み干す。良く見渡すと沢の向こうにも道が延びている。林業の人の作業道のようだ。そのすぐ横には炭焼跡があった。
 道標に従って「くの字」に折れ曲がった道を再び登り始める。

後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
後山キャンプ場からの登山口 沢沿いの道


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
紅葉はまだまだ 道標はしっかりしている 沢沿いから離れて尾根に向かう


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
細い沢の前のくの字に曲がった道


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
炭焼場跡


 尾根に乗ると気持ちのいい雑木林に出合う。ここも紅葉の時期ならば綺麗に彩りを添えてくれるだろう。
 舟木山までの稜線までは急とは言わないまでも、見上げるような上り坂が続いている。丸太で組まれた階段が時にはわずらわしくなったり、倒木が道を遮ったりする。足下も雨が多いせいかぬかるみがあちこちあり、靴はすでにドロドロ。
 この日初めて登山者とすれ違う。駐車場に止めてあった車はこの人の車かと納得。僕が一番じゃなかったのね。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
尾根に乗ると気持ちのいい雑木林になる


【9時53分】船木山
 後山への稜線へ出た。舟木山へは後山へ向かう方向へすぐの所だった。しかし、頂上プレートがなければわからないほど、薄いピーク。しかも笹が背丈ほど生い茂り展望はなし。
 そのまま後山へと歩き続ける。小ピークはどれもガスが巻いて見えない。展望も同じく。黙々と歩くと後山へ着いた。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
折れた木 尾根に合流したところ 尾根沿いは真っ白け〜


【10時12分】後山に到着
 左から板馬見渓谷からの登山道が合流しすぐに後山頂上に到着。大勢で登ってきても充分に座れるだけの広さはあり、一部は板を敷いたベンチになっている。そこへ腰を下ろして一服。
 そこには小さな祠が祀ってあり、その横には「板馬見山」のプレートも。地元では後山のことを板馬見山とも呼ぶらしい。

 期待して登ってきたのに展望はなし。見えていれば植松山や三室山、遠くは氷ノ山まで見えるはずの展望は真っ白なガスの向こうに消えてしまっている。ここで大きくため息。(--;)
 ガスが取れるのを期待してしばらく待つが一向に変わる気配がないので、泣く泣くあきらめて次の目的地、駒の尾山へと向かうことにした。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
後山頂上 あっちこっちへと道標がたくさん 三室山方面は真っ白け〜〜


【10時37分】後山を出発
 舟木山までにご夫婦が二組すれ違う。ちょうど雨が降り始め雨具を着込んでいるところだった。「雨が降ってきましたね」と当たり前の言葉を交わしながら先へ進む。
 舟木山の手前で「鍋ヶ谷林道終点へ」というプレートがあり、その先に浅い踏み後が笹をトンネルにし延びている。本当はこの道を歩く予定をしていたが、林道終点から道があるのかわからなかったし、それよりも熊が怖かったのでやめた。機会があれば歩いてみたい道だ。

 鍋ヶ谷山は知らずに素通り。そのあたりで20名ほどの団体さんとすれ違う。これだけの人数が歩いている後だと熊もそうそう出てこないだろうと少し安心しながら歩く。
 あたりはガスっているので笹があってもなくても同じなんだろうけれど、2mあまり延びた笹の壁ばかりを見ながら歩くのは退屈で仕方がない。小ピークを下るときだけは歩く道筋が見えて嬉しくなるが、楽しいのはその一瞬だけ。
 その風景の中にコンクリートの建物が見えてくる。最初は何かの施設かな?と思っていたが地形図に非難小屋と書かれていた。
 すぐにダルガ峰への分岐があり、その先に駒の尾山の頂上がある。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
鍋ヶ谷林道への道


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
小さな蜘蛛の巣に滴が付いていた 尾根の紅葉は真っ最中 キノコがびっしり


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
背丈以上に延びている笹 笹の海に道が延びていく 駒の尾山への登り


【11時46分】駒の尾山に到着
 広くなだらかな頂上に案内板と石が設置してあり、石は座るのに丁度いい高さでザックを置いて休憩する。地面を見ると木のチップが敷き詰められている。
 これから下るつもりの駒の旺山荘方面の道は遊歩道になっているが、遊歩道はほどなく西へと向きを換えて延びていて、それとは別に南へも踏み跡が延びている。その南の方角の道から男の人が歩いてきた。話をするとまさにその山荘から歩いてこられたと言うことだった。
 「熊は大丈夫でしたか?」と聞かれ、その手には楽器の鈴があった。話を聞いていくとその昔に林道を車で走行中に小熊と遭遇し、それ以来、敏感になっているとのこと。
 程なく奥様も到着してお互いここでお昼を取ることになった。後山へは昔に板馬見渓谷からピストンで登ったことがあるそうだ。今日はこの駒の尾山をピストンするだけだそうだ。
 僕が後山キャンプ場から後山を経て登ってきたというと、尾根沿いのルートについて興味深く聞かれていた。それとなく奥様に誘っているような口調だったが、今日はこんな天気でしかも、折り悪く雨が降り出したので会話の続きはどうなったかわからない。(^^;
 買ったばかりの雨具を着込む。雨具の試運転だ。そのご夫婦は雨具を持ち歩いていないらしく雨に濡れながらもお湯を沸かしてお昼を取っていた。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
ダルガ峰への分岐 駒の尾山山頂


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
駒の尾山頂上から一瞬だけ見えた後山方面の展望


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
駒の尾山頂上から山荘への道


【12時03分】駒の尾山を出発
 お昼を食べている間もガスが晴れてくれないか祈りながら待つが一向に良くならない。一瞬、スーッと取れてくれたがまた白く包まれてしまった。その一瞬をデジカメに納めれたのが唯一の救い。
 そんなことでお互いどちらともなく一緒に下山することになり、下っていく。
 下り始めると周りを植林と雑木林が囲み展望はなくなる。奥様が歩くのが遅いので気を遣って僕を先に行かせてくれた。このルートは短いながら鉄砲登りで下りはラクチンだが登るとなるとかなり厳しそう。
 最後は尾根から谷筋になった杉林をあっという間に林道との交差に出た(12時50分)。帰宅してからGPSでルートを確認したが、地形図とはルートが離れ東の谷筋に新しいルートができているようだ。地形図の道は途中まで一緒だが分岐がわからなかった(地形図を参照)。


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
一気に下る道 杉林から林道へ出たところ ええ天気になってきましたなぁ〜


 この林道は現在工事中だが、すでにしっかりした案内板もあり登る方からもわかるようになっている。ちょうど、工事現場のおじさんがいて、後山キャンプ場への道を教えてもらう。このままこの谷を下る道もあるが、この林道を東へ歩いていく方が近道だという。地形図では山荘を経由した方が早そうだが、地元の人の言うことだと信じて林道歩きに決めた。
 先ほどのご夫婦が降りてきて、山荘までどう下ろうかと思案している。登ってきたときの道はここよりもう少し東側にあったようで、この林道に出たとき道がわからなくなり違う沢筋を登り30分ほど迷って、この林道へ戻り作業をしているおじさんに聞いて、この登山口を知ったそうだ。このまま谷筋を真新しい遊歩道が続いている。この道でも山荘までいけるそうだ。

 工事のおじさんは「熊は大丈夫やったか?」と聞いてきて「この前も登山者がここで熊と鉢合わせた」と言って指を差している。これから下る林道でもジャンジャン、鈴は鳴らして降りんとなぁ〜と思った。
 駒の尾山で知り合ったご夫婦とここで別れて林道を歩く。キャンプ場の近くまでずっと下り。工事用のダンプカーが走るくらいの道だから一般車でもまったく問題なく、この登山口から駒の尾山を目指すのもいいかも。

 ここへ来て、お天気は回復しあれだけガスっていた駒の尾山がはっきり見える。くやしいぃぃー!。(--;) と思っていたらまたガスに包まれた。よしよし。(^Q^) しかし、南側はサンサンと日が差し込む。ちょうど後山の尾根で雲が堰き止められているような感じがした。
 アスファルト道を1時間も歩いたら肉刺ができてしまった。(--;)


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
林道から見えた駒の尾山


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回 後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
ススキが綺麗になびいている 綺麗な青のリンドウ


後山キャンプ場から後山・駒の尾山を周回
愛の村パーク


【13時38分】後山キャンプ場駐車場到着
 駐車場へ戻ると舟木山付近ですれ違ったご夫婦が靴の手入れをしていた。聞くとピストンということだったが、後山頂上で2時間近くもおられたのかな?と思ったり。

 本当は日名倉山も登ってしまう予定だったが、このエリア3山連続して展望なしはどうしても納得できず、今度こそ絶対に天気のいい日に再度登るため、ふるさと兵庫50山完登を目指す僕としては日名倉山を登る口実で、また来ることを誓って山を後にしました。 

 帰りに愛の村パーク内の東粟倉温泉「ゆ・ら・り・あ」に寄って汗を流す。
 駒の尾山で会ったおじさんと露天風呂でバッタリ!。無事、下山できたことを笑顔で確認しました。(^^)

 温泉は休日なのに空いていて、しかも露天風呂は日名倉山から続く山並みを眺めながらつかることができてご満悦。とってもお奨めな温泉です。
 今回のコースは下山の登山口に自転車などを置いておけば、帰りはラクチンで帰れるでしょう。尾根沿いは味気ないですが、駒の尾山は360度の展望が味わえる(はず)なので、ぜひ後山とセットで歩くことをお奨めします。

 帰宅してから数日後のネット記事で隣の波賀町にあるりんご園で、熊にりんごを食べられて閉園する事態になったと載っていた。もしかしたら後山にいた熊もこのリンゴを求めて移動していたのかもしれない…。(^^;