スノーハイク 春雪の横山岳を楽しむ

●山 名 横山岳
●エリア 滋賀県・岐阜県
●日 時 2008年(H20)3月16日
●天 候 曇りのち晴れ
●メンバー pikkuさん、春風さん、佐野さん、蓮さん、てる
●コース  菅並 8:02
 P624 9:42
 P856 10:40
 横山岳山頂 12:40−13:24
 P971 14:04
 P545 15:42
 P373 16:02
 菅並 16:29




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください




 寒かった今年の冬…。しかし、気象庁の発表では西日本は平年並みの寒さだったそうだ。それが3月に入って一気に気温は上がり、4月中旬並みの暖かさの日も出てきた。
 今冬は例年になくスノーハイクを楽しめた。合計7回。昨年末にスノーシューを購入したことも大きいが嫁さんの理解が一番の理由かと…。(苦笑)
 今回は、湖北に位置する横山岳です。
 横山岳は花の宝庫と呼ばれ、白谷登山口から登るルートが散策路としても有名みたいですが、今回は菅並から尾根を周回するルートを歩きました。このルートについては1月に山日和さんが歩かれた記録を参考にさせていただきました。
 今回のメンバーは毎度おなじみのpikkuさん、春風さん、蓮さんに佐野さんを加えて5人。

 大阪を午前6時前に出発。高速料金はETCの早朝夜間割引と通勤割引を使う合わせ技でかなりお安く利用できた。
 天気予報では夕方まで晴れるはずだったが、菅並へ着いたときは日本海にある前線の影響か薄く曇り空。
 国道365号から菅並へ進むと、ダム建設のための道路工事看板が目につく。そう、ここは何かと話題に出る丹生ダム建設予定地の下流に当たる場所なのだ。
 その菅並に到着。大方の予想通り雪は所々しか残っていない。今日のコースを考えると麓はない方が助かる。というのも歩行距離はそれほど長くはないものの標高差が900mもあり、一周したければ下は雪がない方が完歩する確率は上がるからだ。

出だしから急坂 ずっと急坂

 川縁の造成地らしき脇に車を止める。
 支度をしていると佐野さんが「え?みんなスノーシューちがうの?」と驚いた声を出す。他4人はワカンorカンジキ。
 今回の行程を考えたときに、下りが急な尾根なので、取り回しのしやすいワカンorカンジキの方がいいかなと思って、今回はスノーシューを置いてきた。
 まず、P624へ向けて尾根伝いに出発。適当に踏み跡を見つけてそれをトレースする。赤テープがあったので歩かれているのだろう。

 少し登るとあれれ?林道が横切った。よく考えると車を止めた道路から続いている林道のようだ。
 林道から再び尾根に取り付く前に、造成された斜面が立ちはだかる。踏まれた跡があるのでこれを登ればいいのだが結構急斜面。
 僕は左へ回って他に道はないかと探して、踏み跡を見つけ、それをトレースする。藪と急斜面で歩きにくいが、どうにかみなさんの元へ行けた。
 他の4人は正規ルート?登ってきたが、なんでも蓮さんが途中でカメラを落としたようだが、後ろにいた春風さんに拾ってもらったということだった。

林道からの取り付き

 
堀割状の道

小さく可憐な花 ミスミソウ
 
空洞になった枯れ木を叩く蓮さん
木魚?のようないい音がする




立派な松


ムキダケ?ツキヨダケ?どっちだ?






履き替え作業風景




雪を踏み抜いて身動きが取れない春風さんを助ける蓮さん


 しっかりと踏まれた杣道と掘割状の道が尾根に刻まれている。しかし、それほど歩かれていないようで、枯れ木が道をふさぐ箇所が多々あった。
 右上にはこれから目指す横山岳近くの尾根が見える。まだまだ先は長く高い。
 標高500mあたりから雪の塊がぽつりぽつりと現れる。と思っていたら雪が尾根を覆いだした。壺足で歩くも不用意に踏む抜いたりして歩きにくいので、佐野さんの号令一発。スノーシュー・ワカン・カンジキに履き替える。
 昨年末にスノーシューを購入してからはカンジキの出番はなく、久々に履いたのだが、正直面白味がない。「雪の上を歩く」ということだけを考えればカンジキでも充分だが、「雪を楽しみながら歩く」となるとスノーシューに軍配が上がる。

 尾根が右に曲がり北尾根になる頃、ブナが現れる。
 今回の企画で諸手を挙げて賛成したのはブナがあると知ったから。昨年からブナに取り憑かれている僕。四季折々の顔を見せてくれるブナ。今回はどんな顔を見せてくれるのか楽しみにしていた。
 湖北の大日岳や播州の三久安山と比べるとそれほどの大木は少ないが、素晴らしいブナ林が点在する。

 しばらく歩くと東側へ開けた場所があり、そこで待っていたのは息を飲むような大展望!。 左から三国岳と三周ヶ岳に始まり、さらに遠くに大きく広がる能郷白山、そして形よく見える蕎麦粒山まで、手前に大きな谷を挟んで遮るものがないので、この雄大な景色が手に取るように見れる。
 このエリアはほとんど歩いたことがない。山歩きをしていると遠くに「いい山やん!」と見える山が次の目標として決まることが多い。今年は奥美濃を攻めてみようかと思うがさていかに。


周りの山々が眼下に見え出すと横山岳北尾根が近い


北尾根で三周ヶ岳や三国岳方面の山々をバックに記念撮影











 途中でちょいとハプニング。
 春風さんの足が痙ってしまった。冷えと疲れのせいだろうか。pikkuさんがもっていたバンテリンを塗って、蓮さんが持っていた塩をなめて、足をなだめる。

 ふと気がつくと目が痛い。涙が出て止まらない。俗に言う「雪目」になってしまったようだ。慌ててサングラスを付ける。

 尾根の起伏が緩やかになり、その先にプレハブの屋根が見えた。そう、ここが横山岳の山頂だ。
 無積雪期の風景を知っている春風さんは、雪の埋もり方にとっても驚いていた。それもそのはず。ゆうに3mは積もっている。温かくなったこの時期でこの積雪だからピークだったら、4mは軽くあったかも。

 時間があまりないので、早々にお昼の用意をする。
 今回は定番のお鍋は無し。ラーメン用にお湯を沸かしカップ麺でしのぐ。

 pikkuさんと蓮さんが雪の下に雪洞を見つけた。立派な雪洞で3人は寝られそう。雪洞で寝たことはないが、一度経験してみたい。





画像をクリックすると別ページで北から東へ画面が180度スクロールします






北尾根から下るP971への尾根を確認する

 バンダナショットを撮影し、下山に取りかかる。
 少しだけ来た道を戻り、P971への尾根を下る。最初はなだらかな尾根も細く角度が急なり、おまけに雪庇もこの暖かさで崩れ気味というダブル?トリプル?難路となっていた。
 先頭を佐野さんが歩き、的確なルートを描いて下っていく。そのあとを僕らが歩く。
 



正面に琵琶湖と余呉湖を眺めながら尾根を下る





吹き出しと画像には特に意味はありません




(注)実際に出会ったわけではありません



 暖かくなると雪の中は緩んで空洞になっていることが多い。そんなところへ踏み抜いてしまいカンジキごと足がはまりこみ、身動きが取れなくなってしまった。しかも無理に抜こうとしたら、はずみで足が痙ってしまった。

 雪は徐々になくなり、今度は藪が現れる。
 佐野さんは言うに及ばず、pikkuさんと蓮さんも藪のお相手は慣れたもので、「はさみを持ってきたら良かったね〜」なんて余裕のお言葉。
 僕は藪になれていたわけではないが、持ち前の体重で押し切る。
 問題なのが春風さん。藪が彼女を引き寄せるのか、彼女が藪を好むのか、深いところ深いところへと進んでいく。そして、蜘蛛の巣に絡まった蝶のごとく、もがき苦しみながら出た言葉がこれ。「今日はスノーハイクじゃなかったの〜」。
 このあとこの言葉が、針の飛んだLPレコードを聞いているかのように何度も聞こえてくる。(苦笑)



藪の出現で泣きが入る春風さん
 
ぼやきが止まらない



転ぶ蓮さん(苦笑)


某国営放送局の施設?


















P373の三角点

 途中で某国営放送のものと思われる施設が現れた。この先からしっかりした小径が林道まで延びている。 
 P373にある立派な三角点を確認し、足早に下ると林道に飛び出た。やはり、ここも林道へは崖のようになっていて、佐野さんの指示でスリングを使い順番に下った。
 その先には真新しい立派な階段があるが、道はなく、急斜面の植林帯を下った。
 降り立ったところは、登り始めた場所にほど近い場所。ふぅ、終わった。
 








用水路で泥を落とす


温泉は己高庵で

 久しぶりの長丁場の行程。体は疲れていたけれど気分は充実。素晴らしい展望に、素晴らしい仲間。今冬最後のスノーハイクは最高の形で終えることができました。
 このあと、己高庵で一風呂浴びて帰宅しました。己高庵は露天風呂がいいですね。
 pikkuさんの画像をいくつか使わせていただきました。