囲炉裏






●大会名 第35篠山ABCマラソン
●場 所 兵庫県篠山市
●日 時 2015年(H27)3月1日
●天 候
●距離 フルマラソン 42.195km

 






 
篠山ABCマラソン コース図





一週間前の天気予報からすでにこの日は雨となっていた。
そのまま予報は変わることなく当日の朝。

夜が明けると寒さも加わり
過去まれにみる悪条件で挑むことになってしまった


篠山ABCマラソン。


しかし
自分にとっては
どれだけこの日を待ち望んだことか。

一年前のこの日。
篠山城の会場を意気揚々とスタートしたものの
36.3kmの関門で収容バスへ誘導されてご乗車。(汗)

初めての篠山ABCマラソンはとても苦い想い出となってしまった。


そのときのホームページはこちら 



だから

だから

一年がとっても待ち遠しかった。





すみれうしさんとCaorinを乗せて篠山へ。
今年も駐車場の確保のため午前6時すぎには現地到着。


篠山ABCマラソン 西駐車場満車
西駐車場は早々に満車!
 
篠山ABCマラソン 篠山城 朝日放送クルー
朝日放送のクルーが会場入り
 
篠山ABCマラソン 篠山城会場
雨で篠山城の会場はぬかるむ
 
篠山ABCマラソン ぜんざいを食べる
エネルギー補給でぜんざいをいただく
 
篠山ABCマラソン ぜんざいを食べる
小食なすみれうしさん(奥)



2時間ほど車で仮眠したのち会場へ。
雨は相変わらずしとしとと降り続き
会場はぬかるみ状態。

参加賞をもらいお腹が空いたのと走る前のエネルギー補充にとでぜんざいを食べる。
寒かったので暖かいのがありがたかった。

篠山ABCマラソンが他の大会と比べて厳しいと言われる所以。
まず、高低差がある。
そして制限時間が厳しいこと。
走りが辛くなる中後半に坂道が増え
しかも、制限時間はゴールが5時間10分と
6〜7時間の制限が多い他の大会と比べても厳しい。
篠山は過酷なのだ。

昨年は一人で参戦したこの大会に
今年は仕事&ラン仲間であるすみれうしさんとCaorinと一緒に参戦。
二人は初フルマラソン。

この日まで順調に調整を重ねてきたすみれうしさんに対して
体調不良が続き満足に走れずにきたCaorin。
最終的に出場を決めたのも二日前だった。
初フルが篠山となった二人。
どんなドラマが待っているのか?。


篠山ABCマラソン 大会幕
城壁に掲げられた大会幕
 
篠山ABCマラソン 招集前のスタートコース
ランナーがスタートまで待つ通路
 
篠山ABCマラソン 招集前のスタートコースで記念撮影
何かお上りさん状態…(笑)
 
篠山ABCマラソン スタッフジャンパー
スタッフジャンパーが格好良かったので
了解を得て撮影させてもらいました
 
篠山ABCマラソン 朝日放送番組 かつみさゆり 田口 団長
今回のゲストランナーである安田大サーカスの団長と
元オリックスの田口壮さんを紹介するかつみ・さゆりさん







マイミクのおさるさんに挨拶へ寄ったのち
電車で来たしゅんちゃんと合流。
しゅんちゃんは走り始めてほぼ半年。
更衣室で会った。

その更衣室の中は異様な雰囲気だった。
雨が降っていることや寒いこともあるんだろうけど
みながみなすし詰め状態の中でチン!と座り
じっと入口を見ている。
何か怖わ〜。


今回の僕のスタイルは
前回の京都木津川フルマラソンで寒さ対策に失敗した教訓から
長袖シャツの上に半袖シャツを重ね着
下はタイツ着用のノーマル冬仕様。
短パン半袖はやめた。(笑)

プラス
大型ゴミ袋を加工したカッパで走り通すことにした。

メガネなので帽子は雨除けの必需品。
手先がよく冷える僕は手袋必須。
しかし、この雨でずぶ濡れ。
この外気温にさらすよりはましだったが
雨でも濡れない軽い手袋ってないのかしら?。


篠山ABCマラソン スタート待ち風景
Cエリアのスタート待機風景



雨が降っているので満足にストレッチができず
また、体を温めるはずのジョグもあまりできなかった。
そのままスタートラインへ。
それぞれ指定のエリアへと別れ待機すること30分。
このスタートまでの時間が雨ざらしでしかも寒くて辛い。






登録選手が10:40
未登録の選手が10:50にスタート!。
スタートと同時に打ち上げられる花火に鳩やカラスがざわつく。
歩くように動き出した列がばらけたのはスタートゲート直前。
7分半後にやっとゲートを通過!。
応援にかけつけたたくさんの方からの声援を受けて篠山の中心部を北上する。






実はこの日の10日前に風邪を引いた。
追い込みで走り込んでおきたい時期にほとんど走れなかった。
サブ4狙いの自分としてはキロ5分30秒をベースに走りたいところだったが
そういう事情なので序盤は温存
中盤はキロ5分45秒
終盤は維持できればあわよくば…
というプランを立てた。

体が温まり始めた10km付近で
前方から大音響で聞こえてくる音楽。
爆風スランプ「Runner」だ!。
近づいてみると雨が降っているのに窓全開でスピーカーが見えている。
住民の方も応援に出ている。
すごい!。




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篠山丹南口ICへ向かう道





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篠山川を渡って川北交差点へ


そして篠山川を再び渡り
川北の交差点へ。
ここで

「てるさ〜ん!」

横を見るとなっちゃんが歩道を併走している。
山仲間のなっちゃんが応援に来てくれることは事前にわかっていたが
こうして会えるとわかっていても超うれしい!。
グーとパータッチ?でパワーをもらった。

そして右奥を見ると
丹波のたぬきさん!。
たぬきさんも同じく山仲間。
篠山ABCマラソンの競技役員をされている。
この日はここで選手を見守っていた。
実はたぬきさんとは初対面!。
自作の旗を振り立っていてくれたおかげですぐにわかった。
応援してくれている気持ちに応えようとがっちりと握手。
走り去ろうとする僕に

「カメラ!カメラ!」

と慌てて取り出したカメラに思わずポーズ!。(笑)


篠山ABCマラソン 丹波のたぬきさんが撮ってくれた 川北交差点
丹波のたぬきさんが撮ってくれた一こま



黒田の狭い道を抜けると道は北へと向きを変える。
舞鶴道に沿うように走る。

しばらくしてカメラマンが乗った軽トラックがゆっくりと走っているのが見えた。
その前に安田大サーカスの団長の姿が!。

ランナーの応対、沿道の応援する人への振る舞いなど
気配りがハンパなかった。

翌週に流れた朝日放送の番組では団長は所々で衣装?を換え
最後はちゅーさん(流星ワゴンという番組)のトレードマーク
長袖肌色シャツで走っていた。(笑)
これぞ芸人魂!。



その団長をスルーすると今度は
元オリックスの田口壮さんがいた!。

「がんばりましょう!」

と声をかけ手を差し出しタッチをしてもらおうと思ったら
がっちりと握手してくれた!。



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田口さんとがっちり握手をした付近





田口さんを抜いた西谷の交差点の先からコースは東へ進路を変える。


ここでスポーツようかんを食べる。
後半のエネルギー不足を考えると絶対に食べておかなければならない。
軽くて押すだけで中身が出てくるので走っていても食べやすい。
とても重宝しています。

篠山産業高校付近では吹奏楽団が雨の中演奏。
たくさんの応援も待ち構えて飴ちゃんやチョコレートの補給に事欠かない。



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この付近は吹奏楽団や沿道の応援がかなりすごい



距離半分の21km付近の新城。
ここへきて一番の上り坂。
しかし、シシ汁と併せて名物私設エイドの黒豆おにぎりがある!。
前回はスルーしたが今回はいただく!。
ひとくちサイズに握られたおにぎりは塩加減もグー!。
併せて出されているお茶もいい!。
本当にありがたい。



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この付近で黒豆おにぎりが提供されてた…はず



そして、そのシシ汁。
コース上にはそのシシ汁エイドが2箇所ある。
24km付近と34km付近。
しかし、今回は2回ともパス!。
理由はもちろん時間短縮。
昨年はあきらめ半分でしっかり食べてじっくり味わった。
うまかった!。
だから、めっちゃ食べたかったけどがまんした。




この付近で熊谷奈美さんを発見!。
テレビで見るより小さい方!。
黙々と走っておられる。
田口さんとか団長と違ってちょっと声をかけづらい雰囲気…。
で、
気持ちで
「がんばりましょうー!」と
言って抜きました。



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第一シシ汁エイドがある…場所だと思う(汗)



昨年走ったときにこの25kmから30.6kmの折り返しまでがどこまで続くのかわからず辛かった記憶がある。
見通しのいい、だらだらと長い坂道。
折り返してくるランナーがずっと先まで見える。
進めば進むほど帰りも同じだけ戻らなければならない。

しかし、今年は2回目。
距離感はつかめている。
これだけでも気分的に楽だ。





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25kmを過ぎて30.6kmの折り返しまで嫌になるほどどこまでもなが〜い道




昨年のシーンがフィードバックしてくる。
25kmを過ぎて両足のふくらはぎや太腿も痙って機能不能状態に陥った。
あとはもう歩くしかなかった。
走り続けるランナーをただただ見送ることしかできない自分。
もう蚊帳の外だった。

あのときの悔しかった思いを噛みしめると
思わず涙が出てきた。

そして、運命の36.3km泉交差点の関門。
無情の時を刻む丸い時計はまだ出番待ち。

ここからは未走の道。
やはり時々こみ上げるものがあって目の前が霞む。
おっちゃんになると涙もろくなってあかん!。




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心が折れそうになる39km付近青山台ゴルフクラブ周辺の微妙な坂



右手に青山台ゴルフクラブの森が見える頃には
コースは細かいアップダウンを繰り返す。
これが最後の体力を削いだ。
足が上がらない。
前へ進まない。
まるでスローモーション。

周りを見れば皆同じ。
苦しい表情に上がらない足。
立ち止まっている人。
ストレッチしている人。
歩いている人。
もうあと少しだ!。




篠山ABCマラソン ゴール3km前
あと3km みな苦しい表情



あと3km あと2km…
その表示に
ぜんぜん減れへんし!と逆ギレする自分。

40kmでタイムキーパーが刻んでいた時間を見て
サブ4は無理だと確信(時間は忘れたが)。
でも、もうそんなことはどうでもいい。
とにかくゴールしたい。

沿道には再び応援の人が増えてきた。

「あともうちょっと!」
「もうそこ曲がったとこや!」
「がんばれ!」

応援のボルテージが最高になったところで城内へ。
白いアーチが見えた!。

くぐって


ゴール!!!!


篠山ABCマラソン ゴールシーン
篠山市ホームページより



篠山ABCマラソン ゴールシーン



終わった。
タイムキーパーは4:09:36(グロス)
ネットは4:04:00!!!

あと4分でサブ4だったけど
当初の予定通りキロ5:45でほぼぴったり走り通せたことに満足。
サブ4は次のチャレンジで。


係員の方にねぎらいの言葉と同時に念願のメダルをかけてもらう。
ずっしりと重い。
靴に付けた計測チップも係員の人に取ってもらった。
ずぶ濡れになりながらも
ランナーのために動いてくれているその姿にジーンときた。

主役はランナーだが支えがあってこそのこの大会。
たくさんの応援やサポートがあって成り立っていることを忘れてはならない。
それがまた暖かい!。
だからまた来たくなる。
篠山最高!。


篠山ABCマラソン スタッフのみなさんご苦労様
ボランティアのみなさんも本当にお疲れ様!



走り終えたら絶対に食べたかったシシ汁だが
寒さがハンパないことや
長い列を見てやめた…。

車に戻り悲鳴を上げながら筋肉痛と闘いつつ着替えをし
ゴール付近ですみれうしさんとCaorin、そしてしゅんちゃんの帰りを待つ。


しばらくして
しゅんちゃんからLINE。
「バス収容されてしまいました」と。

第3関門(24.1km)でタイムオーバーだったそうだ。

「来年、リベンジします」

僕もそうだったように悔しい思いがバネになる。
だから来年に向けてがんばってほしい。
そのときのゴールの味は格別だよ!。



そしてあと二人。
まず、すみれうしさんがゴール!。
4:49:14

顔面蒼白!。
メダルをかけられても笑顔はない。
そりゃそうだ。
初フルマラソンでこれだけのコンディションの中を走り抜いたのだ!。

でも、僕の方が感極まって抱きついてしまった!。(笑)

一緒に走り始めてほぼ1年。
練習で走ったりいろんな大会にも一緒に出たりして
ここまでたどり着いた。
本当にうれしい!。



その感動も覚めやらぬ内に僕らに声をかけてくる女性がいた。
かいりさんだ!。
彼女も無事完走しメダルがかけられていた。
とてもこの状況を走りきった方とは思えないその笑顔に何かホッとした。
お互い健闘をたたえ合う。


続いてCaorinだが待てど暮らせど姿が見えない。
とうとう最終ランナーがゴールしてしまった。

走る前

「完走よりシシ汁を堪能することへ目標を切り替えました」

なんて言っていたCaorin。
やはり完走できなかったか…。

あきらめて収容バス降り場へ寄ってみたがいない。
仕方なく駐車場へ戻ってみると

いた!。

友人のまさるさんから肩を借りて何とか歩いていた。
ずぶ濡れでヨレヨレで痛々しい姿。
しかし、首からは完走メダルが!。

えー!?完走できたん!?。

いやほんと失礼極まりないが
ここ数ヶ月の彼女のケガや何やらと知っている僕にとって
完走できるとは思っていなかったから素直に「驚」いた。


タイム4:49:36

堂々たるタイム!。
二人ともすごい!。



このあと大阪へ帰り焼き肉店で4人ビールで乾杯!。
みなそれぞれの死闘を語り合った。


篠山ABCマラソン 焼き肉店でビールで乾杯
焼肉とビールで御祝い!
 
篠山ABCマラソン 焼き肉店でビールで乾杯
完走メダルを持ってビールで乾杯!
 
篠山ABCマラソン 参加賞のTシャツと完走メダル
参加賞は猪をデザインしたTシャツ
それと完走記念メダル





篠山ABCマラソン
登録者数10,283名
出走者数8,264名
全体の完走率78.2%


コース上でも救急車に収容される人や
倒れて毛布を掛けられている人を見た。
こんな光景を見たのは初めてだった。


完走率からしてもいかに過酷な状況だったかということがわかる。

出場されたランナーのみなさん
応援してくれた方々
サポートに従事してくれた方々
本当にお疲れ様でした。


篠山ABCマラソン 当日の参加者数等
篠山市のホームページより抜粋



最後にゲストランナーのタイム

田口 壮さん 4:34:07

団長 4:44:40

熊谷 奈美さん 不明