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村岡ダブルフルウルトラランニング91.2km関門までの旅


※公式 村岡ダブルフルウルトラランニングのサイトから(緑色が100km)

 大会名  2016年第19回村岡ダブルフルウルトラランニング
 場所  兵庫県美方郡香美町
 日時  2016年(H28)9月25日
 天気  晴れのち雨
 距離  100km
 タイム  12時間48分(第5関門水間で終了)

前日から車で現地へ乗り込み
誰が言ったか西の村岡、東の野辺山。
日本屈指の山岳ウルトラマラソンであるこれらの大会。その西の横綱、村岡の100kmを走って来ました。
 
兵庫県北部に位置する香美町。その中の村岡地区を中心とするスキー場で囲まれたエリアを走るのだ。
スキー場近くを走るためにその高低差は2,550mに及ぶ!。
他にも44km、66km、88kmと体力に応じたコースもある。
初挑戦なのに選んだコースは無謀にもいきなり100km。それは来年、20回大会記念として勇者の道120kmが新設されるからだ。但し、勇者の道を走るためには16回大会から今回の19回大会までに一度でも100kmを完走しておかなければならない。
そのための今回の100kmエントリー。

前日夕刻に現地入り。道の駅ハチ北に車をとめ車内で就寝。
翌朝3時前に村岡中学校へ移動し車を駐車。続々とランナーの運転する車が埋まっていく。
支度を調えたところで当日受付の会場へ。
100km男女、88km男女と受付が別れているが、圧倒的に多いのが100km男子。
無事に受付を終えた後、マイカップ運動に賛同する人に渡されるマイカップ推進の缶バッチを受け取る。事前にFacebookでこの運動を知って、水都大阪ウルトラマラニックでも行ったマイカップで走ることにしたのだ。

車中泊で利用した道の駅 ハチ北
   
88kmと100kmランナー用の駐車場 村岡中学校のグラウンド
 
当日受付の列
 
マイカップ使用例(笑)
 
ゴール会場となる村岡小学校


スタート前の集合写真
ウロウロしている会うわ会うわ知った顔顔顔。
遠隔地でしかも異様な雰囲気の中でボッチでいると心細いがそこへ知った顔が洗われると急に元気になる(笑)
仲間の存在は本当にありがたいと思う。

スタート前にアーチ下で集合写真を撮ることになっていた。
先に村岡〜のグループが集まって記念撮影をするはずだったのだけど見つけることができず、探しているうちに関トラグループの集合写真時間となってしまった。
アーチ下に続々と集まるオレンジ色のHENTAIたち!多すぎる!(笑) みな笑顔笑顔でこれから先に待ち受けている困難などどこ吹く風。誠に心強い猛者ばかり。
電車ごっこで100kmを走ると公言していた二人(笑)
 
集まった関トラのメンバー いったい何人いてんねん?(笑)


午前5時 100km先へ向けてスタート
午前5時スタート。
地元の方や応援に見送られ村岡の町を一周。提灯で彩られた道がきれいだ。
しょっぱなから坂道の洗礼を受けのろのろと駆け上がる。
白々と夜が明け、開けた場所にある沿道の棚田からは谷筋に広がる朝靄が見える。
山の景色はええの〜としみじみ思う。←と思えたのもこのときだけ(汗)

午前5時スタート!
  
大歓声に見送られ村岡の町を走り抜ける
 
提灯で彩られた道がとてもきれいだった


予想外のメンバーがいた
ちょこちょこあるエイドでは必ず補給し、しっかりとエネルギー&水分補給をする。
ここでkoriyamaさんと米さん甲〇さんと合流。あれ?僕の記憶が正しければお三人とも、今、この時間に場所を走っている人ではないはず。
あとで知ったことだけどkoriyamaさんは先週の丹後と連チャンで100kmにトライし、それが祟ってか脚を痛めていたらしい( ̄▽ ̄)
米さん甲〇さんは前から脚を痛めていることを知っていたものの、でもこの位置まで下がっていたとは。
お互いで写真など撮りながらユルユル走り。地元でもある甲〇さんからのコースレクチャーやガイドはとても参考になった。
続々と駆け上がるランナー
 
序盤から結構な急坂
 
民家の間を縫うように道は続く



最初のエイド 水車茶屋
 
米さん いつもの元気なポーズ

朝靄の中をランナーが駆け上がってくる
 
koriyamaさんもここ?
  
兎和野駐車場エイド
 
本来の力ならばこの時間にはいないお二人

但馬高原植物園さんが私設エイドで出されているというピザ
   
もちろんいただきます♪
  
前半はアップダウンが激しいコースが続く


大野エイド
ハチ北温泉街を下り20kmを越えた大野エイドへの道。100kmランナーのみ走る道だ。
収穫を間近に控えた稲穂が一面に広がっている。その道で風車を背負ったakiちゃん発見!。風車は良く回っている(笑)。後から声をかけるとめっちゃ驚いた様子がおもろかった。
すぐに大野エイド。おじいちゃんおばあちゃんがいろいろ心配して声をかけてくれる。そんなのどかな応援が心地いい。沿道には年配の方があちこちで手を降ってくれたり声をかけたりしてくれる。大会の人気の一つだ。
ハチ北温泉街で細川たかしまね?の男性の応援を受ける(笑)
   
坂道を下ったところにある口大谷エイド
 
たったの19.4km




100kmのみのコース。大野への折り返し。
 
akiちゃん発見!風車が良く回っている(笑)
 
元気なakiちゃんピースサイン!
  
大野エイド
  
まだまだ先は長い...


66kmスタート地点福岡で
先へ進むと福岡の66kmスタート地点へ差し掛かる。横断幕が掲げられその下ではスタートを待つランナーが僕ら100kmのランナーを応援してくれている。その中につよぽんの姿が!。応援で来ていたようだ。
そのつよぽんの存在が今回のキーポイントになろうとはこのとき予想だにしなかった。その理由は後ほど。
スタートを待つ66kmランナーとハイタッチで通り過ぎる。一瞬のことだがお互いの健闘を称えるエール交換。

66kmスタート地点福岡では横断幕が張られていた
 
なんとつよぽんの姿が! この後にランナー同士のハイタッチ!

予想外だった宿地区の坂道
途中で分岐していた88kmのランナーと再び合流後、予想だにしていなかった坂道が現れる。宿地区の村落を縫うように延びる道がそれだ。
スタートしてからの兎和野高原は仕方ない。蘇武岳への登りは当たり前。そのあともちょこっとあるだろう←実はこれも間違い しかし、この村落の坂は「聞いてないよ〜」。
心の小さい枝がボキッと折れました(汗)
ま、それでも和太鼓の歓迎や応援もあったりして何とかクリアはしましたが。
宿地区の激坂で一気にペースダウン
  
私設エイドだったのかな?
  
村の中に設置してある湧き水? とっても冷たくて頭から水かぶりしました
 
 


猿尾滝エイドで足が痙る
第一関門手前の市原地区の一周コースはすれ違いがあり関トラメンバーと声を掛け合うことができる貴重な場所。
平行する湯舟川を横目にコース上では貴重であるほぼフラットな道をひた走る。
ウィーッス!へい!ガンバ!っと知った顔が見える度に体育会系掛け声を掛け合う。

しかし、暑い!。
ここへ来てこの気温と湿度!。真夏かい!?と思わせる暑さに一瞬8月の24時間走を思い出す。そう、あのときを考えればこれしきの気温、心地よいわい...(なわけないやろ〜(汗))

第一関門市原9:16通過。44分の残り時間。

国道9号線を跨ぐ横断歩道では警察官の誘導でランナー優先で渡り、100kmランナーだけが走るコース猿尾滝へ。
ここのエイドはそうめん流しがある。
ランナーが位置に立つとおばちゃんがそうめんを流してくれる。掬ってダシにつけ一気にいただく!。冷たくてうめー!

お腹もしっかり充電できたところで折り返し地点まで向かう。しかし、ここでふくらはぎに違和感が...。
見るとあり得ない形に筋肉が凹んでいる〜!(>_<) 足を動かすだけで痛い。
まだ、ここでおよそ40km。半分も来ていない。さ、どうする?俺?。

悩みを抱えながら蘇武岳への登り口へ。
するとそこに心強い応援団がいた。Mieちゃん、鉄平さん、そしてつよぽんだ!。
この辛いときにこんなに有り難いことはない。
つよぽんに脚のことを話すとエアサロをふってくれた。なんとこれ一発で超回復!。単純な脚で良かった!(笑)
本当にこれで91kmまで痙ることなく走れた。
ソーメン流しのある猿滝尾エイド
※村岡ダブルフルウルトラランニング写真館より許可を得て借用しています
 
お三人の応援団に迎えられる僕。しかし、足は痙り痙り(笑)

メインイベント蘇武岳への登り
お三人に見送られよいよ今回のメイン蘇武岳への登りへ。
気持ちの問題で急な坂道でもあらかじめわかっていれば体も対応できる。当然、激坂が延々続くので辛いのだけど、そんなものだと思えば体も付いていける。←偉そうに言ってますが全部歩きです(汗)
確かにヘアピンの連続で曲がっても曲がっても坂道は終わらず、息つく平らな場所などあらしまへんわ〜♪
そんな激坂をkoriyamaさんがずんずんと走って抜いて行く。周りはみな歩いているだけに一人だけ光って見えた。

ちょうど僕を抜いて行こうとしていた女性がいて何気なく会話が始まった。
彼女はこの大会には何度も出場しているようで今回も時間的に同じようなパターンだそう。彼女曰くは坂道は歩いてよし。この時間だとあまり余裕は無いけど完走できますよと言ってくれた。
この言葉に安心してしまった自分。これが後々悲劇を招く。あの女性はもしかして魔女だったのか...(笑) 

この登りの途中で再び米さんと合流。そして甲○さんキンモリさん、エイドでは恭子ちゃんも一緒になった。
村岡のおもてなしの一つ。この沿道にランナーひとりひとりの名前と昔話が書かれたプレートが掲げられている。僕のはエイドのすぐそばにあった。恭子ちゃんが見つけてくれなければ見逃していたところだった(笑)
見るとすでに落書きが。京子ちゃんが「ファイト!」書いてくれている。うれしいな〜〜!w(^o^)w
そして仲間のプレートを見つけながら進んでいくのが楽しみで、見つける度に記念写真を撮る。その中には今回ケガで出場していない帆足さんのプレートもあった。また、自分の進むべき道を邁進するため欠場した玄ちゃんのプレートも。思わず手を合わせた(笑)

50kmの標識を越えやっと半分。ここまで6時間35分。まだまだ先は長い。 

僕の名前のプレート発見!
  
濃いメンバー(笑)
  
米さんも自分のプレート発見
  
金Mさんも自分のプレート発見
  
甲〇さんも発見
  
出場できなかった玄ちゃんプレートに手を合わせる(笑)
  
50kmのチェッカー


中間地点の蘇武岳展望台
第二関門である蘇武岳展望台には11:55通過。35分の残り時間。

展望台は木が伐採されていて見晴らしが良い。
朝のハチ北付近で甲○さんと会話したとき、蘇武岳からこちらを見たときこれだけ走ったんだと実感できるからがんばって行こうと言われた。
まさにその通り。この雄大な眺めの中の端から端までを自分の脚で走って来たんだと思うと改めてすごいことをやっていることに気づく。俺すごいやん!(^^)v
 

蘇武岳展望台のエイド
  
どこまでもおちゃめな米じい(笑)
  
素晴らしい展望が待ち受ける


女性の悲鳴!?
蘇武岳の尾根ルートは細かいアップダウンを繰り返す。昨年、世界ジオパーク トレイルランに出たときこのコースを走った。あの時もそうだったが登りが走れない。かなり脚にきている。
方や一緒に併走している米さんは知り合いのプレートを見つけては立ち止まり話しかけたり(笑)ブナ林に見とれていたりと現れるものをすべて楽しんでいる。ほんまに元気なおじいちゃんや!(爆)
ただ、脚の痛みは続いているようで時々立ち止まり脚をさする姿を見るとどっちが本当の米さんなのか判断に迷う
そんな米さんは第三関門の蘇武小城への下りでやっとエンジンに火が入ったのかスルスルと先行。この後、関門を全てクリアして見事ゴールを果たしている。

第三関門蘇武小城13:45通過 15分の残り時間。

椅子に座っていたkoriyamaさんを見つけた。表情が辛そう。足の痛みがピークに達したのか。先に行かせてもらう。
蘇武岳からの下りを一旦終え、再び向かいの小山へと登り返す。しかし、小山と思っていたらこれが意外と登り返しがきつく残りの生気を吸い取られそうになる。
そんな折、女性の悲鳴が!。女性が道ばたに倒れていて男性二人が処置している。どうやら脚が痙攣し痛みがひどそう。
係員の人へ連絡しようにもエイドとエイドの中間地点でしかもスマホの電波が圏外で手の打ちようがなく、居合わせた僕を含む3人が先のエイドへ進み連絡を取るということで現場を離れた。
結局、たまたまだったのか警備にあたっていた単車が通りがかったようで、通りすがりに尋ねると救助したような返事が返ってきた。
ここへ来て再び右ふくらはぎに違和感が出てきた。
昔よくやった肉離れ。重たいような感じの痛み。あれに似ている。40km付近で脚が痙ってエアサロで抑えたものの根本的には改善しているわけではないし、その上蘇武岳まで登って約30kmほど走ったので「きた」のだろう。だましだまし走り続ける。
射添への最後の下りで見慣れた背中を発見。会長だ。
歩いて下っている。京丹後100kmを走って一週間。そのときに痛めた脚で出場していることを知っている。行けるところまでと言っていたがまさかここまで走ってくるとは思ってもみなかった。さすが根性の人。
しかし、さすがに辛そうでもう走れないという。




応援団再び!
第四関門射添14:54通過 6分の残り時間。
ここまで来ると距離表示と時計と睨めっこばかり。制限時間まであと6分というギリギリのところで第四関門射添到着。
僕を見つけたS上さんが駆けつけてくれた。ここまでがんばった彼女だがリタイヤするという。残念。
ここでもつよぽんが応援で来ていた。蘇武岳への登り口でふってくれたエアサロが効いてここまで来れたよと伝えて感謝する。本当にあれがなければどうなっていたことか。
 
エイドで少しだけお腹に食べ物を詰めて但馬大仏のある長楽寺へ。
この長楽寺への登りも含めてこの先の道のりは思った以上の坂!。ボキボキボキと心が折れていく音が聞こえる。
 
登り切るとMieちゃんが娘ちゃんと待ってくれていた。まずは大仏周り。本堂の中がコースになっているという驚きの展開!。
ここで名物おはぎを食す。もう少し甘い方がいいのだが文句は言いません。お茶もお代わりして御礼を述べて大仏殿を後にする。しかし、広い敷地に大きな大仏。まったくのノーマークで新鮮な驚きだった。
そしてMieちゃんと再び合流。とっても美人になった娘ちゃんからコーラをついでもらう。
体力はかなり消耗しているので後は気力勝負。そんなとき応援はありがたい。
次はゴールで!と言って別れた。

第四関門射添(※撮影はS上さん)
  
コースは長楽寺の但馬大仏の周りをぐるりと一周する
※村岡ダブルフルウルトラランニング写真館より許可を得て借用しています
  
Mieちゃんたちに迎えられて安堵の顔
  
美人なお二人に迎えられパワー補充!


時間がやばい!
この時点で次の関門まで17km。残り時間は2時間ちょっと。
平地ならまだしもアップダウンが続く道+70kmを走り続けた脚では関門突破はほぼ絶望的な数値。
しかもここへ来て無情の雨が降りだした。雲行きからしてやむ気配はなさそう。
先ほどの関門ギリギリだったこともありランナーも激減し人気のない寂しくなった道をひとりひた走る。
でも、不思議と気持ちは前向き。行けるところまで行ってやろうという根拠のない根性がまだ残っていた。

柤岡高原のエイドに来たときは大雨。そこに見たことある人影が。ジャンボさんだ!。その笑顔にホッとする。少しだけ会話し、ちょうど出発するジャンボさんを見送ったあと、僕はエイドに残っていた食べ物をつまみ、トイレ休憩の後にジャンボさんを追った。

しかし、腸脛靭帯が痛み下りでもキロ7分が限度。
よろよろと下り降りる中、おじいちゃんおばあちゃんが応援してくれる声がどこからか聞こえる。辺りを見回すと高台の家の軒先から手を降ってくれている。思わず手を降り返す。温かさが心に染みる。 
柤岡高原からの下りで

最終関門の時間が過ぎて
左手上に国道9号線が見えると辺りは久しぶりの平地。その先の国道482号線を渡ると長坂エイドへたどり着く。
そこにはジャンボさんと恭子ちゃんがいた。降りしきる雨の中を走り続けたことでみな体力を消耗しきった顔をしている。
ここで待っていると収容車が来るという。
ここから最終関門までは3km。しかも制限時刻は17:30。あと5分しかない。キロ1分半で走れば間に合う...。走れるかい!(笑)

もうどうあがいても間に合わないのだけど、行けるところまで行こうと決めエイドを出た。
不思議と悲壮感はなく、逆にここまで走れたことに満足している自分がいた。

薄暗くさみしい道を黙々と走る。途中で後ろから迫る足音に気づいた。女性のランナーだった。一人だと怖かったためか追い抜こうとはせず後に付いている。自然と会話になり今までの苦労を語りながら走る。
沿道では関係者の方が旗などの片付けに回っている。ここはもう大会が終わっている。
そして水間エイドへ。タイムを示す大きな表示板が関門時間をとっくに過ぎた時を示している。
「お疲れ様!」とスタッフの方から声をかけられ、チップを回収された。僕のレースが終わったと実感した瞬間だった。
91.2km。12時間47分43秒。
最終関門でタイムオーバー

収容バスでゴール会場へ
水間エイドでもたもたしているうちに待機していた収容バスが出発してしまっていた。
次のバスまで待つこと30分あまり。雨で体が冷えているところへ気温も下がり、まさに泣きっ面に蜂!。

収容バスでは隣になった女性と話が弾んだ。
彼女は島根の方らしくトライアスロンからの延長でこの村岡への参加をグループで決めたそう。
ミュージシャンのAIのようなバイタリティあふれる彼女の雰囲気に自然と会話も弾み、沈みかけていた心が浮き上がっていくような気がした。人の存在というのは有り難い。

ゴール会場の村岡小学校へ戻ると続々とランナーが帰ってきていた。
収容バスに乗せられて戻ってきた自分と比べ、自分の脚でここまで帰ってきたランナーの姿はみなボロボロでウェアも濡れ濡れという見るも無惨な様相だったが輝いて見えた。
そんな姿を見て悔しくないと言えば嘘になるけど、関門からここまでの間で気持ちの整理ができたのか案外淡々と見ることができた。

ゴールしたランナーで混み合う会場へ足を踏み入れると、知った顔が次々現れる。
みな充実した顔ばかり。そんな顔を見るとジーンときて涙が出てくる。

しかし、さすがにここへ来て疲れと冷え切った体が悲鳴を上げ始めた。寒気で体の震えが止まらない。
仲間のゴールを最後まで見届けたかったが、これから自分で車を運転して帰らなければならない身なので、先に帰らせてもらう事にした。

車で会場をあとにしようとしたそのとき、「ドドーン!」と空気を揺るがせる音が鳴り響いた。
大会の終りを知らせる花火が上がった瞬間だった。
無事ゴールで終えた水ちゃんと再会


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