囲炉裏



●大会名 第15回2015歴史街道丹後ウルトラマラソン100km
●場 所 京都府京丹後市
●日 時 2015年(H27)9月20日
●天 候 晴れ
●距離 100km
●コースタイム 04:30 スタート(アミティ丹後)
05:22 七竜(しちりゅう)峠展望台【6.9km】
05:51 浜詰駐車場【11.4km】
06:25 くみはまSANKAIKAN【16.6km】
06:58 磯部神社【21.3km】
07:25 河内公民館【25.1km】
07:59 海山園(かいざんえん)【30.1km】第1関門
08:37 浜詰駐車場【34.6km】
09:17 七竜峠展望台【38.9km】
09:57 浅茂川(あさもがわ)漁港【44.4km】
10:29 島津【47.8km】
10:51 50km地点
11:03 丹後王国食のみやこ【51.8km】
11:40 弥栄(やさか)地域公民館【56km】第2関門
12:15 60km地点
12:16 交通規制ゲート前【60.2km】
12:53 新中津橋手前【63.9km】
13:20 吉野【67.4km】
13:47 70km地点
13:57 縦貫林道合流手前【70.8km】
14:24 碇(いかり)高原管理事務所【73.8km】第3関門
15:01 縦貫林道左待機所【78.1km】
15:18 80km地点
15:30 R178旧道入口【81.4km】
15:55 筆石バス停【84.8km】
16:12 丹後庁舎【87km】第4関門
16:36 除雪車庫【89.4km】
16:41 90km地点
16:53 あんじゅ【91.5km】
17:13 旧三津小学校【93.6km】
17:27 琴引浜鳴き砂文化館【95.3km】
17:55 99km地点
18:02 アミティ丹後【100km】
 






 



この冬、カニを食べに(仕事関係で)間人(たいざ)へ来ていたわたくし。間人ガニうめぇぇぇ〜!
そのときはまさかこの地で行われる


ウルトラマラソン100km


に自分が出ることになるとは夢にも思わなかった。
なにせフルマラソンがやっと完走できるレベルだったもので…。(汗)


春に走った水都ウルトラ70km(ホームページはこちら
これが僕のウルトラマラソンデビューとなった。

「これを完走できたら丹後を走ろう」
と走りながら決めた。

あれから5ヶ月。
僕は丹後のスタートラインに立っている。






前日の夕方。
一路丹後へ。
車を降りると冷やっこい空気が身を包む。
こんなこともあろうかとぶ厚いパーカーを持ってきてて正解だった。


一緒に来たYokoさんと現地で合流した濱さんと軽く雑談して車中で就寝。

このとき見た夢。
なんと濱さんが出てきた。
これは幸運のオッサン(女神ではない)だったのか
はてまた悪の使者ドルゲ(←昭和40年代前の人ならわかる)だったのか
その意味はゴールまでお預け。


午前2時起床で網野町の指定駐車場へ車を止め送迎バスで会場入り。

すでに選手や関係者で熱気はすごい。
100kmは男女合わせて総勢2,260名!。
アホばっかり。
わざわざ100kmも走るためにお金まで払ってにここまで来てるんですから。←自分も入っている


指定駐車場でまずは1発目の記念撮影
 
駐車場から会場までの送迎バスに乗る
 
体育館内で受付が始まる
 
哲ちゃんも合流





Facebookの「関西在住のウルトラマラソン大好きな仲間たち」略してカントラのメンバーが
当然ながらここ丹後にも集結!。
カントラのメンバーTシャツであるオレンジ色と白のノースリーブシャツ
それらを着たメンバーが元気な顔を見せた。
HENTAIばんざい!


HENTAIなメンバー終結!


今回のHENTAIメンバーの音頭を取ってくれたのは我らがアニキ
濱さん〜!。
HENTAIメンバーを仕切っていたその濱さんを見た地方局のテレビが親玉と判断してインタビューしてきた。
淡々と受け答えする濱さん。
さすがHENTAIの親玉!。


地方局のインタビューを受ける濱さん
 
HENTAIは個性がないとHENTAIではない
 
スタート5分前
 


HENTAIメンバーに引っ張られ
スタートラインから50mほどと場違いな場所へ並ぶことになってしまった。(汗)
スタートを待つ間も雑談で時間はあっという間に過ぎてゆく。
スターターを務める吉本のコンビのわやくちゃなやり取りの後(笑)
秒読みが開始され
そして


スタート!
100kmへの挑戦が始まった!




午前4時半一斉にスタート!。
コースは海沿いを西へ進み久見浜湾を一周し再び網野町へ戻り
今度は弥栄の町を通ってこのコースの最難関、碇高原への登りを堪能した後
日本海側へ一気に下り、あとはスタート地の網野町へ海岸沿いを走るというもの。

スタート後しばらくして海岸沿いの道。
真っ暗な道を黙々と走り続けるランナーの群れ。

給水ポイントは25箇所。
パンやうどんやなどちょっとした物を提供してくれるエイドもあり、その都度腹に詰め込んでいく。
僕は胃は結構丈夫で、走ると腹が減って仕方が無くなるタイプ。
なのでエイドは必ず寄って、ある物は片っ端から食っていく。
お陰でスタート前よりゴール後の方が体重が増えているという有様…。

コースは道路閉鎖などなく一般道の脇をランナーが数珠つなぎで走る。
僕らが走る横をバスや車やトラックが通過してゆくのだ。
なかなかスリリング!。



スタート直後
道路へ出て町中を走る
 
海沿いのコース
まだ暗くて何も見えない。
そんな中、後からMieさんが抜いていく。
明らかにスピードが違う。
結局、彼女は僕より1時間30分あまり早くゴールした。
(allsports撮影)
 
二つ目のエイド七竜峠(しちりゅう)展望台
 




七竜峠を下り、開けたところが夕日が浦浜詰のホテルや旅館街。
沿道には宿泊客らしき人がたくさんいて手を降って応援してくれた。



前半は久美浜湾を周回する。



小さい川を渡り右折。
そこから短いが砂浜の海岸縁を走る。
海が近くて風が心地いい。
 
まだこの辺りのエイドは大変な数のランナーが群がる
 
久美浜湾の東側に位置する丹後神野駅の近くを通過中
 
その丹後神野駅近くにある「くみはまSANKAIKAN」
 
Googleのストリートビュー


地理には自信がある僕だけど、細かい地点までは把握できず正直この辺りを走っているときはどこを走っているのかさっぱりわからなかった。
 
10km毎にある標識。
ちなみに6:49通過
 
久美浜湾最南端付近
この付近からタブレットを片手に走る兄ちゃんと併走。
ストップアンドゴーでバシバシと風景?を撮りまくる兄ちゃんだったが、それが祟ってか足を気にし始め、そのうち消えていった…。


北近畿たんご鉄道の久美浜駅近くにある磯部神社がエイド地点。スタートから見るとちょうど久美浜湾を一周する最奥部にあたる。
 
エイドでは中学生高校生が手伝ってランナーへ給仕してくれている。
 
どんつきに久美浜小学校を見据えてクランクに道が延びていく。(ストリートビュー)





しばし、久美浜湾から離れ緩やかな坂道に差し掛かる。
それを下って25km。まだまだ序盤。
 
25km地点の先に河内公民館エイドあり
 
 
コース上何度か見たゴレンジャー(←僕らの世代は)仕様のグループ(笑)




【第1関門 30.1km地点 海山園付近】

08:45関門→7:59通過[+46分]



全行程の1/3弱で一発目の関門である海山園エイドに到着。
エイドには大きな看板があり現在地までの距離はもちろん
次のエイドまでの距離も示してある。



通過時間7:59
8時42分の関門に対して46分しか余裕がない。
まだ、3分の1も来てないのに大丈夫かいな?






日本海と久美浜湾を繋ぐ運河を跨ぐ橋を越え、海水浴場と民宿が並ぶ道をスタート地である網野の方向へ向けてひた走る。
 
ここで予想外の雨!。
10分ほどザーッと降って止んでくれたがびっちょびちょ。
しかし、徐々に気温が上がりつつあったところなので暑がりの僕にはちょうどいいクールダウンになった!?。
 
再び浜詰駐車場エイドへ戻ってきた。
椅子に座ってプチ休憩中。そしてFB更新。





再び、七竜峠への登り。
積極的に歩く!。たくさんのランナーが歩いている。
心強い。
 
往路より復路の登りの方が厳しい(と思う)。
 
再び七竜峠ロードパークのエイドへ到着。
 
往路は暗闇の中だったのでわからなかったが海岸沿いのとても見晴らしのいい道だった。
しばらくはこの癒やし系の風景と併走する。
 
辛くてもカメラには反応する(笑)
(allsports撮影)
 
フルマラソンを越えた


こんな風景を見ながら走ることができる点も丹後の良いところ



9:57浅茂川(あさもがわ)漁港到着。
ここで45km。
ここはエイドが充実している。
その中のうどんを食べようとしたら、おぉ!伸ちゃん!。
走り始めて初めて知った顔がいたことで内心ホッとする。
そこにいるだけで勇気をもらえる。


伸ちゃんと記念撮影
 
伸ちゃんを見送ってからいただいたうどん!



20km、30kmとポイントを順調に通過しスタート地の網野町へ戻ってきたとき
疲労感もまだあまりなく足の張りもない。
まだまだ行ける!と確信できた。

が、確信してしまったことで気が緩んだのか、47.8kmエイドの島津辺りで足が上がらなくなった。
おいおいまだ半分も来てないで〜(汗)

必死のぱっちで次のエイド丹後王国「食のみやこ」までたどり着き
あんパン、クリームパン、バナナをしっかり食べ5分ほど休憩したらみごと復活!。
元気100倍アンパンマン!。(笑)




網野町を通過し島津のエイド手前
 
ある意味、この辺りが一番苦しかったかも
 
やっとハーフ!
 
しんどくてもカメラを向けられると…(泣)
(allsports撮影)
 
出ていた食べ物は一つ一つすべていただきました
 
園内を通過するルート



弥栄あしぎぬ温泉付近



弥栄あしぎぬ温泉付近(Googleビューア)



【第2関門 56km地点 弥栄地域公民館】

12:25関門→11:40通過[+45分]




丹後王国「食のみやこ」から5kmほど。
弥栄あしぎぬ温泉横を通りほどなく弥栄地域公民館にたどり着く。

関所だけ合って食べ物は「食のみやこ」に負けず劣らず豊富。
ここの名物はばら寿司。
さっきパンをしっかり食べた後だけど食べる。


交通整理がしっかりされていた弥栄地域公民館
 
気温が上がってきたこともあり、ここで頭から水をかぶる。きもちいいー!
 
ばら寿司うぇぇ〜。
 
結構疲れてきてますが、精一杯の微笑みでワンショット。(汗)



そしてこの先にいよいよコース最大の難所12kmの坂道
(正確にはアップダウン含めて標高差400m)の登りへ挑む。

国道482号と分かれ県道へ入っていくと
YHさんが足を押さえてコースから離れてゆく。

YHさんは同じカントラの仲間だが初対面。
コース上で見つけてはお互い掛け声を掛け合ってここまで来た。
弥栄エイドで初めて話しをしてお互いたたえ合った矢先
先を走っていたYHさんが離脱していくのが見えた。

声をかけても大丈夫というサイン。
結局、YHさんは残念ながらこの先の第4関門手前でゲームセットとなる。




先へ進むと見慣れた背中が。
伸ちゃんだ!。

再び伸ちゃんに追いついた。
 
まだこの辺りは序の口の勾配。
 
60km地点
 
交通規制ゲート前エイド。
 



Yokoさんにも追いついた!。
ワラーチでこの距離を走り抜いているYokoさんすごい!
しばらく併走して雑談した後、先に行かせてもらった。
 
コースにはこんなトンネルもある。
涼しくて気持ちいい!。
 
中津の町へ下るところにある新中津橋手前エイド。
ここでもしっかり水をかぶる。
 
吉野エイド。
 



吉野を過ぎて全コースで一番厳しい勾配に差し掛かる。
野中から林道の出合まで平均5%勾配。一番厳しい
箇所は10%を越える。
 
70km地点。
僕の中で初めての70km越え!。
しかし、とても走って越えられない。
 
延々と続く坂道。
歩く人。小走りに駆ける人。
みな黙々と地面を睨みながら進んでゆく。
 
 


ようやく縦貫林道との交差点にたどりつき、もうこれで登りはない〜!と思ったのもつかの間。
上り坂まだありますやん!。
そしてほぼ登り切ったところで右手に広がる視界(上画像)。
少しだけ見えた日本海に希望が湧く。
 
丹後ウルトラマラソンでググると必ずと言っていいほどこの風景が出てくるくらい有名な場所。
ここ碇(いかり)高原が見えたら第3関門の碇高原管理事務所まで1kmもない。



【第3関門 73.8km地点 碇高原管理事務所】

14:55関門→14:24通過[+31分]



ここではスタート時に預けた荷物を受け取れる。
着替えやジェルなど様々。
僕も着替えを預ければ良かったと思っても後の祭り。
さっぱりとした気持ちで後半を迎えられると走りも違ったのかも。

エイドでは特製スープがあったのだが…食べ損ねた。
空いた椅子に座ってバンテリンをヌリヌリしていると隣に座っていた兄ちゃんが独り言のように話しかけてきた。

「もうここでやめよかな」

「え?やめるん?」

「初めて出たけどもうええかな」

その兄ちゃん本当にやめたかどうかはわからない。




第3関門 碇高原管理事務所エイド。



ここから5.5kmの長い下り。
ロードでこれだけ長い下り坂をいまだ走ったことが無い。

「この下りを飛ばすと残り20kmのロードで足が上がらなくなる」

と走った人からよく聞かされていた。
最初はその通り自制する気でいた。
だけど下り始めると気持ちいいほど早く走れてしまう。
今までの登り坂での鬱憤を晴らすようにランナーを次々と抜き
疾走する自分。(笑)
気持ちえぇぇぇ!!。


碇高原から下って30分後。この場所にたどり着く。
長らく続いた急な下りで一息つける場所。
他にもこの風景を撮っているランナーがいた。



しかし、世の中そんなに甘くは無かった。
快楽のあとに待つものは悪夢。
予定通り下りきった頃には足だが一足先にゴールを向かえていた…。
ちょっと。ちょっとちょっと(汗)
まだ20kmあるんっすけど。


縦貫林道左待機所エイド。
ここで浦さんとKTさんに会った。
浦さんはまだまだ余裕。
消えていく背中を見送ったあともう会うことは無かった。
 
国道178号線に合流し80km通過。
再び海沿いの道を走る。
 
国道はたくさんの車が体のすぐ横を走り抜けていくので結構怖い。
 
R178旧道入口エイド
 


犬ヶ崎トンネルは人一人分の幅の通路
 
筆石バス停エイド
 
この夏に家族で泊まった丹後てんきてんき村オートキャンプ場横を通過。
あの時に車で行き来した網野町までの距離が感覚でわかるのはありがたかった。
 
はしうど荘手前の交差点。
おじさんとおばさんがランナーのために交通整理をしてくれている。



【第4関門 87km地点 丹後庁舎】

16:45関門→16:12通過[+33分]



碇高原からの坂道を下り終え国道178号を網野町へ向けて走ること8km。
最終関門の87km地点 丹後庁舎エイドへたどり着く。
たくさんのランナーが疲労感を漂わせ休憩している。
ランナーの家族だろうか。いろいろと世話を焼いている。
ここへ来てその気遣いいいな。


丹後庁舎到着!。
あと13.3km。
 
丹後庁舎では特製魚つみれ汁があった。
が、すっかり忘れて「コーラいかがですか?」との声になびいてしまい食べられなかった〜。(ToT)
 
もはや魂が口から出そうになっております。汗



丹後庁舎を出発し間人の町に入る。
間人といえばカニ!。
冒頭でも書いたようにこの冬にここへやってきた。
そのときはまさか9ヶ月後にここを走るなんざ思ってもみなかった(この頃、やっと水都70kmを走る決意をしたばかりだった)。
しかし、そんな思い出もあまりの苦しさから思い出すこともなく
ただ黙々と走り抜けるのであった…。



間人の町を抜けると除雪車庫エイドが待っている。
左手には除雪車が並んでいた。
さすが除雪車庫エイドだけある!と感心していたのは僕だけか?




いいポーズしてますが足はぱっつぱっつです(笑)
(allsports撮影)


あと10km!。
しかし、この10kmが10kmじゃない!(泣)


夜明け前から走り始めてもう夕日を迎える…


91.5kmのエイド「あんじゅ」。
 


最後の最後で旧三津小学校への坂!。これはきつい!。



旧三津小学校エイド。
絶対に食べようと思っていた「おしるこ」を見逃してしまった!。なんたる不覚!(泣)
 
琴引浜鳴き砂文化館エイド。
この先に最後の緩い坂道がある。
 
沿道には車を停めて応援してくれる家族もいる。
本当にありがたい。
 
国道を外れ街中の道へ入る。
あと1kmの標識。
あと1kmで終わりだ〜!という気持ちと、あと1kmで終わってしまう寂しい気持ちが交差する。
 
なんて中途半端な距離!。
でも、うれしい!。



細い路地には沿道の住民の方が待ち受けランナー一人一人に
「おかえり−!」
と声援を送ってくれる。

路地を左折すると沿道に応援の人が一気に増える。
そして煌々と照らされる建物。
ザワザワと騒がしい空気を感じる。
アナウンスの声が聞こえる。
ゴールする選手の名前を呼んでいる。
センサーを通過すると自分の名前が呼ばれた!。
気持ちが高ぶる中
誘導されるがままに走り込むとそこには待ち受ける人たちとすごい歓声が!




ゴール寸前。哲ちゃんが撮ってくれました。
 
(allsports撮影)


(allsports撮影)


100kmを13時間32分26秒でゴール!。

あぁ終わった…

安堵する間もなく

「てるさ〜ん!」
と呼ぶ声。
振り返るとそこに濱さん!。
やっぱり前夜見た夢に出てきた濱さんは天使だった〜〜!!(笑)

哲ちゃんも駆け寄ってくれた。

そして関門時間オーバーで収容バスに乗って帰ってきたYokoさんの姿も!。

一人だったら自分で喜びを噛みしめて終わるところ
仲間がいてくれて笑顔で迎えてくれることにめちゃめちゃ感動!。


そしてそしてその後にゴールした伸ちゃん。
その顔を見たら
この十数時間がフラッシュバックして思わず涙が…
そしてがっちりと抱擁!










僕の初の100kmウルトラマラソンは無事完走で終えることが出来ました。

また、来年も走ります。