鈴鹿山系 赤坂谷へ沢登り 


●場 所:赤坂谷
●山 域:鈴鹿
●日 時:2001年(H13)6月2日
●天 候:晴れ
●標 高:1092m(釈迦ヶ岳)
●地形図:御在所山(1/25,000)
●メンバー:オールドクライマーさん、よるのちょうさん、亀さん、マッキーさん、てる



赤坂谷・ツメカリ谷・神崎川と遡行したホームページはこちらをクリック

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  昨年から始めた沢登り。今年一発目の沢登りに選ばれた名誉ある沢?は鈴鹿山系に位置する赤坂谷。
 その赤坂谷の報告を「Deep blue-関西の滝-」との合同企画でお送りします。
 今回特筆すべきことに我がフリークライミングの師匠ことオールドクライマーさんが参加してくれるということもあり、普段にも増してワクワク気分で出かけた。
 亀さん、よるのちょうさんと合流し名神を一路西へ。リフレッシュ工事の渋滞に巻き込まれたお陰で数十分遅れでオールドクライマーさんと合流。今回の幕営地永源寺ダム付近へ向かった。
 幕営地について早速、宴会の準備に取りかかる。食材といえばよるのちょうさん。酒の肴がでるわでるわ。お陰で口寂しくならずに済みました。m(__)m オールドクライマーさんとは久しぶりにご一緒できたとあって話は尽きない。結局寝たのは空も白々と明けかけた4時前だった。(^^;
 
久しぶりの再会に宴会は盛り上がる
(亀さん撮影)

西行原付近にある駐車スペース
(亀さん撮影)
神崎川を少し下る
(亀さん撮影)

 前夜友人のマウンテンバイクレースの出発式を見送ったマッキーさんは明け方に幕営地に到着していたようで朝になって合流した。朝食をとったあとに神崎川へと向かう。西行原付近の駐車予定付近にはすでに数台の車が停まっており、その脇に私達も停める。
 沢支度をし出発。私は今回からモンベルのサワーシューズを履く。昨年使っていたサワートレッカーのサイズが小さく痛くて履けなくなったので買い換えたのだ。地下足袋風のサワーシューズは足裏の感覚がダイレクトに伝わり、フリークライミングを主体にしてきた自分にとってはこの方がピッタリフィットする。そのサワートレッカーは今回から沢を始めるマッキーさんに譲った。
 このサワーシューズの感想はのちほど。
 
巨石が転がる赤坂谷入口   赤坂谷入口からは走ってきた
林道が遙か上に見える。

  
沢登りに新しい風を吹き込んだ?
マッキーさんのスタイル
  昔からあるそのままのスタイル
(注…工事現場ではない(笑))

 マッキーさんはアウトドアでもマウンテンバイクを主に活動しているため、そのスタイルを踏襲しなんと沢靴以外すべてマウンテンバイク仕様で登場!。パンツもシャツもそしてヘルメットも!!!。

水量豊富な谷 腰まで浸かりまずはウォーミングアップ

 
 河原に下りる道をずんずん下り神崎川に出る。赤坂谷の出合まで少し下る。巨石がゴロゴロしている箇所を越えると右手に赤坂谷が見えてくる。向かいには先ほど通ったばかりの林道が遙か上に見える。
 自分が思っていた以上に水量が多いように見えたが、オールドクライマーさん曰くこれでもまだまだ少ない方だという。
 少し遡るといきなり3m斜瀑と釜が現れた。その深い釜が「泳ごうよ」と誘っている。(^^; この赤坂谷はこの他にも深い釜がいくつもあり泳ぎのメッカとも言える。今回はこれが楽しみでやってきたようなもの。それにプラスして仕事用のデジタルカメラに防水用のオールウェザーケースを付けて持ってきたので、それを試す絶好の時がやってきた。水に濡れても問題ないので今までのように防水のビニールパックに入れてタオルで巻く必要もなくなったため大変便利だ。

釜を前に泳ぎの準備する まずは先頭を切ってオールドクライマー
さんが泳ぎ切る。
エメラルドグリーンの釜が待ち受ける

 まず、オールドクライマーさんが左から巻くように泳いでいく。私達のために確保の準備をする。そして次はわたくし。ジャバジャバと腰まで浸かるが冷たい!。思い切ってドン!と浸かり平泳ぎで突破する。楽しいというより必死。(^^; なんとか突破し滝の上にたつ。あとは高みの見物。続いてよるのちょうさんが泳いでくる。泳ぎには一物の不安があるよるのちょうさんだがその不安が的中した。少しおぼれ気味になり水を飲んだようで顔面蒼白。泳ぎに自信のない方はライフジャケットが必要かもしれない。
 マッキーさん、亀さんは難なく突破した。

 
苦しむよるのちょうさん    マッキーさんは快調に泳ぐ
 
泳ぎに自信ありの亀さん

 次に登場したのがゴルジェに挟まれた4mの滝と釜。バイブルでは「大きく左を巻く」となっているが左の壁をハング気味にへつりながら釜を巻き、滝を突破するルートでオールドクライマーさんが鮮やかにクリア。続いてオールドクライマーさんのその姿を見たよるのちょうさんがトライ。私も血が騒ぎハングルートに挑戦。思った以上にガバがあり壁にフットを拾いながら綱渡り。最後はドボン!と飛び込むが楽しかった。尚、取り付きから水底に岩棚があるので途中までは腰まで浸かりながら歩くことができる。 4mを越えた後の2mは左を登り5mを見ながら右を登る。
 ゴルジェ帯も一旦休憩し明るい谷間が広がる。小谷が続き快適に越してゆく。

   
オールドクライマーさんがハング気味
にへつり突破していく
  続いてよるのちょうさんもトライ   岩棚を歩いて途中までは行くことができる

   
私もハングをトライしてみました
(亀さん撮影)
  最後は滝身をシャワーで突破   2mと5m(奥)の滝が連続する

 
小谷は快適に越す

 次に登場したのが一番広くて深いであろう6m斜瀑+釜。
 釜のど真ん中を泳いで滝身を登るのだが、右岸にもルートがあるようで滝の左の壁にフィックスされたロープがかかっている。そちらからも行けるかもしれない。
 私たちは釜を泳いで斜瀑を直登する豪快なルートを選んだ。 やはりオールドクライマーさんがまず飛び込んで滝の上から確保をしていただく。ここまでくるとゴルジェ帯ということもあり木陰で日が差さないため、濡れた体が温まらず寒くて仕方がない。みな小刻みにブルブルと震えながら待っている。
 確保のロープがあるだけでも安心感が随分と違う。というのはロープを渡すときに、ロープの先が釜の底に引きずり込まれるように流れていたからだ。中程でへたな行動をとると飲み込まれるかもしれない。注意が必要。

   
この谷で一番広くて深い釜   泳ぎ切ったオールドクライマーさんは
滝を直登しトップに登る
  マッキーさんGO!

 
滝にたどり着いて登る
亀さん
  上部から見た釜。わたくしが泳いでおります。
(亀さん撮影)

 その上にある10mはゴルジェ帯にあり、すり鉢状になった深い釜に水が流れ込む様を見ながら右壁の岩棚をへつり、滝身左側を豪快にシャワークライミングで突破する。
 オールドクライマーさんは万全を期して確保をしながら登る。この時にオールドクライマーさんが私のビレイ用プロテクションをナッツで取ってくれたのだが、非常に興味を引いた。元々前々からナチュプロのセッティングを会得したいと思っていたので、これを期にこれからもオールドクライマーさんの技術を盗もうと心に決めた。(^^)。
 バンド帯にはハーケンが打ってありプロテクションを取ることができる。

 
滝の左をシャワーで   トップからのビレイでゴルジェを突破
(亀さん撮影)

 ゴルジェ帯最後は8m斜瀑。ここは左壁を簡単に越す。左に枝谷を迎えたところでちょうどお昼タイムとなったのでここで昼食を取ることに。日が当たる場所だったので冷えた身体には心地よかった。
 昼食を終えて再び遡行開始。しばらく歩くと、大きな釜に出る(下画像)。この釜では後ほどお楽しみが待っている。(^^)
 この辺りからは様相が変わり明るく流れもなだらかになる。何かホッと一息付ける感じ。それが一番感じられるのはこのあと現れる廊下の存在だろう。広くなった谷幅に樹林がたれ込み水と緑が調和している… そうマイナスイオンが充満していそうな場所と表現した方がいいのかも
 
 
斜8mは左壁をへつりながら登る でちょうどお昼タイム 深く広い釜に出会う。お楽しみは帰りに…。

 
新緑が入り込む廊下。個人的には一番お気に入りの場所。   木漏れ日がなだらかな流れとマッチする

 
倒木も遊び道具にしてしまう   終了間際の連瀑帯は快適に越せる

 
釈迦ヶ岳から続く尾根が見えれば遡行終了   全員笑顔で満足感を表す

オールウェザーケースの本領発揮。水際ギリギリから撮影。

 小滝をいくつも越え、谷相が一気に開け釈迦ヶ岳からの尾根が見えたらあとは変化がなくなるため、そこで遡行は終了し今来た谷を下る。
 2つめの枝谷まで戻る間にみなが切れた。身体が冷えているので下りもなるべく水には浸からないよう避けて通っていたのに、人が一人すっぽり入れるほどの小さな釜を見つけたとき、冗談半分でマッキーさんに「入る?」とふったら、本当にザボーン!と入ってしまったからさぁ大変!。それからみな何かが吹っ切れたように釜を見つけては飛び込む危ない集団と化してしまった。
 大きな釜ではオールドクライマーさんが5mはあろうかと思われる高さからダイビング!。続いてマッキーさん、亀さん、そして最後に私が行きました。眼鏡をポケットに入れてウルトラマンスタイルでドッボーン!。しかし、飛び込んだ箇所が悪かった。1m余りのところに岩棚がありドン!と着地してしまった。幸い水圧で押し戻されたのか怪我はなかったがやばかった。(^_^;

 
事の発端はこのシーンから   オールドクライマーさんも元気良く釜に
走って飛び込む

 
先ほどの釜ではオールドクライマーさんを先頭
に飛び込み大会となった。(白四角で囲んだ箇
所にオールドクライマーさんが…)
  最後に私がウルトラマンスタイル
で行きました!
(亀さん撮影)

 お昼を取った枝谷を遡り仙道を下ることしばし。神崎川に戻った。神崎川を歩いていると蛇が目の前を通った。よく見るとカエルをガブリとくわえているではないか!。弱肉強食とはいえ哀れなカエルさん。
 駐車位置まで無事戻ることができて一同「お疲れさまでした!」の言葉で締めくくる。今日一日流した汗と付いた水臭さを洗い流すためにオールドクライマーさんご推薦の太陽温泉に向かう。
 次の沢登りも約束して解散しました。