鈴鹿山系 元越谷 

●場 所:元越谷(もとこしだに)
●山 域:鈴鹿
●日 時:2000年(H12)9月3日
●天 候:曇りのち晴れ
●地形図:伊船(1/25,000)
●メンバー:亀さん、よるのちょうさん、てる



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鈴鹿スカイライン付近にあるイナガ谷園地の駐車場

 今回選んだ沢は鈴鹿元越谷。  メンバーは僕の友人を含めた3人。
 前夜、大阪を出発し鈴鹿スカイラインの入り口付近にある公園に着いたのは 午前1時。すでに同じく鈴鹿の沢を目指す人のテントが至る所に立っていた。  テントを設営して小宴会を始める。(^^) 台風並の風で木々が荒れる下、 よるのちょうさんが持ってきてくれた貝のヒモをあぶってもらって食べながら語ること一時間。(^^; 就寝2時過ぎ。







 朝起きてみると風は収まりいい天気の予感。(^^)  朝ご飯を食べていると、同じく元越谷に入るメンバーの方から貴重な情報を教えていただいた。なんとアシナガバチの巣があるというのだ。4つある堰堤 の2つ目と3つ目の間に巣があって、実はその方が所属する会のメンバーが先週、このコースを歩いているときに誤ってアシナガバチの巣を踏み抜いて全身を刺され大変な目に遭ったということだった。
 その方が書いたと思われる手書きの地図を見せてもらいお礼を言った。
 県道から橋を渡って林道にはいる。林道は悪路で、途中道路の真ん中にトラックのタイヤほどの大きい石が落ちていた。車はやっと1台が通れるほどの細道をどんどん進む。
 するとさきほど蜂の巣のことを教えてくれたおじさんが手でペケをして立っている。この先にゲートがあり通行止めになっているとのこと。  仕方がないので少しバックし空き地に車を停めた。支度をし出発。

林道は途中で通行止め

なるほど、ゲートがあり通行止めの看板もある。しかもゲートはワイヤーで 固定されていて開かなくしてあった。  歩いていくと程なく猪足谷との出合に差し掛かり左折。蜂の巣をさけるため に3つ目の堰堤を越した辺りから入渓しようと思ったが、林道を行き過ぎて谷へ降りれず引き返す。
 ちょうど2つ目と3つ目の堰堤の間に繋がる道があり、怖々そこを進む。結局、蜂の巣を踏み抜くことはなく、無事広い川に出てここから入渓する。  おとといの大雨洪水警報の影響が気になったが、その心配は全くなく川は緩やかに流れていた。

入渓間もない間は緩やかな流れを楽しむ 広く開けたゴーロを進む

 なだらかな川を進むと4つ目の堰堤があり右側を巻く。トポでは腰までつかるという釜がなかなか出てこない。そのうち真新しい堰堤が出てきた。トポにはない堰堤で最近できたものだろう。
 先客がつけた足跡を頼りに堰堤の左側すぐ横のザレをよじ登った。  少し歩いたところにナメ滝と深い釜があり左側をへつる。途中足を滑らせて 沢登りを始めて初の泳ぎを体験する場面も。(^^;   しばらく歩くとこの沢で一番大きな滝、元越大滝が見え始めた。中途にある出っ張った岩肌に跳ねた水しぶきが、一層男性的な荒々しさを表現している。 水量が多いので余計にそう思わせるのかも知れない。

トポにはない新しい堰堤が… 堰堤の左側を登って巻く


美しい釜で泳がなくてもいいけど初泳ぎ 淵の左側をへつる

 高さは15mあり、取り付きまで左岸を歩き登り始める。最後の1mという ところで行く手を阻まれた。ホールドがない。ピトンにプロテクションを取った残置スリングがあるのだが、それに足をかけて登るも次の手もないし足もない。(^^; どうやら今日は水量が多すぎて滝の下にホールドがあるのが使えない様子。  仕方がないので途中まで戻り、巻き道を登る。こちらはトラロープもあり備えはバッチリ。(^_-)  登り切ると美しい小滝が続く渓谷が待ってくれていた。ゴルジェを進み、釜をへつり、ナメを歩く。水量が多いのにも関わらず傾斜が緩いため流れがなだらかだ。沢自体が明るく遠目まで見える見通しのいい箇所が多いのでとても歩いていても気持ちがいい。

15mの元越大滝 元越大滝の上はナメが連続する(組写真)


美しい釜とナメ滝が連続する




明るく開放的なゴルジェ帯で深さも
腰までなのでジャブジャブいける
ナメが連続するこの場所には
ずっと居たい気持ちになる


ナメ7mの手前はへつり+バランスで
クリア
登り切ると後ろには美しい釜が見
下ろせる


2mの小滝が連続する 仏谷との分岐

 今年4つの沢を登ったが、このエリアが一番気に入った。(^^)  さらに先へ進むと仏谷との分岐へ来た。ここから先は谷に木々が生い茂り今 までの様相とは一変する。このさきのゴルジェに2段5mの滝があり、それを登るためパーティが停滞していた。人数が多くなかなか進みそうもないので、 ここでお昼を取ることにした。
2段5mの滝

 食べている間にパーティは登り、今度は僕らの番。シャワークライミングを 覚悟したが、それほどではなく出っ張った岩のホールドをつかみゴルジェの間 をステミングでクリアし、二人が登るのを待つ。  僕が登っている間、水に浸かりっぱなしだった二人は寒さに震えていたそう だ。(^^;
 核心部を越えてからは倒木も多く枯れ木が谷をふさぐ形になり、しかもなか なか稜線が見えてこないのでなにか憂鬱な気分になってきた。  最後は鎌ヶ岳から宮指路岳の稜線上に突き上げる急坂を登る。稜線に出ると入道ヶ岳や雲母峰、それに伊勢湾が見えた。憂鬱な気分が一変!。やっぱり山 は展望が見える方がいい。(^^)  


稜線に近づくと倒木が
多く行く手を遮る
稜線までもうすぐ

稜線に上がると雲母峰(左)と入道ヶ岳
(右)の間からは伊勢湾が見える

水沢峠で大休止 猪足谷との分岐から延びる林道はご覧の通り荒れ放題


 稜線を北上し水越峠へと向かう。アップダウンを繰り返し水越峠に到着。遙か昔ここは伊賀と四日市を結ぶ重要路だったそうで、そんな歴史があると思う とただの峠も感慨深げに眺めてしまう。
 最近になって沢靴がちっさくなったのか、僕の足がでかくなったのか、登り切る頃には足の指が痛くなるためここでトレッキングシューズに履き替える。
 峠からは道標に従って西へ道を下る。堰堤を越えてしばらく歩くと道は二股 に分かれ「この先行き止まり」の道標がある。そこを右折れし急坂を登りきると林道に出る。あとは崩壊した林道を下るだけ。
 通行止めのゲートまで戻ると、同じ元越谷を登っていたパーティが宴会をしていた。僕らも車に戻って宴会。今日一日の収穫を語ってから、かもしか荘の温泉で冷えた体を温めて大阪に戻った。