三川山佐津川左股へ沢登り

●山 域:但馬
●日 時:2007年(H19)5月20日
●天 候:曇り時々晴れ
●メンバー:なっちゃん、まるいさん、ひいちゃん、まーちゃん、ゴーストさん、不知火さん、pikkuさん、てる
●コース:
三川権現 7:07
(佐津川左股)
8mの滝 9:21
20mの滝 11:39−12:29
三川山山頂 14:00
(シャクナゲ登山コース)
三川権現15:30




このホームページ内に報告している記録を参考にして山に登られる方は
ご自身の判断と責任において行動されるようお願いいたします
報告内容についてはあくまでも参考程度にとどめてください

GPSルート地形図 地域の地図は上記をクリック

 たまたま顔を出した例会でなっちゃんとばったり。そのなっちゃんから沢登りのお誘い。その沢は癒し系の沢歩き(沢登りではない)だという。ここ数年、沢登りは厳しいのはもう行けず、観光沢登りオンリーになっていた。それも1年に1回行くか行かないか程度。そんな僕なので癒し系の沢ならと二つ返事でOKしこの日になった。
 今回の沢を突き上げる山は兵庫50山に名を連ねる三川山だ。すでに30山を登破している僕にとっては、家から一番アプローチが遠い山で、いつどうして登ろうか思案していた山だった。なのでなっちゃんの誘いはまさに渡りに舟。(^^)

 前夜、pikkuさんと不知火さんとまず合流。そしてクライミング仲間では御用達のお店でなっちゃんとまるいさんと合流。そこで夕飯をとり、現地へ向けて出発。現地の三川権現へ着いたのは午後11時前だった。少したってからひいちゃん号も到着。
 広い駐車場に僕らだけ。テントを設営して小宴会モードに。予想していたとおり、この時期でもかなりの寒さ。冬用のジャケットを羽織ってちょうどいいくらい。 今回、仕事の都合で行けなかった助役からの差し入れ品は花火。その花火で楽しんだりして夜が更けていく。

【7時07分】駐車場を出発
 朝、起きるといいお天気。予報は晴れ。
 沢の装備を整えて出発。歩き始めてすぐに前を歩いていたゴーストさんがよろっと左へ倒れ込むようにしゃがんでしまった。コンクリート道から地道への分かれ目で固さの違いから足首をぐねってしまったのだ。
 経験からか「やばい、やばい」と悲鳴にも取れる言葉をつぶやくゴーストさん。様子を見ながら歩き出すが、自信のない言葉ばかりが出てくる。結局、彼はしばらく同行したものの自己判断で一人引き返すことを決め駐車場へ帰って行った。う〜ん…。

花火で楽しむメンバー(^^)

 堰堤を越えて少しだけ登山道を歩き途中から入渓。
 左股を選んで進む。昨夜の寒さはどこへやら。水は思っていたほど冷たくはない。
 1ヶ月前、福井県の銀杏峰を歩いたときは、木々には葉はまだ付いていなかったが、ここはもう深い緑の葉が一面に覆っている。


 
支度を調え中

堰堤を巻いて


登山道から別れて左股へ入渓


無念ゴーストさん引き返す図














大木が倒れている場面が何度も見られた

初めての滝らしい滝の前で記念撮影











小滝は余裕のハイポーズ!

「恐竜の卵」を見つけたと
喜ぶなっちゃん(^^;






 
























読図で現在地を確認中


進むにつれて森が深くなってくる


タニウツギ












大滝の手前の分岐


ヒメレンゲ


8mの滝

【9時21分】8mの滝
 崩れた土石で分けられた二股を左に取るとその先に大きな滝が現れた。え?。今日はただの沢歩きちゃうん!?。思わず笑い声が出てくる。(^^;
 しかも、よく見ると簡単に登れる巻き道もなく、なっちゃんを中心にみんなで相談。思案した結果、右岸の草付きを巻くことに。トップはなっちゃん。
 下から見るよりかなり状態が悪いみたいで中段からなかなか進まなくなった。
 正しいルートを歩いているのか不安になったので、待っている間に、先ほどの二股まで一人で偵察に戻ってみた。が、地形図と照らし合わせても間違っていないように思えた。尾根を歩く以上に沢は難しい。
 再び戻って、なっちゃんには登った滝の先の偵察に行ってもらうことにして、僕も偵察へ行きたいので先に登ることにした。

 なっちゃんが工作してくれた草付きルートは勾配がある上に粘土質の土で滑ること滑ること。よく彼女はトップで登れたなぁと感心しながら、でもセカンドでも必死で、何とか登ろうと苦心する。
 先に登ったpikkuさんが「ロープを持ったら」と言ってくれてハッと気がついた。セカンドなんだからロープでも何でもありやん!。
 こんな僕でしたので、途中の支点を取っている箇所では確保器側のビナを外すバカをやってしまう失態を演じたりしてちょっと自己嫌悪に陥ってしまうのでありました。(+_+)











なっちゃんがトップを行きます   ルート工作に苦労するなっちゃん

バリバリシャワー

 先を偵察に行くと、8mの滝の先はゴルジェになっていて、丸い大きな岩がチョックストーンになっている。ちょうどハンドジャムがかかる割れ目があり、それで体を引き上げて登る。
 そのあと、もう一つチョックストーンがあり、上から小さな滝が水をザザーッと落としている…。ゴルジェで逃げ道はなく思いっきりシャワーの出番。どこが癒しの沢や〜〜〜〜。(ToT)
 思いっきり濡れて先へと進むと滝の落ち口に出て、見上げると岩壁が立ちふさがる。先は巻けそうだが不明なので、とりあえずメンバーの到着を待つことに。
 先ほどのシャワーの場所が滑りやすいのでお助けスリングを出してフォロー役に回る。
 みなキャー!キャー!言いながらずぶ濡れで通過していく。ここへ来て雲行きが怪しくなってきて薄暗くなり、しかもゴルジェなので日も入りにくく寒さで体が震えてくる。




滝の落ち口から撮影





左画像の上の画像。岩壁が立ちはだかる



 岩壁の横にはすだれ状に落ちる滝があり、それも直登はできないので、大きく巻くことに。
 ここで登場したのがpikkuさん。先頭を切って、藪をこぎます。大張り切りのpikkuさんを見て「藪ならpikkuさん」「藪隊長」という新しい合い言葉が生まれた。(^^;

 巻いて降り立った箇所から先は大きな森の空間が待ってくれていました。トチノキの森です。これまでの行程を考えるとあのゴルジェの後にこんな素晴らしい森があるなんて想像できなかったので、余計に感動した。ここから本当に癒しの沢です。(^^)

藪隊長を先頭に巻く巻く

トチノキの森

【11時39分−12時29分】20mの滝
 勝手にもう大きな滝はないだろうと思っていた。
 トチの森で和んでいると、遠くに白く水の流れが見える。滝?。遠くから見ても大きいのはわかる。
 近くまで行ってみると見事なナメ滝だった。それもゆうに20mはあろうかと思われる大きな滝。まだまだ楽しませてくれる
 その大滝の前でお昼を取ることにする。心配していたお天気もここへ来て回復傾向。雲はかかるが明るさが増してきた。
 食後はひいちゃんがコーヒーを沸かしてくれた。(*^_^*)
 
奥に滝が見えてきた


20mのナメ滝

20mの滝を高巻く

 この20mの滝は右岸を巻き登る。ここはザイルがなくても大丈夫だった。
 登るにつれて沢の幅は狭くなり源流が近いことを感じさせる。
 この辺りから倒木が多く見られるようになり、沢をまたぐように倒れていたり、沢に沿って倒れていたりする。その中には比較的新しい木もあった。山の新陳代謝が活発になってきたのかな。


ブナの大木(なっちゃんが立っているので大きさがわかります)

倒木の下をくぐる

倒木に腰掛けるpikkuさん

根こそぎ倒れていたブナ


沢は細くなっていく

 枝沢が次々に現れ地形図と照らし合わせながら沢を歩く。沢もほとんど枯れて、枯れ枝がたくさん落ち込んできている。沢の分岐でどちらかを選ぶとき、本当は山頂に近い沢を選びたいのだが、見るからに藪沢っぽくって足を踏み込む気がしない。
 そんなときにもう尾根を歩きましょうということになって、ヤブコギ突入!。先頭はやっぱりあの方だったかな?。(^^;


沢登りの最後はお決まりのヤブコギ


藪から電波塔の巡視路に出た

電波塔の裏にある三角点

三川山山頂でバンダナショット



【14時00分】三川山山頂
 藪をこいでいると右手に鉄塔が見え、さらに先に進むと車も通れる巡視路に出た。
 これで一安心。
 少し歩くと、先ほど見えた電波塔とは違う塔があり、その裏に三川山の山頂を示すプレートがあった。その奥にはしっかりと三角点が埋められていた。山頂到達!。これで兵庫50山のうち32山制覇!。ついでとはいえ山頂を踏めて良かった。

下りはシャクナゲコースで

登山道はブナの森の中を通っている

登山口まで戻ってきました

【15時30分】三川権現
 下りはシャクナゲコースを歩く。三川山には登山道が二つあってこの他に奥の院コースもあるらしい。三川権現まで最短はこのシャクナゲコースだ。
 このコースはなだらかな所もあるが、結構な急坂で、下りはスリップが怖い。沢靴だから余計のなのかも。お陰で何度となく冷や汗をかきました。(^^;
 途中、ブナの大木が密集する森に出会い、最後の癒しをもらう。

 駐車場に着くと、ゴーストさんが足を腫らして待っていた。僕は冷却剤を持っていたのにすっかり忘れていた。後の祭り。(+_+) 
 このあと、出石へ温泉に向かったのですが、腫れがひどいゴーストさん号は一足先に帰宅。残った面々で出石へ向かい、一風呂浴びて帰宅しました。

 終わりよければすべて良し。最初に聞いていた「沢歩き」とはほど遠い内容でしたが(^^;、癒し系には違いなく、適当な緊張感を持ちつつ沢登りができたことは、みなさんとなっちゃんのお陰だと感謝しています。
 本当にいい沢でした。