獅子ヶ谷 楊梅滝(雄滝)で沢トレ



●場 所:獅子ヶ谷(ししがたに)
●山 域:比良
●日 時:2001年(H13)10月7日
●天 候:曇り時々晴れ
●地形図:(1/25,000)
●メンバー:オールドクライマーさん、亀さん、よるのちょうさん、てる



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今回はオールドクライマーさんの「リードトレーニングにしませんか?」の一言から実現した沢登りになりました。  場所は比良山系獅子ヶ谷。この谷にかかる楊梅滝(やまもものたき)の雄滝をトレーニングの場として選びました。

早朝、亀さんの車で一路比良へ。さしたる渋滞もなく集合場所である湖西線北小松駅に到着したのは午前9時前。すでにオールドクライマーさんとよるのちょうさんが来ていた。
今日の打ち合わせをさっとして獅子ヶ谷の下部まで車で移動する。途中、比良山岳センターの敷地内にある人工壁を横目に見て駐車場に到着。
沢の支度をしていると登山客が連ねて僕たちの横を通過していく。駅からすぐに登山口までたどり着けるので人気がありそう。
 
支度が整い出発。すぐに楊梅滝雌滝が現れる。雄滝と併せて手軽な観光スポットになっているので道中の道はしっかりしている。ただ、雌滝から雄滝への谷沿いの道は旧道であまり歩かれていない様子。
ほどなく雄滝の下へ到着。雄滝を見上げる。およそ50mを誇る立派な滝だ。とりあえず荷物をデポするために左から雄滝を巻き上がる。
雄滝を前にオールドクライマーの解説が始まる
雄滝の頭部にはシシ岩があり、沢登りの次はフリーも楽しめて一挙両得というお買い得なエリアだ。
 雄滝の勇ましい姿とは逆に頭部はなだらかな流れになっている。その付近に荷物を置いてトレーニング開始。
荷物を置いて簡単な打ち合わせ
雄滝の頭部から下降開始
まず、雄滝頭部から懸垂で下る。50mはあるので2ピッチの懸垂だ。
まず、オールドクライマーさんから半マストでの懸垂方法と2本のザイルを結ぶ方法を教わった。2本のザイルを結ぶ方法としてはダブルフィッシャーマンズノットが一般的だが、結び目が大きくなるためロープの流れが支点に使えたりし易いため8の字結びで連結する方法が最近とられていると知った。これだと結び目から別れた両方のロープがT字になって別れるため流れやすくなるためだ。

まず、オールドクライマーさんが懸垂で下降する。続いて僕。これだけのスケールの滝を懸垂で降りるのは初めてということもあり、少々緊張気味。しかし、下降する毎に頭部では見えなかった滝壺が小さく見え始め、改めてこの滝の高さを実感でき何かゾクゾクしてくる高ぶりを抑えきれなくなる。
続いてよるのちょうさん、亀さんが下降してくる。
よるのちょうさんは本ちゃん慣れしている
だけあって華麗なもの
 
中段のテラスでもレクチャーは続く
  
滝身のど真ん中を下降するのは気持ちいい〜!
 
中段のテラスでピッチを切り、再度下降をするためにロープをたぐる。が、どこかで結び目が引っかかっているのかびくともしない。オールドクライマーさんが代わって全身に体重をかけて引っ張る。ズルッとザイルが動く。ここまで体重をかけなければいけないのか〜と納得。
2ピッチ目の下降は滝身のどまんなかを豪快に下る。滝壺付近には観光客も増えてこちらを物珍しそうに眺めている。
 
トップを行かせていただきました怖いけどこの緊張感がたまらない
 
みな下り終えて、さぁこれからリードトレーニングの開始。僕がトップを行かせていただく。
まず、左岸から取り付いて左斜め上に向かってバンドを伝いあとは少し窪んだ箇所を直登する。ボルトは豊富にありランニングを取りながら徐々に高度を稼いでいく。
と、そこまではよかったが、窪みに体を入れてから停滞。ステミングで体を支えて足を上げ体を引き上げるのだが、手のホールドが甘くそのときに体を支えきれない。足を置き換えたりしてみるがダメ。窪みにあるので上から容赦なく水は落ちてきて、まともにシャワークライミングになり体も冷えてきた。
そこへ右岸からフリーで登ってきたオールドクライマーさんの声が。ランニングを取ったヌンチャクにスリングをかけてあぶみ代わりにして登れと。早速実行に移してセッティング。スリングに足を入れてググーッと体を伸ばす。と、ホールドがあり体をようやく引き上げることができた。正に天の声。f^^;)

しかし、ここでかなり時間を食ってしまいもうくたくた。長時間シャワーを浴びたままだったこともあり疲労感が一気に噴出した格好。次も甘く滑っていて一か八かなら登れないこともなかったが、精神的に萎えてしまっていたので登る気力もない。

そこからオールドクライマーさんのいるスラブ帯へエスケープ。
しかし、ここからも息継ぐヒマもなくトレーニングは続く。次は先ほどの練習、スリングを使ってA1の練習。
リングボルトにランニングを取ったあと、もう一つのヌンチャクで自己セルフを取る。
そして短いスリングもかけて足を入れ、立ち上がるのと同時に手も一杯に伸ばす。すると
ちょうど次のボルトに手が届く形になった。なるほど開拓者の意志がこちらに伝わるよう
なボルトの打ち方に妙に納得する。この動作を3回ほど繰り返し、さきほど懸垂したテラ
スに到着。ようやくひと息着けた。(~_~;)
続いてよるのちょうさん、亀さんが続く。
 
下部の核心で
つまる僕
スラブ帯にエスケープし苦笑い(^_^;
 
続いてよるのちょうさんが遡行する上部で僕がビレイしています 亀さんが核心部をトライ中
 
上部の窪みはさらにレベルが高い
 
テラスにみなが到着後、頭部へ向かって最後のトライ。
ここからはオールドクライマーさんが少しだけ巻いて迫り立つ滝身を直登のトライ。僕が巻き上がるときにアクシデント発生!。もがきあがいているその前を目の前数十センチに女郎蜘蛛が糸でぶら下がっていたのだ!。ぎゃー!!!!!!!!!!!!。(゜O゜; 僕は大の蜘蛛嫌いなのだ。f^^;)
蜘蛛も驚いたようでスルスルと上がってゆく。沢登りをするにあたり秋に挑むときは、僕の場合ツーグレードぐらいレベルが上がる。f^^;)

頭部直下はこの場所最難関とも思われるルートでヌルヌルした壁をステミングで越えなくてはならない。こんなとこをトップで登るなんてオールドクライマーさんは凄いとしかいいようがない。フォローでもかなり怖かったからだ。
やっとのことで完登。すでに時間は3時をまわっている5時間ものトライだった。

お腹はペコペコ。すぐに遅い昼食を取りブレイクタイム。
オールドクライマーさんがザックからおもむろに何かを取りだした。よるのちょうさんの○○歳の誕生日プレゼントにと琵琶湖ワインを持って上がってきたのだ!。不滅の美酒家よるのちょうさんにとってはこの上ない?プレゼットだったよう。このあたりの気配りは見習わねば。φ(..)メモメモ
 
オープン・ザ・ウィンド
5.9
全景
 
このあとはシシ岩の「オープン・ザ・ウィンド5.9」をオールドクライマーさんが軽々クリアし、よるのちょうさんもトップロープながらクリア。
「おまえは既に死んでいる」と宣告された僕も二人のクライミングを見ていると、ポッと燃えるものがありトライする。
が、1ピン目で腕がパンパンに張ってきてやめ。登れね〜!。(ToT) 下から僕を見ていた亀さんが一言「全然やる気なかったで」。(ToT)
 
 
帰りに滝見台から見えた楊梅滝雄滝は落差が凄くあり、よくあんなところを登ったなぁとしみじみ思った。
最後は北小松駅で解散。僕と亀さんは銭湯を探して大津の町中を彷徨い、何とか一日を疲れを洗い流す場所を見つけてゆったりと湯船に浸かり、帰路に就いたのでした。
毎度の事ながら充実した一日が送れ、一つ一つ階段を登っている自分を実感できて嬉しかったです。
みなさん、お疲れさまでした。(^^)