乗鞍山系 高原川
沢上谷へ沢登り
 
乗鞍山系 高原川 沢上谷へ沢登り


●場 所:高原川 沢上谷
●山 域:乗鞍
●日 時:2002年(H14)9月15日
●天 候:曇り時々晴れ
●地形図:籏鉾(1/25,000)
●メンバー:助役、べりさん、佐野さん、矢問さん、MICKEYさん、春風さん、なっちゃん、大加茂さん、みーとさん、平蛸君、くーさん、てる



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 目まぐるしく変わるお天気に翻弄され、結局雨の心配があったものの決行。
 今回は12名という大所帯での沢登り。それもこれも、昨年夏の岳人に載ったことが始まり。関西にはないそのナメの素晴らしさに、ぜひ行ってみたいと思い続けて1年。それが実現しました。
 その企画に今回、沢が初めてという春風さんとなっちゃんも誘ってデビュー戦を飾ってもらいました。

 車3台に分乗し、集合は前夜に名神高速草津SAで。高速を飛ばして飛騨清見ICへ。幕営地は高山を抜けて国道158線から県道89号線に入って恵比寿峠のトンネルの手前に偶然見つけた、無料のパーキングエリアに落ち着く。
 テントを設営後、宴会モード突入!。翌朝が早いこともあって1時間ほどでお開きとなったが、助役とベリさんのしゃべくりコンビのお陰でアッという間に時間が過ぎた。(^^;

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囲炉裏の吉本の異名を名乗る
謎コンビはこの夜も
しゃべりまくった(^^;
  沢デビューのお二人は
どんな心境だったのかな?。


 翌朝は5時に起こされた。やっぱり矢問さんと助役は起きるのが早い。(^^;
 聞くと宴会が終わって就寝に付いた頃、降り出した雨は大雨になっていたらしい。珍しく熟睡していた僕はまったく知らなかった。
 朝食を取った後に沢上谷遡行地点へ向けて出発。途中、トヤ峠へ抜ける道が工事で通行止めとわかり、大きく迂回せねばならないのかと思ったが、ロッセスキー場へ向かう道から迂回できるとわかりホッと一息。迂回にもそれほど時間はかからず現地到着。
 今回は車が3台あるので1台を遡行終了地点にデポしておいて、車で車を回収することを予定していたので、遡行終了地点への林道を探すがこれがわかりにくくて少し時間をくってしまった。

【7時30分】遡行開始
 遡行地点は工事中なのか何か作業をしているのか、開けていて車は置きやすかった。
 すでに沢屋さんが1組、あとから1組現れる。さすが岳人に紹介されただけある沢だと思った。
 沢デビューのお二人は装備のチェックをしてもらっている。最初は誰でも不安で仕方ない。その不安な心理に輪をかけるように、助役の愛の鞭がふるわれる。「ついて来れなければそこで残置!」。はたして春風さんとなっちゃんは残置されてしまったのでしょうか?。乞うご期待。バキッ!!☆/(x_x)

 毎回、忘れ物を連発し、みなからチェックを入れられっぱなしの僕は今回何とか忘れ物なくここまでこれて汚名挽回できた…?。(^^;


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県道から遡行終了地点への
林道の分岐
  開けていて車が置きやすい
遡行開始地点
  不安と期待が交錯して
いた時間かも知れない


 雨は上がったものの相変わらず曇り空で薄暗い。水辺に降りて早速入渓。思っていたより水温は高い。が、気温が低い(16度前後?)ためとても膝以上に浸かる気にはなれない。
 突然、後方でキャー!と悲鳴が上がる。振り返ると助役がなっちゃんを襲っている。(^^; 水たまりを見ると誰かをはめたい気持ちが湧き出てくるようだ。ホンマ困ったおっさんや。(^^;


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さぁ沢上谷を楽しもう!   悪魔のささやきで変貌した助役が
なっちゃんを襲う(^^;


【7時46分】五郎七郎滝への分岐
 右岸からナメ滝が現れた。この枝沢の上に五郎七郎滝があるのだ。この枝沢の右岸から泥付きをよじ登り、少し歩いて10mのナメ滝を右から巻き上がると一枚岩の緩いナメが現れる。これが沢上谷なのかと思わせてくれる。
 右側をよじ登るが落ち葉も多く万が一、滑り落ちると下のナメ10m滝へ吸い込まれてしまうため、緊張が走る。しかも、沢が初めての二人がいるのでそちらも気になった。


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五郎七郎滝への枝沢 ナメ10mと五郎七郎滝との間にあるナメ


【8時10分】五郎七郎滝
 五郎七郎滝に到着。水量が少なく岳人で見たような白糸の滝は見られなかったが、曲線美が素晴らしいこの滝を目の辺りにすることができた。


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五郎七郎滝で記念撮影


 本流へ戻り、さらに上を目指す。
 大きな釜に出合う。みんなは巻いていくが、ベリさんは浸かっていく。一人だけでは寂しいのかなっちゃんにご指名がかかる。初心者のなっちゃんは言われるがままにベリさんの元へ。あー悲し。なっちゃん哀れ。(^^;


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この沢で一番大きい釜を巻く    ベリさんがなっちゃんを引き込んで
仲良く浸かる(^^)
 

【9時30分】岩洞滝到着
 さらに歩くと1対1の枝沢に出合う。この枝沢の先に岩洞滝がある。
 ゴロゴロとした岩、それに苔が覆い茂り、流木があちこちに見え、ここだけだと関西にもある沢の様相とまったく変わらない。
 20分ほど歩くと岩盤で囲まれた岩洞滝がドーンと現れる。ここも水量が少なく白糸が垂れるようなほどしか流れていない。


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岩洞滝全景

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紅葉前の緑とナメの
マッチが素晴らしい
   V字になった岩間をみんな
オポジションで突破
  沢上谷で一番大きい
蓑谷大滝が見え始める


 本流へ戻り先へ進むと、左手に大きく広がるスラブが見える。クライマー魂が揺さぶられる。平蛸君も同じく揺さぶられるらしく登りかけて、ほどほどでやめた。(^^;

【10時10分】蓑谷大滝
 緑のアーチから白い物が見え始めた。蓑谷大滝だ。
 やはり水量が少なく思っていたほどの迫力はないものの、これだけのスラブ滝は他に見たことがなく、メンバーの口からも「すごー!」と歓喜の声が漏れている。
 ここで大休止。助役お得意のコーヒーが振る舞われる。


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30mもある蓑谷大滝をバックに

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スラブ滝に近づいてみました
水温がここだけは低くて寒い〜!
   定番、助役のコーヒーが
振る舞われる


【11時頃】蓑谷大滝を出発
 11時前に矢問さんとMICKEYさんが、後を追って支度が整った人から順番に蓑谷大滝を巻き上がる。少し戻り岩間から通っている巻道を登る。途中で道が消え探すが見つからず、先に上がった矢問さんにコールをして教えてもらう。思ったより右へ右へと進むとかなりの高さに仙道が見えた。上がってみると幅1mほどの立派な仙道が岩壁のヘリに沿って上がっている。その岩壁が凹角ありハングありでフリークライミングにはもってこいの壁。ちょうどその場にいた佐野さんと平蛸君の3人で「ここに足を置いて伸びたらあのホールドまで届くんとちゃうか?」などとしばし雑談。岩の壁を見ると黙っちゃおれない性はもうどうしようもない?。(^^;

 蓑谷大滝が見下ろせそうな所を右折れし、トポにある急なルンゼを探す。ところが、それらしき箇所がなく仙道を歩き続けるがどうもおかしいということで引き返し、佐野さん、助役、矢問さんが偵察隊に出た結果、枝沢を下ることになった。
 この枝沢が滑り台のようなナメでしかもかなり急坂とあって、下るのも気が抜けない。危険なのでロープを出して途中まで降り、中段からは右の木立の中をズンズン下っていく。
 ここからは僕が先頭に立ったが、もう目の前が本流というところでズルッといき、3mほど滑り落ちてそのまま水たまりにドッポーン!。その音を聞いた大加茂さんがビックリして「てるさん大丈夫ですかー!」と言ってくれた。かなり落ちたと思われたらしい。
 落ちたところは蓑谷大滝の滝頭付近だった。まさにどんぴしゃり!。そして、振り向くとそこにはナメの上を静かに泳ぐ水が逆光でキラキラと光っていた。ナメは更に続くようで左にカーブしていて先が見えないがそれが余計、どんな風景が待ちかまえているのだろうかと思えワクワクしてくる。うほー!すんばらしいぃぃぃー!。(^Q^) 早くみんなに見せたくてみなを焦らせる。(^^;
 

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蓑谷大滝の高巻き
見上げるような高さを登る
  高巻きを終えてメンバーが
降りてくるまで
スラブで遊ぶ平蛸君



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一歩後ろは蓑谷大滝の頭
怖々記念撮影


【11時50分】極上のナメの始まり
 みんなそろったところで滝の落ち口近くで記念撮影し、さぁ極上のナメを楽しもう!。
 春風さんもなっちゃんも慣れてきたことに加えて、渓相が穏やかになったことで、ようやく余裕がでてきたみたい。
 しかし、このナメはどうだろう!。関西でナメが素晴らしいところと言えば前鬼の120mのナメだが、同じナメとはいえ継ぎ目や段差のない、まるでコンクリートを沢に流し込んだようなナメにみな感動のしっぱなし!。沢登りではなく沢歩きやなぁと誰かが言っていたけれど本当にそんな言葉がピッタリと当てはまりそう。


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佐野仙人もご満悦の様子   向こうからトラックでも
走ってきそうな素晴らしいナメ


【11時54分】二俣
 まるで向こうからトラックが走ってきそうなナメを堪能しながら、二俣に到着。この二俣の手前にあるスラブ状のナメが岳人にも写真入りで載っていた天然の滑り台だと思われるが、水量が少ないのでまったく滑らず拍子抜けだった。が、平蛸君が二俣の左から落ちるナメ滝を登りだし、そのまま上から滑り出した!。高さは6mほどあるだろうか?ズルズル〜 ドッボーン!。これがみんなに伝染した。
 滑り台にこだわっていた面々は次々にトライする。僕もやってみたが結構高度感があり怖い〜。でもいっちゃうもんね〜。どへ〜!ドッボーン!。おもろ〜!。(^Q^)
 怖がるなっちゃんの手を取って平蛸君が、助役がくーさんとペアでドッボンドッボンいく〜!。(^Q^) まるで童心に返ったように遊びまくった。

 その間にいつの間にか佐野さんが15mのナメ滝を登りてっぺんでひょこっと座り込んでいる。まるでこの沢の主のよう。まさに仙人!。(^o^)/この滝は左岸をへつるようにして登るのだが、すでにロープがフィックスされていて自分達のロープは出番がなかった。でも、ロープはちょっと古そうでおまけにフィックスしてある木が細いため信頼はおけない。


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一番手はやっぱりこの人
平蛸君は元気200%
  ベリさんも可愛く
ドッボーン!
  くーさんも怖がっていた
けれど助役に手を引
っ張られて悲鳴を上げな
がら滑り落ちてゆく

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二俣から左岸に架かる
15mのナメ滝
  フィックスしたロープを掴んで
登るくーさん


【13時半頃】遡行終了
 このあとはナメが続くもののさらに水量は減り、沢幅も狭くなる。そして左手に林道が見え始め遡行終了。デポしてある駐車地まですぐだった。
 無事、ここまでたどりつけてみなと握手。このあと、デポしている車を回収に向かった矢問さんと大加茂さん、佐野さんを除くメンバーで県道との出合まで歩く。
 車を待つ間、くーさんはネオプレーンソックス姿でアスファルトの上をあっちへ行ったりこっちへ行ったりステップを踏んでいる…。みんな不思議そうな顔をして見ているのを全然気にせずに。ご本人曰く「早く乾くかなぁ〜と思って」。う〜ん、天然度はなっちゃんに勝るとも劣らずええ勝負や。(^^;


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遡行終了間近
流れもかなり緩やかになってくる
  無事、遡行終了!
みなさん、お疲れさま〜!


 簡単に着替えを終えて、綺麗さっぱりするために温泉へGO!。
 今回訪れた温泉はクア・アルプ(詳しくは村の温泉巡りで)という高山市内にある温泉。本当は奥飛騨温泉郷へ寄りたかったが、帰宅する方向と反対だったので泣く泣くあきらめ、ここになりました。
 施設は温泉と室内プールの両方が利用できるのですが、プールを利用しなくても同じ料金を取られるので、温泉だけだと割高に感じます。ただ、リラックスルームではフルフラットになるシートが設けてあり、仮眠するにはもってこいです。

 このあと、道の駅 ななもり清見でお土産物を買って地道で帰るという大賀茂さん、みーとさんと別れ、矢問号と佐野号は東海北陸道・名神を使って無事帰宅しました。連休中とあって、どちらの高速も大渋滞。休憩も挟んでだが7時間もかかる有様。今回の核心部は高速道路にあったのかも。(--;)

 12名の大所帯でワイワイガヤガヤとお喋りしながら、時には釜にドボン!し、時には滑り台で楽しんだり、緊張するところもあったり、そして前評判通り「極上のナメ」を堪能することができました。季節的にはもみじが多かったので紅葉の時期に来れればもっと素晴らしかったのではないかと思います。
 みなさん、お疲れさま。楽しい一時をありがとうございました。