大峰山系 鉄山ルンゼへ沢登り 


●場 所:鉄山ルンゼ(てっせんるんぜ)
●山 域:大峰
●日 時:2000年(H12)11月19日
●天 候:晴れ
●標 高:鉄山 1563m
●地形図:弥山(1/25,000)
●メンバー:佐野さん、小山伏さん、BAKUさん、薫さん、キンゴさん、てる



画像に青枠が付いているものはクリックすれば拡大します

カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック
 

   早朝3時半起床。風邪で寝込んでいる嫁さんに「行って来るでぇ〜」と声を かけて出発。嫁さんが寝込んだために、前夜からみんなと合流することができなくなり、僕だけ早朝の出発となった。
 さすがにこの時間だと大川口まですっ!と行ってしまう。ちょうど2時間。
 大川口に着くとすでにみんな起きて朝飯を食べていた。「うっす!」と挨拶する。  クルマから外に出ると冷たい空気が身を包むが思ったほど寒くない。と思ったのもつかの間。やっぱり寒い!。それもそのはず今期一番の寒気が流れ込み気温はゆうに10度を割っている。

 座って朝飯を食べている姿にキンゴさんが!。何故?why?(@_@) モジキ谷ではミ〜ヨンさんに寝袋ごと引っ張り出されてまでも寝ていたあのキンゴさんがもうすでに起きているとは〜!。(@_@)←しつこいって?。(^^;
 佐野さんから沸かしたての暖かいウーロン茶を頂き僕も輪に入る。
 外が明るくなるに連れて大峰の山々が見えだした。紅葉は残念ながらほぼ終わりを迎えている。枯れ葉が落ちて冬景色一歩手前の寂しい風景が広がってい る。


布引谷の二股から
見えた鉄山(登山後撮影)


【7時15分】
 布引谷二股から出発  BAKUさんの車に6人乗って布引谷二股へ。これから目指す鉄山の山頂だけ日が当たり、ガスがあたかも積雪のように白く輝き、何やら写真展に出展したくなるような景色。そこでカメラを向けるが、うまくとれたかどうだか。(撮れてませんでした(;_;))

 弥山を仰ぐ谷筋に沿って道を歩くとガレがどっさりと詰まった堰堤を二つ越える。  その辺りに鉄山ルンゼの入口があった。1〜2mほどの岩石がゴロゴロしている谷を見て、小山伏さんが「これか〜?」と何度も尋ねるが「これです」と佐野さんが一言で封じ込めてしまった。年寄りの会話だった。 (。_゜☆\ ベキバキ


布引谷から鉄山ルンゼへの取り付き
(クリックで拡大します)


 【7時30分】20mの斜瀑
 しばらくは水のないガレ場を登る。すると2mの滝に小さな釜+20m斜瀑が現れる。思わず「おぉ!」と声が漏れた。夏場ならこの釜をジャバっと入って越すのだろうけど、今日は余り濡れたくないということでみなの意見が一致し右から巻くことに。

 キンゴさんが細いバンドを足がかりに淵を巻いていく。  20mの斜瀑は右の草付きを登り途中からさらに右上へ逃げる。
 さらに進むと狭くなってきたルンゼ帯に巨石が小石のようにゴロゴロ詰まっている。積み木崩しのように下の石を一つ取ればすべての石がゴロゴロと落ちていきそう。沢登りというより岩よじ登りという感じ。

20m斜瀑 キンゴさんが慎重に
淵を巻いていく



年齢を感じさせない?
小山伏さん


巨石の積み重ねを乗り越えていく 大木もこんな風にスイスイと 意味不明なワイヤーが張られていた


 【8時】二股
 二股を過ぎて右手に針路を取ると7m。右から取り付いて左へトラバースし ながら左を直登する。ここで初めてのシャワー。水量は余りないがちーと冷たい。岩自身も冷たいので余り長い時間つかんでいると手の指がジーンとしてく る。  ここでひねくれ者… あ、いやいやチャレンジャーの小山伏さんは左岸のまま直登するルートをとる行き場を失い孤立。おまけにトラバースしように も滑るので危ないため、佐野さんがザイルを出した。


7mの滝 お助けロープで脱出?する
小山伏さん
 お助けロープで脱出?する
小山伏さん(2)


 
天気も良くて日向は暖かい 青空もと、快適に高度を稼ぐ


 ルンゼ帯は更に両岸が迫り細くなる。相変わらず巨石はゴロゴロ。
 そこに巨石がチョックストーンとなって高さ10m幅7mの壁を形成してい た。佐野さんが右壁から取り付き3mほど登ったところから左へ。チョックストーンは何段にも積み重なっているので、段差を足がかりにしてトラバース。 最後は左端のチョックストーンのわずかな隙間を登っていった。
 小山伏さんも続いて無難に登る。  佐野さんがザイルを出してくれたのでそれで僕も登った。最初の取り付きからチョックストーンまではザイルで結んでいても落ちることはできない。落ちれば振り子でチョックストーンへたたきつけられるからだ。  こんな怖い箇所、フリーで登る二人はすごい。


画面右から巻いて左上へと登る


 【9時44分】奥の二股
 奥の二股を過ぎると、今回一番でかい巨大チョックストーンが現れた。右は高い岩壁、左はがら場のルンゼ。右の壁は見た目、スラブで岩がはがれ落ちた箇所がいくつもあり、ホールドも豊富そうに見える。それを見たみんなが僕の出番やとばかりにはやし立てる。太鼓が鳴ると踊り出す僕f^^;) に佐野さんが「これはやばい」とストップをかけた。

 そのさらに右側に登れそうな崖があり小山伏さんと僕はそちらをチョイス。 小山伏さんの的確な判断で木の根を掴み、スラブ帯をトラバースして巨大 チョックストーンの上に出た。しかし、あのトラバースは怖かった。滑り落ちたら20mのダイビングになるからだ。  あとは高みの見物。残る4人は左のルンゼから登った。その途中、薫さんが60cmほどの岩を落としてしまった。ガラガラドッカーン!とすさまじい音を立てて粉砕する岩。(@_@) 人数が多ければ犠牲者が出ていたかもしれない。佐野さんが人数を制限した訳がよくわかった。  核心はここらしく、このあとは急なガレ場を一気に登り鉄山への稜線に出 た。


 
紅葉を期待した
関門もご覧の状況
最後の巨石チョックストーンを左から巻くBAKUさん


稜線への最後の突き上げはご覧のように
かなりの傾斜。しかもゴロゴロ。
鉄山への稜線で記念撮影。
左の谷が鉄山ルンゼ。


 【12時】鉄山山頂
 鉄山へはすぐに着いた。山頂の手前に絶好のビューポイントがあり、西は迷ヶ岳から東は行者還岳までスカッと遮るものがない。大峰の有名な山はあら かた登ったが三本の指にはいるくらい見事な眺め!。残念だったのは紅葉がほ ぼ終わってしまっていたこと。もし紅葉最盛期ならもっと感動していたと思 う。
 山頂についてみんな互いに握手。登り切った充実感と危険を無事回避できた ことの安堵感を味わえた瞬間でした。

鉄山から見えた大峰の絶景。
正面がバリゴヤの頭、奥が稲村ヶ岳、山上ヶ岳、その右ピークが大普賢岳。



狭い鉄山の山頂で記念撮影。


鉄山から大川口へ下ると、見晴らしのいい台地が広がる 無事、大川口に着いて記念撮影。


 お昼を山頂で取り、記念撮影を終えて下山。大川口への登山道はかなりの急坂で、しかも濡れた落ち葉でツルツル滑り、尻餅を付くことしばし。

   【2時過ぎ】大川口到着
 キンゴさん、BAKUさん、薫さん、佐野さんは足早に到着。その後数分後に僕 が、その数分後に小山伏さんが着いた。  川迫川に架かる橋の上で再び記念撮影。  そのあとは黒滝温泉で一風呂浴びて、食堂でおでんをつつきながらビールで乾杯!。  あまり飲めない僕も心底ビールがうまいと感じた一瞬でした。おでん美味しかったなぁ。ここのおでんはお奨めです。ちなみにスポンサーは薫さんです。m(__)m
 ここで解散。各々家路へと向かいました。  来年も沢登りツアーを企画して行こうということで合意。来年も楽しみがで きました。(^^)  みなさん、お疲れさまでした。