奥三河
栃木沢へ沢登り
 


●場 所:栃木沢
●山 域:奥三河
●日 時:2003年(H15)9月14日
●天 候:晴れ
●標 高:1016m(明神山)
●メンバー:矢問さん、大加茂さん、みーとさん、助役、べりさん、なっちゃん、佐野さん、いるかさん、SUMIEさん、てる




カシミール3Dは上記をクリック 地形図は上記をクリック 地域の地図は上記をクリック

 事の発端は2002年9月号の岳人にこの沢が紹介されてから。ナメについて「お手軽な割にはそのスケール・美しさは群を抜いている」という文字に踊らされたかどうかは知らないけれど佐野親分の号令一つで観光沢登り部隊が招集されました。
 
 18年ぶりの優勝が間近の阪神はここへ来てマジック2のまま連敗が続き足踏み状態。優勝Xデーは明日か明後日かという日に僕らは愛知県へと向かっていた。
 今回のメンバーは大加茂さん、みーとさん、佐野さん、助役、なっちゃん、矢問さん、ベリさん、いるかさん、SUMIEさん、そして僕の10名。
 佐野さん号は南大阪組をまとめて、矢問号は大阪北部組をまとめて、それぞれ東へ向けて出発。東名高速の上郷PAで合流した。
 豊川ICを降りて国道151号を飯田方面へ。宇連川の手前で「乳岩」と書かれた道標に導かれて左折し、川沿いから宇連ダムを経て鳳来湖の左に走り栃木沢沿いの道にあるゲートの横の空き地に到着。ここまで4時間半の長旅。

宴会の開始〜 松茸てんこ盛り! アルコールも入って上機嫌のSUMIEさん

 さっそく寝床と宴会の用意をして前夜祭の始まり始まり〜。今夜の宴会にはベリさんからの差し入れが予告されていた。なになに〜?と期待をふくらませて新聞紙にくるまれている物を開けてみると…。容器いっぱいの、ま・つ・た・け!!!!。\(^o^)/ 一人1本という贅沢なごちそうに、みな目は「へ」の字。(^^; フライパンで煎って旭ポンズで味付けしてガブッとかぶる。土の香りがまつたけー!って感じ。噛みきれる松茸なんて何年ぶりだろう〜。(ToT) 美味しくいただきましたー!。>ベリさんごっつあんでした。m(__)m
 結局就寝時間は午前2時。このあと佐野さんとベリさんが子守歌を奏でながら寝ていたそうだ。聞いていた人の話のよるとこの子守歌を聞いた人は寝れなくなるということだった。(^^;

【6時30分】出発
 5時半起床。それぞれ朝食を取り沢支度を始める。お天気は予想通り晴れ。すでに蒸し暑さが感じられる。今日も暑くなりそう。
 そして出発。ゲートを越えてしばらく歩くと右手に小屋が見え、その方へ延びる道をたどると栃木沢へ出る。出てすぐ沢幅いっぱい、しかも数百メートルはあろうかと思われる赤茶けたナメに歓声があがる。最初からこんなに素晴らしいナメが出迎えてくれるなんてこの先どうなるんだろうと期待がふくらむ。 しかし、助役はそれよりも右側にある大岩の壁に興味があるようで「このガバからこうつないでいくと…」なんてルートファインディングを楽しんでいる。(^^;

 
駐車場からすぐのゲートを抜けて入渓地点へ 沢幅いっぱいのナメでお出迎え

 しばらく歩くとゴーロ帯になり、大岩が沢筋の上にどっしりと腰を据えてこちらを見ている。トップの佐野さんは左側にある隙間を登る。続いて助役が…。と上から水しぶき攻撃が始まった。やられたー!。誰や!助役を先に行かせたんは!。(^^;
 さらに進むと今度は2つの大岩が進路を防いでいる。どうしようかと悩んでいる佐野さんだったが左の斜壁を上り始めた。…と慌てて駆け下りる佐野さん。「マムシ!マムシ!」。佐野さんはマムシが大の苦手。このあと佐野さんは呪文を唱えるように「マムシには気をつけやー」と声をかけていた。(^^;

【6時58分】キャンプ場
 大岩を右から巻くと今度もまたゴーロ。堰堤を越えるとすぐにキャンプ場が見えた。キャンパーの熱い眼差し?を受けながら沢の中をジャブジャブと歩く僕ら。
 その先に二俣が現れた。すんなりと進むとまっすぐ(右俣)へ行くが、偵察に矢問さんと助役が見に行くとどうやら左俣が正解みたい。しかし、再びゴーロ帯になりどう見てもナメに象徴される沢とは思えなくなってきた。しかも水も枯れて…?。
 水は再び現れたもののトポにはない堰堤が現れた。左側を巻く。水は再び枯れて慌てさせるがすぐに流れが見えた。

 
キャンプ場を横目に遡行を続ける   90度に曲がったナメ滝

【7時10分】曲がるナメ
 しばらく歩くと左へ浅い釜を持った90度の曲線が素晴らしいナメ滝が現れた。滝と言えるほどの傾斜ではないが、水量が多いとさぞかし立派な様相を見せてくれると思う。
 このすぐ上に明神山へ抜ける登山道の橋が横切る。
 さらに歩くとナメとは違う花崗岩の造形美が楽しめる。スプーンカットのように削られたところや小さいプール状の釜がいくつも開いているところ、そしてポコポコと斜めに削られたようなところなどいろいろ。
 その斜めに削られた風のところでは登り切る途中でベリさんが足を滑らせて下の釜まで、ズルズルズルドッボーン!。続けざまになっちゃんも、そしてみーとさんまでも。そんなところまで仲良く行動せんでもええのに。(^^;

これも花崗岩の造形美



 大岩に阻まれたところに深い釜を持つ小さい滝が現れる。釜に浸かって越えれそうだが結局、助役といるかさんは大岩をダイレクトに登り、そのあと果敢にもなっちゃんが釜越えにトライしたものの小さい滝を越えることができずもどって残りのメンバーと一緒に右側を巻いた。
 このあたりはナメとはほど遠いゴーロでえっさほいさと岩を乗り越えていく。
 すると先ほどと同じような大岩に阻まれた深い釜を持つところに出た。トップは助役。僕も助役とは違う取り付きで壁にある細かいホールドを拾いながらトラバースするも、途中で持ちこたえれず釜に思いっきりドボン!。あまりに大きな音だったのですでに巻いていてメンバーは何事かと思ったらしい。(^^;

思ったより深い釜にてこずる   ドボンしてしまった釜

 この先でしばらく休憩の後、今度はゴルジェになっているところにチョックストーン状の大岩+ナメ滝5m+深い釜+チョックストーン状の大岩が待ちかまえていた。
 最初の大岩は直登、巻いても登れ右へ。黒っぽく不気味さえ感じるナメ滝を左に眺めながら深い釜のへりを過ぎてチョックストーン状の大岩をよじのぼるというもの。
 最後のチョックストーン状の上部がいやらしく足が上がらないと岩にねじこめない。僕の苦手な柔軟性が必要となる。(^^;
 トップは助役でフィックスしたロープを伝い次々と登る。

チョックストーン状の岩の間にあるナメ滝5m
(矢問さん撮影)
チョックストーンを乗り越える
あたりが核心
チョックストーンの上から下を撮影
(みーとさん撮影)

 次は釜を持った斜3m、深い釜の斜6m、浅い釜の斜4mと続く。斜4mでは滑り台大会〜!とばかりにベリさんが特攻で行く。小刻みに振動が見えどう見てもお尻が削られそうで滑る気にはなれない。(^^; 助役にそそのかされたいるかさんが無謀(^^; にもトライしやっぱりお尻が小さくなっていた。f^^;)
 しばらくは木々と緑が綺麗な明るい場所を歩くが、今度待ち受けていたのは暗いゴルジェにある6mの滝。滝のある奥までは6mほどあり釜も深い。その手前に見た目は階段状になっている登れそうなルートがあり、ここも助役がトップで取り付く。
 最後に僕も登らせてもらったが、下部はホールド・スタンスとも豊富だがヌメヌメで気は抜けない。上部は外形していて持ちにくい。最後は立木を掴んで抜けた。登ったのは佐野さん、いるかさん、なっちゃん、僕。左岸から小さく巻くこともできる。
 細かく段々に落ちる斜5mを抜けて、次は左から大岩を回り込むように流れ落ちる斜滝7mを登る。直登できてまったく問題ないがここでいつものいたずら。
 先に登った僕らは上部で水を堰き止め、一気に放水。あとで登ってきたSUMIEさんたちは浴びなくてもいいはずのシャワーを頭からかぶって悲鳴を上げる。(^^;

 
ナメやゴーロや釜と忙しい    お尻が削れそうなナメ斜4mを
滑るいるかさん(^^;
  ゴルジェにある6m


細かく段々に落ちる斜5m 快適に登れる斜滝7m 斜滝7mを登るなっちゃん
上から水を堰き止めて一気に放水!(^Q^)

いるかさんも「天然」だと初めて気が付いた瞬間でした

【9時20分】25mの大滝
 一通り悲鳴を聞いたあと(^^; 次へと進む。次はこの沢一番の大滝である25m。
 トポには13mと書いてあるが使ったロープの長さからこんなもんだと思われる。
 助役と佐野さんが協議の上、佐野さんがトップで登ることに。滝の中央からダイレクトに直上していく。安定感のある登りで年期が光る。途中で残置ハーケンがいくつもあるようで、結局佐野さんは自前のハーケンを一枚も使うことなく登り切ってしまった。
 フィックスされたロープにおのおの確保器を使って登る。中段まではバンドも幅が大きくホールドも豊富だが、上部になると苔も生えていてのっぺりした岩になるので、ホールドにしずらく思い切った行動が取りにくい。特に妊娠8ヶ月のベリさんは岩にお腹が使えて登りづらそうだった。バキッ!!☆/(x_x)
 結局全員が登り終えるまで1時間半もかかってしまった。

25mの大滝を登る佐野さん 滝上から撮影
ベリさんがあと少しというところで詰まっているf^^;)

 このあとも釜を持つ4m斜+トイ状の斜滝と続き、ナメっぽい広い釜とナメ滝の前で記念撮影。そのあと何を思ったかなっちゃんが寝ころびだした。待ってましたとばかりに飛び出して足蹴に水をかけまくるベリさん。う〜ん、なんていい師弟愛だろう。(^Q^)
 このあと斜滝ながら15mほどのスケールの滝が登場。下は階段状だが、最後はつるつるで滑りやすく右側へ寄って立木にスリングを巻いてフォローしながら登った。
 このあたりまで来てやっと太陽の光が沢に入るようになってきた。そしてフィニッシュ。登山道が横切るところで遡行終了となりました。

 
ナメっぽい広い釜とナメ滝の前で記念撮影   美しい師弟愛は健在f^^;) 15mの斜滝

 
  
混浴で美女に囲まれてご満悦の助役   登山道が横切り遡行終了


 最近の沢登りでは下山はトレッキングシューズに履き替えるというトレンドを知らないベリさんだけが、沢靴からトレッキングシューズに履き替えれず、履き替えているメンツを見ながらブツブツつぶやく。(^^;
 沢の後半、先先を歩いていた矢問さんが待ちきれずに明神山へ向けて先発。後を追うように女性陣と大加茂さんが連なる。残されたメンバーはぼちぼち歩き始める。
 トポにはこの登山道のことを「山腹に無理につけたような急な山道」と書いてあったがこれは大正解だった。(^^; GPSを見ると山頂までは150mほどなのに一向に近づいてくれる気配はない。
 途中で佐野さんとベリさんと3人で休憩したが、元気な助役は先に行ってしまった。ベリさんは高度障害が起きているようで登っていて辛そうだった。

稜線に出ると明神山まではあと少し

【12時35分】稜線
 息も絶え絶えに稜線上に到着。右は明神山。左は下山路。この急坂でかなりこたえたベリさんはここで待つと言うが、助役が「連帯行動」とお尻をたたき連れて上がる。(^^;
 しばしの休憩後、出発。これまでの坂道もこたえるが、この山頂までの坂道はもっとこたえた。段差の高い階段に精根尽き果て倒れるように山頂へ。

【12時45分】明神山山頂
 山頂にはハイカーが所狭しとお昼を取っていてさすがに人気のある山だと実感させられる。山頂には立派な展望台が設置してありもちろん登って展望を楽しむ。
 うわー!すごい眺め!。ほぼ360度。特に東から北西にかけての展望が素晴らしい。恵那山、木曽駒ヶ岳、赤石岳、聖岳など中央から南アルプスの有名な山々がずらずらーっと見渡せる。残念ながら期待していた富士山が雲で見えない。疲れた体にこれ以上ない栄養剤だった。

山頂からはこんなに素晴らしい展望が望めます。 画像の中央あたりが南アルプスの赤石岳付近。


展望台で記念撮影
(矢問さん撮影)
左の画像と何が違うでしょうか?

【13時12分】下山開始
 遅いお昼を食べた後に下山開始。
 下山路はトポに書かれている来た道の尾根を下り、途中の電波塔から南西に延びる尾根に乗り、途中からさらに南南西へと分岐する尾根へと下るルートを取った。
 おおむね道はトレースがついていてよく歩かれていると思われる。ただ、この時期は暑さ対策が課題。沢登りで疲れた体に長い坂道は厳しいの一言。特に沢靴のままのベリさんは滑るのに気がいって精神的にきていたみたい。f^^;) みんながみんな疲れで殺気立ってきた頃(^^;にキャンプ場付近から左俣へ沢筋に入って水を確保でき体を潤せた。道を見失いかけたが矢問さんと佐野さんが探し出して進む。
 そのとき、僕の後ろを歩いていたSUMIEさんと助役が大喧嘩している。何でも僕が知らないうちにマムシのそばを歩いていたようで、見つけた助役が退治したことで口論となったよう。遠くからでも二人の声は丸聞こえで、これだけ大声を上げれればお互いストレス発散になったことでしょう。(^^;
 道はこの沢の堰堤工事をしている現場を通り舗装道路になった。キャンプ場の横を抜けてやっとこさ駐車場に到着。(>_<)

下山路途中にある電波塔 登山道を降りてきたところには
建設中の堰堤工事の現場

 お次は温泉。今回は事前に名号温泉「うめの湯」に決めていたのでそのまま直行。露天風呂のあるシンプルな温泉で温度はぬるめだが沢で冷えた体にはじんわりと温もることができて気持ちよかった。休憩室でもある天井の高いホールでは仮眠することができるほど広い。
 このあとは国道で渋滞、東名高速でも大渋滞に巻き込まれて6時間半もかかる始末(途中夕食休憩を含む)。佐野号とは夕食を取った上郷SAで別れて、僕ら矢問号は名神高速を交代で運転して帰路へ。奥三河はやっぱり遠い〜!。
 今回で3回目の観光沢登り、無事終えました。来年も?あるという話で締めくくりましたとさ。