大峰山系 前鬼川へ沢登り 


●場 所:前鬼川
●山 域:大峰
●日 時:2001年(H13)7月23日
●天 候:晴れ
●標 高:1799.6m(釈迦ヶ岳)
●地形図:釈迦ヶ岳(1/25,000)
●メンバー:Taqさん、BAKUさん、矢問さん、たこやきさん、こたこさん、亀さん、てる



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 先だって行ってきました前鬼川の沢登の報告をさせていただきます。
 毎度の事ながら文章をまとめるのが下手なので超長文になっています。ご容赦ください。m(__)m

 今回の沢登りは大峰山系の前鬼川。120mにもおよぶナメと豪快な15mの滝で有名な沢です。
 メンバーはTaqさん、BAKUさん、矢問さん、たこやきさん、こたこさん(たこやきさんのご子息)、亀さん、そしてわたくしの7名。

 前夜発組と僕ら当日早朝発組に分かれて前鬼を目指す。僕は3時!に起きて車を出し亀さん家に寄り阪神高速・西名阪から169号線を南下。さすがに朝早いので道は何処も空いている。169号線から前鬼へ向かう分岐で大型バスが停まっている。何だろうと思って進んだら正面から白装束姿の修験者が歩いてきた。50人はいただろうか。そうか、この人達が乗るバスなんだなとあとでわかった。しかし、この時点では自分達も「行」をする?ことになるなど思いもしなかった。

 ちょうど6時に駐車場に到着。すでに皆さん起きていた。
 お天気は思ったより雲が多いものの晴れ間も見える。矢問さんにしてみれば昨年からの祈願の沢。雨、雨と続いてなかなか行けなかったのでこの晴れ間をどれほど待ち望んだことでしょう。 朝ご飯を食べながら雑談を交わし時間をゆっくりと過ごす。


 
入渓してすぐに黒谷との分岐に差し掛かる   素晴らしい渓谷に撮影会もしばしば


 【7時ちょうど】出発
 7時に駐車場を出発。途中で遠く釈迦ヶ岳から仏生ヶ岳の稜線と五百羅漢が見えた。車で来た道を少し戻り前鬼川と黒谷の合流付近へ一気に下る。ここから入渓。前鬼川に向かって朝日が斜傾に当たり、少し靄った光線の影が朝だなぁと感じさせる。

 入渓してすぐに岩間を渡ろうとしてバランスを崩しドッボーン!。まだまだ冷たい水に全身びしょ濡れ!。 運悪く隣に矢問さんとBAKUさんがいて、思いっきり笑われた。(^^; しかし、実はこの前にも滑って弁慶をしこたま打ち付け苦悩に耐えていたのを誰も知らない。(^^;

 入るとすぐにナメ10mが出迎えてくれる。白く流れるナメにコバルトブルーの淵がとても綺麗で一斉に撮影会が始まる。その中でもBAKUさんのデジカメの防水ケースがひときわ目に付く。デジカメは僕と同じIXYだが最新の機種でケースには色とりどりのボタンがたくさんあってしかもでかい!。

 そのナメ10mの左には大岩があり、その下をへつりながら通過する。
 そのあともこの前鬼川を象徴するようなナメが続々現れる。そんなナメの前でたこやきさんからこたこさんと記念に写真を撮って欲しいと言われたので撮ってあげた。こたこさんくらいの年齢で親子で一つの趣味を楽しめたら、将来もずっと心に残るだろうなぁとファインダー越しに二人を見て思えた。(^^)


 
ナメ10mの前にある大岩をくぐる   綺麗な風景をバックに
たこやきさん親子を撮影


 【7時37分】二段10m
 そして二段10mの前に着く。「岩を割って」という表現がピッタリのこの滝は写真で見るよりかなり迫力がある。しかもこの淵が綺麗。淵の中にある花崗岩の白が水を明るく見せているのかも。
 ここからは右側を巻く。みな草付きを登るが僕だけ岩棚をよじ登った。岩の方が楽しいので身体が自然に弾んでくる。登りながら自分でも猿みたいと思ってた。f^^;)


迫力!二段10m


 登ると思わず歓声が上がる。120mのナメだ!。幅が広くうねるように水が流れている。う〜ん、素晴らしい!。\(^o^)/ そのナメを歩く前に前鬼川一番の難所、徒渉が待ちかまえている。といってもバイブルに書いてあるほど難しそうではなく正直「これがね〜…」と思えるほど。でも、床の岩はツルツルで滑ればさきほどの2段10mの滑り台へ流されてしまう。今日は水量も少ないこともあって優しそうに見えたのかも。

 しかし、慎重を期して唯一ザイルを出した。先頭を切ってTaqさんが行く。そしてザイルをフィックスしてみな渡り始める。
 渡りきって120mのナメを堪能する。ここでみんな並んで記念撮影。足下がナメだったので三脚でセットした矢問さんが10秒でたどり着けるか見物だったが、残念ながらたどり着けた。(。_゚☆\ ベキバキ
 赤茶けたナメもあったりとナメを充分堪能したあとに待っていたのはドーナツ型の廊下だった。まるで回るプールのよう。その奥には箱形に切り抜かれたような廊下があった。


 
二段10mの上部にある部分を
徒渉して越える
  滑りやすいので慎重に徒渉する矢問さん


ナメ120mの前で7人の侍?(矢問さん撮影)


前鬼川を象徴するナメ120m前半部
 

  
遠くに大峰の稜線を眺めながら遡る    BAKUさん元気復活!



 
こたこさんを心配そうに見守るたこさん   赤茶けたナメを遡る


   
まるで回るプールのような廊下   くり貫いたような箱型の廊下   三重滝から流れる水も重なる場所
何か不思議な空間だ


 【9時20分】三重滝との合流
 さらに進むと三重滝からの滝との合流部分に差し掛かった。細い水の流れが縦横無尽に流れ込み、まるで沢の大合唱という感じ。

 【9時42分】水垢離場
 左岸を巻くように歩き斜8mを越えると大きな淵を持った斜4mの前に出た。 
 ここは前鬼から三重滝へ抜ける登山道が横切る場所で、行者が三重滝の裏行場へ行く前にここで水垢離をするのだそうだ。日当たりもよく休憩するには絶好の場所だったのでここで大休止。気温も上昇してきたし淵も深そうだったので、誰それなしに淵に入り泳ぎだした。気持ちいい!というかちょっと寒かったけれど、この時期はこれが沢の醍醐味なので楽しまなければ。さらにその延長で飛び込み大会を決行!。
 一番奥まで淵を巻いてそこから勢いをつけて「とりゃ!」と飛び込んだ。続けて亀さん、taqさんBAKUさんもドッボーン!と水しぶきをあげて豪快に飛び込む。みんな子供みたいにはしゃいでいる。(^^;
そんな中、矢問さんの調子がどうもおかしい。お腹の具合が悪いらしく、一人茂みの中との往復を繰り返す。


泳げ泳げ水垢離場フォトグラファー
   
こたこさんも気持ちよさそう〜    しっかり平泳ぎしてるたこさん   さすが「亀」さん 泳ぎは得意?


飛び込み大会!
 
Taqさんがいきました 豪快にドッボーン!    眼鏡のフレームを持って亀さんも行く!

 
みんなで浸かれ〜!(矢問さん撮影)


 【10時45分】千手滝
 このあとの行程をどうするかということになりtaqさんの提案で三重滝へ行くことになった。 三重滝へは道標がついていてそのとおりに進む。途中、丸太の急な階段になっている場所があったりとなかなかスリリング。到着した場所は千手滝の落ち口だった。
 高さ50mもある立派な滝でここで休憩。さらに中段にある社がある祠まで行こうということになり先に進む。急坂を登ったところにそれはあった。
 滝へ近づくと人が一人やっと立てる行場があり、行者はここで滝に打たれ修行をするのだと思われる。プロテクションを取らないととてもじゃないけど近づけない。


直下に降りる丸太の階段
丸太も腐っている箇所もあり
別の意味でも怖い
千手滝全景 上から怖々除くと不動滝が見下ろせる


   
千手滝の左岸中段にある祠 裏行場と言われるだけあって
厳しい足場が続く
鎖があるものの万が一を考えるとかなり怖い
この高度感!!!


 ここから先は誰も行ったことがなく、どうしよう?ということになったが、やはりtaqさんの提案で一番上の滝まで行くことになった。
 しかし、これまでと違って一気に本来の「行場」へと表情が変わる。ほぼ垂壁に切れ落ちる岩場の間にあるバンド帯(幅50cmほど)を伝いながら通過すると今度は斜傾状に登る鎖場に出た。「これ登れるの?」という声が漏れる。ホールドが少ないということもあるが下を見れば遥か彼方に木々が見え背中から下が空中散歩している状態なので恐怖心の方が先走るのだ。先頭を登るtaqさんもルートを探るのに懸命。そんな場所を一人登り、また一人登りと行場を抜けてゆく。


鎖の最後につり下げられていた
プレート。「奉納」と書いてある。
   馬頭滝45m    沢筋から宿坊へ向かう登山道へとスイッチ
この道のりはしんどい


 そして馬頭滝の下に着く。行程が行程だったこともありみなヘトヘトで滝は見ると言うより休憩しただけで、水垢離の淵へ戻った。
 戻るとすぐに淵へ向かって飛び込む。行場を越えて体温はヒートアップ。水を見たら入らないわけにはいかないでしょう。今度はこの水がとっても気持ちいい!!!。w(^o^)w
 
 【12時ちょうど】水垢離場に戻る
 ちょうどお昼となったのでここで昼食タイム。僕は濡れた地図を大岩にペタッと貼って乾かしていたのに気がつくとない!?。風で飛ばされたらしい。あちこち探してみたけれど結局見つからなかった。(;_;)
 ゆっくりと時間を過ごした後、前鬼の宿坊へと向かう。蒸し暑い上にアップダウンが厳しくてかなりしんどい。お腹の具合が悪いままの矢問さんは一足早く宿坊へ向かったようだ。
 黙々と歩き続けること40分。ようやく宿坊に到着。飲み物を買い、すぐさま喉越しを通り抜ける。玄関で宿坊の方からいろいろ話を聞けた。
 その中で三重滝の行場の話が出たとき、たこやきさんが「めちゃ怖かった!」と話したら、宿坊の方が「優しかったら行場にならん」と一言。その答えに一同大爆笑!。w(^o^)w ごもっとも。
 
 宿坊をあとにし仙道をズンズンと下る。30分ほど歩くと黒谷の吊り橋を渡り、その前が駐車場だ。
 お疲れさま〜!。今日も無事を感謝してみな交互に握手を交わす。 さぁ温泉に急ごうと支度をしていたら左足の袋はぎに丸々と太ったヒルが吸い付いているじゃあ〜りませんか!。やられたぁ!。どこかでチクッとしたもののまさかヒルに噛まれているとは思ってもみなかったので気にもとめてなかったけれど、まさか吸われていたとは。
 矢問さんが早速、ディート成分入りの虫除けスプレーをかけてくれた。するとペロッと剥がれ落ちたヒルは哀れお亡くなりになってしまいました。m(__)m
 長年の研究で矢問さんが見いだしたディート成分入りスプレーは威力千万!。

 このあとは私の希望で下北山温泉に直行!。ヌルッとしたいいお湯で疲れも緩んだ感じ。
 今日はここで解散となりました。
 素晴らしい沢に出会い、三重滝の裏行場というスペシャリストな場所にも登れ、楽しいメンバーにも恵まれて、本当にいい一日を過ごすことができました。 ありがとうございました。また一緒に行きましょう!。(^^)

五百羅漢の柱状節理が方々に見える